ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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トムヤムクンの夜は更けて

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SUMMAR 5cm / 2 (1937)

何しろ寒い…。
寒暖の変化に身体が慣れてない今時分が、
体感的には最も寒く感じるような気がする。

そんな夜は、鍋…。
どんな種類の鍋料理でも大歓迎なのだが、
自分史上、最もハマった鍋(具入りスープ?)が、
「トムヤククン…!」。

ところが、秋田に居る今となっては、あの独特の辛さと酸っぱさは
なかなか手の届かない憧れ、もしくは追憶になってしまった。

初めてタイに出張で出かけた時の私は
まだ20代後半というところだったと記憶している。
まだ日本人の観光客もビジネスマンも少なくて、
稀に夜の街ですれ違う日本人は、肩や背中に
派手な装飾をされたような方々ばかりで
さながらギャング映画のような、オッカナイ街の印象であった。

タイ国内の適せんな場所に、銀製品の加工工場を作る(買収する)...
あらかじめ現地コーディネーターに依頼して絞り込んでもらってる
物件を、私が実地検分し、実際に稼働させるまでが私のミッション。

ところが行ってみると、候補地は全く絞り切れておらず、
地方都市に点在していて、交通手段もトラックで一昼夜掛けて
山奥に分け入るとか、飛行機でいったん近隣国の空港を経由してから、
再びバスやトラックでタイに入るなどで、近隣数カ国分の入国ビザが必要…。

もうその時点で、ツラい旅の覚悟、決意を要したのだが、
当時会社では一番若手の私が、そのミッションに選ばれた理由を
やっと理解できた時は、既にサスペンションの悪いトラックの助手席で
10時間近く、何度も天井に頭をぶつけながら、山道をひた走っていたのだった。

そんな虚ろな日程の中で、一体どこの都市(田舎町?)で食したのか
全く記憶にないのだが、まさに竜宮城に来たのか?というくらい
甘美で素晴らしく美味なタイ料理に出会った。

まさに極楽の味のトムヤムクン…厳密にいうと、それをさらに
ココナッツミルクで伸ばした「トムカーガイ」という鍋…というか
スープ料理に、完全に私は魅了されたのだ。

帰国後、家人などを伴いつつ、都内のあちこちのタイ料理屋に
出没し、食すのだが、なかなかあの夢のような味に辿り着けない。

それどころか、トムカーガイなんて知らないよ!という店も多くて、
上記のレシピを教えるのだが、そんな下品な料理は、よほど田舎の
下品な店でしか出せないような代物…とまで云われもした。

しばらくして、自宅のごく近所に突然、タイ料理屋がオープンした。
聞けば、都内のタイ料理は、大体がタイ王室の宮廷料理のレシピを
元にしているが、当店はタイの庶民の味…とのこと…。
すると、メニュ–にあるではないか、トムカーガイ!。

そして、まさにメクルメク夢のあの味が、東京の、
しかも我が町内で再現されたのだ。

いろんな仲間を誘っては、結局ほとんど毎日
この店に通うことになる私…。
トムカーガイは勿論だが、もはやシンハ・ビールと
メコン・ウィスキーがなければ生きては行けないカラダ…。
そんな感じの享楽的な毎日が過ぎる。

ところが店自体はあまり流行らなかったらしく、
半年ほどで閉店してしまった。

私にはそれがトラウマとなって、タイ料理屋を始めるという友人に
いかばかりか投資して、それっきりだったり…、
バンコクで開業する後輩の世話を焼いたりもしたのだが、
いずれも上手くは行かなかったようだ。
そんな辺りから、徐々にタイ料理からも縁遠くなってしまう。

ちなみに後年知ることになるのだが、竜宮城のような
謎のタイの料理店は、何とタイではなく、隣国ラオスの首都
ヴィエンチャンのタイ式レストランだったらしい…。
確かに当時のパスポートにはラオスに入国した印があったけれど
全く虚ろで意識外だったな。

さて、秋田のこの厳しい寒さにこそ、トムカーガイ…暖まるよなあ…
懐かしいなあと、思っても当地ではどうやら適わぬことらしい。

コンビニで見つけて買ってきたカップ麺版の
「トムヤムクン・ラーメン」に熱湯を注ぎつつ

「ううむ、こんなんじゃないぞお…」

と、ボヤキながら、鼻水といっしょに麺をズズズとすする
北の果ての寒がりのオッサンなのであった。



マーク・アーモンドといえば、我々の世代的には
70年代英国出身の2人組、すなわちジョンマークとジョニーアーモンドによる、
ブルース?フォーク?ジャズ?早い話がノンジャンルな、
エラく落ち着いた大人の音楽を提供するコンビ(英国版スティーリーダン?)。

何かとやんちゃな音楽ばっかり聴いてた私でさえ、彼らのアルバムは、
何故か数枚所有していたくらいだから、たぶん、ある世代、地域では
相当に人気があったのだろうと思う。

ところがそんな二人ユニットと同じ名前を一人で占有するポップシンガーが
80年代、突如として登場する。ソフトセルのマークアーモンド君。

こちらは、今でいうオネエチックな、当然中性的なアノ(!?)
世界共通のナヨっとした唄い方…。
まあ一目見るなり(聴くなり)、私も「大敬遠」…。

ところが突然彼は「マーク&マンバス」なる、実質ソロ活動を
人気ポップバンド「ソフトセル」と並行して開始する。

こちらは「オネエ印のマーク君」ではなく、
なかなかにマニアックな音楽通=マーク君の趣味全開音楽…これがなかなか楽しい。
ルーリードやシドバレット、ストーンズはもちろん、なんと
ウォーカーブラザーズ(スコットウォーカー)までリスペクトし、カバーする!。

