ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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散歩道のPentacon

hosigaki
Pentacon auto 1.8/50

一番奥がいい色に乾燥して、食べ頃な感じ…。
皮をしっかり剥いてから干すんだね…はじめて知った…。

東ドイツの統合光学メーカー「ペンタコン人民公社」製の標準レンズ。
笑ってしまうくらい安価で、まあ国内盤新譜CD1枚分くらいの価格で
完動品が充分に買えてしまう。

強烈なクセ(個性)とか特徴は希薄だけれど、
東ドイツらしい堅牢な作りと、破綻の少ないキリリとした写り。
クセがない分、物足りなさも散見するけれど、
信頼出来るしっかり者の優等生という感じ。
カラーよりモノクロの方が、もっと個性を伸ばしてやれるような気がする…。

しかしこの優等生の歴史的背景は、意外に凄絶で、ちょっと哀しい。

第二次世界大戦後、東西に分割された両ドイツ。
それにより世界的に著名な企業なども東西に分割され、
同じブランド、製造ラインを持つ工場も東西に別れ、
双方、同じブランドのまま国際市場を闘う事になり、
当然司直に判断を仰ぐ事態に発展する。

たまたま戦前から東西両方の地域に製造拠点を持っていた
光学ブランド”Carl Zeiss”の場合は、結局いち早く権利の整理解体と再登記に着手した
西側Zeiss社にブランド継承権が与えられ、
東側Zeiss社は輸出用に限って、本来のブランド(社名)を名乗れなくなった。

東独ツアイスのイエナ工場製造版が"aus jenaというノンブランドに等しい銘で
国外流通する事になったのもそうした背景である。

イエナ工場で同時に作られた東独国内向け製品にはCarl Zeiss Jenaの銘がそのまま付けられ、
現在もそちらのほうが若干高い値が付くのだけれど、
さて、国内向けと輸出向け…どちらがより精巧&丁寧に作られるのだろうか?…
私としてはaus jenaの方にその無念さも含めて、憧れやコダワリ、
そして何らかのエロス(レンズに最も重要な要素!と思っている)を感じるのだが、
残念ながらその実機は持っていない。

さて1970年頃になると、国際競争力では完全に後塵を拝した形の
東ドイツ側の光学メーカー群は、国策によって
ツアイス社やマイヤー社その他有力メーカーを国際競争力向上の為に統合し、
出来た会社が「Pentacon人民公社」。

Zeiss製品やMeyer-Optik製品の従来製品の銘を換えただけの製品が、
この時代のPentacon製品の特徴で、
個体によってZeiss FlektogonやPancolar、
またはMeyer-Optik Gorlitz Oreston(Orestogon)など
一時代前の銘玉がその正体だったりするわけで(オレストゴンで1960年頃)、
その辺が混みいってて面白くて…(?)、
ネット上でも比較実験サイトなどが多数存在する。

CD1枚分ほどの価格で買える非電動の手動レンズながら、
一つ一つにイワクインネンの蘊蓄が語れるのだった!というお話でした。

ちなみに現在、Zeiss社はSONY傘下、ライカはパナソ傘下と言われるけれど、
どちらにしても、その新製品群には一向に興味が持てない。
いや、いまやCa○on社にもN△k◇n社にもマッタク興味を逸している
自分であるのだった。

オマケのペンタコン
柿



サッカー好きには“Made in West Germany"というキーワードは
早くからお馴染みで、それは憧れの高級ブランド=adidasでありPumaのサッカー用具。

まだ日本国内のライセンス製造など始まってなくて、純粋に西ドイツからの輸入品。
1ドル360円固定制の時代だから、輸入品自体が何しろ滅法高くて、
哀しいかな貧乏人の子弟には手を出せるはずもない、
ただひたすら羨望の西ドイツ製アディダス&プーマの時代だったのだ。

だから私はいまだにGermanyという表記にはコンプレックス丸出しで、
滅法弱いのだ。(人生で一度だけ所有したクルマはPeugeot、バイクはVespa…にも関わらずだ!)

中学3年の頃か、我々馬鹿騒ぎ系ロック好き軍団と違って、
クラスの中でも深く静かに潜航し、我々のような騒がしい輩とは
ツトメて関わりを持たないようヒッソリコッソリしてる一団がいて、
彼らの嗜好はなんとユーロ・プログレの会!。

ドイツってキーワードに滅法弱い私は、彼らがボソッと発する
タンジェリン・ドリームだのカンだのアモンデュールだのが気になってしょうがない。
そして遂に彼らの秘密のアジトに潜入し、アルファケンタウリだのタゴマゴだのという、
こってりしたその秘密のサウンドを体験するのだった。

