ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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本物にまさる偽物はなし

generic fuji Ektachrome 100__DxOFP
Carl Zeiss Jena 'FLEKTOGON' 2.8/35 (2nd Edition-1964)

決して失敗写真ではないつもりなんですが…
どうなんでしょ? ボケ過ぎ??

何だか今年も「魔除け唐辛子」の、その一種異様な躍動感に
圧倒されつつ、そういえば去年も、この魔除けのまさに吊るし始めの
この時期に、生まれて初めて購入してみたクラシックレンズ「Tessar」で、
馴れない手つきで一生懸命、ピントリングをグリグリと回して
撮った最初がやっぱりこれだったな…。
あれから1年…奇しくも今年はCarl Zeiss Jenaの「Flektogon」。
ただし、今回はレンズがどうのこうのではなく、被写体の異様なイキオイ…
そのいい知れぬパワーに尽きるのかなあ。

このフレクトゴンを、「寄って良し、離れて良しの万能レンズ!」
そう云って絶賛するヒトがとてもとても多い。
確かにそのとおりだと思うけれど、私はまだ35mm(フルサイズなら53mmくらい?)
って世間で言う「ちょうどよさげ」な画角にイマイチ馴れておらず、
正直いってまだまだしっくりと調子を掴めていないのだ。

18cmまで寄れる!っていうのもこのレンズの「売り物」だけど、
手持ちマクロはやっぱり辛いし、構図的なバランスも中々に難しくて、
悩みつつ、ちょっと持て余し気味にもなるわけで、
誰もが認める「銘玉」ながら、自分には意外と難物であったりするのだった。



以前も当ブログに書いたけれど、ギターを弾いてばっかしの時代に、
Gibson ES-335TDっていうエレキギター(当時40万円くらい)に憧れつつ、
それを購入する為に青山1丁目と半蔵門の間の地下で、
ひたすらネコっていう一輪車でセメントを積んでは地下に運び、
地下の泥を積んではまた地上に戻り…っていう、世にいう「ヒジカタ…」じゃない
「土方」ってバイトを約2ヶ月間続けたことがあった。
朝仕事があければ、そのまま学校に行って少し眠り、授業中も、
昼休みもずーーーっと睡眠。
夕方、一旦アパートに帰り、銭湯に寄ってからまた出勤。
折角風呂できれいになったのに、また泥にまみれる。
すべてはGibson335の為。

ところが、纏まった金が入ると、どうしてもちょっと気が大きくなる…
というか、気が緩むもので、ちょっとだけパチンコ屋に寄っては散財し、
「合コン!?行く行く!金なら...あるぞ!」
そんな調子で、貯金はどんどん目減りしてゆくのだ。

そんな時にバンドの中で誰かが話しているのを小耳に挟む…

「今のGibsonは程度が悪いよなあ、日本製コピーの方が材質も良いし
 職人の質も高い…」

なんだ、日本製なら今すぐ買えるぞ!そっちの方が上質なら…。

そういうわけでY社渋谷店に懇意にしていた人がいて、
ちょっと曰く付きだという335型コピーギターを購入した。
確かに良いギターで、すべてにキッチリとして、エフェクター乗りも上々…。
何しろ欠点というものが一切見当たらない優等生って感じ。

ところがだ…やっぱり何か物足りないのだ。

少々クセのある、独特のアクというのか、匂いがやはり全然異なる。

材質の木目の上質さや、金属パーツの材質、ボディにはY社の本業ピアノの
反響材に使われる高級材スプルースや、指板など、本物はサクラ材のところ、
Y社は贅沢にも最高級の仏壇材(!)黒檀(エボニー)が使われる念の入れよう...。
その他様々なディテール部分などすべてにおいて、日本製の方が圧倒的に上質なのだが、
一番大事な「風格」というのか「匂い」が全然しないのだ。

それが気になりだすともう、日本製では物足りなくなって、
中古の傷だらけの物件で良いから「本物が欲しい」と思うようになって、
折角、本来は充分買えるだけの金額を貯めながら、コソコソ使い込んで
妥協してしまったコトを激しく後悔するのだった。

