ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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諸行は無常であるらしい

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春のお彼岸、お盆、秋のお彼岸、命日….と、
実家にいるとやたらと墓参りの機会が多く、少々面食らっているのだが、
考えてみればこれが正しい日本人の有り様であって、
これまでの自分のいい加減な生き方こそが問題なのだ!
と今敢えて思うこの頃である。

ただ墓所に出掛けはしても、神社仏閣墓所などの写真は絶対撮らないと心に決めている。
もう祟りはコリゴリだから…。

秋田にいなかった35年間、不埒にも殆ど墓参りなどをしなかった。
帰省しても親類や友人の冠婚葬祭が主なイベントだから、
用が済むとサッサと帰京した。
今思えば、何がそんなに忙しかったのだろうか?
実家なんて色々めんどくさい=墓参りも然りだが、訪問客がやたら多いから、
挨拶したり、何度も近況などを繰り返し説明するのが面倒くさいから、
忙しいフリをしていただけかもしれない。

もう少しドッシリと故郷(実家)と向き合うベキだったと今は思う。
いつしか「葬式には呼ばれるが結婚式には呼ばれない」
東京のどこかよく知らないが、こっそり潜んでる末席親類(?)になってしまった。
まあこれは自分のいたらなさだから仕方がない。

家人も遠方出身者(北九州)だから勿論東京に墓はない。
ところが彼女はあるとき突然「自らのルーツ捜し」にハマり、
鹿児島まで何度も出向いて取材を重ねた結果、
ひい(x3)爺さんが薩摩藩士→維新の元勲で爵位を得て
「青山霊園」に墓所がある事が判明。早速お詣りする事になった。

青山霊園は東京のド真ん中にあるわりには随分と広大な丘陵型墓地だから、
事前に霊園事務所で墓所の所在地を確認してから出向いたのだが、
手書きの地図がアバウトすぎて、どうしても発見出来ない。
丁度小さな森のようにコンモリとした一帯を目印しに、
何度も辺りを周回しながら墓標を捜すのだが一向に見つからない。
仕方がないからまた事務所に確認すると、
なんとその鬱蒼とした小さな森自体が、まさにひいx3爺さんの墓所そのものであった!。

その巨大な墓所=歩測ながら約100坪強は2~3m高の植物
(蘆?や刺のあるツル草)などに覆われ、その密林を掻き分け踏み入り、
中心にヒトキワ大きな墓石を発見した。
すぐに事務所に戻り、墓の権利者即ち現代の直系代表者連絡先を調べ連絡し、
墓所の清掃(草刈り)を申し出るが、その唐突さからか拒絶された。
その後何度も自分らは今や遠縁ではあるが(母方の先祖にあたるため)、
縁者として墓所をなんとかきれいにして一族に存在を広め、お詣りしたいだけ!
と訴えるものの聞き入れてはもらえなかった。
すると九州の義母が直系に電話し、一族として墓のあの惨状は見逃せない!
「あんたあ恥を知りなしゃーい!」と一喝すると、
シブシブ『草刈り』を了承した。

両手鋏を2丁買い、二人だけで草刈りを始めると、
今度は様々な通行人に我々は責め立てられるのだ。

これだけの広大な敷地を何故いままで雑木林のまま放っておいたのだ!
放置した非常識のそのバカづらをこっちに見せろ!とまで汚い言葉を浴びせかけられた。
それでも連休を全部使い、鋭い刺であちこちキズを負い、
更には腰を壊して作業した結果、敷地内に7つの墓標を確認。
頭首当人とその前妻と後妻さんが居並び、
更には日露戦争時に旅順港で戦死した長男と夫君、
そして奉公人とおぼしき夫婦の墓もあった。

それらの明細を墓碑から写し読み取る作業をしていた折にカメラを使った事で、
突如その場に現れた数名に「祟るぞ!自分と、大事な親族に祟りが来るぞ!」と言われ、
家人はその夜、猛烈な熱に浮かされ、カメラごと塩を降って処分すると
家人の熱も嘘のように下がった。
それで済んだと思っていた....。

数日後の休日に再び墓所に行ってみると、
すっかり見通しが良くなった墓には花が手向けられていた。
あれ?と思っていると直系を名乗る初老の男が現れ、まずは礼を言われた後、
次は激しく叱責された。

曰く「君らの素性は確認した。確かに縁者である事は間違いはないようだから
清掃を許可したが、君らが今回墓所を目覚めさせてしまった事で、
今、様々な問題が持ち上がってしまった。それがどういう事か君らに分かるか!
税の問題、所有権問題、果ては東京都の霊園縮小計画による追い立ての再開…
いままで寝かせていた問題が君らのせいで一気に目覚めたのだよ!」と捲し立てられた。

先送りにしていた問題がココに来て再浮上しただけだろう?とも思ったが、
困惑させた事に違いはないようなので、
以後、墓には手を出さない事としたが、納まらないのは祟りの方のようで...

同年に私はサッカーで膝を骨折し、引退。
翌年父が他界。
翌々年には会社が潰れ、個人で投資していた数千万を失い、
さらに連帯保証で数百万の返済を背負わされるコトになり、
以後数年間は苦労しまくった。
それもやっと終わったと思ったら今度は身体がダメになった…。

良い事したつもりだったんだけどね。
諸行はイニシエビトが申す通り、無常なのであるらしい。
オソマツの一席。

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