ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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故郷の試練

tree2.jpg
P.Angenieux Paris 'Anastigmat' 2.9/45 (Leica-L)
+ Adobe Photoshop CS6


東京というところは、大股でハヤ足の、
言うなれば「かかと」で、ワッセワッセとせわしなく歩く街だ。

35年ぶりに東京から故郷秋田に戻って来た私を、盛大に迎えてくれたのは
「猛吹雪」と「硬く降り積もった雪道」。

直前に家人から「秋田はこれがないと歩けないでしょ!」と、
ちょっとお洒落なスノーブーツをプレゼントされていたから、
なんのこれしき!と、カチカチに凍った雪道を勇んで歩きだしたら、
いきなり派手にシリモチをついてしまった。

故郷の雪道は、スノーブーツのかなり大袈裟で、
誇らしげな凹凸のソールなどまったく受付けず、
頑固に拒絶されてしまった。

「靴じゃネエんだよ、腰だよ、根性だよ!」
そう雪道に云われたような気がした。

その時の自分には哀しいかな腰を入れて踏ん張る事も至難な状態で、
根性を示そうにも、フラフラと怪しげな目眩に悩まされている状態だったから、
故郷と云えど、ここで当面療養する+生活するというのは、
相当に過酷なのではないか?
選択は間違いだったか?…
一瞬だがそういう事が頭を過る。

すれ違う人達の軽い嘲笑の中、ドッコイショと立ち上がり、
今度は怖々と小股で歩き出した。

自然と体重は前方向…カカトを付けずにつま先歩き。
ああこれだ、この歩き方だよ雪道の正しい歩き方!。
ハハハ、思い出したよ、ザマアミロだぜ!

つい数時間前、良く晴れて穏やかな東京の青すぎる空の下、
家人が私の為に用意してくれた雪国仕様の装束の、
そのモコモコが過ぎる具合に、私は不機嫌になって、少し喧嘩になった。

大袈裟過ぎるバックスキン+裏ボアのコート。
手編みのニットマフラーにワッチ帽。
機動性の実に悪いミトンの手袋..。
そして見た目も大袈裟な登山用ブランドのスノーブーツ(実際には登山用風タウンシューズ)…。

「南極越冬隊タロ・ジロかよ!いや、八甲田雪中行軍=天は我を見放した~だな…」そして
「やだヨ、こんな厚ぼったいの…」

イキナリ冬の秋田の激し過ぎる洗礼を受けながら、
九州出身で雪国など知らぬはずの家人にその時ばかりは深く感謝した。
駅から実家まで「小股前傾つま先歩き」でも10分と掛からぬが、
それでも下から舞い上がる(巻き上がる?)猛烈な吹雪に
「天は我を…」と思わず呟くのだった…。

35年ぶりのわが故郷の出迎えは、激しくて厳しかった…。
『おまえはここ(故郷)を棄てた人間じゃあないか!、何を今更…』。

そうか故郷はそれが言いたかったのか!
「そんな長いこといないからさ、ちょっとの間、機嫌治してよろしく頼むよ」…。

そう言いながら、そろそろ4年になる。



私が一浪の後、上京を果す時節というのは、
ビートルズ以来連綿と築き上げられて来た「芸術としてのロック」が、
一つの飽和点と分岐点を迎え、リセットされた年代でもあり、
古くて形骸化したハードロックもプログレも完膚なきまでに淘汰されつつあった時代である。

ゼッペリンのコンサートには空席が目立ち、
ピンクフロイドはいよいよ大仕掛けの「怪奇・見せ物小屋」的要素を強くせねば
存在意義を失いつつあったり、
クイーンやロッドスチュワートは、ラスベガスやヨハネスブルグあたりの
カジノ付き(白人向け!)サパークラブで、オバちゃん相手にショーをやって稼ぐような状態だった。

そうした混沌に乗じて登場するのがパンクロックだったのだが、
日本ではレコード会社も音楽出版社も担当者交替の過渡期に当たって、
パンクとパブロックの線引きがうまく出来ないまま、
元気がいいのは全てパンク!ってことになって、
コステロもイアン・デュリーもポリスもXTCも、あのナックまでもが
「パンクロック!」と、一括りで売られることになってしまった。

本日登場の「グラハム・パーカー」もそんな一人で、
パンクロッカーでもなんでもないのだが、そんなドサクサの最中にも、
このようなキラキラメロディの名曲を残してくれた。

コステロの「Alison」と並んで「何でもパンク時代」の名曲だと思う。
You Can't Be Too Strong


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9 Comments

薄荷グリーン says...""
ツリーの記事出すタイミング、難しい。
本当はクリスマス前日くらいが一番いいタイミングなんだろうけど、クリスマスが過ぎてしまうと、なんとも間の抜けた形で残ってしまうし、もうちょっと長くブログのトップを飾って欲しいと思うと前日にアップするのも躊躇われて。

