ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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サイケデリックの空の下

DSC04992S.jpg
Leitz - Summar 5cm/2 (1937)

例年、七夕の夜は、ここ秋田市赤れんが郷土館で
開催される「キャンドルナイトと雅楽の調べ!」を
私は密かな楽しみにしていたのだが、
今年は何となく現場の雰囲気が変だなあ??
ん?雅楽になぜドラムセットがあるの?と思っていたら、
なんと今回は「雅楽」ではなく、
「ジャズ演奏」…。

しかも私が最も苦手な領域の…

「皆さんおなじみのクラシック音楽もジャズ風に
 アレンジしてみましたよ〜中高年の皆さん!」

…的な、お行儀が良くてお上品な、
言うなれば、う○こジャズ…(まあ、お下品ザマす!)

ここは繁華街のど真ん中なので、
う○こジャズなんか、そこいらの安クラブに行けば
どこでも聴けるぜ!...と、いつになくイライラ
切れ気味の頑固オヤジなのであった。



「智恵子は東京には空がないと言う...」

…ってなことを、ヤイヤイヤイ高村光太郎!
東京にだって、いくらでも空はあるじゃないかっ!

とかなんとか…上京早々は、若気の至りか
少々ムキになりつつ、そう感じたものだが、 
七夕の夜なんかに、ふと空なんぞ眺めてみると、
そこは星のない漆黒の空…。

「空がない...じゃなくて、星がない…だろう…?」

大気汚染なんかじゃなくて、
ただただガチャガチャと
地上のネオンが明るいだけなのだが、
智恵子さんの生きた明治時代は、
ネオンなんてないから…
やっぱり空がない…謎だ。

お江戸の、まだ少しローンが残ってる我が家は、
都心から10kmばかり離れた杉並区にあるのだが、
そこから眺める新宿高層ビル群のあたりなんかは、
夜中でも空がまっ赤っか…。

少し暗めの夕焼けが、一晩中、
東の空に重くたれこめた感じで、
葉巻型UFOやら、ウルトラの兄弟たち(?)が
大挙して飛来して来ても、ちっとも不思議じゃない様相、
かなり不気味だ…。(東が赤いなら朝焼けか??)

じゃあ、故郷秋田は、ミルキーウェイばっちりの
満天の空か!...と思いきや、とりあえず、
我が実家の周りは、そりゃあ新宿ほどではないにせよ、
大してかわらなくて、ほとんど星は見えない。

子供の頃は、完成したばかりの「陸橋」の上から、
「♫笹の葉さ~らさら…」なんて鼻歌なんか捻りながら、
天体図と実際を見比べながら、天の川だの、
北斗七星の間隔を5倍した先の北極星だの
カシオペアだのと!天体観測の夜も、
思い起こせば幾星霜…はや半世紀前…。
何でもスローモーションになるはずだぜ!!



別にこの曲が、自分にとって初めてのロック体験ではないし、
もう身悶えるほど、この曲が好きで好きで仕方がない!...
と、いうわけでもないのだが、あらゆる意味でこの曲が
「自分の原点」であるような気がする。

未だにこのマザーズ・オブ・インヴェンションの
デビューアルバムにして2枚組の「FREAK OUT!」の、
決して美しいとはいえない、なんというのか、
いかにも猥雑で、サブカル的なカバーデザインを眺めただけで、
少し身震いする上に、チョビッと…チビる…1滴だけだが…?
(尿漏れジジイではない!)。

高校1年の春、初めてこいつを借りて持ち帰り、
噂のサイケ大王フランクザッパと、真っ向対決するつもりで
構えて聴いたときの、部屋の温度感とか、
ジャケットや塩ビ盤の匂いまで、
何もかにもよく覚えている。

そして始まった1曲目がこれ…。

実のところ、「なんだ….これ?」
っていうのが噓偽りない感想。

時代は既にサイケではなく、ニューロックさえイニシエ。
プログレだって飽和が始まった時期に、この古式ゆかしい
サイケデリックサウンドに、今更どう対応しようというのか??

