ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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人生の岐路はいつも後でわかる

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Carl Zeiss 'Planar' 1.8/50 (1973)

ウララカな秋の日の大学祭…である。

子供の頃からあまりにも身近すぎて、それが故に
「ここに入ろう!」という、当たり前すぎる選択肢を
遂に持てなかったのは、果たして若気の至りだったのか?
今でも悩ましいところなのである。

親たちは、何しろ実家からも近いし、
金も殆ど掛からないから(それが一番でしょ、やっぱ!)、
ここを出て英語の教師にでもなれれば上々…。
そんな風に考えていたらしいが、肝心の息子はドッコイショ(?)で、
何しろ「都会」に出ることが最優先で、それしか頭になく、
それでも親には「卒業したらすぐに戻ってくるから…」
って約束もどこ吹く風、結局、とんだポンコツ野郎と成り果て、
故郷に帰還するまでに、なんと35年も費やすことになってしまうのだった。

小・中学時代は、ここの大学グランドが、あらゆる意味で我々の
ホームグランド。

もう血と汗と涙、悦び、哀しみ、悔しさ、怨み、嫉み…
私の激しく上下動する感情のすべてが、このグランドに染み付いている!
おりゃあ!…ひさしぶりにひとっ走りでもしたろうか…と思ったが、
今や鉄条網を張り巡らし、関係者以外立入禁止…
なんか世知辛い時代になったもんだ。

ちなみに私とイチバン年が近い叔父が、当時ここの「鉱山学部」の
「採掘」だか「掘削」だか忘れたが、いずれにせよ
「地下に掘り進む学科!?」の学生で、一応石油会社の技術者を目指し、
海底油田の掘削船に乗務するアルバイトなどしていた時期もあるが、
何しろ時代が時代だから、捩った日本手拭いをあごに充てたヘルメットを被り、
仲間とスクラムを組み、違法なジグザグ行進のデモ隊列なんぞに
参加するゼンガクレンにいたらしい。

デモが終わると、汗臭いまんま私の家にきて、何故だか一番風呂に浸かり、
母から千円(!)の小遣いをせしめて、仲間と安酒場に繰り出すような
そんな自堕落な学生生活をしていたらしい。

そんな叔父も、数年前に癌で亡くなったが、そろそろ私がその叔父の年齢を
追い越そうとしている…なにか複雑な気分だな。

高校生になると、一時期だが、この大学の軽音楽研究会やら
新聞研究会の部室に入り浸るようになった。

そこで楽器を教えてもらったり、聴いたことがないような
ヘンテコなレコードをムサボるように聴いたり、
ギター弾きは大勢いるから、ベースやドラムを覚えて、
大学生バンドのサポートなんかもやった。

同時にロック&ジャズ専門のミニコミ=今でいう同人誌?を
高校の同級生たちと、編集、出版、販売をしていたけれど、
最初はフリーペーパーだったのを、
結局「100円/部」で販売する段になって、
高校生では対応し切れない諸々の問題が表出し、
仕方がないので、編集/運営権とか諸々を大学生側に引き渡すことになって、
それでも相変わらず我々高校生は、全くの無償で原稿を書いたり、
地元ミュージシャンやDJに寄稿を依頼したり、販路拡大営業活動!…。

そもそも発起人なのに、気がつけば最底辺の下働き…。
まあ私の場合は、だいたい人生いつもそんなものだったなあ…。

周りはみんな「オマエは当然ここの大学を受験するんだろ?」
って思っていたらしいが、

ふざけんじゃないよう!
オイラこんな田舎にゃ収まんないかんねえ!…。

今思えば、わざわざツラい、茨の道を、そのとき選択してしまったわけだ。

さて、そうしたわけでここの学校を訪れると、いつものことながら、
禁断の”もしも”の妄想にいやが応にも没入してしまう。

もしもこの大学に入学していたら…?。
取りあえず相変わらず実家生活継続…。
世界観は相当に縮んで小さくなって、でもでも、それって案外、
とても幸福なこと何じゃないだろうか?

地元の一生の友達もたくさん出来たろうし、 
全く厄介なだけの波瀾万丈も、屈辱的な辛酸を舐めることもなかっただろう…。

ヨロコビも半分ながら、悲しみ苦しみ悔しさも半分…。
そういうことを世の中では「安定」と呼ぶのだろうか?

さてさて、どうなんだろうかね…。

viet.jpg
”とにかく明るい”ベトナム人留学生達の模擬店!。
ベトナム料理大好き!...だけどオジさんは腹が痛い…ザンネン!。
取りあえずピントも全然駄目…まあ気にしないでいこう!
ベトナムのみんなもそう言ってる気がする!



つい最近のような気もするが、実にあれからもう20年も経ってしまった。
なぜか我が家は一家総出で彼を応援し、その「神の歌声」を
心から慕っていた。

彼とはジェフバックリー

最初で最後の大感動の来日公演を終え、しばらくして、
彼の突然の訃報に触れたとき、我が家の面々は一瞬凍り付くが、
皆口々に(まだ小学生の娘までも)

「なんだかそんなことになるような気がしてたよ…」

「あの人は神様に好かれちゃったから、天に召されたんだよ」

「パパは彼のライブで天使が舞い降りるのを観たって言ったでしょ(本当)
 そのときから、この人はすぐに召される人だと思ってた」

そんな感じで、妙に皆、彼の死をすんなり受け入れたことに、
とても驚いたものだ。

昔の音楽仲間がSONYレコードの買い付け担当のときに、NYで見つけた
シンガーがホントにスゴい!魂が抜かれるみたいにスゴい!って珍しく
興奮して私に語るので、最初に出たミニライブCDを聴いてみたら、
確かに魂をすっかり抜かれて、しばし呆然…という感じで、
彼に夢中になるのだが、デビューアルバム1枚きりで、
あまりにもあっさりと逝ってしまった。