XTCをパンクで売るのは的外れだなぁ。でもパンクって音楽そのものはえらく簡単なものが出てきたと、聴いてもかなり物足りなかった記憶があります。反逆のメッセージ性のようなのもあまりピンと来なかった。もともと音楽にそんなものを求めてないところがあったから、何だか時代錯誤な印象もあったし。
ファッション的な感覚は面白かったです。かみそりのアクセサリーとか。ヴィジュアルもパンクのメッセージだとするとそういう類のメッセージなら結構受け取ってました。
ピストルズよりもPILのほうが遥かに刺激的だったかな。
あの尖がったファッションをしていた若者も今や年寄りになってるかと思うと諸行無常というか。
2014.12.10 21:52 | URL | #56UXBqNU [edit]
薄荷グリーン says...""
かみそりしゃないな。
安全ピンだったか。
かみそりだと大怪我してしまいますよね。
2014.12.10 21:55 | URL | #56UXBqNU [edit]
pipco1980 says..."薄荷グリーンさん こんばんは"
ちょうど今日ぐらいからクリスマス気運!?と思ってますが…どうなんでしょ?
前日じゃあ遅すぎな気がします。

主にイギリス勢の、ポリスとかXTC、コステロなんかも、
デビュー時は明らかにパンクを偽装してたような節はありましたね。
トーキングヘッズなんかも同じような確信犯ですよね。
その後それぞれに最先端オルタネイティブっていう便利な体裁に
収まっていったような…。

カミソリのピアスとかありましたよ。
そっちは全く縁がなかったですけど、ピストルズとかは
良く出来たMODS風ポップスレコードとして愛聴してましたし、
アメリカのTelevisionなんかも大好きでしたね。
そしてトドメは「NO NEW YORK」で全て完結するわけです。
2014.12.10 22:16 | URL | #- [edit]
amamian3 says..."「緑」"
青々とした この島では
クリスマスツリーはスーパーかショウウィンドウの中に
そのブーツだと多分 足が蒸れます

いい曲ですねぇ・・・
ただ「パシパシ」とした発声より
ブルージーな声のほうが合いそうな・・・
そんな気もします

寒波前に室温20℃
巷では風邪が流行り出しました
是非 ご自愛ください!!
2014.12.11 08:00 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん おはようございます"
彼然り、コステロ然り、この刺のある発声こそがパンクっぽかったりして、
ミスチルの桜井君あたりにも、いまだにその名残りが散見されますね。

故郷に着いた途端、いわゆる「ホワイトアウト」ってやつで
上から横から下から吹雪の攻撃に遭って、
「世界の終わり」を感じましたよ(笑)。
冬は、もうすこし穏やかな方が健康にも精神的にも良い筈です....。
2014.12.11 10:50 | URL | #- [edit]
花ちゃわん says...""
あのう・・・何と言ったらいいのか・・・

小説読んでるみで~に、おもしれがったぁ~♪
これだよ、これこれ、pipco1980節!
さげっこ呑みながら(不謹慎でスマン)ずっと読んでみでもんだ♪

愉しんでごめんなぁ~

療養の身だったってのに。
さびぐなったな。がんばるべ!!
2014.12.11 16:47 | URL | #LkZag.iM [edit]
pipco1980 says..."花ちゃわんさん おばんでがんす"
そういえば花ちゃわんも「東京・出戻り組」だったよねえ。
かの地での、あまりに無防備でラクチンな冬を過ごしてしまうと、
秋田の冬なんてもう地獄そのもの!なんだと思うんだけど、
花ちゃわんブログの近所の人達との暖かい(暑い?)交流を
読んでると、なんだかポカポカしてきますよ。
羨ましいだす。
2014.12.11 20:49 | URL | #- [edit]
薄荷グリーン says...""
あまり早く出してしまうと、ツリーの写真の後にいくつか別の写真で記事を出すことになって、クリスマスの日と分断されたようになるっていう意味です。といっても今年はツリーの写真って撮ってないです。変ったものを撮ろうと思ってるうちに無意識にツリーの写真は避けてるようで、今回のクリスマスには間に合いそうもないです。

XTCはヘリコプターのリズムが好きでした。あのリズムは独特の質感があった。
写真、クロスプロセスみたいな色合いになってますね。

やっぱりかみそりアクセサリーがあったのか。歯を切れないようにするか模造品だったんでしょうね。体に切り傷が出来るのがいい!とかいって本物つけてた人いるのかなぁ。
2014.12.11 22:49 | URL | #56UXBqNU [edit]
pipco1980 says..."薄荷グリーンさん おばんです"
所詮...と云っていいのか、商店街のツリーですし、
折よく雪も盛大に降ってましたから、霊験も真実味も
殆ど感じることなく、単なる季語のツールでしかないような....。

XTCはもちろん大好きな、かけがえのないバンドです。
テクノでパンキッシュな初期のバリー・アンドリュース在籍時の、
ソリッドなオルガンワークな時代からずっと単純に「ファン」です!。

クロスプロセス....調べて初めて了解しました!
ただ単純に、あーいう感じにしたいなあ!、でしかないので....
なんだかバカすぎて申し訳ないです。


2014.12.12 01:25 | URL | #- [edit]

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