ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
MENU

非破壊と再構築と2丁拳銃

美大mono_DxOFP_DxOFP
P.Angenieux Paris 'Anastigmat' 2.9/45(1949)

「アトリエももさだ」…アンジェニューでモノクロだと、なんだか
時代も国も、すっかり謎また謎…な、不思議状態になってしまう。

微妙にナチスのユダヤ人収容所にも見えるし、
ソ連ではない東欧のどこかの国のコルホーズ共同倉庫に見えなくもない。

おねーちゃんの、Tシャツにリーヴァイスっぽいイデタチからは
もう完全にアメリカ中西部の小麦倉庫だが、実はこここそあの
「エリア51」で、棟の中にはグレイやUFOが隠されている??…
さてさて?



かつての穀物倉庫群が、現在は美術大学のアトリエ棟になっている。

すぐ脇を雄物川が流れ、日本海への流域も近いから、
今でいう高速道路のインターチェンジのそばに必ずある
ロジスティックス基地(物流倉庫)というところだろう。

いつの時も、街の為政者の功名心からか、なんでもかんでも
古くなった建造物を壊しては、以前あったものより、5割安手で貧相な
新しいものに生まれ変わり、結局、衰退の一途を辿る我が街名物=
「破壊と再構築」も、当地は市街地から少し離れていたのが幸いしてか、
奇蹟的に理想的な形で生き残り、現在、最高の形で
再活用されているのだ。

まあ、ここの学生さん達が、どれだけこういうものを誇りとして
大事にしているのかは、全く分からないけれど…。
我々も思い起こせば、講堂など由緒ある学校の建造物なのに…。
「やだなあ、今日の講義はあのオンボロ校舎かあ…エアコンないしな…」
そんな感じだったかもなあ?…なんてね。

さて地元の美大の学園祭…。
実をいうと、優秀で堂々たる芸術作品なんて、
今はあまり興味がない。

むしろ、こういう古い貴重な建造物だとか、何しろ美的感覚に恵まれ、
才能溢れる学生たちによる、我々凡人が気付きもしないような
細やかなアート心、肌感覚の機微みたいなものを、そこここに発見して
感動を得たい。そんな風に考えていた。

あくまでも例えばの話だが、適所に盛り塩がしてあるとか、
榊とお清めの酒がさりげなくおいてあり、一輪挿しの可憐な花が
アチコチに配置してあるとか、味気ない新校舎の、ドアノブや
窓枠なんかの細かいディテール部分に手を加え、工夫を凝らして
「おもてなし」を実践するといった、細やかで豊かな感性…
そんなものに大いに期待していたのだが…。

やっぱ、自分は古い人間なのかなあ…と改めて感じつつ、
今は若者にそういうことを教える大人がいないのかなあ…
余計なことなのかなあ…確かにそんなものは一文の得にも
ならないかもしれないが、そういう気遣いのココロが、
二度と佐野某のような不届者のアーティストをこの国から出さない
高い精神性の基盤だと思うんだがなあ…なんてね
ちょっとだけ残念に思う、オヤジでありましたとさ。

あっ...芸術作品は、文句なく見事でしたよ…。

4477_DxOFP.jpg
Carl Zeiss Jena 'FLEKTOGON' 2.8/35 (2nd Edition-1964)



今日は英国のプログレッシヴロックグループ(?)の「ファミリー」。
実質は奇才で奇人のロジャー・チャップマンのワンマン的なグループだ。
そもそもプログレっていうのも、どうなのかなあと当時から感じてはいたが、
英国独特の演劇的なロック志向が、日本には全く根付いてないことから、
適切な言葉が存在しないのだ。ある意味、ジェネシスやジェスロタルも
厳密にはこのジャンルだろうし、初期のYESや10cc、ラッシュなんかも、
この路線をハッキリと目指していた時代もあったように思うが、
最も分かりやすい例は「クイーン」…かな?..いやまてよ…な感じ。

相当の枚数のアルバムを、ごくごく短期間にドドドとリリースしているけれど、
そのどれもが名作だと信じている!。しかもどれもジャケットが
メチャメチャ凝っていてオシャレなのだ。

この曲は彼らの最後のアルバムのタイトルソング。
無声映画時代っぽい西部劇に出て来る2丁拳銃、
いかにも悪役な三文役者の何気ない写真。
これが何故か見ていてちっとも飽きない。
このジャケをジックリと眺めながら、彼らの音楽に身を任せるのも、
秋の夜長、なかなかオツでございます。
Family - It's Only A Movie


にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 秋田(市)情報へ
ブログランキング・にほんブログ村へ
スポンサーサイト

10 Comments

mikitaka08 says...""
こんばんは
 
 遠近感のあるモノクロ写真、惹きつけられます。
 さすが美大へチャレンジしたpipco1980さん、写真の撮り方が毎回違う感じを受けるのは私だけでしょうか。
 現状に甘んじることなく。常にチャレンジャーのスピリットが感じ取れます。
 
 「ファミリー」、
 私が知っているのはデヴィッド・キャシディの「パートリッジ・ファミリー」の方でした。
 すいません。
2015.09.22 00:24 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."mikitaka08さん 毎度です"
もうどうでもいいことですが、東京の某美大は受かったんですが、
なにしろ親が、「そんなたわけた大学なんぞに金は出せん!」
ということになって、やむなくmikitakaさんのご近所(?)の
某国立大学教育学部の特別美術?を目指したんですが、後は
本文通りでした….。路面電車に乗ることだけが毎日のお楽しみでしたよ。

写真はレンズを色々付け替えながら撮っているので、その特色が如実に
現れて、とっても愉しいです。マイブームとしては古いライカ的な
薄味で枯れた味わいを目指してるんです。買えば済むことですけどね、
今となってはもう買えないですから….。
2015.09.22 00:44 | URL | #- [edit]
amamian3 says..."この曲"
楽しいですねぇ~!!

