ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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神秘の力?

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Leitz - Summar 5cm/2 (1937)

何を今更という勿れ!
ようやく咲き始めの、巣鴨の近く小石川は
染井の吉野 in 秋田…なのである。

近頃益々、このズマールが基本レンズになってきた。
もちろん、この昭和12年独逸製の玉が最高なのだ!
などというつもりは毛頭ないし、
あげればキリがないほどの欠点の数々も、
一目瞭然なのだが…それはさておき、
何が良いって、それは…

写り過ぎないこと

自分の裸眼視力=0.2〜0.3程度には、
ちょうど良い感じのフワフワ&モヤモヤ感で
これが自分の「現実世界」に他ならない。

シャキーン&キリリと、凛々しく写るレンズなど
世にゴマンとあるし、コンデジなんかでも
近頃のは、一眼レフ顔負けでよく写るものもある。

しかし、見えないものまでくっきり写るというのは、
あまり気持ちの良いモノではない。
レントゲンやMRIなら、それで正解なんだがね…。

柔らかくて、モヤモヤした眠い描写なのに、
きちっと奥行き感も充分に表現できている...
っていうのが、自分の中ではとても寛げるし、
価値も高い…そう考えるのだ。

そして大事な要素がもう一つある。
自分の存在など、まだまだヒヨッコで青二才な
約80年という歴史の重み…。

そんなもの、写りになんの関係があるのだ?
と云われてしまえば、一言も返せないのだが、
何か分からないが、20世紀で昭和の、しかも独逸生まれ。
相当激動な時代を生き抜いた、ある種のパワーというのか
したたかな生命力みたいなものを、とても強く感じるのだ。

骨董好きの家人は、自ら青山の骨董街のエミールガレ屋で
雇われ店長をしていたこともあるから、作法として
神社の骨董市などで買い込んできたものには、
一つ一つに塩を降り、呪文を呟く「お清め」をしてから使用するのだが、
このズマール…なんだか「お清め儀式」に及ばずに、
80年間で見聞きしてきた、様々なこと…数奇な運命や
喜怒哀楽なんかを、そのまま表現しておくれ!
醸し出しておくれ!…
そういう心境なのだ。

室町時代の由緒ある茶器で嗜むお茶が、そのまま室町の味など
するはずないけれど、やっぱりそこは…明らかに
違いがあると思うのだ。



我らがアイドル上原ひろみHiromi)ちゃんのアルバムが、
ビルボードの総合ジャズチャートで1位に輝いたそうだ。
(日本人では松居慶子さんに続いて2人目)

かれこれ15年くらい前の彼女のデビュー時のインタビューで、
尊敬するミュージシャンは?と訊かれ、答えたのが…

フランクザッパとキングクリムゾン
(ガッパとキングギドラ…ではない…それもある意味正解だが!)

そのときから、もはや他人であろうはずがなく(?)
熱烈応援してきた立場として、感無量ではあるのだが、
それにしても全米のジャズシーンというのは、
一体今どうなってるんだろうか??

かつてマイルスデイビスがビバップを発展させつつ、
実験的に「電化+アフロビート」を打ち出したが、
既存のジャズファンには殆ど受け入れられず、
多くは新もの好きのロックファンに支持されただけなそうだ。

それでもマイルスは1980年前後には
今度はヒップホップに急接近して、ビバップと融合させつつ、
真剣にジャズのあるべき位置、行方をたった一人で模索し、
切り開こうとしていたと思うが、他のジャズメンどもは、
そんなマイルスのリスキーな方向性に一瞥くれながら、
安易なクロスオーバーやらAORな「軽音楽」に興じていた…
少なくとも自分のモヤモヤな目には、そう写っていた。

マイルスに習って、ジャズというよりモダンジャズ、ビバップを
新しい方向に持っていこうと悪戦苦闘する人達も僅かだがいた。
日本人としては菊地雅章プーさん)氏がその旗手ではなかったかと思う。

今日のこの曲、アルバム「ススト」から、何かのCM音楽でもあった
Gumbo」…。奇しくも、現在のジャズのトレンドの一つでもある

「カリブ海経由、西アフリカのイスラミック音楽とビバップの融合系」

即ち、黒人(の一部)が歩んだ道筋を逆戻りする「回帰音楽」を、
かれこれ40年近くも前に、プーさんは提示してたんだなあ...と思うと、
感動もひとしおなのだが、昨年、残念なことに亡くなってしまった。

せめてHiromiチャンとプーさん…新旧のパイオニアとして、
何らかの共演が観たかったなあと思う。

菊地雅章(Masabumi Kikuchi) - Gumbo


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4 Comments

ギターマジシャン says..."ススト"
たぶん、これがCMで流れた曲で、アルバムをレンタルして録音もしたのに、
ずっと「ススト」が曲名だと思っていて、いつもの勘違いの悪い癖です。

プーさんは、当時マイルスバンドに招聘されたとか、このアルバム自体が、
マイルスのコンセプトを推し進めたとか言われましたが、ピンとこなくて、
ギターのリズムが格好良いし、デイブ・リーブマンのサックスも魅力的で、
テーマもラインがしっかりして、高尚なフュージョンという印象でした。

リズム隊が交代しながら、延々と、それこそ一日中スタジオで演奏し続け、
ソロ奏者も入れ替わり立ち代り、それをアルバムに収まるよう編集したと、
何かの記事で読みましたが、譜面や指示はどうだったのか、気になります。
2016.04.14 23:46 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
基本的にモードっぽい演奏ですから、Kind Of Blueさながらの
スケール指定のインプロが続いたのだと推測されますね。

フュージョンとこのレコードとは、明確に差別化しないと
何より故人に失礼な気がします。ミクスチャアとしての方法論は
同じですけど、マイルスもプーさんもジャズの行く末に相当な
危機感を持っていたと言われます。安易なスムーズナンチャラとは
明らかに一線を画す….と、信じています。

2016.04.15 00:41 | URL | #- [edit]
NORI says...""
あ♪ 秋田でも咲きましたか^^
pipco1980さんのレンズ論、深いですね~!
奥様のお話…骨董品に塩を…その作法に感じ入りましたuu*
お二人の感性が素敵です(*^_^*)
2016.04.15 01:07 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."NORIさん まいどです "
ぼろぼろとまばらですけど、咲き始めましたが、
明日はまた雨模様のようです。当地ではなかなか
好天と満開が上手くかみ合いません….。

まあ、とにかく何にでも塩をふるヒトですね。
「祓い給え、清め給え…」
私は、邪気は邪気として、そのままで良いじゃないか派ですけど
家人的には許されないみたいで、塩と榊だけは切らしませんね。

古レンズ論は、NORIさんの前ではとても恥ずかしいですね。
2016.04.15 01:25 | URL | #- [edit]

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