ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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幻の森

DSC09505あ
Leitz ELMAR 5cm/F3.5 (1939)

「幽霊とか、観た事あるんですか?」
などと訊かれる事はよくあるけれど、いわゆる

「ひゅーどろどろどろ~...うーらーめーしーやーー」

なんて、そんな実にゴシック然としたベタな奴(?)は
もちろん観たコトなんかない。

金縛りもないし、鬼火(ヒトダマ?)なんかもナシ。

しかし、何度か、自分が変な体験に遭ったのは
いつも、昼夜に関わりなく、普通に呑み屋のマスターとか、
自分の背後にいつの間にか居たお客さん達、
あるいは墓地に集まる謎の集団、等々…
普通に生活者然として登場し、結果的に、
理由が分からない不可思議な状況になって
しまうというようなことばかりで、
もしかしたら、全く気付かぬまま、特殊な次元の方々と
緊密に接していた事も、実は多いのかもしれないなあ…
と思ったりもする。

私が22か23歳くらいの頃の話だ。

その時は、ちょっとまとまった収入があったのだろうと思うが、
今の家人と、六本木の防衛庁正面(当時)にあった、
まだハリウッドセレブ達に占拠される以前の、
某有名な炉端焼き屋で食事した(またしても六本木…)。

食後、そのまま青山墓地方向の森というか、
林の方向に歩き出す。

まさか六本木から少し外れただけで、こんなに深い鬱蒼とした
森があるのか?と、驚きながら、どんどん奥へ入って行くと
暗闇の中に忽然と、瀟洒な洋館が現れた。

1階はレストランらしく、数人のゲストが窓の外から見えた。
2階がバーラウンジという表示があって、そこに入る事にした。

映画のロケに使えそうな、典型的な豪邸のエントランスホールに掛かった
頑丈そうな木のカーブ階段を登り、バーのドアを開けると、
すぐに左ひじを直角に折り曲げた黒服の老紳士が立っていた。

まるで浦沢直樹が描く漫画に出てくるような、
いかにも執事というか、「爺や」という感じの細面の
品の良い老紳士に導かれ、席に着く。

そこで何をオーダーし、どんな会話をしたのか、
さっぱり覚えていないが、とにかく、やたらと愉しかったという
記憶だけは鮮明に残っている。

不思議なのは、家人もそれは全く同じ感じ…。

大して酔っぱらってたわけでもないのだが、
どうやって帰ったかも、まるで覚えていない。
もちろん家人も同様。

それなのに、途轍もなく愉しかったような高揚感だけが
不思議に残っているのだ。

1週間くらいして、また一緒に「六本木の森」に行ってみた。
いや、正確に言うと、行きかけただけ….。

小さな児童公園や豪邸の広いお庭的な林(植垣?)…
は、いくつもあるのだが、いくら捜しても森なんてないのだ。

すぐに青山墓地の崖というか、急斜面に、
行く手を阻まれてしまうのだ…。

我々の間では以来「幻の森の幻のバー」という感じで、
単純にお互いが方向音痴のダメ人間だから「見つけられなかった…」
もしくは「炉端焼店で妙なキノコでも食べたか?」ということで、
何となく無事な着地点に、落とし込んだ話ではあるけれど、
それから何年かして、家人は青山墓地の曾祖父(ひいひい爺ちゃん)の
墓所を知り、詣って(鳥居が設えてあった…)みたら、
背丈ほどの高さの草がボーボーの無秩序状態。

明らかに何十年も誰も詣ってないような、悲惨な状態で、
周囲にも、様々な明治の元勲の墓所があるわけだが、
地団駄踏むほど、不名誉に違いないだろう…。

そればかりでなく、ゴミ屋敷ではないものの、
周囲にご迷惑をお掛けしてるような状態に、
我々は止むに止まれず、GWを利用しつつ「草刈り」を
決行するわけで、もしかするとあの時、我々を「ひいひい爺ちゃん」は
手招きし、呼んでたんじゃないだろうか…?
あれ、そういえば…

「あのときの執事の老紳士…???」

とはいえ、善かれと思ったのに、イロイロバチ被るんだがね…。
家人にいわせれば、私はホントは病気で苦しんで死んでたのを、
ありがたくも、生かしていただいた…という事になるらしい。
まあ…いいや。



70年代の終わり頃から、「ギタリストでは誰が好き?」
っていう実に普遍的、且つ超難問なクエスチョンには、
「リチャード・トンプソン」と答える事にしている。

しかし大抵の場合「誰?....」って聞き直されるけれど、
「知らないなら、それ以上答えようがないから、もうこの話題ヤメ!…」
ということで、何となく煙にまいてしまうと云うわけだ。

好きなギター弾きは、当然たくさん居るけれど、
よほどのロックファンやジャズファンじゃないと、
理解し得ない名前が多いから、説明も面倒臭いのだ。

たぶんトンプソンのギタープレー、自分は永遠に追いつかないし、
もしかしたら最も遠い地平に存在する、真の憧れかもしれない…
ある日突然そう思ったからだ。

考えてみれば、高校生の時に、大学生が中心のレコードシェア
グループに居て、何の前触れもなく手元に回ってきた
「Fairport Convention」の3枚のアルバム…

・What We Did on Our Holidays
・Unhalfbricking
・Liege & Lief

これが運命の出逢い…
そして今も自分のレコード棚の特別なVIP達。

グループの事をもっと深く知りたいのだが、
70年代当時はまだブリティッシュ・トラッド・シーンに精通した
論者も皆無で(赤岩和美さんくらい?)ロクな資料も存在せず、
なかなか一朝一夕にはその全貌が分からない。

分からないまま、断片的に他の彼らの作品を聴くのだが、
メンバーの入れ替えが夥しくて、いまいち方向性を掴み切れなくなって、
全貌がますます見えなくなってしまう。

そんなわけでFairport Conventionと云うバンドは、
自分には、とてもミステリアスで、神秘的でもあるグループとなるのだが、
とても早計に括ってしまえば、バンドは今も存続しているけれど、
1968-9年の1年弱の…とても短い間に、英国トラッド界というか
フォークロック分野の、その後、2枚看板となる
リチャード・トンプソン(g)とサンディ・デニー(v.故人)が、
奇跡的に同じバンドに居て、まさに奇跡的なスタジオアルバム3枚を
世に残した…残してくれた!...ということ。

そうしたわけで、今宵はジョニミッチェル・トリビュート・ライヴから
トンプソンの魅力が溢れ出る演奏のWoodstockと、
フェアポートの初期の代表曲であり、またリチャードトンプソン作の名曲で、
個人的にはサンディの歌声に惚れまくって、借り物の傷だらけのレコードを
何十回も泣きながら繰り返し聴いてたのに、一向に近づけない高校生の
やるせない感じ…?
そんな神秘なグループの不思議な曲…Meet On The Ledge…

Richard Thompson - Woodstock (2001)


Fairport Convention - Meet on the Ledge (1968)


追加(2/1)
ジョンウェットンがなくなった。67歳…。
Asia時代のポップソングが盛大にラジオで流されているけれど、
やっぱり彼の絶頂期はここらに違いない…

いつにも増してのロバートフリップの過剰な煽りに、
ウェットンもブラッフォードも異様なテンションで応えている。
こうしたライヴの醍醐味がこの時期のクリムゾンの真骨頂だった!

