ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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飽食の罠

DSC01561.jpg
少し前に、友人に送信した写真群の中にこれが混じっていて、友人いわく、
「これ欲しい!」...「えっ、こんな写真?」「写真じゃないよ、この水!欲しい...」
と、言うわけで近所のスーパーあたりを探したけれど見つけられず、
やむなく、買った駅の売店まで出掛けて1カートン買い...。やれやれ。



バブル真っ盛りの時代だったろうか...、
すでに独立開業していた元上司から突然の連絡…。

「ちょっと、相談事があるんだが、今夜会えないかな…」
「そりゃまた、突然、何事っすか?」
「それは会った時に。田町駅の…」

酒好きの男だったので、相談..なんてのはどうせ方便。
「たまには三田とか芝あたりで呑むのもいいかな…」
私はそんな程度の気持ちしかなかった。

男は待ち合わせの場でも何も言わず、ただ「ついて来い…来れば分る…」。
元々は宴会大好きオチャラケ小僧を自認するほど陽気で軽い男だったけれど、
久しぶりにあったその男は、何だか寡黙で、
心なしか以前より堂々として逞しくなっていた。
独立するとこうなるのか?…ふとそう思った。

10分ほど歩かされると、古びた雑居ビルに辿り着き「ここだ…」と指差しながら、
昭和30年代的なスケルトン・エレベーターで上階へ。
最上階はいわゆるダンスフロアー的なフローリングの広い部屋で、
すでに100人ほどの人々でごった返していた。

何かのパーティか?
一瞬そう思った。

男は既にどこかに消えていた。
すぐに、どこか見覚えのある顔の女性が近づいて来て、
「おはようございます(夜だが)。Nちゃんご紹介のPIPCO君だよね
(チャン?クン?)、どうぞこちらへ…」
と、座席に誘導される。
見覚えあるその女性は、数年前に一世風靡した八重歯が可愛い、
某トップアイドルに似てるな?と思った
(本人だったとは後で知る。なお、近頃も彼女の顔をTVなどで頻繁に見かける)。

何となく場違いな雰囲気になれないまま、座っていると突然、
人の善さそうな男が壇上に現れて、講釈を始めた。

盛んに「発想の転換、性格改造で金が儲かる、親友が出来る、幸福な人生が送れる…」
と力説している。これが世に聞く「自己啓発セミナー」というものかあ、
なるほど、アイツ、ハメやがったなあ…そうと知ってれば絶対来るもんか!だよなあ…
ヤラレタなあ。などと思っているうちに体験コーナーは既に始まっていた。

既に部屋は暗くなっていて、あちこちに光る白色のスポットライトが
どうも暗示的で不気味であるなと感じていた。

我々が座らされた列が、そもそもゲスト席だったらしく、
皆これからなにが始まるのかとドギマギしているのが見て取れる。
前列が一斉に席を回転させ、こちらと対座した。
周りを見ると、きちんと男女がペアに向き合うように設定されているようだ。

壇上の人の善さそうな男が指示をする。
お互いを1分間見つめあってください。
必要があれば触れてみても構いません(!)。
そしてその相手の年齢、職業、境遇、家族構成、性格まで、
見たままの印象を、お互い伝えあいましょう。
遠慮や気遣いは無用、思ったままの言葉を相手にぶつけましょう。
(ここで言われたことが、実はあなたの正しく客観的な印象。
 周囲の人みんながあなたに対して抱いている真の印象です)

ではお互いを褒めあいましょう。
罵りあいましょう。
求愛してみましょうか。
殺したいほど憎みあってみましょう。

あなたはあなたの本性と今、少しですが向き合いました…..。

我々はこういう、日常ではほぼ体験出来ないプログラムを多数用意し、
4日間の合宿セミナーを通して皆さんに体験してもらいます。
さらに第2ステップは沖縄合宿、第3ステップはハワイ合宿…。

実は内心ぐらついていた。
自己啓発といえば、富士の裾野に野営して
自衛隊式の体力勝負なモノというのが、
中小企業の社員教育の一環としてもてはやされていると聞いたが、
そんなのはまっぴら御免だけど、こんなんなら…いいんじゃないか…
...契約しようかな…。

ところが次の瞬間、その気持ちは突然ヘナヘナと、萎えるのだった。

後ろの方で女性が、いかにも芝居がかった声で
「はい、ワタシ、第2ステップ希望なんですが、
 どうしても会費の40万円の用意が出来ません!」

すると矢継ぎ早に男性の声で「オレが出そう」「いや、私だ、私に出させてくれ!」
「ありがとう、みんないい人、ホントにいい人ばかり…」

この臭すぎる三文芝居で私はハタと我に帰ったのだった。
後はなにを言われても「NO」。
先輩からも、その奥方からまで、毎晩の電話勧誘にも断固NO。

最後はアイドルの○野○子からまで徹底勧誘
(私のオフィスにまで現れたらしい)されたが、
数日して突然、別の会ながら、
同様のセミナーの悪質さが社会問題化され、
連日ワイドショーなどで騒がれた為に、
こちらへの勧誘もパタッと沈静化したのだった。

