ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
MENU

雪空とヘミングウェイ

DSC08950.jpg
LEITZ-SUMMAR 5cm/2 (1937)

雪空と風見鶏...

おっ、少しお陽様が顔出したぞ!と勇んで出掛けてみると、
一転、猛吹雪で全身真っ白のオッサン…。
今年の私はそういう星回りなんだろうか??
なんだか先が思いやられるぜ…!

お腹は、各方面にご心配をおかけしましたが(?)
もうすっかり落ち着いたみたいですけど、
何せ今度は一向に出て来やしない状態…。

オイオイ、それって大腸ガンの典型的症状じゃね?
と、何度も焦って診察を受けた事があるけれど、
どうもこの悪しき連鎖?は、私の身体的特色のようで、
まあ若いときからそうだから、しばらく我慢するしかない。

ピロリ菌のせいかなあ?って検査もしたけど、
どうやら飼育はしてないようだし、
何しろさほど深刻ではないにしろ
いちいち厄介な体質のようなのである。


今週末、来週と、新年会のお呼ばれも多くなった。

あくまでも此処は仮の住まい?…と、
自己暗示をかけながら暮らしていたから、
おつきあいなんかも、とても限定的だったはずだが、
そろそろ5年目ともなると、何やかやと、
いつまでも閉店休業というわけにもいかないようだけど、
それはそれでやっぱり嬉しいし、楽しい。

まあ羽の伸ばし過ぎは、東京で必死に頑張って踏ん張ってる
家族に面目が立たぬので、あくまでも静かに、
シオらしく生活し、療養してるフリも…
うーん、難しいね。



1970年代最後の年のある朝、
大学のクラスメイトでバンド仲間…とは言っても、
まだ何者かも分からない、
半人前の学生アルバイトギター弾きの自分に比べ、
当時の自分には天文学的金額に他ならない
80万円也(!)のアレムビックを操るスタジオベースマンで、
当ブログにもたびたび登場の「ザギンのボンボン」こと
「ザボン君」が、豆腐屋の2階の、普段から鍵のかかってない
私の4畳半アパートにバタバタと騒々しく登場して、
おもむろに私のステレオセットを起動し
持ってきたレコードを掛け始めた。

私はまだせんべい布団の中でまどろんでいたが、
突然、4畳半には似合わない流麗だが、
何気に不穏なストリングスの調べが…。

「なにさ、これ?」
と訊くと、ザボンは少し不機嫌な口調で

『ちゃんと起きて顔洗って聴けよ!…
 昨日ワーナーのディレクターが家に来て、トノバンさんの新作の
 テスト盤切ったからって、わざわざ届けてくれたから、
 早速聴いたら、あまりにも凄いものだから、すぐにオマエさんに
 聴かせなきゃって思って、持って来てやったんだよ!』

「おや、そりゃあ…どうも…トノバン?加藤和彦…さん…?」

『憲司サンにも礼さんにも、トノバンの新作は今世紀最高だから
 絶対聴けよって言われてたんだけど、こんなに凄いとは!…』

「へえ~…」

彼は20秒ごとに溜め息をつきながら小声で

「スゲッ」「何だこれ」「うわあ..」

...と感嘆符を呻くうちに
あっという間にA面が終わり、盤をクルッとひっくり返す。

その頃には私も既にこのアルバムの独特な世界観に引き込まれていて、
B面になると、早くも3本目のハイライトを燻らせつつ、
昨夜の飲み残しの、気の抜けた、甘ったるいだけのコカコーラを
飲み干しながら

「ぎゃっ?」「カッケー!」「凄い!」「ゲホゲホ…咽せた」

などとと呻いていたと思う。

そういうわけで、その日の午前の講義は当然サボタージュで、
そうと決まったらまた最初からアルバムを聴き直してから
午後の授業へ…。

その日からしばらくは、忘れもしない定価3万3千円也で
やっと買えたSONY WALKMAN初号機で、毎日こればかり聴いてたな。

憲司さん、礼さん、教授、ユキヒロさんのリズム隊を固定化し、
その全員でバハマのコンパスポイントに遠征(英アイランドレーベル社長=
クリス・ブラックウェル所有のスタジオがあった)、
地元のブラスやスティールパンなんかを加えて録音したモノで、
後に「ヨーロッパ3部作」の一角とされるが、実際には
このアルバムのみヨーロッパには行ってない!。