安らかに…。

King Crimson - Easy Money (Providence, 6/30 1974)
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肌感覚の杞憂

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Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

写真を撮りに、勇んで出掛けてみても、
結局は面白くもない、雪・雪・雪…。

そういうわけで、申し訳ない…在庫から
もの凄い密度のオジサン達の宴….。

バンザイ歓喜の一団の横では、絶賛殴り合い中の
オッサン衆もいるし、それらをヤレヤレモットヤレ!
と無責任に囃し立て、焚き付ける野次馬もいる…。

チョットした人生の縮図だなあと思いながら、
高みの見物を決め込むオッサン(私)もいる….。



昔、主力で取引していたファッション雑貨チェーン店の本部に
某百貨店から招かれた執行役員という肩書の人が赴任した。

まるでどこかの国の大統領のように、それまでの商習慣や
人間関係のしがらみみたいなものを一切無視し、否定し、
なかば思いつきと好き嫌いによる、強引な改革と云うのを
断行していった。

しかし改革と云っても、あくまでも自社の利益の為だけで、
取引業者は疲弊し、クーデターを起こすどころか、
業者は一つまた一つと、フェードアウトするように、
取引を御免被るという形で離反して行く。

それでも最初の決算では、チェーン店は大増益となった。

数億円に渡るチェーン店のデッドストックを、
すべて既存業者に押し付ける…仕入伝票から一律の
歩引き(値引き)を強要する…自社人材も3割リストラ…。

売り上げは当然大幅下落してるにも関わらず、
帳面上の収支は「大幅増」で、彼は現場を全く知らない
経営陣から多大な評価を得て、常務に昇格した。

しかしリストラが功を奏したのは、初年度だけで、
あとはジリ貧…。

当時50店舗余の現場は、元々アルバイト店員の比率が高く、
わずかな社員達がアルバイトをうまくコントロールしていたのに、
そんな少数の社員(店長等)を「給料が高い!」と云う理由だけで
解雇してしまってたから、現場はスラム化し、
有力なメーカーも既に離れ、専務由来の百貨店メーカーなどの
まるでターゲットの異なる場違いなアイテム展開で、
売り上げも…ジリ貧。

当然、経営基盤も弱体化し始めると、
専務は取締役会で、業者との癒着など、様々な悪事を
暴露された挙げ句、解任動議に掛けられ、
あっさり解雇された後、会社自体も身売りされ
他の経営陣も全員退場となった。

さて、どこかの大国の大統領による思いつき政策が、
はたして吉なのか凶なのか、アナリストの予測も両論あるけれど、
自分の経験による肌感覚を信じるならば、明らかに
破滅的な方向に向かってるような気がする。

たぶん、多くの方々も同様の不安を抱いているのだと思う。

まあどこか極東の島国にように、経済状況は明らかに
悪化してるにも拘らず、相変わらずウソを突き通す宰相に、
ぐったりとウナダレながらも、今更ドラスティックな変革を求めるのは、
もう疲れちゃったし…ってな感じで、ダメダメな政権とは分かっていても、
支持し続けるしかない現状だけど、そんなケースも
あの大国の民には通じないような気がする。

困るのは、あの国の最大の産業であり、すべての窮地を覆す
奥の手的な最悪のカードを、あの国は持っていること。

その奥の手に、我が国はお付き合いさせられるのだろうか??
目下の杞憂はそこらに尽きるなあ。



我が家の家人とは、お互いハタチと19の頃からの付き合いだから、
もういい加減にしてくれってぐらい長い…。

当時の彼女はRC.サクセションの忌野と云う男のファンだ
と云ってたけど、当時の私は、距離は太陽と海王星付近の星クズくらい
離れているのに、何となく「同業者?」的な奢りがあったのか、
あんまり得意じゃなかったから、
一緒にRCのコンサートに出向く事もなかった。

10数年して突然私が家人に…

「おい、忌野さんのライブ行くぞ、ほい、チケット!」

理由はまさにブッカー T. & The MG's + メンフィスホーンズとの競演!!

MG'sにはやっぱり思い入れも大きかったし、また同時に
10数年越しの家人孝行というか、罪滅ぼしも兼ねたわけで、
まさに一石二鳥のライヴだったのである。

演奏は当然見事と云うほかないけれど、やっぱり清志郎さん…
凄かった。

若い頃は、正直あんまり理解できなかったベースのダックダンの
独特のちょっとツンノメリ気味のノリ…それが痛いほど理解できたし、
クロッパーはやっぱり巧い。

メンフィスホーンズの抜け方外し方も、まさにマッスルショールズの
汗臭さと温もりが伝わる香しいサウンド!

何もかも素晴らしかったな。

オーティスレディングのシャケ…じゃないシェイク!も
抜群の言葉が溢れる忌野風日本語版!

♫シェイク知らなきゃノータリンさ!Shake!

忌野清志郎 with BOOKER.T & THE MG'S / MEMPHIS HORNS - SHAKE! 


おまけです!
Otis Redding- Shake
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意外な理由

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Leitz ELMAR 5cm/F3.5 (1939)

秋田駅構内…工事中施設の目隠しボード(?)に
施された、簡易アート…。

背景を真正面から狙えなかったのは、
その位置がまさに、女子トイレの入り口だったから….。

少々横にズレているとは云え、カメラを持った
それでなくても怪しい風体のオッサンが、
女子トイレの入り口脇に立つ状況と云うのは、
やはり相当にマズい…。

そういうわけで、ピントも構図も適当な
痛恨の一枚。まあ…言い訳だね…やっぱ。



このブログで何度か語っている事だけれど、
まだ学生だった頃に、全くの偶然でメジャーデビュー寸前の
女性ロック歌手(今も現役らしい)のプリプロ録音に
呼ばれてから、そのまま彼女のバックバンドに参加する事になった。

メンバーは全員がまだ学生(院生もいた)で、
しかもなぜだか全員が自分と同じ地方出身者…。
その事が後々不遇の要因となる。

地方出身者の、しかも学生だから、
親元からの仕送りも含め、収入のほとんどは、
アパートの家賃と食費、その他諸々の生活費。
残ったわずかな金額は、できるだけ音楽周辺、
楽器周りとか、レコードなんかに注ぎ込みたい…。

結局、ファッションとか、そういう方向には
なかなか予算も興味も向かないのだ。

そんなわけで、既にヘアスタイルはテクノカットで
もみあげシャキーン!な感じがトレンド方向と
分かってはいたけれど、自分らは単に床屋に行かない
既に古式ゆかしい、陰気な肩まで垂れた長髪…。

衣装は当然ながら、着た切り雀のジーンズにTシャツに
少々汚れが目立ってきたNikeのスニーカー(まだ「ニケって何?」な時代)。
寒けりゃ、その上に、知り合いから安く譲ってもらったような
古着のスタジャンとか、スカジャンをチョコンと羽織るだけ…。

さて、プロダクションの社長命令で、シンガーの彼女は
デビュー予定日までに100回のライブをノルマとされた…。
果たして正確に100回を迎えたのかどうか当人達も不明だけど、
いずれにせよ、ライヴハウスや学園祭巡りも半年ほどで終了。
いよいよメジャーデビューだ!。

さあ忙しくなるどー!がんばっていこー!なんて決起していたら、
突然、「バンド解散!」を言い渡された。

理由は特に通告されなかった。
タダ単に「会社都合」。

そうか大人の事情なのか…しかたないね。

数日して、デビューした彼女と新しいバンドがテレビに出ていた。
サウンドは大したことないじゃない…って正直思ったけれど、
自分たちには、絶対手が届かない類いの、歴然たる差を
自覚する事になるのだ。

全員テクノカットに、もみあげはシャキーンと耳の上でカット、
ビニールかレザーかよくわからないけれど
キラキラと光るオシャレな衣装。
そしてロンドンブーツ。

ジュリーさんみたいな(?)ポリスハットを斜めに被り、
アチコチ、チェーンをぶら下げてる奴も居るし
全員じゃないが、うっすらメイクしてる奴も居る…。

ああ、こりゃあ絶対敵わない。

私はすぐに、別の新人歌手の担当ギター弾きになっていたから、
現場で頻繁に、新バンドの彼らと遭遇するようになるのだが、
全員東京出身で、私らとも同世代なのに、衣装だけではなく、
自前の楽器車も所有してるし、ギタリスト君は、自家車ジープの
後部座席に、巨大なマーシャルアンプ2段積みを載せて
現場にやってくるような、そんなリッチマン軍団。

私は、まだ20歳そこそこで、とんでもない「格差」を目の当たりにしつつ
残念ながら、そっち側に、様々なチャンスは流れていくんだなあ…
そういうのを自覚するしかない状況に至るのであった。

そういうわけで、当時のささやかな収入のほとんどは
アパートの家賃と食費と楽器のメンテナンス(ピッチ調整とか)に
消えて行くのだが、感慨深かったのは、初ギャラで買った
SONY WALKMAN….!。

もちろん録音など出来ない方のタイプだが、当時忘れもしない
3万3千円もする上に、電池は丸一日も保たないから、
意外にランニングコストは高い。

それでもやっぱり、出先で好きな音楽が聴けるのはありがたいし
自分の場合は、まるで存じ上げない歌手さんの伴奏で地方に行く場合に、
移動中の新幹線車中で、マネジャーや歌手本人にテープを借り、
到着するまで、じっくりと曲をおさらいする事が出来たりと、
夢のツールに違いなかった。

とはいえ、基本的に聴くのはやっぱり好きなサウンド。
当時はエルヴィスコステロで、未だに一番好きなアルバム
「Get Happy!」を、もう何百回もウォークマンで聴いたような気がする。

この曲も、もろにオーティスレディングというか、ウィルソンピケットというか
いずれにしても、麗しのBooker T,& The MG’s風STAXサウンド!。

うーん、上がるぜ!

