ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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本物と偽物の間

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のっけから毒を吐くようだが、
「私、ジャズが好きです」と云うヒトを、基本的に信用しないことにしている。

そのジャズとやらが、例えばモード時代や電化時代のマイルスだったり、
コルトレーン周辺のビバップだとか、はてまたセロニアスだ、ビルエバンスだ、
ハ-ビーハンコックetc.etc…と仰るならば、
額を床にこすりつけ、土下座してお赦しを請うが、
大概は進駐軍歌謡および舞踊曲、またはイージーリスニング音楽…
せいぜい「酒バラ」だの「星ステ」「サテン」「身心」「月川」だのという
スタンダードと呼ばれる映画音楽…
その辺りを総称して、都合良く「JAZZ」と、言い切ってしまう
デリカシーの欠如=雑な風潮が、信用出来ないのだ。

まあ「ロック好き」を自称するのも、たまに面倒くさいことにもなる。

「あのう、ちょっと小耳に挟んだんですけど…Rock好きなんですって?」

「….はあ、まあ…」

「最高ですよねえ、エーちゃん..」

「….ハイ?」

「ですから、エーちゃんですよエーちゃん…」

「….えっ?…」

「やだなあ、ロックと云えばYAZAWAじゃないですかあ!」

「….はあ?…」


前置きが相変わらず長過ぎた。

ラウンジ・リザーズ(The Lounge Lizards)
ファーストアルバムにして、超問題作。

「Fake Jazz」...そう呼ばれた。

何故「偽ジャズ」なのかは、当時これを聴いた高名な批評家達が、
そう感じて言いふらしたからにほかならないのだろう
(所詮、批評家なんていい加減でヤクザな稼業だ!)。

確かにアルトサックス=ジョン・ルーリーの、ヘタクソだが、
まあまあ端正な、実にありふれたプレイは、
まさに怪しい『フェイク』かもしれないが、
そのウシロに控えた超くせ者軍団=クサリガマ&ヌンチャク使いに、
毒霧噴射妖術男、毒へビ使いに、原爆級の破壊力ギター使い
…。
それらをバックに奏でられる「普通曲」の妖術的破壊力!。

そこはまさにJAZZがJAZZである由縁の
「一瞬の奇跡」に満ちあふれた名演であると確信する。

ギターのアート・リンゼイはNYパンクの名盤
「NO NEW YORK」というオムニバスアルバムで、
その中でもひと際異彩を放っていたDNAのメンバー。
計算なのか偶然なのか皆目分からないメチャメチャなチューニングのギターで
自由自在、縦横無尽にかき鳴らし、
時にはその自由すぎるギターでボサノバ弾き語りもする変態…いや奇才。

ドラムも、オルタナティブ・ファンにはお馴染みの「アントン・フィア」など、
曲者中のクセ者が控える。

時代はJAZZが、AORだメロウ・サウンドだのと、金を稼がんが為、
ただただ甘いだけの退化を辿っていた「暗黒時代」。
突如現れたこのアルバム…偽Jazzと嘲笑もされたけれど、
ではいったい何が本物と云うのか?を、深く深く考えさせられた一枚。

私はこのアルバムをキッカケにして、JAZZとはしばしおサラバし、
もっと暗くて根深い、オルタナティブな方向へ探求心が向かうのだった。

80年代の音楽は、実はシーンとして、かなり面白かったのだが、
何故だか未だに、きちんと整理も、再評価もされず、
散乱し放置されたままというような気がしてならず残念だ。

ちなみにその後のLounges'は、モデルで、
ジム・ジャームッシュ映画の主演俳優にして、アルト奏者の
ジョン・ルーリーによってバンドは継続されるが、
既に曲者は居らず、カッコだけの勘違いアルト奏者好みの、
普通な、何の取り柄もないジャズ・バンドとなるわけです。

取り敢えず、名盤「The Lounge Lizards ファーストアルバム」。
聴きようによってはパンキッシュな中に、
オシャレでオチャメな部分を見いだせれば
あなたも暗くて深い、変態音楽仲間です....ナンチャッテ。





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8 Comments

bt9 says...""
ジャズやロックは、意味があいまいな使われ方をしていますね。
マイルス・デイビス、ハービーハンコック、セロニアス・モンク、大好きです。
別に、土下座していただかなくて結構です。
レコード盤と針の、ちりちり音の間から聞こえてくるジャズ、たまりません。
2013.11.08 17:39 | URL | #- [edit]
taka says..."少し語ります"
無論、非表示 納得

もう飲んでますので語っちゃますよ!

