ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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充実の中身

あざみ
Carl Zeiss Jena 'Flektogon' 2.8/35 (2nd Edition-1964)

中学に入学したら、何にせよ運動部に入らなければならない…
そんな切迫観念に何故か駆られて、
柔道、剣道、籠球に排球、庭球に卓球と…
活動見学に明け暮れるうちに、
どうしたことか、蹴球…サッカー部に入部することになった。

ところが入ったサッカー部は、その時点で既に前年度全県優勝の強豪。
我々の一つ下の世代は全国大会ベスト8…。
当然練習も規律もウルトラハード!。

そんな中にあっても、ビートルズはじめロックの見聞を広め、
ギターまで始めて、ロックバンド活動を夢見るようになるのは、
今にして思えば奇跡だったように思う。

高校に入学すると、とにかく今度こそ「エレキバンド」を始めるぞ!
って思っていたから、そのロックやポップスに最も近い位置にある
と思われた「放送部」に入部しようと思い(昼休みにレコード鑑賞が出来るぞ!?)
実際に入部手続きも済ませたのだが、
活動寸前に中学のサッカー部先輩に見つかり、紆余曲折の末
「サッカー同好会(〜部に昇格)」の創設に巻き込まれることになって、
もはや放送部どころではなくなった。

本来は部活マネジメントとしてスムーズに行えるはずの何もかもが、
すべて障壁となって次々と立ち塞がる。

部員、練習場所の確保、用具/予算の確保、対戦相手の申し込みや
移動手段の確保。そして予算獲得のプレゼンや、協会登録、
リーグ戦参加に至る政治活動!…

何より困難で厄介なのが、肝心の母校教師たちに根強い無理解。

「ラグビー部があるのだから、今更サッカー部なんて不要だろう...
 ボール蹴りたきゃラグビーやれば良い…」

そう、未だにこの街はサッカーよりラグビー。
日本一サッカー部員率が低い土地柄であるのだ。
(ちなみに野球部率は全国一!)

さらにいえば無理くりに集めた素人メンバーに加え、
サッカー経験者といっても、自分から見れば弱小中学チームの
しかも補欠…
そんな初期メンバーからなる急造&超弱小チーム。
私は、数少ない経験者として「サッカー」の何たるかを教え、
高校サッカーの最低限のクオリティを持たせねばならない。

一番最初に組んだ試合は近所の中学チーム…
歴史上、我々のいた中学に勝つどころか、得点さえしたことがないような
チーム相手に、我ら同好会は…もちろん目を覆うような大敗に始まり、
その後も連戦連敗。
その度にやっと集めた部員、否、会員たちの数は
みるみる減ってゆくのだった…。

それがなんとか進展し始めるのが、新入生を迎えた次の年に、
全国ベスト8の後輩たちが続々入学してきた。

もちろんレギュラークラスは既に強豪校に入学しているから、
我々のところに集まったのはその補欠たち!
しかし実力は折り紙付き!。

「お前ら、もう試合に出れない悔しさ、苦しさを味あわなくていいぞ!
 すぐにレギュラーになれるぞー!」

で、まあまあの強豪チームの一丁上がり!。

練習試合でも、相手がさほど強豪でなければ、充分に
他の高校チームと肩を並べられるクオリティを持つに至ると、
比較的スムーズに高校協会参入や公式戦参加が、
認められるようになってくるのだ。

さて…もはや「ロックバンド」もとい「エレキバンド」は、どこへ行ったのか?

それが不思議に両立したんです。
中学時代ほど練習内容やスケジュールがタイトではなかったことや、
中学と違って多少日が暮れても活動できるメリット、
そしてその後輩たちが入ってきたお陰で、結局切れ間なく
何となくだが、様々なバンドに参加していたし、
高校の2年生なのに大学キャンパスになぜか通って、
輸入レコードを聴いたり、ミニコミを編集、発行したりと、
なんだか不思議とずいぶん時間を無駄にせず活動していたから、
割と充実した高校生活だったなあと思っている。

あのときほど充実した濃密な時間って、その後結局経験したことがない。

なにしろ寝る時間がもったいなくて、明け方までギターの練習か、
レコード鑑賞。朝もきりっと早起きして、楽しい一日に備える…。
ああ、授業中はほとんど眠ってたかな...??

いやはやいやはや…自分のことながら、呆れる時代ですな。



未だブライアンウイルソンの例の映画を観れてないので、
壮烈すぎる周囲の異常環境の中で、精神を病んでしまう彼の前半生が
どの程度描かれているかさっぱりわからないのだが、

その時期、すなわち超名作「Pet Sounds」を生み出し、
次作SMiLE制作中のその時代。
彼の脳が錯乱と絶頂の不安定に揺れる中、彼には複数のメロディやアイデアが
同時に溢れ出てくるものの、それを上手く纏める冷静さを持てずに、
最後は錯乱の中でスタジオごと火をつけて焼いてしまう…(実話!)。

そのとき消失を免れた音源の断片を拾い集めて編集し、
急遽リリースしたのがヒット曲「グッド・ヴァイブレーションズ」や
「英雄と悪漢」などを含むアルバム「スマイリースマイル」。
しかし本来アルバムの大団円となるはずの2つの大曲には、
その時点ではまだ手がつけられなかった。

それから数年して、70年代、ブライアンの体調もやや改善したのか、
その2曲の再構築版を含む、新しいアルバムがひっそり発売された
Surf's Up」…素晴らしいアルバムだと思う。
しかし既にビーチボーイズは、過去のイニシエのグループとして
世間から忘れ去られようとしていた時期のことだった。