実はそのお気に召さなかった「Y社コピーギター」も、
実は由緒ある訳ありのギターで、当時の人気セッションギタリストの
シグナチャーモデルというのか、ご当人も日本公演で使った実機らしく、
Y社が3本作った1本は当人が持ち帰ったけれど、Y社が店舗展示用にしていた
2本のうちの1本だったらしく、是非譲って欲しい!という人が現れて、
そんなこんなで、三角トレードみたいな感じの交換の形で、
やっとGibsonが入手できたのだ。

どうしたことか、Gibson335入手と同時に、
私は突然プロギタリストとして多忙になってゆくのだった….。
まあ何度も語っているので、ご承知の方多いとは思うのだけれど、
そのギターも、ほんの数ヶ月後、録音スタジオのロビーで
ちょっと目を離したそのスキに……(泣。

モノは所詮モノに過ぎないけれど、モノにこだわるのもまた人間で、
そのメンタル一つで、運命まで変わってしまうこともあるわけで...
だから、我が子にもできるだけ「よいもの」「ほんもの」を見せたり
買い与えたりしたけれど、最近そういえば、体調やら生活やらに追われて、
なかなか良いモノに出会ってないなあ、そうなれば運気も下がるよなあ…
なんて思いつつ、出来るだけ美術館とかに足を運ぼうかなあなんて思う
今日この頃でありました…。



実は、私の憧れの335サウンドの原点がこの曲のソロ部分。
途中でワウペダルが絡んで来るけれど、基本的には335から直で
フェンダーアンプにブチッと挿しただけ!っていう感じの
ドライなサウンドに、私は当時スッカリ魅せられていたのだ。
Larry Carlton - Easy Evil

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10 Comments

hal says...""
復活のクモリゴン、とのことですが、OHに出されたんですか?(^^
コチラ、デジではついつい他のアク玉使ってしまいますが、
カラーネガではその良さがひしひし、着けっぱなしですフレクトゴン。
主に家族記録用ですが室内では開放で1/30切れますし、ボケが本当に佳いです。
屋外なら絞り込んで、目測で素早く撮影できますし(^^。

さて、物は物、とはいえ仰るとおり、物との付き合いで成長する心の部分、
というのは間違いなくあると思います。
好きな物は仕舞い込んだりせずに、手入れを怠らず大切に扱う、
その物本来の使命の通りにきっちりと使う、それこそが、
道具を作り出した人間に与えられた心の遣い方、であると思いますので。

言うても今日び、モノが溢れてますもんね・・・。
娘たちには心込めて物と付き合う、という習慣を涵養して欲しいのですが、
どうなることやら・・・(^^;
2015.08.26 11:52 | URL | #PwYTJ1I6 [edit]
pipco1980 says..."halさん 毎度です"
イラストや漫画、流行の音楽、ファッション、飲食…
どれでも結構ですけど、まずは絶対的な価値感というものが
世の中には存在し、その「絶対的な良さとは何ぞや」というモノは
取りあえず子供らには知っておいてもらいたい…
そこらが親の責任で、あと個人的な思い入れはご勝手に...って思います。
モノを愛でる心も、そうした機知に富んだ耳目が拠り所になるのかなあ
って思うんです。まあゴメンナサイ、halさんと同じ事言ってますよね!?
2015.08.26 12:38 | URL | #- [edit]
あとりえ 瑠璃絵 says...""
こんにちは
写真の良否はよくわかりませんが
私の感覚では、否です、ゴメンナサイ
ただ、ある程度のレベルになると視点が
違うので・・・気にしないで下さい。
絵や写真は、見る人のレベルで評価が違いますね
ガラスも同じです、自分が納得すれば良いと思います。
2015.08.26 14:50 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."あとりえ 瑠璃絵さん 毎度です"
なるほど…
深く肝に銘じます。
2015.08.26 15:35 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."335やカールトンのこと"
いつも、昔の音楽の話、経験談がすごく興味深い内容で、楽しみです。