そんな彼の最初のアルバムのおまけ12インチシングルに収録されていた
シドバレットのカバー。邦題は「カメに捧ぐ詩」だったかな??
Marc And The Mambas / Terrapin

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8 Comments

mikitaka08 says...""
こんばんは

 若い時はタイまで出張された、すごいですね。

 今こそ日本ではタイの観光客は珍しくありませんが、当時は観光で日本にくるタイ人も少なかったですよね。
 危ない日本の方々以外、タイを訪れる日本人観光客も少なかったのですね。

 タイレストランにもタイの料理にも全く縁がないのですが、そんなおいしいタイ料理に出会ったのは日本人第1号ではないですか。

 色々な体験されている方とはおもっていましたが、タイにまで足を伸ばされていたとは凄いの一語です。 
2015.11.24 00:58 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."mikitaka08さん 毎度です"
いつもありがとうございます。

いやいやアフリカ大陸とAusie以外、世界中出張しましたけど、
いつもいつも初回の切り込み専門でしたから、ドタバタばかり。
よく羨ましがられるですが、冗談じゃない!出来れば代って欲しい!
って本心から云ってましたね!。

感心するのは、とんでもない辺境の村に辿り着き、さすがにまだ誰も
こんなところまでは到達してないだろうと思うと、あっさり、日本の
大商社や、アパレルメーカーさんなんかが既に駐在してたりしてね、
まさに日本人がエコノミックアニマルと云われた時代ですけど、
今はもう….株式投資に関連してない社員は社員にあらずみたいで
情けない状態ですね。


2015.11.24 01:51 | URL | #- [edit]
あとりえ 瑠璃絵 says...""
こんばんは
私が初めてタイに行ったのは33年前
若いのか、目的が観光だったので?
料理の事はあまり覚えていませんね
ただ、パタヤビーチでボートに引っ張られ
パラシュートで見た景色と興奮はまだ
覚えています。
2015.11.24 19:33 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."あとりえ 瑠璃絵さん 毎度です"
パタヤでパラセーリング??
ああ...羨ましいですねえ、そういう旅をしたかった….。
いつもマラリアとか赤痢とか、5〜6本の予防注射を打った上で渡航して、
アマゾンのジャングルの奥地なんかで、ピストル持ってるギャングの
親分さんみたいなのとぎりぎりの交渉とか、そんな感じの
厳しくて苦しい旅ばかりでしたから、景色も興奮もなくて
良い思い出は、ただただ胃袋関係ばかりでしたよ。

2015.11.24 20:37 | URL | #- [edit]
oyajisann says..."ソフトセル"
今晩は何時もありがとうございます。
いゃぁ~経験豊富ですね。
ソフトセルの「Say Hello, Wave Goodbye」が何故かお気に入り
でマークアーモンドのベストにも収録されてて彼のソロ曲かと思って
高い英国盤CD買いました。(12インチヴァージョン収録 )
そう言えばルイジアナママのジーンピットニー何かと共演してましたね。
追記
私のブログ音楽貼り忘れてました。ぺこり
2015.11.24 21:15 | URL | #eTRrWisM [edit]
ギターマジシャン says..."マーク・アーモンド"
実名がマーク・アーモンドって、あまりの偶然に笑ってしまいますが、
レノン・マッカートニーとか、サイモン・ガーファンクルとは違って、
まあ、ありうる名前で、ただ、間違えて買う人が続出しそうですよね。
(プリズムが同名バンドが海外にあるようで、未発表音源なのかと、
タワーレコードだったか、HMVで買いそうになったことがあります。)

本家(?)マーク・アーモンドは、フュージョン系のバックを使ったのが、
ギター雑誌で紹介されましたが、当時山野楽器、ディスクユニオンになく、
旧作にしても入手困難だったので、音は聴かないままになっています。

こちらのマーク・アーモンドは、声はややソフトですが、歌い方の感じが、
ブライアン・フェリーみたいで、音も何となくロキシーに近いようだし、
一時期のジェネシスや、ソロのガブリエルとかを勝手に結び付けてます。
2015.11.24 21:19 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."oyajisannさん 毎度です"
残念ながら私はSoft Cellの方は「エロキャバ…」ぐらいしか
まともに聴いてないので、なんとも返答できませんが、
なぜだかMambasの方は全2作品ですが、両方とも気に入っていて、
当時の新宿界隈の英盤専門店なんかでも、評判は高かったですね。
この曲に代表されるように、シドバレットやルーリードの影みたいなものが
そこかしこに散らばった感じ….。
2015.11.24 21:34 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
コンビの方のマーク=アモンドは、高校生の頃、何故か気に入って、
4枚くらいアルバム所持してましたが、全部輸入盤(しかも中古)だったし、
雑誌記事なんかも見たことがなかったので、全く正体不明で
データ皆無の音楽のみ...そんな感じのまま、気に入って集めてましね….。
ようやく最近になって「なんだ...、イギリスのバンドだったのね!?」って
知ったくらいですから。
個人名のオネエ君の方は、おそらくピーガブもロキシーも、ジェネシスは
微妙だけれど、大好きなんじゃないかなと思いますね。確かに断片的に
そういうの感じますね。一見、日本のいわゆるビジュアル系の元祖的でも
ありますけど、ピーガブとかフェリー、ルーリードやシドバレットを
通過してないビジュアル系は、云っちゃ悪いけれど「カス」…
そんな気がします。
2015.11.24 21:46 | URL | #- [edit]

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