ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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完全無題でお願いします

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Carl Zeiss Jena 'Biotar' 2/58 (Late-1950's / for Exakta)

再び冬のトーン…やれやれだぜ!




先日、偶然深夜に『Eテレ』にて「三島由紀夫」のドキュメンタリーを観ていた。

高校生の時に、実は相当背伸びをしてウイリアム・バロウズやら
カミュ、挙げ句にはフロイトの「精神分析学入門」や「夢判断」にまで手を出しつつ、
どうやらやっとのことでミシマまで辿り着くのだが、
実際には殆ど理解不能。

難解な文章世界に身を任せていると、
何だか妙にトリップして気持ちいい(ヤバいか?)…
それだけのことだったようにも思う。

ドキュメンタリーでは、
まずミシマと私の父親が同い年だった、ということを知ることで、
何やら父も辿った数奇な運命が、何となく予想され、
それが的中する。

お互いに大正最後の年の生まれだから、昭和の年数と、満年齢が同一になる。
つまり昭和19年、19歳で二人は偶然にも互いの祖父以来の本籍地である
「兵庫県加古川市」の公会堂で徴兵検査を受けている。

地元農家の屈強な体躯の若者達が集まる中、
お互いに都会育ちのヒヨワな「もやしっ子」、
40kgの米俵を持ち上げる検査など堂々不適格!で、
当然失格するだろうと思いきや、ミシマと父は
最低ランクの第二乙種合格をしてしまい、
翌年徴兵される。

父は姫路練兵場で着任後、沖縄戦線に派遣されることになり鹿児島港に向かう。
一方、ミシマは入隊(身体)検査の時点で気管支炎を煩っていて、
それを軍医が結核と誤診(?)した為、即時除隊→帰京させられた。
父とミシマは、もしかすると実際に出会っていたかもしれないけれど、
接点はそこで絶える。

ミシマは武家の出で代々高級官僚の家系。幼稚舎からの学習院育ち。
私の父の父=祖父は神戸の英語学校の教師だったらしいが、
父が生まれてすぐに一家で上京して「横浜の貿易商社に勤務」
と長らく聞かされていたが、後年、私が調べたところでは、
「英国資本の海運保険会社」で働いていたことが判明した。

いずれにせよ大正~昭和初期という時代的に
「コミュニスト(左翼運動家)」で、
一家は常に官憲に監視された生活で、開戦後は殆ど帰宅することもなく、
父の出征直前に「遺骨」で帰って来たらしい??
「病死」らしいが、詳しくはわからないし、
それ以上訊いてはいけない空気だった…とのこと?。

父の隊は、鹿児島港で沖縄行きの輸送船をひたすら待つものの、
ことごとく米海軍に沈められ、乗船することなく、
結局そのまま終戦になったらしい。

原爆投下後1ヶ月も経たない時点の広島を通り過ぎながら帰京するが、
祖母が小さな旅館を営んでいた実家は東京大空襲で「焼失」していた。
しかし祖母と旅館の従業員達は逞しくも、
焼け跡で「おにぎり屋」を営業して大層賑わっていたらしい。
入手困難なコメは、秋田の農家出身の番頭が、
秋田と東京を夜汽車で何度も往復して「闇米」を調達。
結局その延長で「コメなら無尽蔵にあるパラダイス=秋田」に
一家(従業員達も!)は移住。今にいたっているのだ。

ミシマは戦後すぐに私小説「仮面の告白」で文壇デビューし、
独特の死生観と、国(歴史と伝統=天皇)を守る為に闘う…
という右翼側に大きく舵を取る人生を歩む。

死の2年前に東大全共闘とミシマとの対話集会が興味深い。
ミシマは歴史と伝統という時間軸を拠り所とした自由と平和を標榜するが、
左翼側は時間軸さえも拒絶した(伝統=不平等)「完全な平等」を軸に、
自由と平和を希求するというロジックの違いと共通点に大層驚いたと証言している。

「赤軍の君らに天皇を慮る心が加わったなら、即時君らの活動に加われる!」。

なんだか、ウチの父とミシマの兵舎での時間がもうちょっとあったら、
面白かったのかもなあ….なんて手前味噌に思ったりもする。

ちなみに実際の父は、祖父に「赤い件」で苦労させられたから、
理論は理解してるけれど共感しない…というスタンスで、
私も子供ながらよく覚えているが、祖父の法事にやってくる
「赤い先生方」とは距離を置いていたし、
会社の組合活動などにも組することはなかったようだ。

出来るだけ不安を除去しつつ、平和にノンビリと生きたいだけだから、
原発(再稼働)反対、護憲っていうと、即「左翼」だの「反日(?)」だの
「共産主義者」だのといきなりレッテルを張られてしまい、議論などニべもなく遮られる。

残念ながら、こちとらそんなインテリなんかじゃないし、
子供や孫(いないけど)、少なくとも自国民が
鉄砲担いで人を殺しに行くって姿を見たくないだけだ。

どこかの首相のあーさんの本日の発言...
「邦人救出に絡み、自衛隊活用の法整備に意欲」…。
アカでもシロでもクロでもなく、
この人やっぱり相当ヤバい…。



右の方々と左の方々...両陣営とも、
つまるところ、ほんのちょっとの違いを許容できるか否かの差…。
そんな唄ですな
Both Sides Now
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2 Comments

oyajisann says..."今晩は"
今晩は私は左でも右でもない日本好きのおっさん
ですが、即あれは赤だの革命政党だの決めつける
人いますね。
うちの父は職業軍人でしたが全然右ではなかった
ですね。
日本の風土で革命なんて起きるわけがない。
でも今の成蹊のお坊ちゃんなんせ故中村とうよう
さんが一番悪い奴と名指ししてた昭和の妖怪の孫
ですからね。
何だかなぁです。
私はこの曲はジュディコリンズで知りました。
2015.01.30 20:19 | URL | #12mJupxo [edit]
pipco1980 says..."oyaiisannさん こんばんは"
戦争も経済も昔とは大きく形態を変えており、
すぐにも対応せねばならないところと強く思いますが
どうも頭の古い人達が、カビの生えた相変わらずの議論を
繰り返してるようなそんな気がします。
赤色はもうとっくに赤くなんかなくて、むしろコンサバだったり
してるわけですから...。

ジュディコリンズ版が先ですから、oyajisannの論が時系列的に正しいです。
ただこのセルフカバー版だと、「いちご白書は遠くなりにけり」って...
そんな感慨がありますね。

2015.01.30 22:41 | URL | #- [edit]

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