ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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鯉のぼりとワンルームマンション

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Leitz - Summar 5cm/2 (1937)

雨あがりの鯉のぼり…
よくみたら、奥の方にも別の鯉…。
この地区の鯉のぼり密度の高さ!
素晴らしいね!



睡眠時間を削り、神経をギリギリまで追い込むような
多忙さなのに、何故だか極貧生活を強いられる
バンドマンという仕事をスッパリと辞め、
超中途採用のサラリーマンに転身した2年目に、
私はまだ牧歌的香りが漂う、東京練馬区の
とある街の駅前に、新築ワンルームマンションを購入した。

「家賃払うより買っちゃった方が安上がりなんだぜ!」

そう主張し、私にしきりに購入を勧める、うるさ型の
先輩がいただけの、ただそれだけの話。
あとは毎日オフィスに現れる、銀行の外交員さんが
全てやってくれた。

ところが、そこに1年も住まないうちに、
家族が増える自体となったことで、手狭なワンルームを
ほぼ返済金と同額の家賃で会社の後輩に賃貸し、
私らは、もうちょい広い間取りのマンションを
借りて移り住み、さらには新たに購入したりするのだ。

数年して「不動産バブル」というのが起こって、
ワンルームマンションは、購入した金額の3.5倍くらいに
価値が跳ね上がって、あちこちの不動産屋から
「売ってくれ!」の大合唱。

ところが、既に会社を辞め、後輩ではなくなった
その男が「引っ越し」する気配もないし、それとなく
「売っぱらうから、契約延長出来ない」的な
予告をするのだが、一向に動く気配がない。

それでも、このバブル景気が、ある日ある時突然終了する!
何て努々思ってないから、「まあいいや、そのうちで…」
と悠長に考えているうちに、バブルは見事に破裂して、
言葉通り、泡と消えてしまった。

そして相変わらず住み続けるその男…。

あれからもう何十年経ったんだろう…

しかしてその男は、未だに住み続けているのだ。

今となっては結構有り難くて、もはや契約更新料も
何もないけれど、昔通りの家賃をきちんと振り込んでくれるから、
私は相変わらずこんな状態だけれど、東京の家族にとっては、
しっかりした生活の足しになっているのは事実だし、
有り難いとさえ思う。

家人の話だと、彼は吉祥寺だか三鷹だか忘れたが、
小さな居酒屋を営んでいるらしい。

なにしろ昔から寡黙で朴訥な男で、
当人は一切余計な話はしないが、マンションの
管理会社辺りから漏れ聴こえてくる情報が全てというのも
なんとも頼りない話だけれど、
彼にもし何か災いがあったなら、
我々はきちんと彼に協力してあげよう。

そう誓いをたてている。
もちろん彼は知らないことだけどね。

DSC02833s1.jpg



94年のことらしい…。家人が突然
「ローラニーロの来日公演に行きたい」
そう言い出した。

当時のローラニーロと云えば、既に引退表明のような
声明も出していたようだし、体調も悪いらしくて、
コンサートのキャンセルやらなにやらトラブルも多くて、
評判も芳しくない…そんな時期だったように思う。

だからもうとっくに「おわこん」な歌い手…そんな風に
うっすら考えていたから、そうかローラニーロ来るのか….
もしかしたら、これが最後のチャンスかも…
咄嗟にそう思ったのだが、それが本当になろうとは…。

渋谷ON AIRの東だか西だか忘れちゃったけど、いずれにしろ
まだあまり一般的ではなかったオールスタンディングという形式…。
実は少し前に、同じ会場でSandiiさんのライブで経験済だった。

ステージには、電子ピアノが1台…ほかに楽器は何もない。
これでライヴをやりきるのか??。

しかも、なぜ電子??ってずっと考えていた…
落ちぶれた?とはいえローラニーロだ!。
あの66年のモンタレーポップフェスで衝撃デビューした、
あの天才R&B少女にしては、あまりにも扱いが
ショボいんじゃないだろうか??。
主催者はグランドピアノを用意出来なかったのか?。

そんなことを考えていたのだが、歌が始まったら全て吹き飛んでしまった。
ところどころカスレはするけれど、ほぼ往時と変わらぬ元気な歌声に
圧倒されっぱなし。

もはやローランド社の電子ピアノ1台の心許なさなんてすっかり忘れて、
見事な、そして彼女の有名曲ばっかりの素晴らしいステージに
完全に魅了されていたのだった。

そしてこの曲が始まる頃はもう、私は涙でぼろぼろ。

後年、この時の実況録音盤が発売された。
宝物が一つ増えた…そんなヨロコビに打震える私だったが、
やがて訃報が…。

Laura Nyro / Wedding Bell's Blues(Live In Japan)



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4 Comments

ギターマジシャン says...""
弘法筆を選ばずでもないでしょうが、電子ピアノでも、コーラス隊を従えて、
本物の音を聴かせてくれていて、60~70年代の実力を感じる演奏です。

それにしても、グランドピアノは無理だとして、実際の弦を張ったタイプの、
ステージピアノがヤマハとかであったように思いますが、ローランドですか。

ローラ・ニーロとニーノ・ロータを混同したりしませんが、なぜだか、今も、
ニコレット・ラーソンと顔も音楽も違うのに、ごっちゃになったりします。

ローラは、イーライのアルバムジャケットの顔がすごく印象に残っていて、
イタリア系のせいか、すっぴんのレディーガガにも似ている気がします。
2016.05.05 15:57 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん まいどです"
このコンサートは、達郎サン桑田サン両ご夫妻はじめ
業界人だらけのライヴだったと後日知りましたが、
一体どこにいたんでしょう?
キャパシティも300くらいでしょう??
そういや2階にVIPルームありましたかね??
….あそこかあ...。

確かにニコレッタにもガガにも似てますね!?

当時は、既に鍵盤タッチの力すら残ってないから
「電子」なのかなあ?と思ってましたが、
どうなんでしょうか..?。
ヤマハのCP70/80も鍵盤、結構重いですからねえ…??
2016.05.05 20:16 | URL | #- [edit]
バニーマン says...""
おー! ローラ・ニーロ!

エレピとコーラスだけでもスゴイ人はスゴイ!という素晴らしい見本ですね。

2016.05.05 21:49 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."バニーマンさん まいどです"
唄が際立ちますね。上手いヒトじゃないともちませんね。

ここ数年ロバータフラックのバンドの音が極限まで抑えられていて
歌とコーラスだけが際立つ仕組みになってるそうです。
やっぱり自信…なんでしょうねえ。
2016.05.05 22:32 | URL | #- [edit]

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