ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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ぼちぼち生きてる入院編 異端のいじり方

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いいかげん見飽きてきた秋田市中心部の北側タウンサイド。
南側の窓はいきなり長閑なマウンテンサイドとなる。

西に海が見渡せるか!?と思ったら、
浜沿いの小高い丘陵地(向浜?)に邪魔され、海は見えず残念。
きっと普段は邪魔だウザイと揶揄されても、
いざ津波となればこいつらは街を守ってくれるに違いない。

東京の我が家は12階なのだが、四方八方、ビル・家・家・ビル...。
東に新宿副都心の高層ビル群、その奥にはスカイツリーがそびえる。
西に丹沢山系、その奥には頭を雲の上に出し、四方の山を見下ろして、
雷様を下に見る、富士は日本一の山...がそびえるが、
実際には、真冬のよく晴れた日くらいにしか、姿を現してはくれない。

いずれにしても空は東京も秋田も同じ....ざまあみろだぜ!。
いったい何に私は噛み付いているのだろうか??

それでもって、私はいつ退院できるのだろうか....。
主治医のセンセ、最近とんとお目にかかってないけど、
もしもしー、私のこと...よもやお忘れではございませんかあ!?



中2の夏、思いもよらず東京から法事でやって来た叔父から
まんまとコヅカイをせしめた。

その日のうちに私は、一つ下のイトコと連れ立って、
なぜか全力疾走で駅前商店街(金座街)を突っ切り、レコードを買いに行った。
今やその衰退の激しさで、役所を巻き込んで社会問題ともなっている
かつての秋田のメインストリート「広小路(上野ではない!)」。
その800m足らずの沿道には、
当時5軒もの大きなレコードショップが立ち並んでいた時代である。

私はもうPink Floydの最新盤というかコンピ盤の
「ピンクフロイドの道(Relics)」というのを買うのだあ!と決めていたけれど、
イトコは私の影響下でビートルズやストーンズを聴いていたものの、
そろそろ脱皮したいかなあ...という時期で、ならばと私が奨めたのが、
その前日にラジオで初めて聴いて衝撃を受けていた「King Crimson」。
しかも当時の最新盤(日本でのデビュー作)は、
あの衝撃の「宮殿」でも「ポセイドン」でもない、
いきなり3作目の「リザード」。

この思い切り難解かつ渋すぎるレコードを、
中1生のイトコに買わせてしまったのだ。

結局イトコは翌日、半怒り&半ベソ状態で私のところに
その「リザード」を持ってやって来て、私に猛抗議をしたのである。

「こんなもの全然面白くない(なもおもへぐね!)」。

仕方がないので「リザード」は、彼の自由なチョイスで、
私のレコード棚にあった「カラフルクリーム(当時は何でも邦題がメイン)」と、
めでたく交換されることになった。

こうして「リザード」は「カラフルクリーム」に替わって
私のレコード棚に収まることになって、
やがて私の人生でも最重要な作品となった。

クリムゾンのコアなファンなら、彼らの最高傑作を問われれば、
間違いなく「太陽と戦慄」と答えるのが正解だし、
またそれ以外の解答を聞いたこともない。
私もそれに異論などないし、現実に昨年には
「太陽と戦慄 - 13CD BOXセット」を、大散財に泣きながら購入した。

しかし、キングクリムゾンの、言わば正当的な作品としての「太陽と戦慄」や、
衝撃デビュー作の「宮殿」などに比べ、いかにも異端で、
みにくいアヒル的問題作のこの「リザード」こそ、
私は心情的かつ生理的に大好きであるのだ。

それが故に過去幾度も、実際に友人で、ロック評論家を生業にしてる、
コアなクリムゾンマニア達(文章表現が巧みなだけの奴ら)に「変人扱い」もされた。

そもそも御大のロバートフリップが、この作品を忌み嫌っていることも知ってるし、
「できればなかったことにしたい」とまでインタビューで語ってたのを、
哀しい思いで読んだ記憶もある。

楽器は弾かないが、作詞家兼御意見番として正式メンバー扱いだった
ピートシンフィールドの、その独善的で高邁な態度が不興を買い、
バンドメンバーが一向に定着せず、
結局3作目は、ブリティッシュジャズの大御所キース・ティペットのグループを
丸ごとゲストに迎えたものの、実質的にキングクリムゾンは
手練のティペット軍団にまんまと乗っ取られ、
逆にフリップがゲスト的立場に追いやられた。

