ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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損な役割

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P.ANGENIEUX 45/2.9 (1949)

雪⇄晴れ⇄曇り⇄雨…妙なループで、北の辺境の
景色は毎日変わる。

実家の、ほんのささやかな玄関先のツバキの木も
毎日、その面持ちをガラリと変え、なんだか対応に
とても忙しそうだ…。



秋田に戻ってわりとすぐに、ハローワーク仲介の
ビジネススクールなるところに通い始め、まあ私としては
天敵にあたる「Microsoft Office」絡みの学習をしつつ、
3ヶ月先にある「検定試験」に臨み、まあ目出たくと言うか
当たり前に資格を得て、それを活用して有利に(?)
きみたちは就職活動すべし!というもの。

その他にも、履歴書や職歴などレジュメの効果的な
作製ノウハウやら、面接対応、採用担当者の講話など
メニューもなかなか興味深くて面白い。
(むろん補助金的なものも出る!)

最終的な成果はともかく、私にとっては、
若い方々と集い、学ぶ場というのがとても嬉しくて、
毎朝バカみたいに早い時間に学校に到着して
同じクラスの「仲間達」と談笑などし、放課後も
居残って、ホントの学生時代にはしたこともない
復習や、互いに質問解答したりなどと、
学生生活を謳歌した…。

さてもう一人、私より10コくらい年上…ご年配の、
紳士とは云い難いが、蛭子サン風ご主人で、
いつも建築系の作業服と安全靴で受講に来ている方がいて、
PCを弄ること自体が初めて!という初心者の方。

しかしさすがに、彼の為に、これがマウスでクリックで…
というところから講義を始めたのでは、
とても資格取得な目標まで辿り着かないし、
2級、1級受験というヒトもいるから、申し訳ないことだが、
作業服のご主人を多少置き去りにした形で授業は進みます。

当然、エクセルのマクロがどうしたとかいうのは、
ご主人には苦痛な時間でしかありませんから、
時々、大声をだしたり、乱暴な態度などで授業妨害と
感じられる行動が目立ち始めます。

知らぬうちに30歳代の男子を中心とするグループが、ある決議を導きだし、
やはり年長者の私のところにその決議を差し出します。

私が代表してこの決議を、そのご主人と、学校側に差し出し、
結論的にはご主人を「追い出して欲しい」というのだ。

私は、皆の意向はよく分かるが、「追い出す」というのは
筋違いではないか?、彼の「補助金獲得手段」を奪い、
生活を侵害することは、我々の権利の外にあるから、
学校関係者も行政側もこれには同意できないだろう。

ここは、学校側にお願いして、彼が二度と授業の妨げに
ならぬように、大人しく授業に参加するように諭すか、
或いは、別室で自習してもらうか…それくらいしか実効的方策はない。

と、諭すのだが、30代リーダーら強硬派は
もうあのオヤジの顔もみたくないし、どうしても辞めさせたい
という意向を崩さない。

結局私に一任ということで、私はまず学校側に掛け合うと、
学校側は最初から腰が引けていて、とにかく問題がこじれて、
ハローワークから厳重注意とか、最悪、業務委託契約を
切られたくはない!という意識が透けて見えて、
結論的には、私に下駄を預けたい…ということになった。

残るは、蛭子ご主人との直談判である…。

最初の1時間は、アイツが気に入らぬ、生意気だ…
自分は40年間も社会人として立派に働いて苦労してきたのに
アイツらと来たら、そんな苦労など全く知らないくせに
生意気なことばかり云いやがって…冗談じゃない!

まあそんなこんなでネゴは続き、最終的に
「あなたを追い出したりはしない」ということを念頭に

「大人しく授業を受け、絶対に迷惑を掛けない」という一筆を取り付けた。

「おらあ、金輪際、誰とも口をきかない!それであんたも満足だろ!」

年配者が、若い人の中に入ってゆくってことは、自分は大した
労苦も感じないし、逆に愉しいと思うのだが、世の中は必ずしも
そう都合よくは運ばないらしい。

何はともあれ、残りの日程は、蛭子ご主人は
この私に対しても一切口をきかなかった。

それどころか、私が彼を追い込んだ張本人!?
と、勘違いして理解してしまってるようなのだ。
まあ、それもこの際、修了してしまえば、
もう二度と逢うこともないだろうから、
それならそれで一向に構わない…そう思っていた。