Elvis Costello and the Attractions - Temptation


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人の役割

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Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

私は、万事当たり障りなしを信条とするような、
そんなひねもすのたりな俗物で凡百の人間だから、
お宮に詣って、殊勝におみくじなんぞを引いても、
いつも吉とか小吉。

今年は春から縁起がいいぜ!
で、やっと中吉…

そんな地味でありきたりな男。

ところが、ウチの母親とか、連れ合いたる家人は
この辺が実に波瀾万丈で、お互いに「大吉一番」とか
「凶」とか、なにしろその振り幅が尋常ではない。

では彼女らの人生が、相応に波瀾万丈か!?
と云えば、さほどでもなく、のほほんと嫁姑でつるんで
東京中の銭湯とカフェをハシゴして廻ってるくらいだから、
どうやら奴らのそうした災厄は因果応報となって
すべて、彼女らの身近に控える(?)実に平凡な地味男…
即ち私に、降り掛かっているような、
そんな気が、今頃になってヒシヒシ感じるのだ。

世紀末もいよいよ押し詰まり、
ノストラダムスの大予言によると
アンゴルモアの大王が降りてきて、
地球破滅の日が、もはや目前に迫っていた頃…

私は家人と、家人の曾祖父たる某明治の元勲の墓所の
草刈りをしていた。

草刈りと云っても、青山墓地は南東の端の崖っぷち、
眼下には西麻布とか六本木、乃木坂が広がる超一等地の
百坪に及ぶ広大な墓所を、曾祖父である男爵は占有しているのだ。
家人とは...

「これが宅地だったらなあ…とんでもない財産なんだけど、
 墓所じゃあなあ…」

なんて話しながら、ただひたすら、腰をくの字に曲げ
草を刈り続けた。

日が傾き始めた頃、ようやく刈り終わり、それまで見えなかった
墓石や墓標が表出すると、どこからともなく、随分年配の作業員風の
方々が、たぶん6人くらい現れて、墓石の周りに座り込んだ。

何処のどなたか分からぬが、皆口々、伏せ目がちに
何かぶつぶつ呟いてる…。

よく耳をそばだてると、どうやら我々は叱られてるらしいのだ。

「これまで散々放っといたくせに、
 今更どういう風の吹き回しだい…?」

「なにを企んでるんだ、こいつらは…」。

先に切れたのは家人の方で...

「ここは曾祖父の墓ではあるけれど、自分は直系ではないから、
 今回初めて、この墓所を知り、お詣りにきたらあまりにも
 酷い退廃状況だったので、こうして草刈りをした…
 それの何が問題なのか?」

そう主張するのだが、相変わらず彼らは、
我々に一切視線をくべる事がないまま、相変わらず早口の小声で、
ブツブツとしゃべり続けるのだ。

「云っておくが、墓石にはむやみに触らん方がいいよ、
 バチ被るからな…親がおるなら3年以内…身近な誰かが大怪我、大病…あと…」

これには私も少し立腹して…

「じゃあ、どうすればいいのか…知ってるなら教えてくださいよ」

そういうと、一人が初めて私と視線を合わせて云うのだ。

「ちゃんと、そういうことは、我々にな、任せれりゃいいんだよ!」

私はすべて了解した。

そうか彼らは、墓関係の「業者の方々」。
彼らに依頼して草刈りとか、墓の整備や維持管理を依頼せよ!
そういう意味で、素人が勝手に来て、草など刈ってたから、
臍を曲げ、機嫌が悪いわけね。

なるほどそういうわけかあ…で…草刈りして、掃除とかしてもらって
1回どれくらい掛かるの?と尋ねると、視線をずっと逸らしっぱなしの
中年女性からなんと答えが返ってきた。

「百万円…」

「高っかいねえ…」というと、また違う老人が

「バチ被るよりずっとマシだろ…」

なんかここ、ガラ悪いなあ…ぼったくり??
そう思いながら、日もとっぷり暮れたので、我々は撤収した。
帰宅途中に墓地の管理事務所で、今しがたの事を話すと、
管理人さんは、急に顔色が変わって「ああ、来ましたか…奴ら」
というので、私は…

「墓の保守管理かなにかの人夫さんとか、そういう業者の方々?」

と尋ねると管理人は…

「そういうわけでもないんです…ただ時々…夕暮れ時にね、
稀に現れては、なにやら憎まれ口を叩くらしいです…
私は観た事ないですけど…」

「それって、ええ…何ですか??心霊現象?」

「月に1度か2度、そんな報告いただくんですが…何でしょうね一体??」

ちなみに3年以内に、直接攻撃で怪我、病気、そして失職等々、
あらゆる災厄が、私の身にまんまと降り掛かるのだ。

祟りをいただくような罪を犯したつもりは全然ないけれど、
私は逆にありがたいと思っている…。

全部自分に降り注いでくれたのだ。
これが身内や大事な人たちに因果応報として災厄が降り注いだのなら
もはや痛恨、悔やんでも悔やみきれなかったはずだ。

自分に降り注いでくれて、本当にありがとう!

そして、まさにこういう事が、私の人生の役割だったかもしれない。

あの墓地のご老人方には、逆にお礼を言いたい心境であるのだ。



CHAKRAは、私のバンドマン時代のお友達バンド。

彼らは私のような「何でも屋の職人」ではなく、きちんと
自分たちの音楽をクリエイトするアーティスト…
当時は口が裂けても云えなかったが、ホントは
とっても羨ましかった...。

そんな感じだから、やがて彼らがこのデビューアルバムを
発表した時には、貪るように聴いて、そして嫉妬に狂い、
身悶え、ノタウチマワるのだ。

とくに嫉妬したのはこの曲。

板倉の文くんとは、どっちがよりフランクザッパが好きか!?で
張り合った仲ではあるけれど、それ以前に、私も高校時代、
沖縄はマルフクレコードから通販で地元新作民謡アルバムを取り寄せて、
そのサウンドを研究していた身の上。そういう事までも、
すっかり彼に遅れを取り、しかも大きく水をあけられた形となって、
私の小さな自尊心はもうボロボロ…

もちろん彼らと、いつもの三軒茶屋あたりで会うときは
「やあやあ元気!」と平静を装っていたけれどね…

CHAKRA - 島の娘


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自国ファースト?

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KMZ Jupiter-9 8.5cm/2 (L) (1957)

こちらは戦後ソ連製の85mmゾナーコピーとされる
ユピテル9…。

コピーといっても戦勝国ソ連は、敗戦国ドイツ東側から
世界最先端の光学技術を、技術者および硝材ストックもろとも
根こそぎ収奪していったわけで(53年頃枯渇し、ソ連製ガラスに
切り替わる中で、設計も改良されているらしい)、然るにソ連製は、
鏡筒の材質が、本来の真鍮やアルミ削り出しではなく、
抜き型の鉄製だったり、ネジ等の工作部分が少々「雑」だったりして、
個体差(アタリハズレ?)が大きい…って云う以外は、
極めて高水準のカメラ、レンズを輩出している。

しかし今回入手した戦中ツアイス・ゾナーとか、
戦前ライカといった、ドイツ工業物のディテールというか、
工作物としての「美しさ」「品格」を知ってしまうと、
写りとはまた別の次元で、うっとりと魅入られるのだ。

特に現代のプラスチッキーなレンズやカメラ…
まるで他の電化製品と同じで、5~6年も使えば
また買い替え…的な耐久消費材然とした姿は、
なんとも嘆かわしい。

将来、孫、ひ孫の代までもこれを受け継いで、
現役で使い続ける普遍的な工業製品!って云う、
気概も誇りも感じないのは、戦後、我々はアメリカ的な消費文化に
毒されすぎてしまったからだろうか…?