それも、とても忍耐を要する2枚組のヴォリューム。
コンクリートミュージックというのか、
カラフルなコラージュ音楽を聴きながら、
フランクザッパというイヤラシいヒゲのおじさんは、
ビートルズのリボルバーに触発されて「これ」を作り、
今度はこのアルバムにジョンレノンは衝撃を受けて
サージェントペッパーを作ったんだなあ…
なんていうエピソードを、心の拠り所にしつつ、
欠伸を堪えながら、耐え忍ぶしかないのであった。

そうして高1の私と、この問題作「FREAK OUT!」との
意地の張り合いはエスカレートし、何十回も繰り返し聴いてるうちに、
私はすっかり、この下卑た世界観から抜けられなくなってしまった!。

たぶん我が家には、ザッパのCDだけで3~400タイトル以上はある。
(正規盤は100作だが、様々なミックスやリマスターその他含む)
そして未だに、新譜が出れば(本人は22年も前に亡くなってるが)
やっぱりワクワクしながら、英文メールをシコシコ送って、
直接取引で通信購入するのである。

馬鹿だね…その原点がまさにこの半世紀前のサイケなこの曲…。

The Mothers Of Invention - Hungry Freaks, Daddy


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6 Comments

瑠璃絵 says...""
う〇こジャズですか
それは臭いから?加齢臭?(笑)
東京にも空はありますが
高さが無い感じですね
秋田はそれなりの高さがありますが
子供の頃の、星が降る夜空は
久しく見てないです。
2016.07.08 09:19 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."瑠璃絵さん 毎度です"
汚くて申し訳ないです。
言葉とは裏腹で、無味乾燥、人畜無害...
ほんとは音大でクラシックを勉強してたんだが、
生活のためにいやいやジャズクラブになんか出入りして、
たまに地方の中高年の集まりなんかでも演奏する..
.そんなジャズ。

東京と違ってこちらは空が高いな!って、確かに感じますけど、
それでも昔、トンビが悠然と飛んでいた空とは全然違う気がしますね!。
2016.07.08 09:51 | URL | #- [edit]
バニーマン says...""
問題作「FREAK OUT!」を初めて聴いたときは、なんだ普通じゃんって(^_^;)

その後、聴きなおす度に、???状態に。
やっぱりよく解んない(笑)

2016.07.08 20:52 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."バニーマンさん 毎度です"
日本人の著名人で最初にマザーズを読み解いた(聴きといた)のは、
間違いなく植草甚一だと思うけれど、その拠り所って言うのはたぶん
アイラーとかのフリージャズだと思うんです...。
一方2世代くらい遅れた我々の拠り所は、レヴォルーションNo.9だったり、
ユージン斧に気を付けろだったり、ムーンチャイルドや
一連の電化マイルスやマハビシュヌだったりするわけです。
で、それ以後の世代はパンクやニューウェーブ、オルタナティブっていう
フィルターというか予防接種さえ打っておけば、Freak Outなんて
容易いわい!って、きっと思うんだろうな..うらやましいなあ!
なんて思う今日この頃で、バニーマンさんのセンスって素晴らしいなあと
指をくわえるわけです。
2016.07.08 21:08 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."マザーズ"
ザッパやマザーズは難解だ、アバンギャルドだというのが定説で、それゆえに、
敬遠しましたが、ジャズやプログレ、クロスオーバーを聴くようになってから、
「ホットラッツ」や「雷舞」を聴いたら、すんなり入れる自分がいました。

この曲も複雑な構成ながら、「サティスファクション」のようなイントロに、
中間部の60年代ポップスのような部分が、遊び心、チャカシ精神満載です。
2016.07.08 22:12 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
こんばんは
そうですね、入り易いところから入ってゆく...
もっとも賢い策でした!。
私はけっこう後でHot Ratsとか聴いて
「なんだよ、こっち先に聴いときゃ良かったぜ!」
って確かに思いましたけど....。
それだと、そこまでで終了だったって気も少しします。

何しろビートルズで最初に買ったのがリボルバーで
次がホワイトアルバム...そのあとオールディーズを借りて聴いて
なんだか楽しいんだけど、ある種、物足りなさも感じましたね...。
2016.07.08 22:27 | URL | #- [edit]

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