ところが、またどうしたことか、逢うのだ彼と…。

病院で同じ主治医、同じ日の同じ時間帯の予約外来...。
わたしは、「久しぶりですね、お元気でらっしゃいましたか?」
と声をかけたが、彼は私を無視し、憮然と顔を背けた。

まあいいや…である。

考えてみれば、私はいつもこんな役回りばかりだった。
それが自分に与えられた役目、運命なのだろうな…きっと。



えと…相当にベタな選曲で申し訳ない!(少々照れる!)。
しかしやっぱりこの曲の美しいメロディと、
醸し出す暖かい雰囲気が大好きだし、
まちがいなく、ポップスの最高傑作の一つだと思う。

この曲自体は、80年代に一度リバイバルヒットのような形で
注目されたこともあるが、私が聴いて夢中になったのは中学生の頃。

ちょうどカーペンターズとかスリードッグナイトが大ブレークし、
ヒットチャートを席巻するさなかに、彼らのヒット曲の作者として
ポールウィリアムス」という人物と彼の他の曲が
ラジオを中心に紹介され、その希代のメロディメイカーぶりに
私はすっかり夢中になる。

「愛のプレリュード」、「雨の日と月曜日は」、「ファミリーオブマン」
「オールドファッションドラヴソング」…and many more.

…そしてこの曲は、アメリカ中西部出身の3人組
ロジャーニコルズと友達の小さな輪(?)」とポールウィリアムスとの
共同作業の中から生まれた珠玉の名曲…。

しかし、当時既にこのレコードは入手困難盤となっていて、
北の辺境の中学生が気に入ったからといって、
簡単に手に入るような盤ではなく、私の場合は当時の
秋田放送ラジオの、それも大学生アルバイトのDJ氏が
個人所蔵していたもの(後に知った)を、何度もしつこくリクエストして、
やっとOAして貰い、さらにそれをエアチェック(録音ね..)したテープを
ハタチ過ぎまで、しぶとく聴き続けていたのであった。

まあそうした、実に難儀な曲も、今は簡単にYouTube…
いやはやいやはや。
Roger Nichols and the Small Circles of Friends ー The Drifter


ちなみにこのロジャーニコルズピチカートファイヴの類似点なども
ご紹介したかったのだが、それはまた別の機会に…。
真似してるぜ!って云うのではなく、これぞ溢れ出るリスペクトによる
本物以上の感覚と出来映え!。小西康陽…すごい奴!。

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10 Comments

ギターマジシャン says..."幻の"
ポール・ウィリアムスと言えば、バート・バカラックと並ぶカーペンターズの、
作曲家で、見た目は鈴木ヒロミツみたいな人だと、すぐに浮かぶのですが、
なぜかロジャー・ニコルスは、すぐにピンとこない、いつもの偏った記憶です。

70年代は、すぐに廃盤になったとか、輸入盤が少ししか入ってこないとか、
ディスクユニオンやシスコの壁に、これみよがしに飾ってある高額LPだの、
いかに名盤かの雑誌記事とジャケ写真のみで、どんな音かわからないLPが、
無数にありましたが、今では、その大半が、YouTubeで聴けてしまいます。

この曲は、おそらく知らなかったと思いますが、初期のビージーズだったり、
モンキーズのような音で、ちょっとギルバート・オサリバンの感じもします。
2016.02.29 21:03 | URL | #- [edit]
バニーマン says...""
こんばんは。

実はよく分かっていないんですが、彼等のアルバム(CD)は一枚持っています。
この曲も入っています。
名曲ばかりです。
オリジナル以外にもカヴァーも入っていますが。
ロジャーニコルズがソングライターということは知っていますが、the Small Circles of Friendsのことはよく知りません。

そうそうアルバムタイトルはthe complete : Roger Nichols and the Small Circles of Friends です。
2016.02.29 21:12 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん まいどです"
ポールウィリアムスはモンキーズのソングライティング陣にも
加わってましから、Daydream Believerなんてのもこう云ったレア曲の
影響下にあるのかもしれません。