本来の日本の工芸力の復活と、アメリカ追従型のライフスタイルや
経済概念とは、今まさに決別すべきなんじゃあないだろうか。

今後、世界中が「自国ファースト」色を鮮明にして、
剥き出しの国家エゴを、恥とも思わず、表面化させるような
醜悪な状態になれば、国の実力差はますます鮮明になってしまう。

これまでアメリカの傘の下で、そのポテンシャルを隠し続けた
我らが日本の途方もない実力がまた再びアラワになる…。
そしてやはり有能な国民=ドイツとともに、
「優秀だから叩かれる」っていう図式は、
たぶん昔も今も変わらず、ますます鮮明になると思う。

しかし、叩かれない為のアメリカ追従…。
それもまた限界….。

私はバリバリではない、何となくの平和主義で
曖昧な護憲主張者だけども、憲法を変え、
本来の日本のあり方を追求すれば、
たぶん早晩、また「破滅」がやってくる。

その時は、たぶん中国やロシアどころか米国も
敵方に廻ってるだろう…理解者は、たぶんまたドイツと台湾くらい…
それでも筋を通さねばならぬ日本の論理って何だろう??

少なくとも、それはファシズムでもレイシズムでもない事を
ひたすら祈るのみだ。



映画Blues Brothersの、酒場のライヴシーン。
当日出演予定のカントリー&ウェスタンバンドを騙して、
まんまと酒場のステージに立ったブルースブラザーズバンドだったが、
いきなりR&Bの名曲(!)Gimme Some Lovin'をぶちかますも、
客の暴力的な反感を買ってしまう…どうやらここではC&Wをやらねば
納まらないらしい…。でもC&Wなんぞ知らんぞ!?
そうだローハイド!..キーは? 「A…」
カントリー&ウェスタンなんて大体そんなもんだろ...!

最初、このシーンを観た時には、私は不覚にも意味が全然理解できなかった。

アメリカ南部の黒人差別とかは、うっすら知っていたけれど、
中西部の白人文化(カウボーイ→工場作業員)=共和党贔屓の保守勢力=
カントリー&ウェスタン=超ナショナリストで極右…。

まるっきり現代のトランプ支持者の方々…。

そういう事が、80年代頭頃の私には全然分からなかった…

結局そういった極右のカウボーイ軍団と、正体不明のネオナチ軍団、
そして私怨のキャリーフィッシャー(哀悼)らと、最後は
壮絶なカーチェイスを繰り広げるこの映画…!

トランプの就任式典/イベントに参加のカントリー&ウェスタン歌手達を
チラチラと横目で観てるうちに、そうかそうか…この人達…そうだったね
…って、この映画を思い出してしまったと云う次第。

それにしても、このGimme Some Lovin'のサウンドには、
当時震えたなあ!あまりにも素晴らしくて…。
で、なんで途中で電源切られちゃうんだろうか?って
少々怒りモードでね…いやはやいやはや若かった。

C&Wと云えども、この映画の楽曲・演奏にハズレはない!!

Blues Brothers - Gimme Some Lovin'〜Rawhide Theme
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格差のラビリンス

DSC09111あ
Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

この日、私の隣でカメラを構えていたご年配紳士の、
その手に光るのが、あの憧れのライカ…
しかも現行最新機種のLeica M(typ240)…。

うーむ…カッコいいなあ、気になるなあ…
チラッとで良いから、触らせて欲しいけれど、
いきなり話しかけるのもどうなんだろうか??...
いいなあ、今の自分じゃ絶対買えないなあ…。

そんな風にイジイジと少し卑屈になっていたら、
なんとライカの方から….いやいやご年配の方から
話しかけてきた。

L 「旦那さんのそれ…凄いレンズですね…ズミクロン?いや、違うな?」

私「ゾナーっすね。ズマールのマウントが強引に取り付けられてますけど」

L 「あっ…そうそう、イチゴーの戦前ゾナー…へぇー、やっぱ雰囲気あるねえ」

私「いやいや、こんなものより現行M型ライカ…すごいっすね!」

L 「ああこれっ…会社の備品なの…公私混同だよねハハハ…
  じゃっ、がんばって…」

と、ご年配は、次の被写体を追って移動してしまった…。

最新ライカを備品にする会社って、いったいどういう会社??
カメラ屋さん?写真屋さん?....ううーむ触りたかったなあ...。

帰宅すると、ネットニュースに
「ライカM10…ウェッツラー本社で発表!」...。

本体価格 6,500ユーロだって…。

もちろんレンズは別売りで、本体と同じような値段…。

うーん、一生、縁がないねえ…楽にクルマ買えるものねえ…。

夢だけ見ていようかねえ…ちょっと悲しいなあ…。



学生時代、まだアマチュアバンドなんかで
ダラダラ暮らしてたような頃、
同じ学部の、既にプロのベーシストになって、
ばりばりレコーディング現場で稼いでた男が
突然、

「君さあ…あしたヒマかい?」....と云う。

残念ながら、ほぼ毎日が暇人な私は、
いったい明日何があるのさ?と尋ねると

「大阪まで、付き合ってくれないか??」という...

聞けば、梅田のN楽器店に、アレムビックのエレキベースが
3本入荷したのだそうで、試し弾きの上で1本買って帰るつもり…
自分が知ってるなかでは、どうやら君が一番耳が良いみたいだから、
客観的な意見が欲しいんだよ!....。

正直、ベースの音色なんて、そんなに違いを意識した事なんて
なかったけれど、どうせヒマだし…久々に新幹線に乗るのも悪くない…

車中で、崎陽軒のシュウマイ弁当+ビール付き…って条件で、
終日付き合う事にした。

耳が良いっていうのは、どうやら音楽センスが信頼できる(?)
という意味らしく

「ザッパとマイルスとクリムゾンとピストルズを同列に聴いてる
 奴なんて、自分の知り合いでは君くらいしかいないから...」

新幹線車中で、ビールを呑みながら、彼はそういうのだった。

試奏した感じの、楽器としての個体差は殆どないものの、
まずは全フレットの音程の正確さを確認しようと云う事になって、
今にして思えば、チューニングメーターでチェックすれば
さほど手間なく済む事だが、まだメーターを使うっていう
習慣は一般的ではなく、まだまだ音叉が主流の時代、
一音一音、耳をそばだてて、絶対音感もないくせに、
音程を確かめる作業の末に、3本の中、最も首を傾げる事が少なかった
1本を選んで、彼は購入した。

ケース込みで80万円…

当時の私の、親からの仕送りにアルバイト稼ぎを加えた
総年収にほぼ匹敵する金額…。

何となく…「格差?」って言葉が、頭を掠める。

東京に戻り、そのまま銀座の彼の家に初めてお邪魔した。

銀座の家って、どんなだろう?
と、あれこれ想像したけれど、実際は、
全く想像とは違う、いわゆるしもたや風「木造2階建て」の
普通に小振りな家。

狭くて浴室すらなくて(簡易的なシャワーが、ホームドラマみたいな
屋外の物干し台に設えられていた。お姉さん専用らしい)、
基本的に家族は一日おきに、近所の銭湯で身体を洗うのだそうだ…。

そしてお父さんもお母さんもお姉さんも、みんな
東京下町風の、フレンドリーで明るい良い人たち。
初対面の自分をまるで親族みたいに迎えてくれた…。

ずっと重くのしかかっていた「格差」って言葉は
いつの間にか消えていた。

結局、以後30数年間、私はこの竹を割ったようにさっぱりとした
ご家族に、お世話になりっぱなしだったりするのである…。



私からみれば、ウルトラ高額すぎるアレムビックベースだが、
その後彼はこれをあまり表立って使う事はなかったようだ。

「アレムビックを持っていくと、いつも勘違いされて
Rock'n Roll JellyやらSchool DaysといったJeff Beckとの競演曲とか
チックコリアのRTFの曲をやろうとか云われて困る」

と云うのだ。

どうやらスタンリークラークのベンベンと唸る独特のサウンドは
お気に召さないらしく、

「アレムビックはあんな音ばかりじゃない!」って怒っていたな。

結局、彼の愛機は「Wal」っていう英国製のエレキベース
(パーシージョーンズとかミックカーンなんかが使ってる)に
変わって行くけれど、実はしっかり、彼の家には門外不出の
アレムビックのエレクトリックウッド(ダブル)ベース!
が一本足で鎮座していたのを私は知っている!。

さてこの時代のスタンリークラークの、少々丸くなった音なら、
彼も赦してくれるのだろうか?

