ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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あまり思い出したくない時代も、ヒトにはあるのだ。

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大昔…秋田にいた最後の年の暮れ、私は予備校に通う一浪生。
もはや受験勉強も最後の追い込み。
大事な大事なその時期に、なぜだか私は、
今は廃墟の産業会館で、どなた様かまるで記憶にないのだが、
ジャニーズ系アイドルバンドの前座をやらされていた。

こんなことしてちゃやっぱいかんわなあ、マズいよなあ、焦るなあ…
などと思いながら、ステージ上から100%女子客の、
「オマエラナニモノ?」という、
白々とした視線を感じながら、主催者に依頼されるまま、
ベイシティローラーズだとか、
そんな系統の営業ソングを演奏していたんだと思う。

当時の私は、まあ受験生ということもあって、
特に決まったバンドで活動してるわけではなく、
仲間たちがそれぞれ大学のサークルやら、
それこそ現在August Moon/Portoでご活躍の三ツ井さん辺りを中心とした
秋田のメインストリームな、明るく華やかなバンドシーンから、
私は明らかに道を踏み外しており、
悪徳プロモーター絡みの、薄汚いイベント専
ドブ板バンドマン…
そんな感じだった。

何かあると「今晩空いてる?」って、適当に招集され、
リハーサルどころか、時には打ち合わせすらないぶっつけ本番で
「やっつけ仕事」な、そんな腐りきった環境にいたことを、
実に長いこと、すっかり忘れてしまっていた。

その後、東京でも似たような暗い時期もあったが、
実はそれ以前の17〜18歳な秋田時代に、
それは既に体験済みだったことになるのだった。

アングラならまだ良い。
彼らは信念を持って自己満足的難解芸術に耽るのだから、
それはそれで幸福じゃないかと思う。
彼らの苦労話(貧乏話)も楽しそうだ。

ところが「営業音楽…」には楽しさも醍醐味もないし、
友情も絆もない。
死んだサカナのような眼をしたバンドマンたち...
きっと自分も同じ眼をしてるんだな、と思うとゾッとした。

この方々も、子供の頃から楽器習得に情熱を傾け、
ソリストとしてコンクールで優勝したり、
名門ブラスバンドの花形であったり、
その後、音大に進学したり、ボーヤさんという付き人などしながら
苦しい思いを重ねて、楽器演奏を極めた方々のはず...。

それなのに、
僅かなギャランティ…ただただ手早くやっつけて、
とっとと帰ろう。
またどこかの現場で逢ったらヨロシクね…。

深夜の錦糸町キャバレー街を、ギターを背負い、
右手にアンプ、左手にユニットケース(スーツ&靴ケース)をぶら下げ、
足早に駅に向かって歩きながら、

「早く抜け出さなきゃいかんな、こんな生活…」と思うのだった。

秋田時代、東京時代にまたがるこの時期の記憶は、
現在では殆どスッポ抜けていて
うまくデフラグしないと繋がらない記憶の断片ばかりだ。
昼間は学生だったこともあるが、都合の悪いことは簡単に忘れてしまう、
実に都合の良い体質のようだなワタシは…。


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2 Comments

bt9 says...""
音楽の世界ではないですけど、思い当るフシがありますよ。
そういう不良(?)経験のある人が、大好きです。

フリーターの延長線上で、ここまで来てしまったという側面もあります。
2013.07.30 18:37 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."bt9さん こんばんは"
不良(?)人生も、ビシッと貫ければ
かっこいいんですがね...
それがそうもいかなくて、普通にサラリーマンに
なったりして、もうグラグラです。

意外に、自由業はそんなに自由じゃないですよね?。
2013.07.30 19:19 | URL | #- [edit]

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