ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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ぬったかはげたかわからんっちゃ...

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Schneider-Kreuznach Radionar 2.9/80(1952)

久々に持ち出したシュナイダー・クロイツナッハ…!
ボンヤリと虚ろで、やや鈍いヌーボーとした風合いが…
他人とは思えないな。

ちなみにわが家の北九州市八幡西区出身の家人は、
そうした煮え切らない状態をこう云う。

ぬったかはげたか分からんっちゃ…


毎日毎日、銀世界...と云えば少々ロマンチックだが、
実際は鈍色の空と、表情に乏しい白いだけの世界では、
さすがに気分が滅入る。

まさに、ぬったかはげたかわからん季節…。

ところが、今日辺りは日本全国津々浦々まで、
こんな真っ白けな状況らしいじゃないか!

とっても申し訳なくも不埒な話だが、
すこし嬉しい...。

そうしたわけで、なんの変哲もない林檎と蜜柑の、
さほど際立って鮮やかでもない色彩...
意外にこういうのがココロの救いにもなったりする。

分かってくれるでしょ?
昨日〜今日の日本全国の諸君ならば!…。



1981年の夏頃までには、デビューから2年近く担当してきた
某アイドルの専属仕事をキレイさっぱり切られてしまった。

私が居たのは、プロダクションの中枢=従来型ド真ん中の
歌謡曲ではなく、人気はあるが、まだ産業規模の小さい
ニューミュージック勢をうまいこと取り込み、
あわよくば吸収してしまおう!という思惑のもと立ち上げた
「ユーミンやティンパンアレイ系の作家陣や人材とアイドルを
うまいことコラボさせて、何か新しい潮流を作ろうぜ!」的な、
とても見え透いていて怜悧狡猾なセクション。

ところが、まあ今も存続してる会社なので、
あまりアケスケには云えないが、最先端音楽を取り扱うにも
歌謡界の旧態然とした従来型ビジネスモデルでしか
対応しようとしないから、そもそもうまくゆく筈がない。

ちょいと目を離すと、最先端音楽を、土曜夜の国民的生放送
「8時だよ!…」に不用意に出して、結局日本全国のお茶の間を
唐突に白い空気にさせ、本社のエラい人に叱られる!…。

結局は結果をうまく残せないまま、営業会議ではセクションの
責任者(今はお笑い部門のトップらしい!)が経営陣に袋叩きにされ、
やっと立ち上げたセクションも取り潰し。

アーティスト達も、普通にタレント!と呼ばれつつ、
旧態芸能界の中枢に取り込まれては埋没..ということになった。

歴史的には、あと数年もすれば、ニューミュージックは
J-ポップとなって、逆に歌謡界なども丸ごと呑み込んで
駆逐してしまうんだがね…(最近ちょっと復権してるけど〕。

そういうわけで、演歌が苦手で弾けないバンドマンなど、
ツブシの利かない役立たず…当然私もリストラ対象者。

それでもしばらくは、何やかやと忙しくはしていたけれど、
何となく、すっかり熱が冷めてしまった感は否めない…。

アイドルレギュラーをリストラされた81年は、
素晴らしすぎたトーキングヘッズの日本公演に始まり、
大好きすぎるキングクリムゾンが再結成され、さらには
ピーターガブリエルの歴史的な名作や、ビルネルソンの
「レッドノイズ」そしてPILなんかに熱狂した思い出が
強烈に残っているけれど、他方、英国インディーズレーベル…
特にRough TradeとかCherry Redってキーワードで、
新鮮で強烈な、夥しい数の新人グループを一気に聴いたように思う。

そして、こんなに新しい音楽の萌芽がたくさん現れてきてるのに、
俺たち何やってるんだろう??古くさいジャズだの
手垢に塗れたブラコンなんて、いつまでもやってる場合じゃないだろ!

