ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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モノと生き方

90014.jpg

あいかわらずISO感度だのホワイトバランスだの設定を変えながら、
古臭いレンズのやや硬めなピントリングをグリグリさせる日々である。

グリ…あれ…グリグリ…ここらかな…グリグリグリ…いや…グリ…おかしいな…。

そんなこんなで1枚撮るのに、やたらと時間のかかる撮影であるから、
それが街中の場合、場の責任者(?)との事前のネゴシエーションを
丁寧に完了しておかないと、大概…挙動不審者に認定される。

怪しまれ、疎まれ、動きモノはタイミングを逸し、野良猫には逃げられる。
それがオールドレンズの宿命。

だからその苦難にアガナウだけの、
素晴らしい成果を残さねばワリが合わぬのだが、
未熟な私にそれはいつやってくるのか…?

今がただただ、それが愉しいからに過ぎず、
帰宅後PCに向い、吐き出される「失敗写真の山」に、
辟易するのみであるのだ。

そんな気持ちになるのはいつ以来かなあと思う。

家人の影響で「骨董」に興味を持ち、
家人とツルんで東京中の骨董屋や骨董市を廻ってた時期があるが、
自分的には「古い英国家具」にハマって、
今のスカイツリーが建ってるあたりの「業平」にあった、
リプロダクト家具の専門工房に通うようになって、
シャーロックホームズのテレビシリーズに登場するような椅子や机、
テーブル、チェストなんかを次々買い集めるようになった。

やがてそれらが部屋に納まりきらず、
さらには部屋とは雰囲気が合わなくなったために、
今度は引越を繰り返す…そんな馬鹿な日々があった。

そうした「モノ」は、単にモノに留まらず、
ライフスタイルも様々、意識的に変えるに至る。

出来るだけゆったりした時間を毎日の中に取り込むようにして、
それまでのキリキリカリカリした仕事中心の生活態度を改めた。
夜遅くや休日までも構わず掛かってくるビジネス電話やFAXなどの一切を断り、
家庭に仕事を持ち込まぬようにした。

無駄なストレスが消えて楽になった。
家人が云うには、あのままの生活を続けていたら
30代で私は過労死してただろう…と。
骨董品にだいぶ散財したけれど、
そのおかげで人生を取り戻せた…
そういう事らしい。

まもなくサッカーチームを作ったり、音楽活動を再開したりと
仕事以外の生活を充実させるよう心掛けつつ、
海外出張や、交渉事なども自分だけではなく、
若手に少しずつ任せるようになった。
何事もバランスを感じながら生きるようになった。

良い人生を送ってるなあ、俺。
初めてそう感じた。

それに気付くのがあと5年早ければ、今のような健康状態ではなかったのに….と
家人はいうのだが、そこらは欲張り過ぎというものだろう。

写真趣味は健康を害して故郷に帰還した3年前から始まっている…。
これが人生の良い方向に繋がっていけば良いなあ。
そう思う今日この頃である。



Norwegian Wood は、WoodであってWoodsではない。
したがって邦題「ノルウェーの森」は完全な誤訳である…。
ジョンレノンが作り、唄った「Norwegian Wood」とは
ノルウェー製の美しい家具(椅子?)のことらしい。

小学6年の頃から、「ノルウェーの森になんでインドのシタール?」
って素朴すぎる謎は、結局大人になってやっと晴れるオバカな私であったが
このタイトルを自著作に流用した、元翻訳家でノーベル賞候補の
あの方のセンスというのは、きっと崇高で、
我々凡人の考えおよぶところではないのだろうな….きっと。

というわけで、アラニス・モリセット版の「ノルウェーの家具(椅子)」を今宵は…。
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6 Comments

amamian3 says..."重いですよね"
英国の家具は
家具とはいえ 家の一部になっていて
存在感がめちゃすごい
楢材が主ですが 部材の一つ一つが分厚く
頑丈に造っています
アメリカのシェーカーとはまるで反対ですね
二人も座れるようなゆったりのロッキングチェアに
パーシモンのパイプを燻らせる・・・ホームズです
wood に s がない!! 初めて気がつきましたよ
なるほどでした!!
2014.09.05 05:47 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん おはようございます"
まあ頑丈とはいえ、普通に数百年経ってる家具ですから
あちこち相当傷んでますので、職人さんの手を入れて
補修したり、場合によってはバラして、素材感を活かしつつ
まったく違う製品に作り変えたりする「リプロダクト」という工房に
生意気ですが、投資なんかしてた時期があったんですよ。
それが縁でしたかね。まあバブル期でのみ栄えた産業かもしれません。

