ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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虚ろな時代のお話

DSC09995sあ
Jupiter9 8.5cm/2(1957)

雪像の写真って、意外に難しいぞ!ってわけで
シャッタースピードなんかを調整して
雪の質感、陰影感を…なんて考えすぎたわりには
そもそもピントが合ってないお間抜けな写真…。

アカチャンに「もうちょっとそこでじっとしてて…」
なんて言えないしねえ…。



80年代中頃は、20代中盤…
公私ともにいろいろサマザマ忙しくって、
記憶がとっても希薄で、自分的にはとっても虚ろな時代…。

やがてバブルらしきものがいつの間にか始まりだして、
人々の話題は、土地の売買だったり、株取引だったり
早い話が、何処もかしこも話題は、金・金・金…。

おそらくは銀行さん辺りが持ってきた話だと思うけれど、
会社でも「土地転がし」でもやってみるか!?
というわけで、軽井沢の別荘地の売り物を下見することになった。

例によって日曜日に、一人で行ってみると、
何だかとても激しい傾斜地…。
はやい話が平地な部分が極めて少ない「崖の下」。

仲介業者は...

仲「いやあ、野趣溢れる、とても個性的な別荘が建てられますよ!」

私「イヤ…もうちょっとノーマルというか、普通に
  平地な物件はないのか?」

と、尋ねると、業者は急に不機嫌になり、

仲「このご時世、軽井沢物件はあるだけでラッキーなんですよ!
  とにかく買った途端に値が上がるんですから...」

そんなものなのか?でもやはり、崖はちょっと…
と即決で固辞したら、業者は怒ったようにさっさと
クルマで帰ってしまった。現場にいきなり取り残された自分。

少し歩くと、ドライブインがあったので、そこでタクシーを呼んだ。

今度はタクシードライバーとの会話。

運「お客さんはゴルフでこちらへ?」

私「いや、土地を見に来たけど、崖で話にならなかった」

運「崖って、あああれね…お断りしたんでしょ!良かったですね」

私「…やっぱり何か因縁あるの、あそこ?」

運「えっ?お客さんなんにも知らないで見に来たの?」

私「なにがあるの?いや…あったの?」

運「有名ですよ、あそこ…浅間山荘の跡ですよ…!
  たぶん、永遠に売れないですね…」

私「やれやれ、自分は騙されたってわけね…」

運「でもね、このご時世、手付金払わされて泣いたヒトも多いっていいますし」

私「やばいやばい…」

こんな風に、日曜日まで私の時間は、
平気で奪われていくのだった。



そんな時代…、どこにそんな時間があったのだろうか?とも思うが
何はともあれ、たとえ15分、30分でも、
独りで部屋に籠る時間というのを、とても大切にしていたのは、
唯一確かなことのようだ。

音楽はパンク、ポストパンク、テクノ、ニューウェイブなどを経由して
何となくインディーズとかアルタネーティヴ・シーンと
いうものに落ち着いた感じではあるけれど、なにしろ新鮮で、
衝撃的な音を求める姿勢というのには、変わらなかったように思う。

日々、怒濤のような雑事に囲まれ、追いかけられる日常において、
記憶も意識もぼんやりと虚ろに漂う中、音楽と対峙する神経だけが
異様に研ぎすまされた、ある種、病的な状況でもあったように思う。

ある時期このEyeless In Gazaにハマっていた。
アルバムも、12インチシングルもたくさん揃えた。
しかし彼らのプロフィールには、まったく興味が湧かず、
どこのどういうヒトなのか、どういう音楽的背景があるのかも
理解しようとしないまま、ただただ音楽だけを
気に入って聴いていた。

そういうわけで今の今まで存在すら忘れていたけれど、
YouTubeで曲を聴いたら、全部覚えがある…。
何だか夢の中で聴いて覚えたような、そんな不思議な感覚に
今とても不気味で、そのナチュラルハイな状態が実になんとも
気持ちがよいのだった。時勢的にヤバイ?!。

Eyeless In Gaza - Light Sliding


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2 Comments

ギターマジシャン says..."不思議なサウンドです"
歌の感じは、ジェネシスのような、デビッド・ボウイのようなという印象で、
バックのシンセサウンドは、いわゆるミニマルミュージックのようですね。

まったく知らなかったバンドで、(以前にもブログにありましたっけ?)、
YouTubeでいろいろ聴くと、かなりポップな曲もあり、ギターのリフが、
入る曲は、ビートルズのようだったり、売れ線ジェネシスのようだったり。

こちらの曲を含むアルバムは、プログレやフリージャズにも近い演奏があり、
こじつけですが、ガブリエル、ボウイ、ロキシーの遺伝子を持つバンドが、
東洋に向いたサウンドを作ると、ジャパンの「ブリキの太鼓」が生まれて、
アフリカ、中近東に向いたら、この作品になったとか分析したくなります。
2016.02.08 22:02 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん まいどです"
紹介しておいて、言うのも何なのですが、
このバンドを、系譜立てて検証したことがなく、どちらかというと
感覚的にしか聴いた事がなく、先日たまたまベスト盤CDを見つけて
購入したら、なかなか良いサウンドだったよお…という、
なんとも情けないほど感傷的な感想でしかないわけで、面目ない次第なんです。

新しいシンセやエフェクターなんかを買うと、経験もないような音色や
サウンドに驚いて、その素材に印象で1曲作り上げてしまうって経験が、
ギターマジシャンさんならご理解いただけると思うんですが、
このバンドも何だかそんな感じで、新しいオモチャを得たヨロコビとか
興奮がストレートに伝わってきて嬉しくなるんですね。

>ガブリエル、ボウイ、ロキシーの遺伝子

これは重要なところですね。さらに深く掘り下げると、ビートルズや
数多のサイケデリックバンド、それにドアーズやヴェルヴェッツや
ニールヤングあたりを掘り起こせるのが、80年代までの英国サウンドの
特徴でもありますね。
2016.02.08 22:28 | URL | #- [edit]

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