そう思うと、すぐにでもアマチュアに戻って、好きな音楽に埋没したい!
そう願うようになるのだ。まあ戻るのはね、その気になれば
実に簡単なわけだったがね…(笑)。

そうしたわけで、当時英国盤および欧州各国盤専門店
「新宿レコード」の名物お母さんに

「P君は…ミュージシャンなんだから、これ絶対聴いときなさい!
 ほらほら、7インチで安いんだから、お母さんに騙されたと思って
 黙って買ってきなさい!」

今思えば、どういう商売よ!?って感じだが、これがシンプルだけど
とっても新しくて刺激的。しかもなんの制約もなく、自由闊達極まりない!
同じミュージシャンとして嫉妬に狂う、まさに衝撃作だったのである。

この後、私は彼らの新作シングルを次々と買いまくるのだが、
残念ながら、このデビュー曲以上の衝撃は…なかったな。

SCRITTI POLITTI - The Sweetest Girl


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12 Comments

oyajisann says..."アナログしか"
スクリッティ・ポリッティはセカンドと一度も針落としてない
お土産にもらったピクチャー変形のアナログしか所持しておら
ずCDの時代になって忘れていました。
この曲はラフ・トレードとヴァージンの両方のヴァージョンが
あるんでしたっけ?
今度リマスターCD買おうかな?
2016.01.25 18:35 | URL | #eTRrWisM [edit]
CaliforniaRocket says..."はじめまして"
いつもおこしいただきありがとうございます。

いやあ、毎々懐かしい選曲で、嬉しくなってコメントしてしまいました。
スクリッティ・ポリティも渋いところですねえ。
この時代のものをまた聴きたくなりました。
2016.01.25 18:53 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."oyajisannさん 毎度です"
なにしろまだ何者かも分からないラフトレードですから、
ひたすらシングル盤ばかりのリリースが続いて、
何年かしてやっとアルバム化、それまでのシングルをちょいとだけ
体裁を整え直し一括収録…。そんな感じでしたね。

この曲の最大の面白さは、自由すぎて何処へいこうとしてるのか
さっぱり分からない不安定さと、多少の雑さなど一向に気にしない
おおらかさみたいなことへの憧れ….ってところにあったように思います。

2ndアルバムの時はもう音自体が変わって、自由さが消え失せて
キッチリプログラミングによる既成ヒップホップの原型みたいに
なっちゃってました。
2016.01.25 19:11 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."CaliforniaRocketさん まいどです"
こんばんは
こちらこそいつも興味深く拝読させていただきつつ、
「そのとおり!」と相槌を打っております。

この曲は、音楽的に何か卓抜してるとかそういうんじゃないですが、
当時は音楽家系には大衝撃の嵐を巻き起こした作品でもありました。
フワフワッとしたレゲエの、例えようのない不思議な魅力…
音楽って何だ?って、再び考えさせる問題作でもありました。

今後ともよろしくです。
2016.01.25 19:21 | URL | #- [edit]
あとりえ 瑠璃絵 says...""
こんばんは
変哲もない確かに、でも又スクロールして
見たくなる・・・ンー・・・なぜかイイですね
林檎

私も目指すところです
何気なく作品を手に取り、何事もなく去っていく
しばらくくして、何気なく現れ
「これ」
そんなお客様、良いですね
2016.01.25 22:05 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."あとりえ 瑠璃絵さん まいどだす"
Wow!ご理解いただけましたか!?嬉しいです。
まさにその通りで、云い加えることがまったくないです。
「............……………….ん?」
まさにそれがコンセプト!
瑠さんさすがです!。
2016.01.25 22:54 | URL | #- [edit]
yuccalina says...""
おはようございまーす!
スクリッティ・ポリッティ、私もラフトレード時代が好きなんです。
これとFaithlessの7インチを御茶ノ水CISCOで購入いたしますた!
どちらもチョコレートのパッケージみたいだなー、と並べて見て喜んだものです。当時の私はソウルミュージックには全く疎かった高校生(か短大生)だっだと思うのですがが、ソウルフルなFaithlessにハマってしまったのが、その後に繋がっているような気がしないでもないです。
とにもかくにも、グリーンの歌声は大好きっ!
2016.01.26 08:07 | URL | #mpJuQrsI [edit]
pipco1980 says..."yuccalinaさん 毎度です"
おはようございます。
Faithless! いきなりのコテコテR&Bに、びっくりしましたね当時は!
グリーンもいつになく眉をキリッとさせつつ,力むんですが、
やっぱり何処か空気抜けてる感は否めないって,やっぱり愛すべき
グループです...グリーンのほか誰が居たのかよくわかりませんが…。