確かに70年代はレコード自体を捜すのにも苦労しました。
しかも私など田舎者ですから、何しろ輸入盤屋がない!。
そんなわけで、地元ラジオ局や、県外からたくさん集まってくる大学生
なんかとネットワークを作って情報を仕入れるしかないわけで、
そうしたことは好きな音楽だけではなく、全く未知の音楽との出会いも
否が応もなく頻繁となるわけで、その辺りの屈折が、自分には
強く影響を落としてるなあと思います。

ポールウィリアムスもギルバートオサリバンも接点こそないでしょうが、
どちらもスコットランドやアイルランドのフォークソングのメロディが
自分たちのアイデアの源泉だと云ってたように記憶しています。
2016.02.29 21:51 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."バニーマンさん まいどです"
私も、結局レコード時代はロジャーニコルズを買えず、
その反動か、CD時代になってから、見掛けたものはなんでも買いましたけど、
意外と海賊盤が多かったみたいで、未許可のレア音源とは名ばかりの、
粗悪な自宅録音デモみたいなものが数枚あったように思います。
この曲もポールウィリアムスが入ったモノは入らないモノ、ポール側の
レコードセッション等々色々あってどれが決定版なのかよく分かりませんが、
意外にもこのYouTubeに上がってるのが最もマトモなテイクでした。
2016.02.29 21:58 | URL | #- [edit]
mikitaka08 says...""
こんばんは

 ビジネススクールでの調整役、大変でしたね。
 私は年齢的に蛭子サン風派ですが、蛭子さん風高齢者の肩を持ちたいです。しかし、そのじーさん(最近は言葉の使い方に神経を使わなければなりませんね。そこにややジレンマを感じますが)もずいぶんと大人気ない。そのような大人気ないジジババをひとくくりで批判する人たちも多く。なにやら世代間の争いじみてくる。そうすると、ジジババ世代の私などはできるだけ表に出ないようにしようとする。
 イエ、他人のことは言えません。気をつけなければ。

 昨夜は同世代の岩沢二弓さんの歌、今夜は蛭子サン風実にこどもッポイご主人の話をご紹介いただき、ありがとうございました。
2016.02.29 23:47 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."mikitaka08さん まいどです"
こんばんは
まあ、いっつもそんな役回りで、この時も、やっぱり来たか!って
感じでした。もう諦めてます。

できるだけ、めんこいジジババにならねばならぬと、家人とも話してます。
出来るだけ素直で、知ったかぶりをせず、自慢話もせず、ひたすら謙虚!
なんてね、到底無理ですけど、まあ目標です、あくまでも!。

蛭子さん(!?)の失敗は、出来ないということを認めて、
素直に教えを請えばいいのに、殻に閉じこもってしまって
誰の言う事も訊かず、教えようとしても逆ギレされるとか
あって、とても仲の良いクラスだったのですが、ひとりだけ
阻害されてました。マトモに話が出来るのは私だけですが、
ああいう事があって、私も何となく恨まれてしまった感じです。



2016.03.01 01:05 | URL | #- [edit]
瑠璃絵 says...""
三寒四温どころか、一寒一温では
人間はもちろん草木も大変ですね

世の中にはPさんみたいな役割が出来る
人が必要なんんですね
まー現役時代、私も同じ様な役を演じてました
今は、静かな毎日です
2016.03.01 14:59 | URL | #- [edit]
面白半分 says...""
ロジャニコはすでに幻の名盤的な扱いになっていて
私は年代的にずっと後になって聴きましたが
なんという金のかかったゴージャスなサウンドだ、と感激しました。

ピチカートファイブとの類似点
・・・たのしみにしています
2016.03.01 15:42 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."瑠璃絵さん まいどです"
こんにちは…今日は天気良いかなあっと出掛けたら、風が強い!
ホントなんでもありだぜ秋田県!でありますね。

瑠さんも…やっぱりね。
そんな感じで同じ匂いしてましたよ(笑!


2016.03.01 17:28 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."面白半分さん まいどです"
まあポールウィリアムスはともかくも、ロジャー二コルズに関しては
私もたいした知識はないんです。
You Tubeで色々インタビューとか観て
ウーム、なるほど…仕掛人はトミーリピューマね…
なんて情報を得るわけですから、
まだまだ知ったかぶりするほどではありません。

ただただ、優れた曲の裏側のいい話?みたいなのを
知りたがってたりするだけ…かも。
2016.03.01 17:35 | URL | #- [edit]

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