ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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役に立たないCD批評

BrianEno-(2012)-Lux.jpg

ENOといえば私にとっては未だにROXY MUSICの「エノ」で、
同バンドの飛び道具的役割を担った人。

FRIPP & ENOでは彼の前に楽器はなく、
2台のオープンリールテープレコーダーがあるだけで、
King CrimsonのRobert Frippが繰り出す清音濁音に、
多様で奇怪なループやエコーをテープレコーダで作り出していた人。

801Bandでは「ライオンは寝ている」を
大真面目にカバーしたひょうきんなオッサンだし、

私にとっては「人生最高傑作」に近いアルバム
『Another Green World』を創出した人であるし、
デビッドボウイやトーキングヘッズ、U2やらのプロデューサー。

さらに世間ではアンビエント=環境音楽の創始者として、
サティ〜ケージ〜イーノという系譜で、同列に語られる歴史上の偉人。

最も有名なのが、WindowsOSの起動音「ジャンジャラララリーン…」の創作者。
楽器が弾けないミュージシャン。
それがブライアン・イーノ、英国人。

彼の2012年新作「LUX」を聴いた。
彼の代名詞である「アンビエント」だが、なんと今世紀初のアンビエント作品…
これだけで少し感慨深いではないか!。
しかもかつて彼の作品に必ずあったシチュエーションの規定
(=空港とか宇宙船とか木曜の午後とか…)が、
今回は『ルクス』即ち『光』となっている。

光ってなんだ?という哲学的思索をしたところで、
得られる解答は「時間」としか答えられない。
森羅万象全ての問と答は「時間」であると思うから、
ツマルトコロENOのアンビエントはすべて

「MUSIC FOR TIME」が裏解答なのであったあ

と、30年くらい前に京橋の居酒屋で音楽仲間でもある
ザギンのボンことザボン君と熱く語り合ったかつての怠惰な「時間」が懐かしい。

こうした時間軸が歪んだり、複数の時間軸(別の運命による別の人生時間)
が、たまに交差し合うエピソードが
唐突ながら私が敬愛するSFテレビシリーズ
「スタートレックシリーズ全700話」の中にいくつか紛れ込んでいて、
個人的には愛しくて大切なエピソード達なのだが、
そういう過ぎ去った過去時間へのオマージュ的にENO作品は充分に
誰にでも楽しめる音楽だと考えるのだが、

決しておススメはしない。

考えてみればかつての自分はアンビエント否定論者だった。

前だけを向いて生きてる(時代の)人には
アンビエントは、全く無意味で退屈な音楽でしかないからね。

常に自分の人生、時間経過に疑問を抱いている人。
あのときの判断は正しかったのか?
別の決断だったらどうなった?
人生どう変った??
そう考える、イジイジ、グジグジとした
厄介な性格の私や君(?)には

絶対オススメします。

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ミラクル・ヴォイス!

3330.jpg

現在来日中、既にブレーク中らしくて
ワタシごときが話題にするおこがましさを許してほしい。

去年のある日、突然チャンネルが少なくなって損した感が消えないNHK-BSで、
「AMAZING VOICE」なる番組をどれどれ…と見ていたら、
いきなりパリのストリートからスッゴイ歌声が..

アラブ風味のシャンソン?ジャズ? 

こういうクロスジャンルものはだいたい暗くてジメッとしてるのが相場だけど、
彼女はひたすら伸びやかで、元気良く、アタシは唄うために生まれてきたの!
といわんばかりに実に楽しそうに唄う姿!
これはもう何年ぶりかでオトーサンは、横っ面を引っ叩かれたかような感動。

それがZAZとの出会いだった。

外人女性の年齢は極めて分かりにくいが、1980年生まれ、
活動の場はキャバレー、ピアノバー、そしてストリート。
確かにストリートはよく似合う。
メジャーのステージで本来の良さを消されてしまわないことを祈りたい。

取り敢えず最初に聴いた「私の欲しいもの Je veux」ストリート版
http://youtu.be/AQ9zeDd0mpg

んで、この感動はいつ以来だろ?って振り返ってみると、
もう20年近く前、「ジェフ・バックリー(故人)」だろうと思う。

奇跡のヴォイスとの触れ込み通り、明らかにあたりの空気を一変させ、浄化する
あるいは天使を呼び込む歌声!。
実際に来日公演に出かけたのだが、アンコールの「ハレルヤ」が始まった瞬間、
客席は水を打ったように静まり返り、総立ちの観客は一言一言を聞き逃すまい、
この至福の時が永遠に続かないものか?と、全員が願ったのは間違いない。

そして後光が差し、天使が降りてきた!

本当に人生の中で、初めて、そして唯一、そんな気配を感じたのだ。

「またすぐ来るよ!」と言ってステージを降りたまんま

永遠にその日は来なかった。
亡くなったというより、ああ召されてしまったか!と感じたものだ。

同じように彼に魅せられた寒がりの家人は言った。

「神様に好かれちゃったばっかりに、早く連れてかれちゃうんだね...」

世を憚るほどの憎まれっ子になるべ!と固く誓った。

Jeff Buckley - Hallelujah
http://youtu.be/HKnxmkOAj88


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