ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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シャトー・ド・レオナール

IMG_1780.jpg

小学3~4年の頃だったと思う。

古い木造校舎2階の教室の、石炭式ダルマストーブ越しに、
謎の巨大な建造物が、道を挟んだ隣の敷地に作られていた。

随分と威圧的だなあ、(工事の音)ウルサイなあ…。
ある朝、クラス中の生徒が一斉に「うわっあ、スゲエ!」と声を上げ、
少し時間を開けて皆が口々に

「大魔神だよ、大魔神が現れたあ、踏みつぶされるぞお…」
 と、歓声をあげたのだ。

その大魔神(当時大ブームだった!)こそ、
今は旧となった秋田県立美術館=平野政吉美術館の、
あの特徴的な天頂部であるのは、もはや言うまでもない。

美術館完成後ほどなくして、その“勇壮で威圧的なお隣りさん”を、
学年毎に表敬訪問する時がやって来た。
展示物のメインである、藤田嗣治作の超大作にして
異端作品『秋田の行事』の存在は、既に学校内ではブームになっていて、
お隣りさんながら、見物を心待ちにしていた。

訪問当日は、政吉翁ご当人直々の案内で、満を持しての鑑賞となった。
なにより圧倒的な迫力が、まさに怒濤のごとく押し寄せてくるのだが、
画の表現自体は、意外にも優しくて色彩豊かな、
彼の代名詞たる乳白色でもない、簡潔な筆致による写実画。
ホンの一瞬だが「田舎者向けかい?」と、ネガに感じたのは、
既に青木繁等の洗礼を受けていたからだと思う。

また子供の身長では展示位置が高過ぎて、
細部のディテールまでよく見渡せなくて、
とても残念だった印象というのが、
1967年時点での一小学生の正直な感想だ。

さて、「秋田の行事」は、そんな小学時代から40数年の時を経て、
展示場所も新たにする。
果たして作品は、今の自分の目にどのように映り、
感じるのか?とても楽しみだ。

もしかしたら涙を流して絵の前にひれ伏し、
40数年間の非礼を詫びることになるかもしれないし、
相変わらず少しシニカルな反応を示すかもしれない。

東京渋谷方面で現在も開催中の
「レオナール・フジタ展(200点展示)」
が大好評だそうだ。

秋田の美術界が、まず何をおいてもやるべきことは、
この200点(大部分がポーラ美術館所蔵)と
「秋田の行事」を核とした「平野コレクション」との、
壮大なコラボ展以外考えられないはずだ。

いろいろ確執めいたものがあるとも、僅かに聞き及んでいるが、
真の「シャトー・ド・レオナール展」(失礼、勝手に命名)開催こそ、
秋田にしか出来ない、
秋田が真に目指すべき究極であり、
それが、新県立美術館、本来のこけら落としではなかったか!?
そう強く思うのだ。

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2 Comments

ももPAPA says...""
こんばんわ

そういわれてみれば確かに・・
腰も背中も長年の無理で 無理できなくなってますが 涙腺も

スポーツ観戦で涙する場面 ふえましたね。
2013.09.06 21:27 | URL | #Wgi4adpQ [edit]
pipco1980 says...""
ももPAPAさん 毎度です。

ちょっとね、私の場合、異常じゃないか?
と思うほど、オイオイと泣けてしまうんですよ!
周囲に人がいると、ホントマズい....。

わざと「どうしたんだろ?やけに眠くなって来たぞ」
などと云い、大あくびしてみるなんて
小芝居してますけどね...。
2013.09.07 01:02 | URL | #- [edit]

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