ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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ツカズハナレズ...そして永遠

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P.Angenieux Paris 'Anastigmat' 2.9/45 (Leica-L)

第一志望大学の合否発表が3月末だったので(今はなき国立2期というヤツ)、
まあ密かに失敗を確信していたとはいえ、親は2浪はさせじと、
スベリドメ処置は済んでいたものの、早々と、
まったく方向違いの「東京」に行く準備というのもおかしな話?
そういうわけで、4月に入るなり突然バタバタと超慌ただしい「上京」となって、
当然アパートも決まらず、取り敢えず何故だか偶然にも、
学校まで徒歩15分という至便さで、湯島にあった父の勤務先の「社員研修寮」に
長逗留をしながら、何の整理もつかない虚ろなままに
随分と盛大な入学式を迎えた。

そのまま、さて「ガイダンス」っていう時点まで、
何だか夢ともウツツともつかないフワフワな精神状態だったのだが、
初めて同じクラスの仲間達(?)と顔合わせをした段階で、
その生々しい「現実の有様」に横っ面を引っ叩かれ、
やっと我に返る私だったのだ...。

思い描いた「花のキャンパスライフ」にはホド遠い
「殆ど男子(女子は3人)!」な辛い現実や、
まだ何の学内説明もないまま突然乱入して暴れる「応援部」の無礼さや、
教室の窓の外に不気味に屯しながら、コチラの様子を伺う
「ゲバ学生達」の醸し出す殺気など、
早くも暗雲垂れ込む学生生活を予感させるのだった。

それでも私の当初からの第一目標は、ここでジックリ練り上げるタイプの
バンドを組むこと!に他ならない。

しばらくすると、同じクラスの中に、
既にメジャーデビューしてるバンドのメンバーやら
スタジオミュージシャン、関係ないけど3人しかいない女子のうち2名は
ファッションモデルでタレント…と、
ナカナカに華麗な人材の集合であることが分ってくる。

ある時、スタジオミュージシャンで大層稼いでいるらしい…という噂の男が、
私にネットリした東京弁(そう感じた)で話しかけて来た。

彼「ねえねえ、君だよね、ギタースッゲエうまいって子(子かい?)。」
私「えっ?何それ?」
彼「ラリーカールトン、完コピで弾いてたって言うじゃない?
  ○△君なんか感動して涙出たっていってたよ!」
私「○△君は大袈裟なんだよ」
彼「他にどういうの好きなの?」
私「んーーーZappaとか…」
彼「えっ、君、出身秋田だよね、なんで秋田なのにZappa?」
私「どういうこと?」
彼「だってもう一人、秋田出身者知ってるけど、輸入盤屋がないから
  秋田人はみんなイーグルスとドゥービー好きばかりで嘆かわしいって言ってたよ…」
私「あり得ない!」
彼「とにかくZappaがすきなら信頼出来る(!?)今度一緒に何かヤロウよ!
  今さ、リトルフィートとスティーリーダンとブランドXが合体したみたいなバンド
  計画してるんだよね!」
私「そりゃあ...最高じゃん!」
彼「だろ!」

結局彼と組んで本格的に音楽をやり始めるのは、それから5年くらい経ってから…。
彼は卒業するなり、職業としての音楽とはキッパリ決別して家業を継いで
「音楽は趣味」と潔く宣言した。
私は中途半端ながら音楽で稼ぐようになってはいたが、
いつもダラシナク煮詰まったキリタンポみたいな危うさに苛まれ続けていたから、
彼と純粋に好きな音楽を模索するようになるのは、互いに普通の給料取りとなって
生活が安定した後となるわけだ。

そんなわけだから、結局酒飲んで『音楽談義』の方が多かったし、
それはそれで楽しかったな。
知り合ってから30年くらい、近付いたり離れたり…
しかし別れはやがてやってくる…。

「膵臓ガンって言われちゃったよ。あと半年くらいだってさ、笑っちゃうだろ…」

あれからもう7年になるのかな...。 



その彼(ベーシスト)が最も敬愛していたパーシー・ジョーンズのバンド
BRAND X」から、思い出深いのはやはりこの曲だなあ。
自分もこれくらいの曲は「あいよ!」って感じで軽くペラペラ弾けてた時代が
なんとも恐ろしい…。