しかしヨーロッパの退廃、哀愁を帯びたアーネスト・ヘミングウェイと
「老人と海」を紡いだキューバ・ハバナの楽園を、欧州的情緒で
描き出したのは、ズズさんこと、安井かずみさんの特異な才能だと思う。

魅惑の女性ヴォーカルは、現在も写真家/音楽家としても活躍中の
佐藤奈々子サン(コクトーツインズのレーベルからアルバムを出してたり…)。
学生時代に佐野元春とコンビで音楽活動をしていたが、
奈々子サンの方が先にソロデビューが決まって、
佐野は彼女のマネージャーのような事をしていた時期もあるとの事。

まあそれはともかく….

加藤和彦PAPA HEMINGWAY』から極上のバハマ風レゲエ?。
あまりのカッコヨサに、四畳半で踊りまくった曲(!?)
アラウンド・ザ・ワールド

佐藤奈々子サンの声が気持ちいい…トノバンの王道ポップ
レイジーガール

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 秋田(市)情報へ
ブログランキング・にほんブログ村へ
スポンサーサイト

10 Comments

amamian3 says..."ごっ機嫌ですね~!!"
FBにシェアさせていただきましたよ
ヘミングウェイ 大好きな作家です
「遥かなる島々」??定かではありませんが一番好きです
キーウェストには届きませんでしたが
マイアミまでは・・・それでもやっぱり
パパのにおいがしたもんです・・・いや
あれは幻想だったか
2016.01.07 18:26 | URL | #wZiQHpeI [edit]
pipco1980 says..."amamian3さん 毎度です"
そういえば、若い頃は、キーウエストのヘミングウェイ邸なんて
随分と憧れたものでしたね…忘れてましたよ!

このアルバムのせいでハバナに強烈に引っ張られたのかも…。
今でも憧れの島ですけど、まあ、アメリカと復縁しちゃったんで、
物資も大量に入って面白くなくなっちゃう!?って言われてますけどね。

2016.01.07 19:35 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."加藤和彦"
小学生の頃、ドーナツ盤を買ってもらい、繰り返し聴いては、お経も覚えた、
「帰ってきたヨッパライ」の人が、高校で知ったミカバンドと同一人物とは、
あまりの音楽性の振り幅に戸惑いつつ、雑誌のインタビューなど読みました。

オールナイトニッポンでは、ミカバンドのロンドンライブや、高中を呼んで、
スイートアグネスなど流れましたが、本人のソロ作品は、かけたかどうか。

この一連のアルバムが出たとき、何でサディスティックスとやらないのかと、
すごく不満に思った記憶があり、スルーしましたが、こうして全曲を聴くと、
かなりいかしていて、曲によっては、ロキシーやデビッド・ボウイのよう、
また別の曲は、南佳孝とかのシティポップスの先駆けのように思いました。

初代ウォークマンは、高いし、弁当箱のようでしたが、ものすごい画期的で、
録音できないのにマイクがあり、周囲の音を聴くためというのが笑えました。
2016.01.07 21:22 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
こんにちは。いつもどうもです。

私も小学生の時、何しろちょうどレコードが好きで好きな時期…。
クラスメートのお誕生日会に呼ばれて、プレゼント!といって
2枚レコードを買う。それは朝日ソノラマの「ウルトラセヴン」と
「帰ってきた酔っぱらい」。友達にどっちがいい?って訊いたら
ウルトラセヴンというので、必然的にフォークルは自分のもの….。

中学生のとき、秋田の、今は寂しくなったけれど当時はたいそう賑やかな
目抜き通りにあった「セントラルデパート」の屋上から突如耳を
つんざく爆音が!何だ一体?いよいよソ連が攻めて来たか!…
隣のレコード屋さんから大急ぎでデパートの屋上に上がると、
ナントかカントかミカバンドが生演奏中!
さっさっさっさいくりんぐぶぎ!….そんな感じです。

あと日比谷野音のサディスティックスwithトノバンとか
いろいろありますがお後がよろしいようで….
何しろ加藤サンと細野サンから目を離さない限り
新しもの好きとしては退屈しない、そんな時代でしたね。

