ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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三本線とユーミンと...

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中2の春、サッカーをしてる以外の自分は、
もっぱら近所の運動具店で、まだ「西ドイツ製高級品」だった時代の、
憧れの「adidas」や「Puma」のサッカースパイクを、
ただただ2時間も店内にタムロして眺め、
「おお、ベッケンバウワーの国の薫りがするぜ!」と匂いを嗅ぎつつ、
時には頬ズリするなどして、買いもしないのに、
店主さんには大層ご迷惑をかけていたように思う。

なにしろ$1(.00)=¥360固定時代。同じ敗戦同盟国の製品とはいえ
為替はあくまでドル建て、スパイクで概ね2万円前後。
当時の平均給与など知らないけれど、少なくともサラリーマン家庭の我が家では
到底買ってもらえるレベルを遥かに超える品。

実際にそろそろ買ってもらうべきは、adidasが飾ってあるディスプレー台の下方、
足許に山積みされてる日本製のスパイク。
しかも3本線やpumaラインを模した、ウレシハズカシ完コピ模造品…。

軽くて、柔らかくシットリした感触のナメシガワに、
規則正しく整然と並ぶステッチが美しい西ドイツ製品は、
靴紐までもが絹のようにしなやかで麗しい。

一方、当時の日本製は、重くて硬く乾いた手触りの革に、
強度を意識し過ぎたとしか思えない、
無粋でガチャガチャと煩いステッチ。
それでも我々は、経済的理由で後者を選ばねばならない世の無常感を、
ここで知ることになるのだ。

私は結局、ナンチャッテ品はイヤだったので、
モンブランという国内メーカーの、独自デザインの靴を選び買ってもらった。
のべ何十時間も掛けて較べに較べて、質感が最もadidasに近いと確信したからだった。

もう一つ、長時間居座る場所があった。レコード屋である。

今は世界を見回してみても、メジャーなレコード配給会社というのは3社しかないが、
当時はまだ国内だけでも相当数のレコード配給会社があって、
配給会社ごとにロックのレコードは分類されていたから、
CBSソニーにはじまって、ワーナーパイオニア、東芝EMI、RCAビクター…
ビートルズやストーンズなどの独立したコーナーも軽くチェックしつつ、
全部見回したあと、またCBSから2廻り目 再チェック。

「日本製音楽」は「粗悪」だとカタクナに思い込んでいた。

スパイクは西独製と国産では4~5倍も値段が違うが、
レコードは洋楽も邦楽も殆ど同じ値段。
私には、ここで好き好んで「邦楽レコード」を買おうと云う趣向が
まったく理解出来なかったのだ。

そういうわけで、少々遅きに失したが、
生まれて初めて「邦楽レコード」を迷わず買ったのが、高2のときの

「荒井由実/ひこうき雲」と、何故か「はっぴいえんど」の解散ライブ盤…。

だからこの2作品は、自分にとっていまだ特別、別格な作品で有り続けるのだ。

ノープランでギター弾きになってしまった頃、
先輩ミュージシャンによく「おまえの目指すところはどこだ!?」
などと問われるのだが、答えられなかった。
しかし本当は、密かにだが一つだけ明確な目標があった。
それはユーミンのバンドで弾くこと!。

実際にはスタジオで茂さんとか正樹さんとは頻繁にすれ違って、
軽く挨拶などするのだが、それが精一杯な、
残念なミュージシャン生活でありましたよ。


というわけで、私の人生を変えた(?)ユーミンのデビューシングル
「返事はいらない(シングルヴァージョン)」を。
いわゆるユーミン定番の「キャラメルママ・サウンド」以前の録音が新鮮!
レコーディングメンバーは、ドラムがユキヒロ氏、他は「ガロ」の面々らしい!?
また、デビューアルバムでは有賀ディレクターに禁じられたと云う
「ちりめんビブラート」も、この時点ではまだ全開で披露されている!

ひこうき雲ひこうき雲
(2013/10/02)
荒井由実

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10 Comments

taka says..."思いであり"
2歳年上の先輩が、“ひこうき雲”を聞かせてくたのが出会い。
いいな~あ と ふあっと聞いていた。
次のアルバム:ミスリムは新しく出来た友人がダビングしてくれた。
”やさしさに包まれたなら”が(今なら)おくめもなく好きと言える。
このあたりから、”シュガー・ベイブ”と重なってくるのかな。
ある日、TVで衝撃の映像を見た!!
ルージュの伝言を歌っている荒井由実。すさまじく下手でした。
あ~ぁ 松任谷マジック
これが、新井由美との悲しい別れです。
あとはカバー曲に走る私がいた・・・・

変な自慢;由美様の料理を食ったことがある友人がいる。
       
2014.04.03 06:51 | URL | #XtpRPBkU [edit]
amamian3 says..."途切れ途切れの"
深夜放送で
ビートルズの新曲を聞き取ると
早速 島のレコード店に予約に行く
「????・何それ?」の店員に
「そう言えば分かる」って、えらそうに(笑
一月待って やっと入荷 
バンド仲間と向かう先は音響マニアの経営する喫茶店
「高級ステレオ」で数十回聴き倒し 実はコードを拾いました(笑
レコード店の思い出は
やっぱり ビートルズ ですかねぇ・・・
2014.04.03 08:54 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."takaさん おはようございます"
まあそういうわけで、私は元々が日本のフォークとかポップスを
大して知りもしないくせに馬鹿にしてましたから、
荒井由実さんなんかも、何だか薄暗くてじっとり粘着系のフォークシンガー?
と勝手に決めつけてたら、聴いてみて大ショック....。
こんな洋楽な日本人のオネーチャンがいるのか!ってね。

で、「ミスリム」と本文の「はっぴいえんど解散コンサート」の
両方に登場する名前が「キャラメルママ」と「シュガーベイブ」
だったわけですね。

ユーミンの料理って....なんでしょうね?