まあ、とっくにお互い、この手の音楽には興味を失っていたけれど、
われらが上原ひろみちゃん参加で、また聴く事になっちゃったスタンリーの
これはなかなか好演!?じゃないだろうか…と思う。

蛇足だが、ひろみちゃんは、インタビュー記事でたびたび
「フランクザッパとキングクリムゾンが好き!」って
云ってたけど、本音なんだろうか??

ちなみに今、きちんと購入して聴くジャズのアルバムって
…彼女のみ…かな?。

The Stanley Clarke Band (featuring Hiromi Uehara) - Labyrinth


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梵天と喧嘩は出羽の華

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Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

秋田市・太平山三吉神社総本宮「梵天祭り」…。

私は一浪君なので、19才まで故郷に居たのだが、
ただの一度も、この「ぼんでん祭り」に出向いた事はない。

正確には、4才頃までに数回、親に連れられて見物に
出掛けてたらしいのだが、全く記憶にない。

それが50才を過ぎて故郷に舞い戻ってからは、
ほぼ皆勤賞で毎年通ってるわけで、これはたぶん
私を良く知る(東京の)家族・友人からは、絶対信じてもらえない
そういう類いの、それまでの自分の人生を俯瞰して観たにしても、
これは明らかに、異常行動なのである。

そんなに面白いお祭りなの??

だいたい神事とか祭りの類いなど、何百年も同じ事の繰り返し
超ワンパターンで当たり前。

このぼんでん祭りも、云ってみればプログラムは毎年同じで、
迫真の先陣争い!....負傷者(骨折者?)必至...といっても、
そこはやはり、お約束の秩序と云うものはきちんとある。

一体何に対して闘争があり、勝ち負けがあるのか、
そのロジックを追求すれば、とても曖昧な部分も多いけれど、
なにしろ、自分たちの居住する町内や企業単位での、
闘争本能全開な無礼講大会!それを神様(神社)は、
年に一度だけ赦すのだ!
そう考えれば、何となくこの祭りの持つ「殺気」は理解できる。

火事と喧嘩は江戸の華…ならぬ、
梵天と喧嘩は出羽の華…?

というわけで、最後はアチコチで小競り合いというか、
罵倒しあい、殴り合いが起き、これまたお約束で、
警備の警官達が身体を張って仲裁に入るのだが、
かわいそうにおまわりさん達も、とばっちりで
ポカポカ殴られてたりする。

だからと言って、その場で公務執行妨害や傷害の現行犯で
お縄に!と云う場面には、とんと遭遇した事がない。

そういうお約束なのかもしれないが、ふと思いついたのが

「なんだかラグビーの試合みたいだな…」

喧嘩だって、警官や仲間達は、もう充分だろ!やめろ!って
諌めてるようだが、ギャラリーの爺ちゃんも婆ちゃんも、
父ちゃんも母ちゃんも、皆が皆、眼をぎらつかせて…

「やれやれ、もっとやれ!おまわりさんにも一発かましたれ…」

北国の冬はとても寒くて長い。
そんな厳冬期まっただ中の、この祭りは、

この北国に生きると云う事、
その生き様と覚悟…

そんな哲学みたいなことを、自分に教えてくれてるような
気がしてならないのだ。

とりあえず、おまわりさん達…お勤めご苦労様でした。



去年、購入したものの、一度も聴いてなかったCDが数枚あって、
まあいつものように、このお正月に一気に攻略しているのだけれど、
面白かったのが「ザ・モンキーズ/グッドタイムス...」
何と結成50周年を記念した、新作CDである…。

輸入盤で購入したまま、封も切ってなかったから、
内容の案内など全く分からなかったのだが、
なにしろジャケットデザインがすごくGroooovy!な感じで良い!
このデザインワークだけで買いたくなる…っていうか、
買ってしまった!

モンキーズと云えば、豪華なソングライター陣だけど、
相変わらず凄い。

ノエルギャラガー、ニルソン、ポールウェラー、ニールダイアモンド
キャロルキング、Weezerのリヴァースクオモも実に良い仕事をしている…

でもね…やっぱり白眉は、我らがアンディ・パートリッジの書き下ろし!。
まあいつもの彼の哀愁のメロディではあるけれど、ドラムス担当、
角張ったお顔のミッキードレンツが、実にいい味出している。

マイク・ネスミスが事実上のリーダー格で、再結成以後も彼中心?
と思っていたけれど、デイヴィージョーンズのいない「穴」は
今はミッキーがしっかり埋めてるわけね…。

ちなみに昔のテレビドラマでは、ミッキーはホイホイミュージックスクール(古い!)の
鈴木ヤスシさんが声を充てていた!デイヴィーはうっかり八兵衛の高橋元太郎さん、
マイクはスリーファンキーズの長沢純さん、チョイと天然系のピータートークは
小銭寿司の太田博之さん...。

全く蛇足だけど、昔観たビートルズ「ヘルプ!」のテレビ放送版では
鈴木ヤスシさんは、リンゴの声も充てていたなあ…。
ジョンは広川太一郎さんだった。

と云うわけで、XTCアンディ印全開の楽曲…。
ラストはやっぱり…サイケサイケ、さー行け!?
The Monkees - You Bring The Summer


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自己嫌悪な話

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Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

ゾナーの玉ボケを、ゾナー最大の欠点!
という人が居るけれど、私はもう、
「Bubble Bokeh…Welcome!」。
もっともっと派手に出て欲しい!なんて思ってる方。
(Bokehは今や世界的公用語となっている…)

少なくとも、ルーペ(のソフトウェア)を使って
部分的に拡大表示した写真を、シゲシゲと眺めつつ、
カメラやレンズの性能を評価するような…
そういうタイプではないなあ…。



小2の時の、密やかな悦び(?)で、
楽しみなイベントだったのが、各学期の頭などに行う
席替え!。

今はよくわからないが、当時は机が二人掛(男女)…
だったから、隣に来る「相方」は、とても重要。

もちろんまだ7~8歳?だから、
隣に並ぶ女の子に対しての特別な感情など
あるわけじゃあないけれど、子供ながら...
人間のオスとしての本能なのか、はてまた
生まれついてのドス○ベ野郎なのか??