それにしても白黒の写真
いいです!!

文面そのもの!!いろいろな想像をさせてくれます
レンズの性格が自分のものになってるのでしょう
日が射すと 蝉がうるさい朝ですが
24℃は過ごし易い奄美ですよ
2015.09.22 07:30 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん 毎度です"
いいバンドなんですがね、日本で全く売れないというか、
レコードが発売すらされませんでした。
70年代初めはまだ米国でそこそこ人気を得た実績がないと、
日本のレコード会社は上司の許可を得る材料がなく、会議の俎上にさえ
上げられない状態で、幾多の素晴らしいグループが、日本では随分
遅れてリリースなんて情けない自体となったわけです。
ですから輸入盤屋さんが現在よりもはるかに珍重され、
オピニオンリーダー的な地位にもあった時代でした。

モノクロ写真は、愉しいですけど、やっぱり難しいです。
かちっと絞れば、もっとシャキッとキリッと見やすいのでしょうが、
なんだか開け気味の、きっと自分は、妙にぼんやりした空気感が
好きなんでしょうね。

残照のいい感じですね、そちらは…。こちらはもういつ紅葉して
葉が落ちても...って感じで朝晩ひんやりしてます。
2015.09.22 10:01 | URL | #- [edit]
oyajisann says..."後に知りましたが"
このバンドはさらっと聞いた程度なんですがファースト
私が何故か気になるデイブメイソンがプロしたとかリック
グレッチやジョンウェットンも在籍してたんですね。
Fearlessのジャケット今でも印象あり。
コーラス、クーインの原型なんて書かれてるけどたしかに
言われてみれば・・・。
追記
18日のブログにコメント送付したのですが混みあってる
か表示できませんが出て何度やってもダメでした。
2015.09.22 10:10 | URL | #eTRrWisM [edit]
pipco1980 says..."oyajisannさん 毎度です"
18日夜は、私もビックリしましたけど 、FC2サーバーが一斉に
落ちた模様で、自分のページすら表示出来ず、相当に焦りましたよ。
FC2に成り代わり?お詫び申し上げます。

「ファミリー」は何しろ田舎のレコード屋では売ってないし、かといって
輸入盤屋はないし…で、ちょっとツテあって中3から近所の国立大学の
コミューンに加わって、輸入レコードをシェアするグループの2〜3番目に
いましたから、比較的最新で膨大な漁の輸入盤を消費しましたねえ。
で、このファミリーなんかはその花形で、「早くまわせ!」って随分
催促されてましたよ。そういう中ですから、クイーンなんて仲間内では
別の表社会の現象、すなわち「敵」なんです(笑。




2015.09.22 10:42 | URL | #- [edit]
あとりえ 瑠璃絵 says...""
こんばんは
美大には素晴らしい能力を持った学生が
沢山いると思います。
ただ、秋田には卒業後の受け皿がないんです。
工房の数も全国で一番少ないそうです。
優秀な学生は県外に流出するみたいです
残念ですね。
2015.09.22 20:08 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."あとりえ 瑠璃絵さん 毎度です"
なるほど、そうなんですね…。
ただ、地元と云わず、国内でも世界でも、素晴らしいスキルを
活かせる場所があって、活躍してもらえば、いずれは故郷の為に
素晴らしい仕事をしてくれる時もあるでしょう!
応援したいです
2015.09.22 20:26 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."プログレ"
ファミリーは、ジョンウェットンが在籍していたバンドという知識のみで、
今回初めて聴きましたが、コーラス、リズムチェンジが、ガブリエル時の、
ジェネシスにも似ているし、さらに10ccにも通じるものがありますね。

「ブレックファースト・イン・アメリカ」の一発屋のイメージがある、
スーパートランプが、プログレだと言われて、?マークだったのですが、
この路線をポップにしていくと、同じようになるようにも思いました。

クイーンは、「オペラ座の夜」が、自分の中でプログレに接近していて、
基本的にブリティッシュロックは、ヨーロッパの香り、中世の香りがし、
組曲っぽかったり、曲調が変わっただけで、プログレに聴こえてきます。
2015.09.22 22:05 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
私もFAMILY…実をいうと、そんなに詳しいわけじゃないなあ…
と、思いつつ、手持ちのCDとWikiのディスコグラフィーを較べてみますと、
なんとコンプリートしてました!凄いぞ自分!なんちゃって(笑…。

全体を通して、曲も良いし、適度にポップで適度にプログレっぽい
哲学を感じたりするものの、そこは英国らしく暗く湿り気があり、
神経を病みそうなほどの、重苦しい空気感がちょっと強烈で、
この辺りの抜け方というか「一向に明けない夜」みたいなイメージが、
ジェネシスや10ccなどの「成功者」とはちょっと違うところかいなあ
…って感じですね。
「暗黒」で評価されるのはキングクリムゾンだけですから…。
2015.09.22 22:26 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://pipco1980.blog.fc2.com/tb.php/609-fac575f1
該当の記事は見つかりませんでした。