ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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小心者のバラッド @中土橋

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お堀の枯蓮、刈り込み作業の開始です…いよいよ冬支度の始まりっすね。
毎年の事なんでしょうけど、「冬支度」とは何事によらず寂しく、
そしてウラ哀しいものです。



中土橋を歩いていると、
いつもきまってちょっとセンチメンタルな気持ちになり、
軽く落ち込むのだが、その原因はさほど古い話しではない。

20年程前だろうか、いやもっと前かもしれない…
今のエリアなかいちの位置にまだ日赤病院があった頃、
そこに父が入院したということで、
取り敢えず一人で見舞いの為に秋田にやってきた時だった。

時間が空いたので、ふらっと千秋公園を散歩しようと出掛けると、
県民会館のあたりで、某アーティストのツアートラックが目に入った。

え?○△来てんの?と駐車場と言うか裏側搬入口近くに廻ると、
聴き慣れたサウンドのリハーサル音が聴こえてきた。
私がその昔ギターを担当していたア−ティストの秋田公演だった。

勝手知ったる県民会館の裏側、
スタッフのような顔をしてツカツカと中に入っていって、

やあやあ久しぶりだね、元気だったかい、それにしても奇遇だね…

と、それが出来る性格ならどんなに楽だろうか!とつくづく思うのだった。

あの業界を引退して「正業に就く」という事は、
業界内に居る者にとっては確実に『脱落者』を意味する。
もちろん表向きは「やあやあ元気?久しぶり…」に違いないが、
その裏側は「この裏切り者が…」という感情があるのも痛い程分かるだけに、
入っていくのが怖いのだ。

しかも今自分がココに居ることの説明=それも面倒くさい、
というより本当の事「父が〜」を言っても、見え透いた嘘にしか聞こえないだろう。
本当は泣いて喚いて(?)東京から逃げて故郷に帰り、今は何?家業でも継いでる??
嘘でもそう説明した方が、よほど彼らには都合よく耳障りの良い話だろうが、
そういうわけでもない。

依然として私は彼ら同様東京で働いて暮らしているし、
普段は吉祥寺や高円寺、新宿で飲んだくれてはいるが、
年に何度かは、彼らと同じように六本木や、西麻布、南青山あたりでも飲むし、
三宿や三茶のイタ飯屋にも行く。
君らと何ら変わらないのだ!?
それなのにこの「負け犬」みたいな感情はなんだろうか?

と、そんなバカげた事で頭が混乱を極めたところで、
突然顔見知りのPAスタッフがコチラに向かって走って来るではないか
(というかツアートラックの横に居た私が悪い!)。
咄嗟に私は顔を隠し、逃げるようにその場所を立ち去ったのだ。
リハーサルの音は、私がかつてアレンジした通りを演奏し始めていた。

結局、私が小心者なだけの情けない話なのだけれど、
はたして理解してもらえるだろうか?? 
つまらんツヨガリ、プライド….?

駄目だね男の子は。
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