そういうわけでCANのライブを今日は…。
長いので最初の数分だけでも是非お付き合い願いたい。
音も然りだが、72年当時にしては異様に美しい映像が
いかにも西ドイツらしくモダン。
ヌーベルバーグなフランスのまったりしたエロい画像とは明らかに違う
やっぱりドイツ、質実剛健な風合いを存分に体験いただけると思う。

ダモ鈴木在籍時の貴重なライブ映像でもある。
ダモは我々には元祖ヒッピーでフーテン、海外放浪日本人、
アナーキスト(?)のハシリ。
密航でアメリカに渡り、世界を放浪中、ミュンヘンの街角で
ギターを抱え奇声を上げていたところをCANのメンバー、
ホルガー・シューカイとヤキ・リーベツアイトの目に留り、
即時採用されたらしい。
打ち合わせなし、その場一回きりの即興ヴォーカル…
お時間の許す限りで、どうぞ…っと。


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6 Comments

oyajisann says...""
ホルガー・シューカイのソロは評判良くて
聞いた事もないのに買った記憶あります。
カンのダモ鈴木はML誌の小さい記事の
インタビューで覚えてるぐらい。
ドイツのロックって馴染みがないんです。
何時もありがとうございます。
2014.11.05 21:12 | URL | #eTRrWisM [edit]
pipco1980 says..."oyajisannさん こんばんは"
お忙しいところ恐縮であります。

プログレファンをやってると必然としてドイツとか
オランダ、地中海、スカンジナビアなどに向かわざるを得ないわけで、
それがまた果てしなく深〜い沼のような気がして、私もズッポリ
ハマるところまでは行かずに、ギリギリ英国の深い森で
踏みとどまったと云う感じでいたよ。
いっちゃった奴は、もう二度と戻ってくる事はなかったですけど。

ホルガーシューカイはペルシアン・ラブでしょ?
スネークマンショーに突然取り上げられてビックリしましたよ。
2014.11.05 22:34 | URL | #- [edit]
薄荷グリーン says...""
やっぱりややこしいですね。
戦前のドイツの技術はソ連のほうにも捕獲されて、ロシアレンズもたぶんにドイツの影響があるらしいです。
わたしのはaus jenaで、同じイエナでも何だかカールツアイスとついていたほうが質がよさそうな気がするけど、そうでもないのかな。わたしも片方のものしか持ってないから比較できない。

今のソニー製のツアイスとか名前だけというような気がします。実際に使ったことはないんだけど。パナソニックは家電メーカーっていうイメージが強すぎて、カメラ持ってたとしてもあまり楽しくないんじゃないかなぁ。マイクロフォーサーズのレンズとしては50mmので凄く評価が高いのがあるけど。

ダモ鈴木さんは路上で奇声を上げてるところを目に留めてもらわなかったら、ずっと奇声を上げ続けるだけで終わってたかもしれないんですね。結構強運の持ち主だったりして。
黒人音楽にそれほどルーツを持たないロックとかギターとか、新鮮に聞こえて結構面白いです。ただちょっと長いかも。長大というのもドイツ的?
2014.11.05 22:58 | URL | #56UXBqNU [edit]
pipco1980 says..."薄荷グリーンさん こんばんは"
ロケット技術同様、ソ連に流出した技術(者)まで取り込んでしまうと
もうワヤになってしまいますよねえ....。
ユピテル9がゾナーのリアルコピーだとか.....面白いですけど。

SONY製ツアイスはモニターで使った事あるんですけど、
凄く良いですよ、確かに(普通に10万円越えですけど)。
何より濃厚な色気がありますね、あくまでもSonyはじめ
その他国産レンズと較べての話ですけど!!。
それをいつまでも真似出来ない国産l高級レンズって、
やっぱり視点がクラシックレンズファンの感覚と
相当に齟齬があるのかもしれません。

まあクセがないのがクセモノな日本製ですから。
2014.11.06 00:09 | URL | #- [edit]
taka says..."こんばんは"
干し柿、今の季節、多いですよね。
で、今日、娘に尋ねられたのが『カラスが何故狙わないのか』
不意を突かれた感じの質問でしたね。

何故だろう? 答えられませんでした。

ps. 私は、反対の岸を歩いてます。
2014.11.06 00:47 | URL | #XtpRPBkU [edit]
pipco1980 says..."takaさん 毎度っす"
干し柿にはその吊るし方とか場所とか、
昔のヒトの知恵がたくさん詰まってるんでしょうね。
私はサッカーしか知りませんけど、よく見ると
「隙のない陣形」に見えてきますから、不思議なものです。

この辺りは昔(40年前?)とあんまり景色が変らなくて、好きです。
もっと上流側にずんずん行くと、山の景色がド〜ンと迫力が出て来て
尚楽しいですよね。

2014.11.06 11:36 | URL | #- [edit]

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