ジャズ?!? おっさんのもんですよね。 ウンジュ年前は思ってました。

(浅い話と承知で語ります)最初の出会い:阿川泰子のファーコンサート なぜ行ったかも忘れた。 驚いた!  イイじゃない! 感動してると  オヤジが一升瓶をステージに差し入れ?
なんだこの世界は?

セカンドインパクト:渋谷のジャズbar? 仕事の先輩が連れていってくれた。
生バンドが『リクエストないですか』と言うと、目の前のジジイが『国境の南』と声を張り上げる。
ボーカルのネーちゃんが『つーだね』と、喜んで歌う。
人生観が変わった一瞬でした。

こいつらに『追いつこう』と走りつづけた人生。
結果は?
わかりません! 判定者、いつの間に、いなくなっていました。

2013.11.08 19:30 | URL | #XtpRPBkU [edit]
pipco1980 says..."bt9さん こんばんは"
逆にね、モダンジャズだけがジャズではないだろう!?
と、言われれば、それはまたその通りで、一言もないわけで、
実に軽い土下座なわけで失礼しました。
若い頃から「腰は低いが、頭が高い」と、
38先輩方によく言われた私でありました。
2013.11.08 21:02 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."takaさん こんばんわ"
寒いのに、そちらは何だか楽しそうですねえ。

実は若い頃に、とても苦しんでJAZZなんか勉強し、
また、恥も随分掻いたんですよ。
単純に聴くのはとても楽しいいんですけど、
何だかオタカくとまって、しかも内容がない演奏や
歌を聴くと、妙に怒りモードにハマってしまうんですねえ。
困ったものです。
2013.11.08 21:11 | URL | #- [edit]
ジオヤー says...""
こんばんは

私は、音楽には、良いも悪いも無く、
本物も、偽物もなく、
あるのは、好きか嫌いかだけだと思うようにしてます。
精神衛生上いいですよ(笑)

何が本物なんて言いだすと、結局皆お高くとまって
おなじ穴のなんとやらになってしまうような。

でも、これこそが本物っていう思い込みが情熱になって
音楽を面白くしてるってのもあるしで、考え出すと
難しいですねぇ。
2013.11.09 02:46 | URL | #LkZag.iM [edit]
pipco1980 says..."ジオヤーさん こんにちわ"
難しい問題に入ってしまいました....。

子供のような無垢な感覚で感じれるものと、
多少の修練、経験による研ぎすまされた感覚によって
感じれるものとが、まったく同列に語られ、
流通しているのが、音楽の素晴らしいところでもあり、
狂おしいとこでもあるわけですな。

まあ、美術の世界にも、『イラストと絵画』っていう
永遠の命題もありますけど....。







2013.11.09 12:25 | URL | #- [edit]
ももPAPA says...""
こんばんわ

ジャズとかロックとかいったジャンルの垣根が曖昧で、それらが それぞれ異なった匙加減でブレンドされた曲 そんな音楽にまた妙に惹かれてるような気がします。

たとえば Smooth Jazz っていわれる曲などですが・・

ほどよいグルーヴがあってメロディアスで心地よく入っていくような音 そんな曲をよく聴いています。
2013.11.11 23:20 | URL | #Wgi4adpQ [edit]
pipco1980 says..."ももPAPAさん こんにちわ"
いわゆる「原理主義」的に、思いっきり煮詰めた濃すぎるモノと、
逆に煙草やビールのように、何とかライトとか、なんチャラドライ..
みたいに、薄めて取っ付きやすくしたモノが音楽にもあるわけで、
それこそ「好きか嫌いかの問題」、突き詰めれば同じ(!?)って
ことにもなるのかもしれないなあ、と、ふと思いましたよ。

私は今はどちらもやめましたけど、
煙草はハイライト、ビールはキリンラガーって人生で
今は健康的に苦しんでるわけです。


2013.11.12 14:26 | URL | #- [edit]

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