ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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名もない野花の男?

wild flowers
Carl Zeiss Jena Biotar

名前など知らない..軒先に咲くとても小さなワイルドフラワー!。
なんだかやけに色っぽい…かな?。



今度機会があれば、事件の詳細を克明に記してみようと思うけれど、
年号が昭和から平成に移り変わる頃、
あまりにもベタで古典的すぎる手口で
まんまと騙された己の愚かさに、もはや情けないとすら思う…

つまりは「取り込み詐欺」に遭った。

アーチャー、フリーマントル、フォーサイスから小林信彦、高橋克彦まで、
コンゲーム小説は、これでもかってほど読んでいたのに、
このザマなのである。

もちろん事件は組織的なもので、
被害に遭うのは個人というより組織、即ち会社なのだが、
何故だか私は、ほぼ10年間ボーナスや株主配当の大部分を、
浪費せずに貯めたナケナシの貯金「ん千万円とちょっと」を
一瞬で無くした。

詐欺師に盗られたのではない。

詐欺師の口車に乗って、私は知人の「宝石問屋」を彼に紹介した。
あくまでも「現金」もしくは「小切手」で買わせてもらう!という条件で
初回は私も立ち合って、数百万の現金で買物をして、
私は宝石屋の社長に随分と感謝された。

それでも「あくまでも現金取引でお願いしますよ、何かあっても私、
責任とれないですからね…!」と、私は笑いながら何度も繰り返した…。

半年して、詐欺会社は忽然と消えた。

当社も名目上何百万か被害を受けたけれど
正直、3ヶ月ほど前から「ちょっと様子がおかしい?」と、取引を停止し、
様々な方法で回収に転じていたから、
逆に被害を最小限にとどめる事が出来て良かったね…そんなところだった。

ところが思いもよらず、宝石問屋の社長が私のところに泣きついて来た。
私には内緒で、双方はその後も約束手形や先付小切手などで取引を続けていたらしい。

宝石社長は月末の資金繰りはおろか、社員の給料すら払えない…
もう、クビを括るしかない....。
そう私に訴えるのだ。

仕方なく私は自分の貯金の全額を降ろして…。

ところがその宝石問屋社長も月末を待たず、忽然と姿を消してしまう…。

不思議な事に口惜しいとか、ショックとか、そういう感情は全然起きなかった。

「騙されちゃ駄目でしょ、しかもダブルで…」

そう自分の愚かさを恥じた。幸いにして自分の貯金をハタイタだけで、
借金をしたわけじゃあないし、別に生活ベースは全く変る事はなく、
会社も「それもあり得る」と予測してタダでは転ばない策を巡らせていたので、
殆ど実害はなかったのだが、まあ…高~い授業料だったなあ…
そう思っている。

数日して、詐欺会社の「社長」を名乗る男が、弁護士を伴い当局に出頭した。
「社長」を名乗る男(と弁護士)は「詐欺事件」を認めず、普通の倒産を主張し、
個人破産の申請をした。

架空会社の社員役のキャスト達と、一味の地元銀行員が演じ、
持ち逃げした「取り込み詐欺事件」は、結局事件化されず、
異常な巨額負債(6ヶ月間で数百億!)ながら、
単なる個人破産事案で裁判処理されてしまった。
(つまり破産社長も無罪放免で、実行犯達と合流し、タイあたりでハーレム生活...)

そして私は事件化されなかった事案の、
その被害総額にすら含まれない

「名もないチンケな被害者」

となって、その名前すらどこにも残らない、
軒先にひっそり咲く野花のような...
そんなたわいない男なのであった。



事件と同じ頃、私はロックとかジャズに少々幻滅しつつあって、
いきおい「ワールドミュージック」というか、「エスニック音楽」に傾倒し熱中していた。
興味は世界中の田舎音楽に及ぶのだが、アジアというカテゴリーの中では、
パキスタンのヌスラット・ファテ・アリ・カンは勿論、
インドネシアのガムランやダンドゥット。
シンガポールの大スター=ディック・リー、
日本代表はサンディさんや沖縄のりんけんバンド周辺!…。
そして香港の歌姫サンディ・ラムこと「林憶蓮」に夢中になった。