2014.04.03 09:50 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."amamian 3さん おはようございます"
仰る通り、いろいろ過程は異なっても、
「レコードを買う」という行為自体が、胸躍る
画期的な事件でありましたよね。
私はレコード購入時の検盤で、フワリと薫る塩ビの独特の匂い、
さっと振りかけるスプレーの匂いが大好きでしたよ。

ビートルズのコードは、本を見ても何だか微妙に違ってて、
ビートルズサウンドにちっともならないんですよね!
ストーンズも然り!。だから秘密を解明して、まさに
レコード通りのサウンドになった時なんか、もう有頂天したね。
2014.04.03 09:59 | URL | #- [edit]
天安 says...""
pipcoさんは、サッカー少年でしたか。
わたしも中学のときはサッカーやってました。
背はちょっと小さくてもちょこまかと速かったので
センターフォワードをやってました。;;;
サッカーシューズは、先っちょがゴムのようなものでできた
どっかの安物を履いていたと思います。
中学のときのサッカーがいちばん楽しかったですね。
市内大会でも3年間の間に何点かは入れました。
新人戦というのが1年の秋にあるわけですが、
その「デビュー戦」がいちばん記憶に残ってますね。
ゴール前でトラップして1点入れました。^^
あの1点はわたしの生涯で一番記憶に残る1点です。
ゲルトミュラーのようなシュートでした。(ハズカシ)
2014.04.03 11:58 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."天安さん こんにちは"
中学のサッカー部は、苦しいばかりでちっとも
楽しくはなかったですが、まあそれだけに思い出も多いです。

新人戦は2年の秋でしたね。1年で新人戦を迎えられるなんて、
もう天才的に巧いヤツだけでしたから、
天安さんも凄かったんでしょうね!

センターフォワードに憧れてましたが、
実際の私はウイングまたはハーフ(今でいうボランチの辺り)で、
得点には縁がなかったです。

30歳過ぎてから、草サッカーチームを作り、やがてフットサルに
移行しますが、高校生チームと対戦中にぶっ飛ばされ、骨折し
40歳で引退しました。
2014.04.03 13:08 | URL | #- [edit]
oyajisann says..."今晩は"
今晩は私が初めて買ったレコードは小学生の時
フォーくるの帰って来たヨッパライ、洋楽はやっぱ
小学生の時の架空バンドアーチーズのシュガー
シュガー(笑)
その後はビートルズ揃えるので精一杯。
邦楽はラジオで聞く程度でした。
でも加藤和彦、拓郎、岡林、はっぴえんどは何時か
買おうなんて中学時代思ってました。
荒井由美買う頃は普通に邦楽買ってました。
そう言えば当初ストーンズはキングでしたね。
2014.04.03 16:59 | URL | #eTRrWisM [edit]
pipco1980 says..."oyajisannさん こんばんは"
私も同様で「帰ってきたヨッパライ」と
「朝日ソノラマ版・ウルトラセブン」の同時買い...が最初です!。
もちろんまだ洋楽とか邦楽とか意識の外でしたけど。

(本文通り)そうしたわけで、日本のフォーク(!)はある意味
「敵」でしたから、拓郎とか岡林とか、ましてや古井戸だのガロだのは
忌み嫌ってましたよ(笑)。

生々しい日本語が、土足で心の中にズカズカと入って来られるのも
イヤだった。だからユーミン、松本隆の世界のハマるのは
ご理解いただけるかと思います。

そうそうストーンズはキング。フリーとかトラフィックのアイランド系
もキング。クリームとかテイストがポリドール。
キンクスはRCAビクター、サバスとかジェネシスはフォノグラム...。
マザーズの初期数枚は日本グラモフォン!でしたよ。


2014.04.03 20:22 | URL | #- [edit]
本当の「20世紀」 says..."はじめまして"
はじめまして、ご訪問いただきありがとうございます。

こちらのように美しいものではありませんが、お読み頂けましたのであれば光栄です。
2014.04.04 14:13 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."本当の「20世紀」さん こんにちは"
貴ブログを、興味深く読ませていただいております。

芸術だけによらず、造形物全体が「破壊と再構築」によって
成立しているとは、巷間語られている通りだと思いますが、
貴ブログに於いては、さらに「喪失」という新たな概念を
採り入れられているところが新鮮であり、面白いと感じました。

さらに読み込んで、理解を深めさせていただきたいと思っております。


2014.04.04 15:16 | URL | #- [edit]

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