キングクリムゾンはもう終わったな!と判断したライバルバンド
YESのジョンアンダーソンは、
ギタリストとしてフリップをYESに誘うが、
意地っ張りのフリップは「君こそクリムゾンへおいでよ」と虚勢を張ると、
アンダーソンは混乱の録音現場に本当に現れて
あっさり1曲唄って帰った(ルーパート王子のめざめ)....。

作品は初期2作で築き上げたキングクリムゾンの世界観とはまるで違うものとなったが、
それはそれで類い稀なる崇高な作品に仕上がった。

....これはクリムゾンではない!いや、これこそクリムゾンだ!と
意見が大いに分けれるのも、このアルバムの特徴であり真髄。

素晴らしいものに「住所・身元」などなんの意味があるか!と思うのだ。
だからクリムゾンの...というより、一個の独立した作品として
この「リザード」を、理性ではなく、感覚のままに受け入れながら、
私はもうかれこれ40年以上も聴き続け、愛で続けるのだ。

A面トップの「サーカス~カメレオンの参上」。
今でもこんなにゾクゾクする作品は他にないし、
同系統の作品にすらこれまで出会ったことがない。
まさしくワン&オンリー、奇跡の名作だと思うのだ。

ちなみにイトコは後年、これより遥かに分かりやすい
デビューアルバム「クリムゾンキングの宮殿」を買い、
突然、すげえすげえを連発して、高校生の頃には
イッパシのクリムゾンマニアとなっていたが、
あらためてこの「リザード」を、彼はどう評価したのか?
今となっては非常に興味があるけれど、
彼ももはやロックより、演歌が似合う孫二人のおじいちゃん。
ヒトのことは言えないけれどね....。

●サーカス〜カメレオンの参上

●組曲リザード(ルーパート王子の目覚め〜)前半部分


リザード(紙ジャケット仕様)リザード(紙ジャケット仕様)
(2006/02/22)
キング・クリムゾン

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4 Comments

amamian3 says..."中学生の"
いとこさんには
難解だったかも知れませんね・・・
腰すえて全身で聴かないと、「面白くない」になってしまうかも
若いときは足も腰も気持ちも上ずっていますよね
私などビートルズ以後 誰にも入れ込んだことは無く
ただただ現実の荒海をおぼれながら泳ぎまくっていました

B型 体内からほとんどが退散したようです
でも今日まで篭っていましょうね
それに 前線が行きつ戻りつで惨降りです
アコギの弦の張替え こんな湿度でも大丈夫でしょうか?
たいくつなんで・・・

お医者さん 探しに行って下さい
院内に潜んでいるはずです!!
では


2014.06.11 06:16 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん おはようございます"
いやいや、インフルはもう治ったと思って外に出てしまうのが
そもそも罠なんですよ! 
もう1日、じっくり外出禁でお休みするのが肝要です。

「変なもの」「不思議なもの」に、どうも興味津々、
魅力を感じる体質なんですが、世の中の方々は必ずしも
そうではないようだ!?ということを、大人になってから知るわけで、
他人から見るとこれは「不幸」な事らしいのですが、もちろん本人は
全くそうは思ってはおらず、そういったギャップの数々が
我が人生そのものという気がします。

主治医の先生、学会出席中みたいです....(汗)


2014.06.11 07:32 | URL | #- [edit]
ももPAPA says...""
こんばんわ

クリムゾンのリザード 通して聴いたことはまだありませんが この作品も彼らの音世界を確かに作り出していますね。
グイグイと惹き込まれる クリムゾンキングの宮殿 などとはまた違って、聴いているうちにいつしか惹き込まれているような 2曲ともそんな感覚を覚えます。
ジョン・アンダーソンのクリアーなVocalがまた実にいいです。
2014.06.11 22:03 | URL | #Wgi4adpQ [edit]
pipco1980 says..."ももPAPAさん ご無沙汰でしたね"
相変わらずお忙しそうですね!
私はヒマです。それもオオヒマ。
ですから羨ましいです。

Lizard...出来ればA面(変テコサイド)だけでも
聴いてみてください。
歪曲されたPOPの意外な美しさが
詰まりに詰まってますから!。

2014.06.12 10:12 | URL | #- [edit]

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