2016.01.07 22:24 | URL | #- [edit]
mikitaka08 says...""
こんにちは

 ワーナーパイオニアのテスト盤を聴かれた!! 凄い話ですね。4畳半アパートのくだりは時代が反映され、そちらも面白いですが。

 全く同世代の加藤和彦(あえて呼び捨てさせてもらいます)はハラハラドキドキするくらい先鋭的でしたね。あまりにカッコよすぎて、むしろ反感すらおぼえました。「~ヨッパライ」のドーナツ盤も「ヨーロッパ3部作」の一部のレコードもあるはずです。でもあまり聴かなかった。
 3~4年前に鼠径ヘルニアで入院したのですが、なんとNHK深夜便という高齢者向けの番組で「加藤和彦」特集があり、なぜか涙がでるほど胸に沁みた思い出があります。
 自死のニュースを聞いた時は信じられなかったです。彼の先進性を周囲が理解できなかった。●ヤニーズ系とか●ニャンコ系が跋扈する日本の音楽界では成熟し、洗練されたミュージシャンを平気で無視する。そんな風潮に背を向けた、と勝手に解釈しております。
 とても興味深いお話と楽曲のご提供ありがとうございます。
2016.01.08 11:10 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."mikitaka08さん 毎度です"
こんにちは

ある意味、四畳半と加藤サンは対極の存在のようにも思いますけど、
自分の場合は時代的にまさにそれらがピタリ符合するわけで、
故人には迷惑かもしれないですけど、仕方ないですね。

因みに豆腐屋の朝は、大豆の蒸れたような匂いがキツいんです。
ですからこのアルバムにも何処か、大豆〜豆乳の香りがするんですが、
そこまでは敢えて書き入れる事もないかあ...ってな感じでした。

遺書に記された「もう世の中は音楽を必要としなくなった…」という
ところが、痛いですね。
2016.01.08 12:57 | URL | #- [edit]
oyajisann says..."加藤和彦・・・トノバン"
私が初めて自分の小遣いで買ったのが「帰って来たヨッパライ」
当時小学生。
加藤さん亡くなった時もっと音楽面での評価がきちんとされなか
った、一般マスゴミじゃ仕方ないですが・・・残念。
フォークル~ソロ~ミカバンド~ソロ時々ミカバンド他もっと功績
語られないといけないと思います。
まぁ語るより聞けですね。
と言いつつソロは「あの頃」まで和幸やVitamin-Q聴いてないです。
蛇足ながらドノバン好きで加藤さんと趣味合うなと喜んでました。
2016.01.08 13:19 | URL | #eTRrWisM [edit]
pipco1980 says..."oyajisannさん 毎度です"
私も反省すべきは、80年代後半で何となく聴かなかったですね…新作。
ただ、彼が「マッキントッシュが凄い!」というから、最初から
私の選択肢もMacしかなかったですし(当時はちょっと高かったですけど…)、
良い物を見て聴いて感じ=自分に投資すべし!ってのも、何となく
守ってましたね。だから割と影響大だったなあと思います。

「パパへミ」はその中でも、当時としては全てが新しくて、ズズさんの
詩の世界も絶好調に拡張高かった...お二人の才能のピークが奇跡的に
重なった希有な作品だったと思ってます。
2016.01.08 17:24 | URL | #- [edit]
あとりえ 瑠璃絵 says...""
おはようございます
コメント有難うございます
返信はこちらに書かせて頂きました
Pさんのブログから感染したのか(笑)
今年は腸が痛い日が多く、昨夜はよく
眠れませんでした、
今朝も朝食抜きで、腸を休めています
老人と海、ロマンですね
2016.01.09 10:13 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."あとりえ 瑠璃絵さん 毎度です"
大変なお正月になっちゃいましたね!って
私も今年3度目のぶり返しでひーひー唸ってました。
何でしょうね、まったく!
寒いのがいけないのか?単に食べ過ぎなのか???
食事を抜くと、その分次回、食べ過ぎちゃって元の木阿弥…
そんな気がします。
2016.01.09 13:11 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://pipco1980.blog.fc2.com/tb.php/664-b27e0a25
該当の記事は見つかりませんでした。