アルバム「Brand X - Livestock」から『Malaga Virgen


LivestockLivestock
(2012/08/10)
Brand X

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6 Comments

amamian3 says..."おはようございます"
 なんだか・・・
辛いお話ですねぇ・・・

 入学の様子はまったく同じです
原子力空母、入港騒ぎの後でしたからね
ふらふらと「君 バレーやってただろ」(何処で聞いたんだろ?)と
誘われるままに所属し いきなりインカレ予選 惨敗 
するとその直後 主将から「君は東高へ行け」「は、?」
所謂コーチ派遣ってやつで ・・・以後 授業は出ず
夕方コーチ、夜 バイトの日々でした
まさか「コーチ」がその後の人生を左右するとは
思いもよらないことでしたが

 あれから7年ですか・・・
天才は早熟なんですね
雪 きつくはありませんか
2014.12.13 06:12 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん こんにちは"
いやはやコチラは寒くて凍えそうですよ!

いきなりコーチってのもまた凄い話ですよねえ!

私の場合はイキツケの喫茶店のツケが膨らんでしまったので、
やむなくマスターの当時小1の子にギターを教えるってことになって、
実はその時、私自身も初のクラシックを一緒に学ぶってことになって
それがまた血肉になるわけですから世の中分らないものです。
その子も今じゃあアラフォー....いやはや....。
2014.12.13 13:35 | URL | #- [edit]
薄荷グリーン says...""
ほとんど男子というのはかなり辛い現実のようだけど、何だかいろんな方向に尖がった人に恵まれていたようで、そんな集まりの中に入ったというのは結構な幸運だったんじゃないでしょうか。
3人の女子のうち2人がモデルでタレントなんて東京でしかあり得ないし、東京ではそういう人が隣にいる確立って結構高かったりするんだろうかと、やっぱり東京は違うんだと羨ましいところがあったりします。
鴨川でライブしてるアマチュアバンドとか、こんなところでやっていてもおそらく目は出ないだろうと思うし、東京に行けばいいのにと聴きながら思ったりするから、同じ分野の人との出会いも抜群に多いんでしょうね。

手前のがミニチュアの林のように見える。
2014.12.13 21:26 | URL | #56UXBqNU [edit]
pipco1980 says..."薄荷グリーンさん こんばんは"
あっ...手前はミニチュアで正解です...箱庭のコンテストでしたが、なんだか....。
うしろで和服の方が通り過ぎたので、もっと優雅で妖艶なイメージ
だったんですが....思い込みのみ!?。
そういうわけでボツ写真となっていたというわけです。

モデル女子は成績も超優秀で、結局「博士(電子工学)」のはずですから、
落ちこぼれの私は、残念ながらクチをキイタことすらありませんでした。

スタジオミュージシャンの彼といつもツルンでたせいで、私も実力以上に
評価されてしまったフシがあり、突然と誘いは激増しましたね。
そういう意味の目に見えない人脈とか、最前線の音楽シーンが
すぐ近くにある....っていう特殊な環境は確かに存在していたように
おもいます。




2014.12.13 21:58 | URL | #- [edit]
花ちゃわん says...""
こんばんは♪

せつないな・・・逝っちゃったのか。
若くして逝かれるのは、ほんとせつないね。
オラも、無二の親友に先立たれて
秋田に戻ってからできた 親友も
突然に逝ってしまったもんな~。

んだども、今日もちゃんと一字一句を
読ませてくれる文章、頷きながら堪能してしまったど♪
玄関に鍵かけよーとしたら、チョイチョイ積もってきたみたいだから
さっとこ、雪かきしてきた。
風呂上り、寝酒飲んでらどごだ~♪
2014.12.14 21:02 | URL | #LkZag.iM [edit]
pipco1980 says..."花ちゃわん 毎度だす"
花ちゃわんもツライ思いしたんだね。
まあ、行き先は誰もが同じで、ちょっとだけ先か後か….。
後に残るのも結構辛いかも?。
そんな感じだあね。

寝酒良いだすな....でも歳とると、寝酒より電気毛布だべ!
2014.12.14 23:47 | URL | #- [edit]

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