2つの大曲「Surf's UP」と「Til' I Die」。
特に前者はバーンスタインが、ポップスの歴史的名曲!として
太鼓判を押すほどの評価を得る一方で、後者は断片としてはすばらしい
メロディ、アイデアだとは思うが、何しろ纏らなさ、混乱ぶりは
相変わらずそのまま。

ところが昨今の市井のエンジニアの非公認リミックスだと思うが、
上手いこと整理されつつ、何となくブライアンの頭の中の深い霧が
少し晴れたような、そんな気がする良質なものに仕上がっている。

彼の脳裏にわき上がってから、40年近くも掛かってやっとすこしだけ
晴れてきた天才の内側に潜む深い霧…。
彼が見ていた光景が少しだけ見えた気がした。
だからロックファンはやめられないぜ!。
The Beach Boys - Til' I Die(Remix)

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8 Comments

あとりえ 瑠璃絵 says...""
おはようございます

サッカー・・・私は剣道
ロック・・・フラメンコ
同じ様な青春だったようですね
帰りたくても帰れない
思い出だけの青春ですが
2015.10.06 07:59 | URL | #- [edit]
yuccalina says...""
毎度です。

ラヴ&マーシー見たいと思ってたんですが、私もまだ見ておりませんぐ。

凄い才能なのに、自己評価が低くて、視線が泳ぐ挙動不審な男、とは、20年程前、ロック・ドキュメンタリーの中で見たブライアン・ウィルソンの姿。

多分、音楽的才能と引き換えに、元々社会性は高くない上に、父親との確執とか悪い環境の為に、さらに悪化したんでしょうねえ。常にアイディアが溢れてくる状態は、一見良さげに見えますが、コントロールるするのに非常にエネルギーがいるのでしょうし、現実とのギャップで相当苦しんだのでは?

でも、それを乗り越えて生き残ったところが、音楽の才能以上に凄いんじゃなかろか、と思っております。
2015.10.06 08:51 | URL | #mpJuQrsI [edit]
pipco1980 says..."あとりえ 瑠璃絵さん 毎度です"
サッカーにロックじゃ、なんだか今にして思えば
欲望のままの、カツ丼+カレーライス定食…ハンバーグ付き
…みたいな、どんくさい若大将みたいで…ちょっと恥ずかしいですね。
フラメンコに剣道の方が、今となってはオシャレかも!
2015.10.06 09:25 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."yuccalinaさん 毎度です"
「ラヴ&マーシー」観たいんですが、なにしろ田舎なもので、
とても上映しそうな雰囲気にありませんから、DVD待ちかなあ?って感じです。

未完成だったSMIiLEの焼け残った断片を拾って流出させた海賊盤って
もう夥しい数あって、私も恥ずかしながら数枚持ってますが、
いろんなアイデアの断片というかパーツ集。いつかこれを組み上げて
形にしたいなあって思ったロックファンも星の数ほどいたんでしょうね。 
まあ30年ほど経ってご本人がそれを実現しましたけど、こういうのは
実現しちゃあ駄目なんだな….って、また思ったりね….なかなか複雑です。

映画にはマッカートニーとのエピソードは描かれるんでしょうか?
ライバルでパクリ王!?って描かれてたら、最高の問題作だったのに…
なんてね。
2015.10.06 09:48 | URL | #- [edit]
amamian3 says..."写真は"
菊ですか

そうでしたか
グッドバイブレーション誕生の影にそんなストーリーが・・・
コーラスも演奏も大好きな曲です
天才がぎりぎりのところで作ったんですねぇ・・・
初めて知りましたよ
2015.10.06 15:28 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん 毎度です"
すみません、ヘタがないとわかりづらいですね…アザミでした。

グッドヴァイブレーションは、そうした中で幸運というか
奇跡的に上手く纏まって完成していた作品だったわけですね。
ただ、アイデアの断片の未完成パーツばかり何十年もを聴いてしまうと
そうした完成品より、未完成で不完全のが愛おしい感じがするんです。
近頃、当人は同アルバムをリメークし、完成させましたが.,…
まあ無い物ねだりとは知りつつ、違和感を覚えたりするわけです。
2015.10.06 19:35 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."因縁"
ビーチボーイズというと、「サーフィンUSA」のサーフロックの代名詞、
ビートルズが、「バック・イン・ザ・USSR」で、パクってみせたとか、
後に、山下達郎が、いくつもカバーしたという程度しか、知らなかったです。

「ココモ」のヒットで、往年のバンドが復活と、テレビのライブを見ると、
サーフィンサウンドでもないし、マイク・ラブがメインボーカルだっけと、
ほとんど知識もないまま、ヒット曲をいくつか聴いたというくらいでした。

近年、ビートルズ本では、「ラバーソウル」に刺激を受けたブライアンが、
「ペットサウンド」を作り上げ、今度はポールが、そこから影響を受けて、
「サージェント・ペパーズ」を作ったという、因縁話ばかり語られますが、
何が、どう影響していくのかと、自分には、ちんぷんかんぷんの状態で、
「ペット~」「スマイル」あたりを、じっくり聴こうかと思っています。
2015.10.07 19:16 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
>「ペット~」「スマイル」あたりを、じっくり聴こうかと思っています。

是非聴いてみてください。人生変わると思いますよ。

私も30歳くらいのときまで、すっかりビーチスをナメてましたよ。
ラバーソールとペットサウンズ、それを受けてのリボルバーの世界観!
負けじと錯乱状態の中でスタジオに一人こもってトータルな大作
SMILE制作…挫折。そしてサージェントペッパー完成….光と影…。
まあ壮絶ですよ!!是非に。
2015.10.07 21:52 | URL | #- [edit]

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