ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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あらかじめ決められた人生?

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高校1年の夏、クラスメート3人で、八幡平縦走に出掛けた。
(秋田県と岩手県の県境に広がる高原。いくつもの山頂と湿原がある)

最終的には田沢湖あたりに到達すればまあ良いかな的な、大雑把すぎる計画。
足の向くまま気の向くままのロードムービー風に、
途中ロマンチックなこともちょっとあれば最高かな!?という、
まったく山をナメきった3~4日の予定が、結局10日間にもなって、
下界の親達は大変だったらしいが、当人達は呑気に

「ああ、また道まちがえちゃったよ…遭難だなあ、また…。
 今日はこの辺にテント張ってキャンプしようぜ」

という調子で、遭難もまた楽し…というオバカ3人組であったのだ。

しかし流石にもういい加減疲れたから、田沢湖はまだまだ全然遠いけど、
この辺で下山するにしても、最後くらいは温泉に入りたい!というわけで、
ガイドブックで近場でいい処を発見した。

素泊まり1名500円!混浴付(!)、ふけの湯温泉ホテル木賃部…。

マジかよ!?ヤベエよ!…。キチンってなんだ? 
「伊豆の踊り子」に出てくるじゃんかよお、飯は自炊の素泊まり…
ああ全然問題ないぜ!米もあるしボンカレーもまだある。
木賃だぜ、混浴だぜ、GO!GO!GO!。

朝6時頃から勇んで山道を行進し、夕方到着してみると、
予想に反してキンキラ豪華な「ふけの湯温泉ホテル!」がそびえる。
ホントにここが500円なのか? 

少し心配になりながらも、恐る恐るピカピカのホテルカウンターへ。
我々  「あのう3人…泊まれますか?」
フロント「ハイハイ、お部屋は3名様用でよろしいですか?」
我々  「いや、あのキチン?って言うんですかね…500円って…」
フロントマンは突然顔色を変え、声を荒げて
「何だよ、こっちじゃねーよ。裏、裏に回ってくれよ、ほら、あっち!…」

つまみ出され、裏へ行ってみると、なんとこの状態....。fuke-old2.jpg

田舎県秋田とはいえ、街育ちの高校1年生にはあまりにも現実離れした光景に、
ただただ驚き、取り敢えず「混浴」と行ってはみたが、
いきなり「おばあちゃん」が、「キャッ!」と隠れてしまって、
それを見た我々もすっかり気後れをして、結局風呂には入れず、
オズオズと、夏なのに、高校生には無駄に暑苦しい「オンドル」。
なかなか眠れず、札を差したり、ポーカーに興じたりしながら
なんとか一夜を過ごした。


数年して、私は東京の、日当りのすこぶる悪い四畳半アパートで
イラつきながら過ごしていた。
ある日、古本屋で買って来た「辰巳ヨシヒロ」の

「コップの中の太陽」という漫画を読んだ。

表題作は、まさに都会の一角の、日当りの悪いアパートで、
悶々と過ごす主人公。突然窓から差して来た一筋だけのか弱い太陽光線が、
洗面所のコップの水に反射し、部屋がいつになく異様に明るくなって、
その異様さに、主人公は涙を流して喜ぶ…。

ただそれだけの描写だが、都市生活の暗くて深い孤独というものが、
そこはかとなく感じられる作風。
まさに当時の私そのものという感じで、
この作者はどこかで私を見張ってるのだろうか?とさえ思った。

漫画を読み進むと「場違いの3人」という作品にぶつかった…。
突然、八幡平ふけの湯温泉木賃部に現れた場違いな3人組の若者…

ええっ?!。

長期逗留している作者の眼に写った無礼千万な若者3人組の、
傍若無人な行状が克明に描かれ、それはまるで我々そのもの…
(そんなに酷いことはしてない…つもり)。

何だこの辰巳ヨシヒロという人は!と、恐ろしくなってしまうのだった。

ふけの湯を描いた作品には「つげ義春」版もある。
こちらは辰巳版よりも酷い差別的シーンや、エロチックな場面もある。
「ふけの湯温泉木賃部」が、題材にしやすい情況だったのだろうが、
その後の「コップの中~」も含めて、もしや自分の人生は、

