ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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居場所のないイタミ

煙突
P.Angenieux Paris 45mm F2.9

紅葉した蔦の絡まる巨大煙突…。

実は以前から至近で見てみたかった大学内の、
恐らくは焼却炉の巨大煙突。

敷地内の北と南の奥に何故か2本シンメトリックに立っていて、
こいつらは確実に何かを主張している。

その声に耳を傾け、理解しようとする学生など居る筈ないと思うけど、
最低限、この時間が止まったような非日常的空間を愛でる学生は
多くはないだろうが何人かは必ず存在し、
この煙突の麓の決して快適ではないジメジメした空間で、
人生を夢想したり、愛を語らったりするカップルがいたりなど想像するだけで、
何だかちょっと嬉しくなるのだが、
見た感じそこはただの廃棄物焼却炉の裏ぶれた空間に過ぎず、
学生どころかナンピトも近付く事がない番外地…。

何故誰もその良さに気付かないのかなあ…
などと思うオバカな夢想家のオヤジであった。

とはいえだ…。実のところかつての私はそんな立派なことなど
言えたギリではない、フトドキ極まりない不良学生だった。

何といってもゴリゴリ文系のくせに「なんちゃって理系」に
英語力だけで入学してしまったから、現実は悲惨で、
どうしてもついてゆけない科目がいくつか出てきた。

そもそも美大に行きたかった人間だ。
それがどこでどう間違えたか「応用数学」に「電子回路概論」だ。
バンド、バンドと云ってはいるが、
実のところそんな学力的なドロップアウトでもあったのだった。

ある時、掲示板に私の「出頭命令」が出ていると聞き及んで、
久々に学科長に出頭すると、ここのところワタシの名前での
講義出席カードが頻繁に2枚、時には3枚ダブって出されている….
これはどういう事か!?と問いつめられた。

友人達が、「あいつ今日も来てねえのかよ、しかたねえなあ…」と、
同時に3人くらいに配慮していただいたという事だ。
重罪が暴露された大ピンチの場面だが、私は嬉しくて涙が出そうになった。
同時に「もう迷惑はかけられないなあ…」そうも思うのだった。

そんなわけで、キャンパス内に好きな場所も思い出深い場所も存在せず、
自分の不徳で招いた結果とはいえ、
遂に自分の居場所すら見つける事が出来なかった。

大学生活なんて長い人生のほんの一瞬に過ぎないけれど、
楽しい想い出の大半がその4年間に集約されてもいるはずだ。
学生諸君には後悔のないように…燃え尽きるくらいに熱い4年間を!
心からそう言いたいのだ。



80年代時点というコトワリ付きで、ロックの3大アルバムは、間違いなく
King Crimsonの"Larks〜"とPeter GabrielのIII、そしてBrian Enoの
Another Green Worldである事に、根拠のない確信を持っていた。

私の場合、学生と社会人のその曖昧な境界時代は、じつに
既成のロックと云う概念がことごとく破壊された時代で、
レドゼペリンもクイーンもエルトンもロッドも、
古いロックはことごとく否定され、淘汰された忌まわしい時代があった。

ロックはパンク、テクノを経由してオルタネイティブと云うスタイルが
「最先端」とされ、認知された時代に、
精神的かつ方法論としてのその拠り所とされたのが
ドアーズであり、ロキシーミュージックであり、
明解な解答は上記3作で既に示され、模倣され続けた。

今でも上記3枚のレコードは聴く事が多い。
古いロックはその後見事に復権を果すけれど、
同時にロックとしての発展は立ち止まって、ただの産業になってしまったように
思えてならないから、余計にこの3枚は光りつづけるのだ…。


Another Green WorldAnother Green World
(2004/06/01)
Brian Eno

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8 Comments

amamian3 says..."Another green"
いいですねぇ~!!
よく聴くという意味が何となくですが解ります

「学生生活」の充実
実は2度目の大学で気がつき 夢中でエンジョイしました
東京という環境は 右にも左にも行ける
それも自分次第で
そう思って楽しんだもんです

紅色の煙突
いいですねぇ~!!
2014.10.22 05:17 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん おはようございます"
ちょっと暗い話で申し訳なかったです。
仰る通り、右にも左にも自由に行けるんですが、
ついつい楽な道を選ぶと、その先にはとんでもない坂道が
待ち受けてたりして、そんな残酷な挫折感ばかりで、
振り幅のやけに激しい青春時代だったように思います。
それなりに楽しみましたけどね。



