ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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不思議の森の奇怪な夜

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東京の六本木というところは、夜の歓楽街(?)的な
単純化された記号で標される街という印象があるが、
昼間や夕暮れ時に歩いてみると、非情に心地良い起伏に富んでいて、
不思議の森や崖、神社、米軍絡みの怪しげな施設などに囲まれた、
実に魅力的な土地である。

今でこそ「ミッドタウン」などというショッピング広場やホテル、
マンションなどに身をヤツしているエリアも、
ほんの15年ほど前までは防衛庁の広大な施設であり、
内部は当然進入禁止としても、その周辺は広範囲な自然が残された
深い森という風情の場所で、一瞬、時間とか方向感覚、時代までも惑わせるような、
摩訶不思議で、そして大好きな空間があった。

今はその不思議の森の、鬱蒼とした木々はことごとく切り倒され、
人工的な芝と池の、整然としてはいるが無表情な庭園式公園に
生まれ変わっているこの場所だが、森だった時代、その一角に、
かつて小さな茅葺きの「骨董店」があった
(このお店自体はかなりの有名店)。

我が家の家人がその店と、店のその現実離れしたロケーションを気に入って、
頻繁に出掛けては、ランプシェードだの皿だの、何やかやの小物を買い漁っていた。

ある時、私も一緒に訪問した折、茅葺きの店舗の隣に、
いつの間にか呑処(和風バー?)が出来ていることが判明した。

「へー、何だか狸に化かされそうな呑み屋さんだね」と我々は笑っていた…。

それからしばらくしたある日、いつもの仕事仲間らと六本木で呑んでいた。
何軒かハシゴした後、ひとりが「折角六本木に来たのだから、
何か変ったところに行ってみたいね」というので、
とっさにあの「狸に化かされそうな茅葺きの和風バー?」を思い出し
、行ってみることにした。

深夜12時台だと思うが、六本木だというのに音もなく、
ボンヤリした光が灯る怪しい佇まいのその呑み屋に、
我々(4人)は入っていった。

店内には、先客の若い女性が一人と、
マスターと呼ばれる初老の黒ブチ眼鏡をかけた男が居た。

呑み始めると、いつの間にかマスターによる奇妙な宇宙人との遭遇と、
啓示を受けた…という話題になって
(内容は今でも詳しく覚えているが、最も危険な部分と思われ、割愛する)、
途中女性は何度も話を制止させようとするのだが、
マスターは「彼等は信頼出来る!」といいながら、不思議な話は続く。

突然、パキパキ..というイヤな音がしたと思ったら、
マスターの分厚そうな眼鏡のレンズに、みるみるヒビが入リ、
粉々に割れてゆくのを、我々は目撃した。

女性は突然ヒステリックな声で「だから言ったじゃない!喋り過ぎだよ…」
「…そうみたいだな」とマスターも言い、
二人は何故か手を取り合って奥へ消え、
そのまま裏口から出て行ったようだ。

「今のなに?」
「ちょっと、ヤバくないっすか?」
「酔いが一発で醒めましたよ」
「時にあの二人は何なの、で、何処行ったの?」
「おアイソしてもう帰りましょうよ」
「でもお店の人、あの人達何処行ったのさ!?」

結局適当な金額をカウンターにおいて帰ることにした。
誰かが「あれ、時計壊れちゃったかな、朝7時をさしてるよ…」
「オレの時計も7時だ…どう考えてもまだ3時前でしょ…」
「さっきの眼鏡攻撃で時計もやられちゃったんじゃないのか?」
「やっぱり狸に化かされたのかなあ、いや宇宙人か?」
「兎に角、気味悪いから帰ろう」
とドアを開けるなり、とてつもなく眩い光が部屋に飛び込んで来た。

宇宙船か!