私は「この道でいくのかオレ?それでホントにいいのか?」と
何処かで疑いながらも学校を辞めてしまい,もう後戻りできないぜ!と
分かっていながら,なんとか戻りたいかも...という優柔不断さで
フワフワ生きてた時代でした。
2016.01.26 09:48 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."テクノ?"
スクリッティ・ポリッティは、奇妙な名前のバンドという記憶しかなくて、
おそらく曲も聴いたことがないと思い、YouTubeのリンクで見たところ、
いくつかの曲は、ベストヒットUSAやFMで聴いたような気もします。

「スイーテスト・ガール」は、テクノというかサンプリングとでもいうか、
自分にとっては、YMO以前・以後と区分してしまうジャンルになって、
極論ですが、デュラン・デュランも、YMOを通過した曲と感じています。
(ロックギターだと、ヴァンヘイレン以前・以後と勝手に分類してます)

新宿レコードは、プログレに詳しい友人は、「おばさんが、うるさくって、
俺のほうが知ってるってんだよ」と、えばっていましたが、自分は単純に、
「アラン・ホールズワースのいた頃のUK、ブラッフォードのライブ盤は、
出ていないんですか?」など尋ねて、教わったのを買ったりしていました。

80年頃は、松田聖子などで、スタジオミュージシャンがレコードで演奏し、
EPO、竹内まりやなど、ニューミュージックから、J-POPへの時期、
フュージョンの清水靖晃、笹路、土方のマライヤに、織田哲郎もコラボし、
自分は、AORよりも、ニューミュージック、歌謡曲を聴いていたような。
2016.01.26 19:57 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
私はもしかするとスクリッティ・ポリッティきっかけで
英国インディーズ方向に音楽志向の舵を切ったかもしれないなあ
と、文章を書きながら思い出したりするわけです。

インディーズシーンから続々と登場する、ほぼ同世代の
ミュージシャン達が放つ、聴いたこともないような新鮮な音や
空気が何より愛おしかったです。

この曲自体は,おそらく当人達はレゲエをやってるつもり
だろうと思うんですが、これがあんまりレゲエに聴こえない。
何とも云えないふんわりした、不思議なグルーヴ感には、
ほんと驚きつつ、その天然の才能に嫉妬しましたね。

ところが,メジャーレーベルと契約した瞬間、何だか妙に
嘘っぽくなってスマッシュヒットなんかとばしちゃったりして…。

余談ですが、ミートザビートルズ以来のビートルズ好きの
私の叔父は、ラバーソウルを初めて聴いた時、突如コマっちゃくれた音に驚き、
ああビートルズ、オマエらもそうやって堕落するんだな!
って思ったそうです。
2016.01.26 21:03 | URL | #- [edit]
mikitaka08 says...""
こんばんは

 こちらも白一色の世界ですので、この写真の果物の色あい豊かなことに気持ちがなごみました。私もしょっちゅう、スーパーの果物コーナーを通過するのですが、pipco1980さんのよう発想がどこからも湧いてきません。ここが芸術家肌と凡人の境目なのですねえ。
 レンズの名前も初めて聞きました。
 くだものを見ても何にも五感が働かないのですが、雪の下で緑色をたたえているクマザサには感動しております。
 
2016.01.26 23:59 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."mikitaka08さん まいどです"
西の方々のブログを拝見すると、ボチボチスイセンなど
咲き始めているではありませんか!一方我々の住む北国は
果物屋か花屋くらいしか「色」を感じとれませんから、
何の変哲もないですけど、果物をじっと凝視してみる大会も
またオツではないかと…そういうわけでした。
こうやってみると林檎も。「ワシが主役やねん!」と、
ちょいと威張って鎮座してるように見えなくもありません。

はい、U23日本代表、しっかり90分で勝ってリオ五輪出場決めました!
狭間の世代…ダメ代表と散々言われ続けましたが,ガンバリましたね!
おめでとう!!!
2016.01.27 00:53 | URL | #- [edit]

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