と、いうわけで、デビュー前の、いつものカフェ(Sin-e)での
彼の、エレキ1本、たった一人だけのライブを、SONYのスタッフが
生録したものを、テスト的に4曲入りシングルCD化した中から、今日は2曲。

尚、このシングルCDは彼の死後、めでたく全長版(?)
CD2枚組+DVDボーナス映像付きで発売された。

まずは、エディット・ピアフのカバー…すなわちシャンソンをやらかしている。
もちろんまだまだ粗削りだが、その類希なしなやかさを感じ取れると思う。
Jeff Buckley - Je N' en Connais La Fin


そして壮絶すぎるヴァン・モリソンの超難解曲を…。
歌も神懸かりだが、ギターも無茶苦茶うまい。和声を知り抜いてる!。
Jeff Buckley - The Way Young Lovers Do(Live At Sin-é: Legacy Edition[1993])

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6 Comments

NORI says...""
pipco1980さん情熱的な方ですね^^
もしも…は、平行次元のどこかにはあるのでしょうけれど(と私は思っています)
今ここにおられるpipco1980にとっての最善は、きっと変わらないuu*
んじゃないかな~と^^
2015.10.17 19:15 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."NORIさん 毎度です"
いやいや醒めたオヤジでございますよ…

実はスタートレックが大好物でして、その中に何度か「平行宇宙」の
エピソードがありまして、まあ結論から言うとおっしゃる通りに、
過去、重大な失敗をしていたにしても、それを克服した「今」が
実は最良…ってことになるようです。でも信じませんよ!絶対今より
マシな人生があったはず!ってね、そう思いたいものです!。
夢見るおっさんですね、まるで….(笑。
2015.10.17 19:53 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."透明な歌声"
不覚にも、ジェフ・バックリーとジェフヒーリーを混同していたようで、
「あれ、こんなに透明な歌声だっけ?」と思いましたが、歌声どころか、
ギターの演奏スタイルも別物の二人で、何をどこでどう間違えたか・・・。

最初の曲は、シャンソンにもかかわらず、ギターの伴奏もすごく見事で、
その歌い方もフランス語っぽい発音が入るものの、シャンソンとは違い、
イエスのジョン・アンダーソンの初期の歌い方に似ている気がしました。

2曲目は一転して、生音ながらハードなギターの伴奏で、歌声もハスキー、
勝手に、ツェッペリンのロバート・プラントに感じて、そういや曲調まで、
モリソンの曲というよりは、「カシミール」あたりに、思えてきました。

それにしても、あまりに早すぎる夭逝、ランディ・ローズもそうですが、
神に召されてしまう人たちは、ほんの一時、舞い降りた天使でしょうか。
2015.10.17 22:45 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
ギターマジシャンさん、鋭いとこ突いてます。
彼が初めて買ったレコードがZEPのフィジカルグラフィティで、
以後、クリムゾンの「太陽と戦慄」をロックアルバムの最高傑作と
讃え(正解!)、高校時代はプログレ、ジャズに心酔したのだそうです。
バークレー音楽院では和声だけ習って、ギターコード理論を理解した時点で
退学したんだそうです。まあ、天才ですね。

蛇足ですが、彼の葬儀では、師と仰ぐパキスタンの至宝ヌスラットファテアリカン
と、次作でコラボが決まっていたエルヴィスコステロの大物二人が
抱き合って泣いた….のだそうです?!
2015.10.17 23:04 | URL | #- [edit]
amamian3 says..."こんばんわ"
ジェフ・ベックリー
初でした
なんだか クラシックの狂想曲を聴いてるような錯覚に!!
世の中 すごい人がいるもんです!!

久しく ネットサーフをしていません
同級生の「市議選」3選をかけた応援に駆り出され
同窓会をまとめ鼓舞する?係りに(笑
25日までは 「血生臭い」浮世とのお付き合いです
ちなみに 前回
最下位当選でした

実は「Morris]」のギターを買いました
リペア済みの中古ですが 「買え」って誰かに背中を押されて・・・
そうです ヤマヒラがCMソング唄ってた あれ!
「いい音してますよ」と店の主人に言われるまでもなく(笑

やがて浮世のしがらみを離れ
これで 一曲 作れるかな、、なんて
思っています

2015.10.19 20:59 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん 毎度です"
相変わらずお忙しそうですね!

私も昔、浮き世の義理で選挙戦にかり出されましたが、もう2度と嫌ですね!
いろいろ見てはいけないものも見えてしまいますし、人間の業というか
本性というか、お前ら肝心の政治はどこに置き忘れてんだ!って説教したく
なりましたよ!。ご苦労様です。

実家の倉で、中学時代のMorris見つけましたけど、掃除すらする気なく、
そのまま放っといてます。まだ...触る気持ちになれません。

「ハレルヤ」ってジェフバックリーには代表曲あるので、
機会あればそれを是非聴いてみてください。本当に天使が降りてきます!
魂を激しく揺すぶられます。多くの歌手が彼のバージョンでカバーしてますが
天使が降りてくるのは、ジェフバックリーだけ….ですね、今のところ。
2015.10.19 21:31 | URL | #- [edit]

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