いずれにせよ、次は誰が相方となるのか?
と、心躍る瞬間であった。

ところがその時は、突然担任の先生が…

「好きなお友達と並びましょう!」

そう指示された...。

無論同性の友達とペアを組み…という事になるわけで、
少々がっかりしつつ、それならば漫画の上手なM君か
家も近所で、七色仮面が好きな(?)W君だろう…
そんな風にのんびり考えてるうちに、M君もW君も、
それぞれ別の友達とペアを組んでしまった….。

あれあれ?ややや?...
私はすっかりペアリングからあぶれてしまったのだ。

今にして思えば、大人の教師の考えだから
男子も女子もきちんと偶数人数在籍してたと思うが、
何故か私一人が、はぐれてしまったと云う事は、
一人が欠席か、早退かなにかで不在だったと云う事になるわけで
先生もそこのところ、抜かりなく頼みますよ!と今は思うけれど、
なにしろ私にとっては、これが世界の終わりと云うほど
強烈な衝撃に打ちのめされるのだ。

M、W両君に裏切られたという気持ちもないではないし、
自分には、心を赦せる本当の友達もいないし、
作れないのか!なんという情けない男なのだ自分は!
という、強烈な自己嫌悪に襲われるのだ。

結局この事件の顛末というか、先生がこの難局を
どう捌いたのかは、全然覚えていない。

その時いなかった誰かと、翌日首尾よく、虚ろな笑顔で
ヨロシクねえなどと云いながら、末席に着いたのか? 
あるいは、仲間同士のペアリングは中止して、順当に
教師側のバランス考慮の采配による席順に戻ったか、
そこらは全く記憶にないが、多分後者ではなかったかと思う。
というか、自分が教師ならそうするだろう…。

しかし自分にはこのことで、強烈なトラウマが残って、
極度に「孤独」を畏れるようになって、さらには
友達は離さないよ!、君と僕とは親友だよな!…的な、
暑苦しい奴、重たい奴に、成り果ててしまったような…
.そんな気もする。

その後、社会に出るようになると、世界中の様々な人との
親密な付き合いや、離別の繰り返しの中で、
人とは移ろうものなのだなあ…と考えるようになって、
必要以上に親密な付き合いは、最後に傷つくのがイヤ…
という理由から、あまり深くのめり込まないような、
そんな軽いおつきあいというものに、
心地良さを感じた時期もある。

しかしね…齢をとって、はからずも故郷に居るようになって、
そうすると、幼なじみっていう関係が、今はとても
暖かくて、ありがたいというのに気付くのだ。

人は移ろい、そしてまた戻るもの…
そんな気がする。



まだクリーム時代のクラプトンや、トラフィックのデイブメイソンや
S.ウィンウッド、そしてビートルズの面々に至るまで、
The BandのデビューアルバムBig Pinkの衝撃は相当だった模様で、
皆が皆、Tha Bandの充実した素晴らしさに引き換え、
一体自分達は何をしてるんだろうか?という自己嫌悪と自問自答に駆られ、
クラプトンはクリーム脱退を、デイブはトラフィック脱退、
ビートルズは、Big Pinkの強い影響の下、「ルーツに還ろう」
などと云うスローガンを撃ち建て、ゲットバックセッションに
辛うじて意欲を見せるのだ…。

で、自分である…。

日々の歌伴の仕事は、みるみる本来の音楽意欲を失わせていった。
ただただ売れるか売れないか?というどうでもよい評価による
事務的で虚しい音楽との関わり…。

仕事に直結したプレースタイルの、中身のない空虚な
クロスオーバーやらAOR、厚化粧なだけのつまらないジャズなんかを
自分のビジネスにチョチョイと取り入れるだけの目的で聴く空々しさ。

そういう事に頓着しない、ただただ流されるだけの
身体になっていたと思う。

ある日友人に誘われて、中野サンプラザにトーキングヘッズ
っていうのを観に行った…自分の記憶では、ブライアンイーノが
絡んだわりには、パンクロックシーンの中でもカレッジフォーク的というか、
どちらかというと牧歌的なイメージのバンドである筈だった。

目から鱗…の耳版はなんというのだろうか??

まさに自分は何をやってるんだろう?
音楽って、こんなに素敵なものなのに…

自分って、果たしてちゃんと自分の耳で
音楽を聴いていたのか?

もっと音楽との真摯な向き合い方をしなければ
そもそも音楽をやってる意味なんてないではないか…。

そう思い立って、さて次の日から具体的に
何をしはじめたのか全く覚えてないけれど、
プロで少々稼ぐようになって以後、
あまり真面目に向き合わなかったタイプの、
英国系の最先端音楽を再び積極的に聴くようになって、
真似はしないまでも、自分の体内にそうした新鮮な
サウンドを充分に取り込んで、常に刺激を受ける…
そうしたように思う。

いつの間にか自分はジャズメンの一角…新しいものとは
稚拙なもの…そう勘違いしていたけれど、
やっぱり自分の根っこはクリエイティヴなロックそのもの…
それに気付かされた、トーキングヘッズ(+P-Funk)80年のライブなのである。

Talking Heads - Born Under Punches


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過ぎたるは猶及ばざるが如し

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Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

マニアとは欲張りなもので、ベンツにフェラーリの
エンジン積んだら?....とか、

ブガッティあたりのアンティーク車に
最新の国産エンジンを積んで…
なんて本気で思うらしい。

個人的にはかつての愛車(?)Vespaの50ccのスクーター…
確かに格好はとても良いのだが、まあなにしろ古いから
しょっちゅうエンストばかり…。

いっそエンジンだけHONDAとかYAMAHAに換装できないものか?
と、本気で考えた事があった….。

最近入手したWW2(戦中)レンズのツアイス・ゾナーは、
PPAPよろしく「あぁっ!」っと、ライカ(ズマール)と
ニコイチに改造されてる(ライカのカメラで使えるツアイスということ)。

珍品と云うか、もしかしたらしようもない
外道な代物…。

ただし、古いのか新しいのかさっぱり分からない
正体不明な半枕胴なスタイリッシュさを、
私はすっかり気にいっていて、
今やカメラに付けっ放し状態なのである。

と云いながらも、今日は雪の中をゼーゼー言いながら
歩いてやってきたのに、重大なミスをした…。
老眼鏡を忘れてきたのだ…。

今日の写真は、被写体がいわゆる「動きもの」…に、
なるのだが、最新デジカメの「焦点の自動追尾システム」
なんて、超便利なものは、モーターも電子部品も入ってない
ただただ分厚いガラスの塊りと、剛健な真鍮やアルミ製の、
古いマニュアルレンズでは使えないから、
「置きピン」と云って、任意のポイントに、
あらかじめ焦点を合わせておいて、そのポイントを
被写体が通過する瞬間がシャッターチャンスという
原始的な方策で対応するしかない…。

ところがあらかじめ焦点を置こうにも、
目標地点にはあろうことか「雪」しかない…!。

もはやほとんどヤマカンの焦点あ合わせ…。
おかげで、ピントは見事(?)靴底周辺…?!
ヤレヤレなのである。



我々が子供の頃は、まあ確かにビニールシートなんかで
雪の斜面をお手軽に滑ってたこともあるけれど、
もう少しメカニックなモノに憧れていたから、
ミカンの木箱を、駄菓子屋で10円で買える
「竹スキー」に乗せて固定するとか、
自転車のハンドルのような形で前輪、いや前竹(!)を
稼働式にしてみるとか、他にブレーキを付けたり、
少々スタイリッシュ(?)に、家からスティール製の
丸椅子を持ち出して、据え付けたりと、
結構こだわって作ってたりした。

いずれにせよ、最大の問題は耐性に尽きるから、
2〜3回も滑降すれば、力作もだいたい大破して、
今日の発明品Ver,xは終わり!...
この失敗を糧に、また次のヴァージョンを作る!....
とまあ、なんともオバカな子供時代であるのだった。

やっぱり、昭和40年代の初め頃…東京五輪は越えたけれど、
時代はまだまだ相当貧しくて、なかなか親にせがんでも、
モノを買ってもらえなかったから、自分でそこらにあるもので、
オモチャを作るって行為は。ごくごく普通だったように思う。

そういえば、割り箸と輪ゴムで作る「ピストル」なんて
早い話がパチンコの原理だが、イロイロ改良しながら作り、
最後ははドイツ軍の「ルガーもどき」やら、母のミシン周りの
糸巻きなんかを利用した「リボルバーもどき」なんて作って、
紙クズを丸めた玉を飛ばして遊んでた。

それを授業中に弄ってたら、玉が暴発して(?)教壇の先生の
おでこにペチッと見事命中!当然廊下に立たせれ、
その後母親が職員室に呼ばれて、さんざん大目玉を食らった。

やっぱりオバカな子供だね。



自慢じゃあないが、ポリス…実はすごく好き。
でも、スティングは好きじゃない…。

よく云われる事だけど、ポリスはホントは元アニマルズや
元カーヴドエアー、ジャズバンドにも居た事があるような、
実力派ミュージシャンが、わざわざ時流に合わせた、
ナリスマシのパンクロックバンド!