あらかじめプログラムされたストーリー上にあるのだろうか…

とさえ思ったものだが…
果たしてどうなんだろうか…。



「かんさす」とか「ぼすとん」とかアメリカンプログレにも
いろいろあるけれど、私はこれしか認めないPavlov's Dog!!
ファーストアルバムの冒頭がこの曲でした。
当時本当に驚いたこの声! ♫ Julia


2ndアルバムは突然豪華!ビルブラッフォード(King Crimson)や
アンディマッケイ(Roxy Music)、エリオットランドール、ゲーリーライトから
マイケルブレッカーまで、重鎮方がこぞって参加のアルバムから、
ポップな逸品「She Came Shining」



Pampered MenialPampered Menial
(2003/12/02)
Pavlov's Dog

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At the Sound of the BellAt the Sound of the Bell
(1988/12/05)
Pavlov's Dog

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コップの中の太陽 (小学館文庫)コップの中の太陽 (小学館文庫)
(1976/06/20)
辰巳 ヨシヒロ

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6 Comments

E.C says...""
こんばんは、しばらくです。

こんなバンドがあったとは、しりませんでした。
なかなかですね。

応援しておきます。ぽちっ。
2014.02.26 22:29 | URL | #- [edit]
ジオヤー says...""
こんばんは

またしても、不思議なお話、ありがとうございます。
ひょっとして、pipcoさんは、宇宙人に監視されてるんじゃ?
注意してみれば、身の回りのどこかに、トミー・リー・ジョーンズ
いるかもですよ。

「かんさす」や「ぼすとん」にないのはサイケデリックな感じかと
思いながらこのバンドを聴いてました。サイケが加わると、
よりプログレって感じしてきますね。
にしても、「パブロフの犬」(?)、凄いグループ名ですね。
2014.02.26 22:48 | URL | #LkZag.iM [edit]
pipco1980 says..."E.Cさん こんばんは"
高校生の頃に、重要な情報源の一つだった
渋谷陽一氏のラジオでShe Came Shiningを聴いて
この「パブロフの犬」なるバンドを条件反射的に(!)
知りました。

するとやはり仲間の何人かが同放送に反応して、
1週間以内にアルバムが手元にありました。
当時、レコードはシェアするもの...でしたから。

応援どうもです。
2014.02.26 23:39 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ジオヤーさん 毎度です"
いわゆる「ちっちゃいオッサン」を見たとか見えたとか、
そういうことは一切ないんですが、「ん?、なんだこりゃ?」
という話は、枚挙にイトマ無いほどありますが、
あまり深くは考えないようにしています。

取り敢えず、MacOSの起動音みたいなメロトロンの音が
ジャーン...と入ってると、おおプログレだ、プログレ!と、
単純に喜ぶオバカなオヤジとは私のことです。
2014.02.26 23:52 | URL | #- [edit]
ももPAPA says...""
こんばんわ

このジャケット 惹かれますね。
それと ジュリア これを唄ってるVocalの女性の突き抜けるようなハイトーン
ヴォイスを聴いて一瞬 身の毛が逆立ちました。
束の間ですが ジェスロ タルを思わせるサウンドも垣間見え
たり・・
バンド名がまたサイケでナイスな感じです。 
2014.02.27 22:09 | URL | #Wgi4adpQ [edit]
pipco1980 says..."ももPAPAさん こんばんわ"
毎度でございます。
なにより、きちんと曲を聴いていただけたことが嬉しいです。

Vocalは、David Surkampといって、男性なんですねこれが!。
暫く消息不明だったのですが、80年代中頃から、ポチポチと
7’’シングルをイギリスのインディーズから出してましたね。
何枚か(恐らく全部)買って聴きましたが、もはやプログレでも
サイケでもない、お気楽R&Rという感じで、ちょい失望...。

YouTubeでは最近のライブも見れます(オッサン面ながら
声は確かに「あの声」なのが、何故か笑えます)。

2014.02.27 23:49 | URL | #- [edit]

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