2014.10.22 09:30 | URL | #- [edit]
薄荷グリーン says...""
一見何だか分からないっていうのが、ポイントですね。
種明かししたくなかったんじゃないでしょうか。
シンメトリに存在するもののシンメトリ属性を無視した判断もなかなかのものだと思います。シンメトリって一番撮りたくなりそうな属性だもの。

イーノはジャケットも洒落てるなぁ。
スクエアフォーマットで写真撮る時にレコードジャケットは結構参考になりそう。
2014.10.22 22:26 | URL | #56UXBqNU [edit]
pipco1980 says..."薄荷グリーンさん 毎度です。"
ポイントなんです....。

本当は日の当たり方とか、色々イメージがあったんですけど、
なにしろイベントとは離れた特殊な場所ですから、あまり長居すると
不審人物となってしまうので、イメージとは随分と齟齬ありますが
早々に仕事して戻った次第。本来は日暮れまで粘りたかったんですけど...。

2014.10.22 22:55 | URL | #- [edit]
花ちゃわん says...""
そっか~、中身は文系♪
ぐいっと魅かれる文章に 納得!

言葉がこれでもかというほど連なっても邪魔くさくなくて
しっかり前の言葉の補足説明を重ねていくから
オラの頭の中にも、情景が ど~んと拡がっていくんだな~

今まで、これだけの文字数がぎっしりのブログ記事は
ながら読みして、すっ飛ばしていたんだけど
唯一、楽しんで活字を追える場所であります!
                  へば♪(^^)v




 

2014.10.23 10:03 | URL | #LkZag.iM [edit]
pipco1980 says..."花ちゃわん 毎度だす"
褒められて延びるオヤジなんで、オセジでも嬉しいだす!

安月給のサラリーマン家庭の子だったから、親から国公立しか
行かせない!って言われ続けて、かといって田舎にゃ居たくない...
ってわけで、苦手な理数のハードル越えを自らに架すわけです。
結局、まったく適正違いな所に迷い込み、右往左往....。
自分の意志は何としても貫くべきでした...あとの祭じゃwahaha!
2014.10.23 12:25 | URL | #- [edit]
天安 says...""
「学生諸君には後悔のないように…燃え尽きるくらいに熱い4年間を!
心からそう言いたいのだ。」

いやあ、ピプコさんらしからぬ(失礼)まじめなことば。
おとしめされたのかもしれませんね(なんちゃって)。

でも、うれしい文章です。

それにしてもピプコさんの大学、
けっこうまじめな先生方が多かったんですね。
わたしのところは(某国立大学)、出席はほとんど関係なかったですね。
出ても出なくても。
ただ、出ないと試験で全然できないので、
やむなく、しかたなく出席せざるをえなかった。
理工系(教授)の強みですよね。
「出なくていいよ、でも試験で困るよ」って。
こういうのカッコいいと思うんだな。

今わたし、韓国で文系(日本語科)で教員してますが、
出席はバシバシとってます。
「出なくていいよ」なっていったら、
誰も出てこないもの。

文系(教授)の弱みです、この部分;;;。
2014.10.25 07:49 | URL | #Hzotv27w [edit]
pipco1980 says..."天安さん おはようございます"
あんまり覚えてないですけど、ゼミ、学科、学部、そして
大学単位でのランク付け競争が苛烈だったみたいで、
ドロップアウト許さ〜ん!な、とてもタイトな現状でしたね当時は。
どうやっても敵わない専門の単科大(R)に異様にライバル心
燃やしてたりしててね、教授陣が....。
当時からノンビリな風土の大学に話を聴くたびに、
ああ間違えちゃったなあ....って思ってましたよ。




2014.10.25 10:24 | URL | #- [edit]

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