ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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ココロのクモリ

DSC09495s.jpg
Kern SWITAR 25mm/f1.4

藤田"レオナール”嗣治…

別にご当地出身でも何でもないのだが、
随分と昔から、この地方ではやけに声高に尊敬され、
崇拝されている。

ご当地では奇人変人(?)として高名で
数々の風説を持つ豪商が、藤田のパトロンとなり、
有り得ないくらいの短い滞在期間のうちにやっつけた…
いや完成させた巨大画が、その後、現在に至るまで、
一切ご当地を離れることなく保管され、
展示され続けていることから、いつしか

「レオナールこそ我が郷土の誇り(!?)」

...的な畏敬の念を、市民に抱かせるに至るわけである。

私がちょうど小学生のとき、その校舎の
道一本隔てたまさに隣に、レオナールの巨大作を奉る…
いや、展示するための、やはり巨大な美術館が落成して、
そこにはすでに晩期の奇人変人…いや、豪商のご隠居が
羽織袴+カンカン帽姿で、美術館のオープニングに招待された
我々お隣組の美術クラブ数十名を迎えてくれたのだ。

我々は巨大画の前で体育座りをしながら、
レオナールの数々のエピソードを、
そのときご隠居から直にお聴きしたはずなのだが、
残念なことに内容はほとんど覚えてない…。

わずかに覚えている単語としての言葉はいくつかあるけれど、
それは現在語られている二人の友情や美談を、
ある意味超越した、小学生にはとても生々しい
真っ裸の言葉だったと記憶している。

パトロンと画家の、埋められない微妙な関係性…
結構、私の心の奥のそのまた奥に突き刺さったままの
レントゲンにもエコーにも、MRIにさえ写らない黒いクモリが
そのとき植え付けられてしまったままの私であるので、
未だにこの巨大画「秋田の行事」を正視できないでいるのだった。

まあ、心の闇=未だに釈然としないワダカマリの類いは
ぼんやりと過ごした私なんかの子供時代でだけでも、
もっともっとたくさんあるのだが、滅多に思い出すこともないし
一生開くこともないパンドラの箱に、そっと仕舞い続けているモノが
ほとんどなのだろう。

勿論開ける必要性もまったくないのだが、
余分なキャッシュやらシステムログ、不発弾ウィルス
なんかのように、何らかのセキュリティソフトで、
いつかキレイさっぱり処理したいものだなあと願うのだ。

b0226219_1424772.jpg



頭の中にはシャッフルタイプだが、メディアはカセットテープのままの
ウォークマンが、いつでも好きな音楽を呼び覚まし、鳴らしてくれるのだが、
今は頭の中でずっと、この曲が繰り返し掛かってるまんまだ。

取りあえずXTC…とりわけジョンレノンに成りたくて成り切れない、
少年のままのアンディ・パートリッジの音楽、たまらなく好きだな。

XTCはシングルB面に未発表曲やテイク違いを入れることが多いので、
つぶさに要チェックなのだが、CDシングルでも、
その遊びは継続していたから、相変わらず侮れなかった!

XTC - Dear God


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13 Comments

mikitaka08 says...""
こんばんは

 これはまた巨大な絵ですね。
 確かにこの絵を収めるには巨大な美術館が必要ですね。

 この絵を描かせ、美術館も建てさせる豪商とは、相当な財力と権力があったのですね
 この写真は相当大きな広角レンズを使ったのでしょうか。
 うまく収まるものですね。
 XTCのこの楽曲、何か不思議な感じがしますね。どこかで聴いたような、そうでないような。力がはいっているようで脱力感があるような。
2016.01.23 22:56 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."mikitaka08さん 毎度です"
こんばんは
Web拝借の写真ですが(勿論我々は撮影禁止です)、
確かにとてつもない広角レンズですね。この部屋自体、ウナギの寝床的な
空間なのでなおさらです。

藩政時代からの米穀商の家系とのことで、どうやら同じ小学校の卒業生らしく
学校行事などでもしょっちゅうお見かけました。
もっとお話を聞くべきだったと思いますが、私が聴いた唯一の時は、
どうもご機嫌が悪かったか、ちょっと侮蔑的な言葉を、
現代では『親友』とされる方に浴びせかけてました。

親に話すと「あの人はそういう上からの言い方しか出来ない
気の毒な人だから気にするな」と云われましたね。

XTCもまた名曲揃いですけど、何だか今宵の心境と、この唄の
暗い内容が、ぴったりと符合してしまいました。
2016.01.23 23:34 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."ビートルズ的"
プロモは、いきなり木のアップで、ビートルズ「ストロベリーフィールズ」の、
始まり方にそっくりで、逆回転で木に登るのも、意識したように思いました。

この曲は、ブリティッシュフォークの典型パターンなのか、元ネタ的には、
バート・ヤンシュやポールサイモンの「アンジー」に、コード進行が近く、
さらに、それをパクッた小林亜星のサントリーCMを、すごく彷彿します。
2016.01.23 23:59 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
ビートルズのフォロワーは星の数ほど存在するのだと思いますが、
私の中ではXTCが最大で最強のフォロワーですね。
映像も確かに、ストロベリーフィールズを、自然に思い起こさせる
作りですね。幼児体験とか、家族とかというテーマも
もしかするととても良く似ているのかもしれません。

80年代の段階での話題ですが、アンディパートリッジの趣味は
ビートルズ完コピ!それも作っては壊し、また作っては壊しの
連続で、なかなあ決定項が出せずに困ってるとインタビューで
云ってましたが、今ではその断片もYouTubeで聴けます。
もう血&肉になってて凄いですから、オススメしておきます。