彼女のアルバム「野花」から、おなじみの曲「夜来香」。
辛い時期だったけど、こうした優しい音楽に癒されていた気がする。


ワイルド・フラワー(野花)ワイルド・フラワー(野花)
(1992/04/25)
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6 Comments

amamian3 says..."うんうん!!"
事件の成り行きと
この歌が 何故かジャストフィットしてます
それにしても 持ってましたねぇ~!!
持ってるから出せるんで、私などこの種の人間からノーマーク
暇なしの貧乏会社の代表でした(笑

写真 ナイスです!1
ナゼシコの仲間かと思われますが・・・?
いい色してますよねぇ~!!
2014.11.24 19:14 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん おばんです!"
珍しい時間にこんばんは!

とるに足らない雑草なんでしょうけど、何かを語ってるなあ…
と思えて写真を撮ったら、何の事はない今日撮った中では
最高にいい感じでしたよ!。
まあ、私の場合だいたいいつもそうした感じですから、
ホントの実力など、まだまだなんでしょうねえ。

まあ当時は独立開業志向でしたからねえ、我慢して人脈と資金を貯めて…
なんて思ってましたけど、この事の後は何だか弾けちゃったかなあ!
仕事一筋な生活態度をあらためて、サッカーチームを作ったり、
バンド活動再開を画策したり、嫁と温泉や旅行三昧など、
全てこの後ですね。だからある意味「良かったな」って思ってますよ。
2014.11.24 19:38 | URL | #- [edit]
薄荷グリーン says...""
二回騙されるとは、ショックがかなり大きそう。
知人に裏切られるのがこれまたダメージが大きそうです。
悪いやつにきっちりと責任取らせるようなシステムがあると、まだ怒りのやり場があるんだけど、泣き寝入りはかなりきついんじゃないかと思います。
弁護士って日本だと冤罪を暴くようないい人扱いでドラマに出てきたりするけど、アメリカ映画なんかだと口先で犯人を釈放させるような悪人扱いのほうが圧倒的に多いんですよね。

わたしも花の名前はさっぱり分からないです。その気になってみると花の形とか結構サイケデリックだったりするので面白いんだけど、そういう面白さに気づいたのはわりと最近のことだったりして。
背景との暖かい色調が全体の雰囲気にマッチしてると思います。
2014.11.24 22:12 | URL | #56UXBqNU [edit]
pipco1980 says..."薄荷グリーンさん こんばんは"
実際にね、この事件で自殺された方とかいたみたいですけど、
弁護士とか司法とか一体なんなのだろうって思いましたね。
会社起こして半年間でカラ手形乱発して数百億集めてドロン
(メインバンク担当者も一味)!なんて計画的詐欺以外
なんだって言うんでしょうかねえ…。

自分で言うのもナンデスケド、不思議な画ですよねえ?(ちょっと恥ずかし)
もちろん色調も含めて…。妖玉の片鱗かな??
何しろ馴れないせいもあって、ピント山の掴みにくい
とても難しいレンズです。F5.6くらいまで絞ると普通ですが、
それ以下はもう暴れ馬!
もちろんF5.6で使う気は一切ないですけどね(泣)…。
2014.11.24 22:46 | URL | #- [edit]
面白半分 says...""
すごい体験されたんですね。

私は事件化されなかった事案の、
その被害総額にすら含まれない
「名もないチンケな被害者」

そういった方々もいらっしゃるうですね。

いつか詳細版を記事にしてください。
飄々とされているので読んでても悲壮感がでてこなくていい?ですね
2014.11.27 20:46 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."面白半分さん こんばんは"
確かに銀行残高はスッカラになっちゃいましたけど、
それ以外は何も変わらなかったので、わりとケロケロしてましたね。
ただ、すぐにまた海外出張があったんですが、クレジットカードを
いつものように使う段になって、あっ、ないんだよ残高!って
初めて口惜しい現実に直面したりしてね....。
2014.11.27 21:30 | URL | #- [edit]

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