いや、外は…森は何故だか普通に、午前7時の眩しい陽光に満ちていたのだ。

次の日曜日、家人が注文していた階段簞笥が入荷したというので、
例の骨董店まで取りに出掛けた。
隣の和風バーは、つい先週よりも何だか酷く荒んだ感じに見えた。
骨董屋のご主人に、「隣のお店…」と言いかけると、

「まさかアンタも最近この店に来た….とか言うんじゃないだろうね」

と云いますので、先週来たことや、中での経緯を話すと、

「この店の主人はねえ、もう半年以上前に失踪しちゃってるんだよ。
 ご家族も居て、警察に捜索願出してるんだけど、忽然と消えちゃったらしい」。

さて…もう一度、深夜にコッソリと…、当然私はそう思うのだけれど、
家人に「夜はここいらに絶対近づかないこと!」と厳命され、
約束させられてしまい、それっきりとなった。

そうこうしてるうちに、そこいら一帯が、
ミッドタウンとして、そっくり掘り返されてしまった。

その日一緒に過ごした仲間とも、その後
「あれは何だったのだろうか?」
という話になるのだけれど、もちろん家族にも
会社の同僚にも一切信じてもらえないが、取り敢えず
妙な「祟り」もないようなので、良かったね...
ということで、いつもこの話は帰着するのみだ。

たまにこんな変な話する奴いるんだが、
おいら一切信じないよ!。
私もまさにそういう奴で、
そう言ってた頃の自分が今は懐かしい…
なんてね。そんな感じですよ。



チェリーレッドとかファクトリー、そしてラフトレード….
そんな英インディーズレーベルが群雄割拠していた時代、
我々も先を争うように「新しい音」「新しいバンド」を捜し、
そして求めていたような時代が、確かにあった。

草創期の俊英かつ鋭敏なインディペンデント・レーベル「Rough Trade」を、
一時確実に牽引したヒットシングルが、なんとこの通りの「のほほん」とした音。
「SCRITTI POLITTI / THE SWEETEST GIRL」
取り敢えず私は夢中になりましたよ。


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The Sweetest GirlThe Sweetest Girl
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4 Comments

amamian3 says..."この手のお話"
好きなんですよねぇ~~・・・・!!
島に「ケンムン」なる伝説の妖怪がいるんですよ
これが本になるほどの逸話を残しています
拘わる事がないのが普通ですが、私は妙に・・・・で(笑
ま、E・T のような感動は無く ひたすら鳥肌もんですが
そのバー 行ってみたかったです(笑
2014.02.10 20:39 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amanian3さん こんばんは"
友人がそちらの島におりましたので、「ケンムン」の話は
聞いておりますよ。まあ彼の話では、最大のケンムンは
島出身の嫁さんだったそうですが.....。

私は心霊現象とかUFOなどは、意図的なトリックは別として、
全て自然現象だと思っているので、実際に遭遇しても、
これは何かの必然と、偶然が重なった現象に過ぎないのだ、
落ち着け、落ち着いて対処しよう!などと自分に言い聞かせるのですが、
この時は「どっきりカメラ?」と、ズーっと思ってましたよ!。

時間の経過が1〜2時間と思っていたら、6時間くらい経っていた...
軽い浦島太郎状態?...これが一番ショックでしたよ。

2014.02.10 21:32 | URL | #- [edit]
ジオヤー says...""
こんばんは

「嬉しいとメガネが落ちるんです」って昔ありましたが、
メガネが割れるって?、やはり、宇宙人、地球に来てるんでしょうか。
もしかして、そのマスター、トミー・リー・ジョーンズだったとか。
私はこういった不思議体験に遭ったことないですけど、
(UFOらしきものは見たことありますが)、遭いたいやら、
遭ってみたくないやらです。

私はレゲエ好きなんですけど、レゲエを取り入れながらも、
このようなノリの曲というは始めてで、面白かったです。
のほほんとした感じはいかにもレゲエなんだけど、何か違うという。
当時の先鋭的でオシャレな渋谷系や六本木といった感じの音にもなるんですかね。
2014.02.10 22:59 | URL | #LkZag.iM [edit]
pipco1980 says..."ジオヤーさん こんばんわ"
パンクやテクノの後にやってくる、オルタナティブっていう
ある意味開き直ったようなミクスチャー音楽の、入り口というのか、
端っこというのか?そんな感じのバンドでしたかね。

ご指摘のように、そのスタイリッシュさは当時としても
群を抜いてましたが、このあと、思いっきりダンサブルな方向に走って
しまって、一気に興味が薄まってしまうんですがね....。



2014.02.11 00:32 | URL | #- [edit]

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