勿論ギターマジシャンさんのにも、端正、且つ独特のノリがあって、
私は好きですけどね。ホントですよ!。
2016.01.24 02:16 | URL | #- [edit]
yuccalina says...""
毎度です。
藤田とH氏との後年の関係は、とても残念です。
H氏は純粋な芸術へ愛情よりも、藤田に乗っかって自分が目立ちたがってる節が強かったのでは?評伝を読んだ限りでは、私はそう感じましたね。特に奥様はH氏への不信感が強かったみたいです。藤田を利用してるだけだと。
戦後に「私は戦争画は芸術じゃないと藤田に苦言した」とか当時の風潮に乗っかって、藤田を擁護しなかったことも大きいかな。
ただ、彼のお陰で藤田の大作が描かれ、戦禍をくぐって現代に伝えられた点では、大いに評価されて良いと思います。

パトロンって、自分自身が芸術目指して挫折した人が多いので、自己顕示欲が強いタイプが多いんでしょうね。でも、あんまり自ら手柄を吹聴すると、尊敬されずに蔑まれちゃいますよね。
2016.01.24 09:16 | URL | #qhVXTLRM [edit]
天安 says...""
藤田嗣治の巨大な絵が秋田県立美術館にあるんですね。藤田嗣治といえば、
中学、高校の美術の本に載っていた絵しかしらないので、
(湖のほとりでうちわ片手に涼んでいる女性とか、、)、
こんな巨大な作があるとは驚きですね。ねこの絵なども知ってますがね、、。
すんばらしいと思いますよ。こんな絵があるってだけで。
秋田はなんとなくわたしは昔から好きでした。
韓国でも、アイリスの舞台となった土地柄だけに、
アキタという単語は学生らもちょっと知ってる子、いますよね。

2016.01.24 12:19 | URL | #Hzotv27w [edit]
pipco1980 says..."yuccalinaさん まいどです"
そういえば、yuccalinaさんの記事で以前、レオナールの詳細な論文!
ありましたね!。また捜して読み返さねば!
ちなみに個人的にはオダギリジョー...今の役者さんでは一番好き!。

きちんと二人の関係性が伝わっていることに、わりと安堵してます。
何しろ当地では異常なほど「二人の友情物語」が美談とされ語られることに対し
違和感を禁じ得ない自分であるわけで、こうして歴史は歪められていくわけね!
という、何処か居心地の悪さを、ご理解いただけると思います。




2016.01.24 13:23 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."天安さん まいどです"
天安さんはご出身は米沢でしたっけね。
まあ、山形の質素倹約&質実剛健な県民風土に比べて、
秋田は派手好きで見栄っ張り!って言われましが、
まさにこのパトロン氏がその権化、代表選手みたいな感じですが
少なくても当地に文化遺産を多数の越してくれたのも間違いないところで、
複雑なものがありますね。まあ学校の大先輩でもありますし、掛かってた
病院も一緒で、しかも昔ちょいちょい見掛けてたりしたわけで、
人格と功績のバランスって、難しいなあと思いますね。
難しいものです。
2016.01.24 13:31 | URL | #- [edit]
kaneya says...""
12月8日に、映画FOUJITAがあることがわかって拙ブログで取り上げていました。11月中頃から公開しているようですね。ネット上ではあまり評判は良くない感じを受けますが、でもなぜかあちこちで公開が始まってきたようですね。ちょっと不思議です。
ところで、映画FOUJITAでは、例の壁画は見られるのかな? 私は見る機会がなかったもので。

ギャラリーフェイクの主人公藤田玲司は、(名前だけだと思いますが)藤田嗣治がモデルと言われているみたいですね。フランス人が「つぐはる」と発音しづらかったため「つぐし」と呼ばせていたそうですし、帰化してからはレオナール藤田です。レオナール+つぐし→玲司でしょう。藤田嗣治似の脇役も時々出てきます。

ちなみに、「蛇口」という作品がなんとなく藤田とパトロンの関係を思わせる(でもとてもいい話)となっています。機会があったら見てほしいな。おそらくモデルとなったと思われるH氏同様、画家のパトロン、かなり怒ってます。
そして、小学校解体→美術館の計画という旧県立美術館→新県立美術館を思わせる筋立ても、興味を引きます。

漫画では計画は頓挫しましたが、秋田県では新県立美術館が建ちました。最初の計画では、展示物がなくなるためか旧美術館は解体のはずでしたが結局残すことになりました。なら、新県立美術館は立てる必要がなかったはず。変な話ですね。
2016.01.24 21:46 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."kaneyaさん まいどです"
情報ありがとうございます。
早速「ギャラリーフェイク;蛇口」捜して読んでみます。
「茨海小学校?」ですか…興味深いですね。確かに旧県立美術館の隣
でしたが、美術館が出来て10年と経たず移転してしまいました。
藩政時代開校の歴史の古さだけが自慢の学校なんですけどね…。
それはともかく、未だ変な話には事欠かない新県立美術館周辺ではあります。
設計もあの安藤忠雄氏(実際にはそのお弟子さん!)ですし….。
2016.01.24 22:28 | URL | #- [edit]
あとりえ瑠璃絵 says...""
こんにちは
雪、美術館、女性 とても良いですね
カメラはいちも持ち歩いているのか
撮す目的で出かけるのか
いずれにしろ、良い写真だと思います。
2016.01.25 10:39 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."あとりえ瑠璃絵さん 毎度ダす"
こんにちは
古い16mmの映画用レンズをくっつけて撮ったものなので、
厳密にはかなりボンヤリしてますけど、それも「味わい」と
ご理解賜り、「いとをかし」と感じていただければ幸いです。

2016.01.25 11:58 | URL | #- [edit]
サイバークエスト石谷 says..."【既存の売上に+α出来るスマホアドネットワークです!】"
管理人様

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2016.01.25 14:54 | URL | #- [edit]

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