テレビでは「窓を潰した暗い部屋で数人の男女が泣き叫び、
或いは気がフレタように高笑いしてる」などの異様な光景が映し出される。

いやはや…1日だけなら体験しても良かったかな…
などと思う愚かな私であったりする。
同時並行的に「某カルト教団」なんていうのも、
もしかすると似通った性質のモノだったかもしれない。
ステージは第2、第3…第18…第32…とキリがない分けで、
出家などせず、そのまま社会にいて稼ぎ、
全てを注ぎ込ませるのだから、こちらの方が合理的で悪どい。
こういうのもバブル社会の徒花だったのだろうかと、今は思う。



80年代初頭あたりの自分は、ポストパンクとかニューウェーブと名がつけば、
貪るように聴いてた時期で、理性とか価値とか殆ど考えることもなく、
暴力的かつ刹那的なビートに身を任せつつ、
ただただ殴られ蹴られ倒されるMな快感に撃ち奮える日々でありました…。

そうしたわけで今日は
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4 Comments

ジオヤー says...""
またしても、ワンダー・ワールドねたですね。

啓発セミナーですか~、男女ペアで行うとか、良く考えられてますね。
こりゃ、引っかかってしまう人も多いかな。
でも、その三文芝居、あきらかにダチョウ倶楽部のネタです。
どっちがパクったのかは分かりませんが(笑)

これは、カッコいいです!(私はこんな表現しかできません^^)
JBのカバー?、でも、どの辺がカバーなのか分からないのですけど、
何となく聴き覚えはあります。
最近のミクスチャーと言われる音楽にはヒップホップの要素が不可欠と
思われますが、ヒップホップ以前のミクスチャーって感じ、面白かったです。
2014.02.15 22:48 | URL | #LkZag.iM [edit]
pipco1980 says..."ジオヤーさん 毎度です"
王様ゲームの変形みたいなもので、どうやって自己啓発に持ち込むのか、
その辺りをもう少し探りたかったなあ…などとイタズラ心が騒ぎましたね。

紛らわしいタイトルですが、単なるオマージュでしょう。

当時まだ12インチシングルというのが珍しい頃で、
このレコード、最初うっかり33回転で聴いたんです。
それでも何だかタダ事ではない佇まいに、
オッタマゲタ覚えがあります。

仰るとおり、当時のニューウエーブというのは、雑多で様々な音楽要素の
ミクスチャーを楽しむ実験室みたいで楽しかったです。
工業ノイズからミニマルの手法まで、何でもありでしたから。
2014.02.15 23:20 | URL | #- [edit]
oyajisann says..."今晩は"
今晩はやっとコメント書きこめる時間、勤務の連投
体騙し騙し使って乗り切りました。
私は高校の時、東京引っ越した中学生の同級生か
ら突然電話あり、日さぶりに会おうと電話?
目黒で待ち合わせして何やら怪しい雑居ビルへ連れ
ていかれ何やら会議室に人が集められてて、急に知
らない、興味ないF1だかF2知らない外人ドライバー
が登場数秒で消えました。
そしたら司会者みたいなのがさすが本物は違いますね
と(何処が?)その後話聞いたらエンジンオイル隠みの
にしたねずみ講でした。
トイレ行くと言って帰りました。その後何度か家に勧誘。
もちろん断りその後連絡なし、中学で学研や旺文社の
雑誌の表紙飾ってたイケ面だったけど、ろくな末路はた
どらないだろうなぁ。
PIG BAG、故ハッタリジェームスブラウンのカヴァーで
CMにも使われた記憶あります。
ラフトレード、ポップグループ系あんまり得意分野では
なかったです。
2014.02.18 17:53 | URL | #eTRrWisM [edit]
pipco1980 says..."oyajisannさん どうもです"
お忙しいところ、ご訪問いただいて恐縮です。

まあ世の中には色々な商売、金儲けの方法があるものだなあと
感心しますね。あと新興宗教勧誘なんかも経験ありますが、
友達を減らすばかりで、迷惑な話です。

ただただ新鮮な音を求めたら、ココラに辿り着いた...
というのが、実際のところで、インディーズの彼等も
やがて大きく羽ばたいてスターダムにのし上がってゆきました。
2014.02.18 21:08 | URL | #- [edit]

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