ビートルズの訳詞なんかも、ジョンレノンのひねくれ具合を理解せず
随分と誤訳だあるのですが、それはまた...。

いつもありがとうございます。
2014.09.05 07:49 | URL | #- [edit]
薄荷グリーン says...""
ピントリンググリグリでファインダーの中に世界が立ち現れてくる瞬間が楽しいです。でもわたしも結構失敗します。たまにどれだけリングを回してもピントがあってるのかどうか本当に分からない時もあって、もうこの辺だろうと適当にシャッター切ったらやっぱり見事に外したりしてます。
野良猫は本当に難しいですよね。おそらくピントなんか悠長に合わしてたら逃げられるのは確実だと思います。AFじゃないカメラで撮ってる人はおきピンで撮ってるのかなぁ。この前住宅地の路地を歩いてたら向こうから猫がゆっくりと歩いてきて、わたしと猫、両者とも相手の存在を気にしながら近づいていくなんていう西部劇みたいな状況になったことがありました。一瞬手元のカメラに視線を落とした時に均衡が破れて、次に視線を上げた時には猫は消え去ってました。
猫の写真撮るのってなんだか手に汗を握るような感じになります。

元翻訳家でノーベル賞候補の人の本、何がいいのかさっぱり。
2014.09.05 21:39 | URL | #56UXBqNU [edit]
pipco1980 says..."薄荷グリーンさん おばんです"
仰ること全てに共感します!
野良猫との距離の詰め方、まさに息を飲む緊迫の1シーンですね。
ああ、餌のカリカリ用意しとくんだったあ!なんて思いますね。

そうだそうだ A Schacht Ulm Travegonの35mmf3.5ってやつ
Tessar程度の価格帯でYオクで出品されてましたが、
どうやら流れてしまったようで、再度出品されてるかと思います。
完動品らしいですが、カビとクモリがちと気になるかなあ?
アンジェニューはたくさん出品されてますが、お値段が...スゴ!。
でもフト思ったんです。宝くじでも当たって、同じ値段で買える
国産C社とかN社なんかの最新の最高級レンズと、
too oldなこれらとどちらを買うか?・・・考えるまでもなく
間違いなく後者....。そんな奴になってしまいましたよ。
まっ、妄想ですけど。


2014.09.05 22:20 | URL | #- [edit]
薄荷グリーン says...""
こんばんは!
A Schacht Ulm Travegonはヤフオクに出てるんだ。わたしはオークションってやったことがないから知らなかったです。なんか変なものをつかまされそうで。
これも東独のレンズだと思うので、それで安いのかな。武田花さんが使ってるというので知られてるレンズだから、武田花さんの写真が好きな人しか関心が無いのかも。
アンジェニューは状態のいいものは出てこないって云う話でした。何だか柔らかいガラスを使ってるそうで傷が入ってるのがほとんどなんだとか。
この会社映画のレンズを作ってたところだから、ひょっとしたらフランス映画のような写真が撮れるんじゃないかと妄想してます。

わたしは猫を飼ったことが無いから、いろんなサインを出されてもさっぱり意思疎通が出来ません。たまに逃げないでこちらをじっと見つめてくるような猫に出会うと、どうしていいのか分からなくなったりして。

気に入った写真を撮ってる人が使うレンズはちょっと秘密が知りたいと思うところがあるけど、安いレンズで遊んでるだけだから沼にはまるタイプでもなさそう。
でも伝説のようになってるレンズってやっぱり一度は使ってみたいです。
2014.09.07 02:00 | URL | #56UXBqNU [edit]
pipco1980 says..."薄荷グリーンさん こんばんは"
薄荷グリーンさんのおかげで、武田花さん+Travegonとか
(花さん本数冊、注文しましたよ!)、アンジェニューを知ることになり、
どちらも完全にKO…魅せられています。
Travegonの深い陰影、対照的にアンジェニューの淡い色調の
柔らかくてエロい光…いやあ深い…そして素晴らしい世界。

実は家に猫がいるんですが、どうも味のある表情をしてくれず、
ブログでも殆ど使ったことがありません…
と、取り敢えず猫のせいにしてみるの巻でした。

今後ともイロイロ教えていただければ幸いです。
2014.09.07 02:22 | URL | #- [edit]

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