まあ私にとってはジャズメン<パンクロッカーて、
パンクロッカーの方が、ジュリアードやバークリーを出たって云う、
楽典脳なだけのアカデミックバカより、遥かにクリエイティヴで、
音楽的に優秀だと考えているから、ポリス=パンクで、
本来何ら問題ないのだが、改めて云うまでもなく
ポリスの本質は、まぎれもなく「レゲエ」なのである。

ポリスっていう、素晴らしいリズムユニットを備えた
レゲエバンドの進化と発展は、もちろん最終アルバム「シンクロニシティ」で、
その極致に行き着き、その後散開して…という道筋は、
もはや仕方がなかったかもしれない。

それにしても、スティングのソロ後の路線は無惨すぎる…。
キャラとは違うNYなんかに住み着いて(キングストンに住めとは云わないが)、
すべては金の為!=一晩いくらの器用なだけのスタジオミュージシャン
との音楽なんて、もはや苔の生えたものでしかないことを
なぜこの人は気付かないのだろう。

今一度初心に戻ってくれないかな?...才能あるのに…
このままNYのトランプタワーみたいなキンキラキンの
虚塔音楽を作り続けるのだろうか??....

と、先日のNHKの「SONGS」を観ながら
とてもとても寂しく思うのだった。

ポリス…素晴らしかったのに…というわけで、
名曲名演多いけれど…今宵はこれかな!

The Police - So Lonely


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天才的自由人

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Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

少し前に、向こうの櫓(やぐら)が見える高台=
神明山=千秋公園ともいう…で花火を打ち上げるというので、
果たして絶好のビューポイントは?とあれこれ思案するうち、
この松と櫓…越しの花火…っていうイメージが浮かんで、
当日、早速自転車を走らせこの地点にやってきたのだが、
結果は大惨敗…原因は色々とあるけれど、なかなか
思惑通りにはいかないものだと、知るのだった。



ある日、奴は言った

「自分はいま、人生のドン底にある…」

私はそうは思わなかった。
奴ほどの自由人は居ない。
しかも今の奴はその自由を精一杯謳歌している…。

奴は、気が向いたら、いつ行ってもウェルカムらしい
高田馬場の印刷屋バイトに出掛け、
気が向かなかったら(そんな日の方が多い…)、
夜の街を徘徊し、コーラの空瓶を拾って生活していた…。
(@30円で売れるらしい)。

音楽好きの奴は、金が入ると入った分だけレコードと
文庫本数冊を買う。そしていよいよ窮すると、
レコード数枚、本数冊を持参して私の前に現れ、
飯と酒を馳走させ、ついでに、翌日バイトに行く為(らしい?)の
交通費と昼食代、時には散髪代まで…ムシンにやってくる。

そしてシャーシャーと云ってのけるのだ….

「やっぱりね、物の価値の分かるヤツじゃないとね….
古本屋も中古レコード屋も作品の素晴らしさ、ありがたみを
全然評価しないから…」

結局、中古屋より、私の方が「お得」なわけね…。

2つ年上だが、何故か高校で同級生だった奴は、
秋田の地元大学に進んだはずだが、
いつの間にか、高円寺に住み、駅前の立ち呑み屋で
いつもホッピーで酔いつぶれていた。

当時ホッピーは1杯80円くらいだったと思う。
奴はその80円だけポケットに突っ込んで
ホッピーを注文し、ちびちび舐めるように呑む間に、
いつの間にか、他の客のグループの輪に溶け込んでいて、
タダ酒を呑み、ツマミをたらふく頬張っている…。

その太鼓持ちのような話芸、話術は、
もはや天才的。何故、奴はこの特技をもっと有意義に
活かせないんだろうか…?

ある日、奴はレコードも本も持たずに現れて、深刻な表情で言った。

奴「実家に戻らねばならなくなった…」

私「何かあったか?オヤジさんの具合でも悪いのか?」

奴「いや、俺がまずったんだ…。夜中にいつものように瓶拾いしてたら、
  職質食らっちゃって、そしたら拾った瓶の中に、どうやら
  大麻の吸い殻みたいのが混じってたらしくて…いや、
  容疑は晴れたんだが、3日も野方警察に留められた挙げ句、
  秋田の父親まで呼び出されて…ウチの親、県庁の教育長だったろ
  だからもう…生き地獄さ」

私「それで実家強制送還か?」

奴「おまいさんにも随分世話になった…一生かけて
  返すつもりだから、それだけは覚えといて欲しい」

それから、私が帰省する毎に何度か会ったけれど、
ココ30年以上会ってない。親父さんの実家がある
能代市桧山ってところに引っ込んで、ご当地の政治家の秘書を
しているという噂もあったが、よく分からない…。

政治家?…天職じゃないかな?もしかすると…。


東京を離れる最期の日、奴はしみじみ言うのだ…

奴「俺がさ、もし先に死んだら、Toddのラストライドって曲…
  あれをさ、葬式で掛けて送って欲しいんだな」

私「わかった….Hello It's Meな…。」

奴「お前やっぱ、悪い奴だな」

Todd Rundgren - The Last Ride


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失敗のいいわけ

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Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

生まれて初めて、消防出初式なるものに出掛けてみた。

無論、意気揚々、5cm F1.5の第二次大戦中・第三帝国製ゾナーと、
8.5cm F2のゾナーコピーで有名なソ連製のユピテル9をカバンに詰め込んで、
たった1枚でいいから、現像したものを自ら15秒間はジッと眺めて、

「うん…いいね…!」って…

そう言えるものが撮れたら、最高に幸せだろうな!って
そんな風に思いながら、家から約2kmの官庁街に出掛けたのだった。

自分の場合は、イベントの出し物ホンチャン云々よりも
まず、背景が際立った(と感じる)ポジションを
選ぶところから始まる。

だからその場所が、不意に巨大な山車で視界を塞がれてしまったり、
出し物の単なる通過点だったりすると、
もうその日のセッションは大失敗という事になるのだが、
まさにその日がそうで、ポンプ車4台が、まるで安保反対を叫ぶ
デモ隊の気勢を制すように、路上に累々と並べられた
機動隊装甲車のように、私の目の前にデンと鎮座して、
その向こう側で、どうやら放水式が始まってしまったようで、
自分の視界に入るのは、そうした放水行動や、はしご車の伸長に
関わる裏方の方々が、右に左に走り廻る、本当に生々しい
作業現場の裏側…。

頭の上の方で、はしご車に括られたくす玉が割れて、
色とりどりの風船が弾け飛ぶ、たぶんこのイベント最大の見せ場も
なにしろ、相変わらずマニュアルでピントを合わせる式の
古い(大戦中!)レンズが付いたカメラだから、
瞬発的なものには一切間に合わない!。

そうしたわけで、お見せできるような写真は全く撮れず、
とても残念なのだが、まあ仕方が無い。
そういう事もあるぞ!ってところで、
替わりの写真がまたシマラナイものだけど、
雪の華満開(!?)ってところで…まずはご容赦を。



中1のときに聴いたピンクフロイドの「原子心母」…
これが私のプログレッシブ・ロック事始めとなって、
あとは怒濤の洪水のごとく、ムーディーブルースだの、
ソフトマシーンだのコロシアムだのと半分ジャズか?っていう音楽が
自分に降り注ぎ、グルグルとその渦に巻きこまれる。

そうした渦潮状態の中で、私を強引に波からさらって
果たして救ったのか、さらに沈めたのか定かではないけれど、
いずれにせよ気がつけば、私にとって他を全く寄せ付けないほどに
圧倒的存在に君臨したのが、キングクリムゾンであった。

それから12〜13年過ぎた頃、クリムゾンは再起動していたけれど、
自分には既に過去の音楽になっていた。

素晴らしかったラークス時代のクリムゾンには、
もはや何をどうしても、追いつかない状況だったから…。

当時のライブの半分は即興演奏。
その即興から、キャッチーな部分を抽出して、
また新しい曲が醸成される73年前後の怒濤のクリムゾン…
ああ、その頃の映像があったら観てみたいものだなあ…。
ないんだろうな…。

そう思っていた80年代初頭のある日、
突然西新宿の海賊ヴィデオ屋で、クリムゾンらしきグループが
まさにラークス1を演奏する奇跡のような映像を目撃した。

しかも、このセクション初期の短期間だけ在籍していた
奇人変人パーカショニストのジェイミーミューアまで参加してる超レア映像!

