ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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人間の条件-The Measure Of A Man

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後列の白い地味なお顔が、アンドロイドのデイタ少佐...



CS放送が始まった90年代の最初の頃に、
たまたま観た「新スタートレック」にメチャメチャ衝撃を受け、
サカノボリも含め、壮大なテレビシリーズ約700話を
約12~3年掛けてコンプリートするわけです(シリーズはまだ続いていた)。

毎週、新しいエピソードに触れるのがホントに楽しみで
つくづく幸福な時代だったなあと思う。
ハマるキッカケになったのは新スタートレック
(STAR TREK: THE NEXT GENERATION)
第2シーズンの「人間の条件-The Measure Of A Man-」という回。

今は亡き異端の天才科学者が開発した最先端アンドロイドで、
地球を核とする惑星連邦初にして唯一無二の存在「デイタ少佐」は、
自らの意思で艦隊士官を志し、努力を重ねて昇進。
惑星連邦旗艦エンタープライズに乗務し、
彼の機転によってたびたび艦を危機から救い、
艦内では慕われ、尊敬されている。

ある日、艦隊の意を得た科学士官が、
デイタ少佐を分解して、その構造を研究する計画を申し出る。
デイタ少佐は
「現状、人類の科学レベルでは私を分解しても、元には戻せない。拒絶する」
と主張し、艦長はじめクルー達も全員デイタに同調するが、
いかんせん本部命令は絶対服従せねばならない。
そこでデイタ少佐は、艦隊を退役する事で、
本部の拘束から回避しようとクルー達に分かれを告げる。

しかし、科学士官は了承せず、デイタ少佐を提訴し、
物語は突如法廷ドラマに転じ、丁々発止の議論が始まる。
…機械であるアンドロイドの、人間性の証明の裁判…そして勝利! 
こんなSFって今まであったろうか? 
スゴイ!と、すっかり感動してしまったわけだ。

ある意味スタートレックの世界観は、
いまや自分自身の行動規範にすらなってしまっているといっても過言ではなく、
架空の存在ながら「ピカード艦長」は
私のもっとも尊敬する理想の上司でもあるわけだ。

おっと例によって前置きが(超)長くなった…。

60年代の同シリーズ、
いわゆるカーク船長と耳長宇宙人でお馴染みの、Mr.スポックらが活躍する
「宇宙大作戦;STAR TREK: THE ORIGINAL SERIES」では、
まだ勧善懲悪が有効で、不要に他の星の紛争に介入し、
国益に合わぬ方を敵方と無理矢理決めつけ、攻撃を加え、殲滅する!
まさしく当時のアメリカそのもの。
優れた武器を持つ宇宙人は敵→攻撃。
非人間型の宇宙人は「怪獣」→退治!という調子。
正義は常に我々にあり…。

これが80年代後半から90年代に制作された
「新スタートレック」(前作から約70年後の設定)だと、
事の善悪に関わらず、他の星の紛争には一切関わらないのが鉄の掟。
仮に巻き込まれても、あくまで対話と講和による
柔軟な政治交渉によって解決すべし(武力を背景としながら…)。
出来るだけ相手の要求を聞き入れ、可能ならば援助すら申し出、
その場から速やかに退却するのが基本。

万が一交戦状態になっても、先制攻撃は絶対しない。
まさしく和平の時代性である!。

ところが、今のところ最新となっている今世紀のシリーズでは、
敵に地球総攻撃という形で奇襲を受け、甚大な被害を受ける。
エンタープライズは単純に復讐に立ち上がると言う、
古臭い筋立てに立ち戻ってしまう。

明らかに9.11後、アメリカの対応に大きな変化が見られるのだ。
というより、西部劇の時代に一気に先祖帰りしてしまったようだ。

日本もある意味同じ。

裁判員裁判とかで、じっくり審理するプロセスを放棄し、
安直に結論を急ぐだけで、当然審理不足な部分は
「素人判定の公平性」で担保しながら、
法曹人は自己正当化してるように感じる。

いじめや体罰問題では、
実はイジめる方、体罰する方にも正当な「理屈」はあって、
そちら側の言い分も聞き入れると、
どうやらいじめられた方にも問題があるようで、喧嘩両成敗的な…
なんだかわけわからない方向でうやむやになる80年代90年代パターンを
未だに教師や団体は踏襲し非難を受けている。

時代はいまや、悪者は悪者として糾弾し、
社会的制裁を与えつつ、
一旦、全員速やかに引きずり降ろすことこそ美徳…。と、
これまた先祖帰りしてるように思えてならないのが不安だ。

全ての暴力はこの世から排除すべきだが、
では国家にとって全ての暴力装置=武力は不要なのか?と問われれば
誰も一言も反論できないわけで、
厄介な世の中なんである。

映画版スタートレックの新作がこの春、全米封切りらしい。
舞台の23世紀云々より、
2013年の倫理観や正義感による表現は一体どうなっているのか?
それが楽しみだが、
それ以前に、秋田の劇場できちんと観ることができるか?
そちらもまた大問題だ。


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