カールトンにリトナーと、335を抱えた達人が立て続けに来日して、
プロの方々、特にスタジオ系の人たちが、こぞって335に持ち替え、
後にルカサーとかトロペイの影響だか、シェクターのテレキャスへと、
これまた、一気にブームが移って、急に見なくなったように思います。

カールトンがコピーモデルを弾いている写真が、ギタークリニックの、
チラシに出ていましたが、カッタウェイの形が、とがっている感じで、
ザラブ星人の化けたウルトラマンみたいだと、妙な感想を持ちました。

五輪真弓のライブで披露したルーム335を、FMで聴いて感動して、
「シンギング・プレイング」を買ったら、歌ものばっかりでしたが、
この曲のような、ナチュラルトーンのソロも、かなり良かったです。

スクラッチの「ソー・ファー・アウェイ」の、生音の流れるソロから、
「スパイラル」の歪んだ音への変化は、トム・スコットのアルバムの、
ロベン・フォードの影響かと思うし、今は二人ともブルースですね。
2015.08.26 19:22 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん こんばんは"
いつも感嘆しつつ、楽しませていただいてます!

>カッタウェイの形が、とがっている感じで、
>ザラブ星人の化けたウルトラマンみたいだと

まさにY社の335モデルですね!私のはリトナーモデルでしたので
当然の如く「オレンジスクイーザー」をくっ付けて使ってましたよ(爆!

時代の生々しい空気が、突然、考えもしなかった方向から吹いてきた
みたいで、とっても嬉しかったです。ずっとストラト一筋だったのが、
この時期、猫も杓子も335に靡くわけで、あの風は何だったろう?って
思うんですね。まあ、私は以後、妙なトラウマで335は避け続けましたが。

五輪真弓さんは「GAME」の時ですよね?よく覚えています。
ルーム335はもちろん、スパイラルや摩天楼、マイケルフランクスまで
泣きながらコピーに勤しんだ記憶があります。
2015.08.26 22:43 | URL | #- [edit]
amamian3 says..."おはようございます"
お盆の中日です
子や孫の集結は明日にして
昨日は、久し振りに家内と二人の静かな?夕暮れを楽しみました
今夜は帰省してきた同級生と・・・またですが!!

ギブソン!!
あこがれ続けてもう何十年になるやら(笑
そのうちにと思ってはいますがねぇ・・
魔よけの写真
私は好きですよ
勢いを感じていかにも「魔除」ですから
2015.08.27 06:19 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん おはようございます"
台風一過、うららかな夏の終わりのお盆も、
なかなか風情あって良い感じですね。
こちらは何だか花も祭もお盆も一気に終わってしまって、
しかも北国の子供らは一足早くもう新学期が始っている
そんな平常感が無情に漂う8月の終わりという感じです。

実は70年後半から現在に至る頃まで、ギブソンやフェンダーを
支えた技術と資金は日本の楽器メーカー群だったんですね。
模倣の賠償をしろ!と迫る両者、実は経営的にも追い込まれ
また技術者にも逃げられて大ピンチ!。それを察した日本側は
賠償のかわりに、それまで培った「最高の模倣技術」」で本物を救い、
資金的にも支えて、今がある…と言われています。
面白いですね。ですからいつの時代のGやFヲ買えば良いのか??
って....まあそれこそ好みですかね。

写真、有り難うございます。仰られる通り、ざわついた魔除け感?
を出そうと、敢えてぶれさせるんですが、やり過ぎるともう
何が何だか分からなくなって、辛うじて「唐辛子」って分かれば…
なんて中途半端感が行けなかったみたいで反省してます。
2015.08.27 09:53 | URL | #- [edit]
carmenc says...""
好きな写真です。赤が活き活きと勢いがあって。キッチンに何気に置いてあるのも絵になるし、行ったことはないけど上海か香港のマーケットが浮かんで来たりして。
ブルージーなjazzなら335の音が好きです。
2015.08.30 18:37 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."carmencさん おはようございます"
いやいやcarmencさんのとこの西瓜ほどの衝撃は全然ないですよ!
イヤほんと!!でも勢いとか、鮮烈な感じとか、
大いに勉強させていただきたいと、切に思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。
2015.08.30 20:01 | URL | #- [edit]

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