「なんだこれはあああ!」

と叫んだあと、すぐにそのベータビデオのコピーを購入した。
確か、たった10分足らずの映像が9800円…。

画質は、アポロ11号の月面からのライヴ中継?ってほどに
乱れまくる、程度の劣悪なもの…。

それでも、あの天上天下唯我独尊時代のキングクリムゾンが
なんと動いているのである!!。

うわあ、ジェイミーミューアって噂通りのキ○ガイ!
スッゲエええぜ!

数年後、MTV時代にこの映像のきちんとした画質のものを観たけれど、
やっぱりその時と同じように興奮した…。

そして今、簡単に…しかもタダでこのモノ凄い映像が観れる幸せ…。

King Crimson - Lark's Tongues In Aspic Part1


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新年もボヤキます!

DSC08658b.jpg
Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

写真から、キリリとした空気感を感じてもらえたら、
それでOK!って、感じです!。

青空なのに日は射さない…
そんな不穏な北国独特のお天気であります。

雪はまだまだ11月〜12月初旬のソレで、
ヤケに水っぽい。
これもまた地球温暖化の影響なのだろうか?


報道では東京証券取引所の大発会だとか、
経団連のお偉いさんがた…よく見たらみんな事務方出身、
若い頃に留学してMBA取得がご自慢のサラリーマン社長の
ニ流な方々の大新年会とかを報じている。

皆さんいかにも好景気そうなお顔をして上機嫌を気取るけれど、
安倍首相が盛んに言う「トリクルダウン」なんて、
この二流の方々の悪人面を見るに付け、
いつまで待っても落っこちては来ない…

方々も「絶対零すものか、この貧乏人ども!」
っていう悪意の表情に満ち満ちてるではないか!

こういうところが透けて見えるところが、
二流なのだろうが…そんな事より、方々が信じてやまない
アメリカ的なグローバル経営…このままでいいのか?って
疑問も提案も何もないところが、もはや三流だな。

暮れのロシアとの会合なんかも、大絶賛する人の心情が
自分は全然理解できない。
プーチンは気持ちいいほどきっぱり明言してるじゃない!

「お宅がアメリカと同盟関係であり続けるうちは、
領土返還も平和条約締結も出来るわけないじゃんか!
ちょっと考えりゃあ分かる事だろ。
責任と原因はすべてお宅らにあるかんね!」

もはや、あの世代で終らすどころか、あの世代では絶対無理!
ってことが明白に確認されただけの長門会談であるのに、
絶賛...?ロシアのスパイどもに洗脳されてる場合じゃあないです??。

真珠湾?...セレモニーですから…あくまでも。

あと小池さん…
我が郷土にも、小池さんのコピーロボットでいいから欲しいです。
結局、今のなあなあな状況を良しとして、一向に糾弾もしない
地元メディアが、一番悪人っていう気がしますね。
県庁や市役所は、ジャニーズ事務所でも、
芸能界のドン(?)の事務所でもないのだから….。

と、お正月から何だか不機嫌な、北の果ての風邪ひきオヤジなのである。



元日恒例の初聴きにMothers Of Invention/Freak Outを選んで以来、
何とはなしに、立て続けにサイケデリックものばかり聴いてしまっている。

Mothersの他にも、Electric Prunesだの、いっとう最初の頃の
Pink FloydやらZombiesやらThe13th Floor Elevatorsなどなどなど…

で、結局落ち着くところがこの「The Dukes Of Stratosphear」。

ご存知XTCの覆面変名バンド…って、単にサイケアルバムを
1枚作ってみたかっただけの諸行...。
素晴らしい!

で、自分はというと、当時このアルバム(と先行で出たEP盤)に
すっかり魅了されて、前述の本家サイケバンドなんかのアルバムを
一生懸命、中古屋や輸入番屋を廻り、さらにはロンドンやベルリン、
あとブラッセルあたりまで範囲を広げて漁りまくるっていう時代も…
まあ、あったわけですね。

懐かしいけど、あまり人に言えない、ちょっとイタい過去…かもね。

The Dukes of Stratosphear - Your Gold Dress


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だめ夫のお正月

DSC08568a.jpg
Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5(1941)

開放(F1.5)から、凄まじい切れ味と、フワッフワの
見事な前後ボケのこのギャップ!噂通りタダモノじゃあないな
戦中(Wartime)ゾナー…。



もういい加減、聞き飽きたでしょうけど、
取りあえず 言っておきますね。

おめでとうございま〜す…っと。

若い頃は、年末までフルスロットルで飛ばしまくって
働いた疲れが、一気に大晦日の夜あたりに出て、
サンガニチは大体「体調不良」…。

それが今は、年末年始ともにヒマ人のくせに、
やっぱり体調不良…。

アチコチ調子悪いのに、その上に風邪までひいてしまった….。

子供の頃、少年マガジンだったかに「丸出だめ夫」っていう
森田拳次の漫画があったけれど、まさに今の自分が丸出だめ夫…。

そんなだから今年の初夢も、たぶん50年くらい前の
保積ペペ主演のテレビドラマ版「丸出だめ夫」のテーマソング
「♫ダメ・ダメ・ダメダメダメ!….」っていうフレーズが
頭の中を熱とともにグルングルンと駆け巡り、
うわあぁぁ何事!と目を覚ましたら、肥満気味のネコが
私の胸の上に座って、私の顔を覗き込んでた。

そんなお正月…ヤレヤレだ。

正月のテレビは相変わらずツマラナイ...。
箱根駅伝では一応母校らしきところが毎年出ているけれど、
あくまでも興味なしを装いつつも、やはり気になって仕方がない…。

ところが、今年は10区で大屈辱の繰り上げスタート…
カンケーねーや…、どーせ中退だし…って相変わらずの
クール&ドライを気取ってみるものの、その実、結構イラついてたりして、
ネコに八つ当たりして蹴飛ばしたら、きっちり報復されて
足をヒドく引っ掻かれたりして…

やっぱり正月から「丸出だめ夫」なのである。

そんなわけで相変わらずグダグダですけど、
本年もよろしくお付き合いください。



自分にとって新年の「初聴き」は、もう40年以上不動で決まっている。
私にとっては永遠の憧れバンドFrank Zappa(とThe Mothers Of Invention)。

もちろん、既にCD化されている公式アルバムだけで110タイトルあるから、
新年に聴くべき曲なんて全く苦労せず、これまた永遠に近いくらいにある。

そういうわけで、今年は彼らの輝かしきデビューアルバム
Freak Out」を新年初聴き…としたのだが、昨年暮れに
110枚目が出た記念ではないけれど、特にこの曲を推しておこう…
Who Are The Brain Police?」...そう「頭脳警察」!。

1970年5月、実はそれまでのサイケでジャンクなヒッピー集団的
マザーズを解体し、名うての腕っこきミュージシャン達を集めて、
急速にジャズフュージョン化を推進するフランクザッパだったが、
母の日に「Happy Together」のスマッシュヒットを持つ
ザ・タートルズのフロント二人と衝撃的な出逢いを果たした事で、
ザッパは先鋭的なジャズフュージョン的バンドの形を残したまま、
相変わらずジョークの効いたおしゃべりマザーズを再開したらどうなるか!?
ってことで、ジョージデュークやエインズレーダンバーやイアンアンダーウッド、
そして、この日のTV収録で初めて会ったジャン・リュック・ポンティなどの
そうそうたるメンバーで、新生マザーズはスタートするのだった。

こうしてマザーズ最古のこのサイケデリックそのものだった曲も、
最新1970年版ロックヴァージョンで華やかに蘇るのだった。
The Mothers of Invention - Who Are The Brain Police?


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