ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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あれはきっと熱中症...

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P.ANGENIEUX 45/2.9 (1949)

なんだか熱中症に見舞われたような視界の
アンジェニューの病的描写力…。



自分にしては比較的最近の話…
とはいえ、もう6年くらい前のこと。

東京の西のはずれのJR八高線箱根ケ崎駅を降りて、
国道16号に入り、ひたすら埼玉の入間方面に歩く…
バス路線は一応あるみたいだが、例によって
通勤時間帯のみの運行で、約束の時間帯に
都合良く到着するには、ひたすら歩くしかない。
なに…直線距離で5km弱、大したことはないさ。

これまで何度も何度もこの道を歩いて、
丹念に交渉を重ねてきた。
そしてやっとのことで社長稟議が降りたよ、おめでとう…
そう先方の担当者から連絡をもらい、
昨夜、深夜まで残業して作成した契約書草案を携え、
厄介な「徒歩55分」を、とぼとぼと歩くのだ…。

それにしても暑いな…。
前も後ろも、ゆらゆらと陽炎がたってる。

そういや今朝天気予報で、今日は38℃にもなるから
熱中症に注意!なんて言ってたな。
スーツの上着…今は脱がしてもらおう…
ネクタイも近所まで到着したら、また締め直せばいい。

ところがどうしたことだ!?
ネクタイが汗で湿って、結びが全然解けない…。

セメント工場の、メタリックな貯蔵タンクやダクト類が
日光の照り返しで、やけに眩しくなってきた。
目的地の工業団地が近づいてきたみたいだ。

あと少しだ...

ヤバイ、景色がやたらと暗い…。
光と陰が反転した、ネガフィルムみたいな視界…。

どこかで休憩しないと…でも、田んぼの中の一本道は
日陰すらないし、腰を下ろす場所もない。

あと少し、もう10分も歩けば到着だ。
それまでがんばろう。

思い返せば、40度を超すタイとラオス国境の山道で
エアコンなんかないオンボロトラックはパンクするは、
道に迷うはで、途方に暮れたこともあるし、
アマゾン上流のジャングルで、採掘した大理石の
サンプル500kgを台車に括り付けて、
泥濘んだ悪路を死ぬ思いで、船着き場まで運んだこともある…。
(体中がロープ痕のミミズ腫れ!)

もっと思い返せば、中学のサッカー部の夏休み練習。
一年生だけ、400mトラックを20周…
しかも直線トラックは「全力ダッシュ」!。

それもやっと終わったぜ…やれやれ!と思うやいなや、
一つ上の上級生が薄笑いを浮かべて言うのだ。

「オマエラ、周回数ズルしただろ!ちゃんと数えてたんだぜ
 罰としてもう20周!」

12才にして人生初の「殺意」というのがモゾモゾと
芽生えるのを、感じた瞬間だったなあ…。
(ちなみに彼は現在、県サッカー協会の重鎮らしい…)

あの時の苦しさ、悔しさに比べれば、何のこれしき…。

「おーい、おーい…」

後ろから声が聞こえたような気がした。
とても遠い声…海の中で聴こえる外の声みたいだなって
思った。

「おーい、あんた!...死ぬよ!」

不意に自動車が自分の横に停車し、運転者が叫んでいた。

「後ろに乗りな!、クーラーボックスに水も氷もあるからさ…」

「なんだか、すみません…大丈夫ですから…」

「大丈夫なもんかい、酔っぱらいかゾンビみたいにアンタ歩いてたよ」

「そうですか...そりゃあ…ど…う…も…」

私は気を失ったようだが、意外にも10分で目を覚ましたようだ。

「ありがとうございます、大事な契約があるので、急がねば…」

「送るってあげるよ、どのへん?」

と、周囲を見回したら、なんとそこは目的地の工場の正門だった。




その筋の熟練者には、「あああダメダメ、キサマ全然わかってない!」

そう言われるのを覚悟の上で告白すると、私はストーンズでは
この曲が一番好き。

というか、このアルバムがストーンズでは最も好きだな。
最も黒くて、粘っこいストーンズが聴ける。

何よりこのアルバムから参加したロンウッドがいい。
もう10年も一緒にやってるかのようなバンドとの馴染み具合は、
彼の類い稀なキャラクターで才能なんだろうなあと思う。
久々にストーンズ独特のウネリというか、グルーヴが戻ってきた。

あれからもう40年も経っているのに、未だに
「最近入ったロンウッド」っていう印象は
いったいどういうことなのだろう?。

新鮮さが保たれてる….そう考えることにしようか...。

いずれにせよ、ストーンズの黄金時代は、ここから始まった!
なんて言うと、やっぱりストーンズ熟練者には大ブーイングを
食らうのだろうか!?

The Rolling Stones - Memory Motel


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8 Comments

oyajisann says...""
ストーンズの黄金期人それぞれでしょうが・・・。
私の初遭遇は小学校の時のレットイットブリードで何これ?でした。
このアルバムの良さ分かるのに数年かかりました。
私は黄金期って言うかリアルタイムでしっかり聞き出した山羊さんか
ら刺青ぐらいまでかな?
チャック付やメインストリートはデッカ時代と同様追いに近い。
ロンって顔が元からストーンズぽいですね。
2016.07.13 17:43 | URL | #eTRrWisM [edit]
pipco1980 says..."oyajisannさん まいどです"
初めて聴いたストーンズLPは、そのチャック付き(!)でしたが、
初めて購入したのは、Deccaの悪あがきインチキ盤のギミーシェルター国内盤!
これがね、意外と好きでしたよ!

「刺青」くらいまでが黄金期って言うのには、私も賛成です。

この曲のリメーク版というか、ツアー練習テイクや、最近のライブ演奏版
などを多数聴くことが出来ますけど、やっぱりこの時代の良さというか、
脂っこくて、乗りに乗ってる風情が、何ともたまらんです。

2016.07.13 19:01 | URL | #- [edit]
バニーマン says..."ブラック・アンド・ブルー"
いや、僕もこのアルバムとこの歌、大好きです。
あ~、彼等の中でも一番かも!
一番って、時代で変わるので何とも言えませんが、兎に角好きなアルバムであることは間違いない。

ストーンズの唯一のアーバン・ロック・アルバムですね(笑)
カントリーやダウン・トゥ・アースな曲が一曲も無い!アルバム。
ギタリストが何人もいるアルバム。

ストーンズ・ファンにもこのアルバムの愛好者多いらしいです。
声を大にして言わないだけで(笑)
2016.07.13 19:10 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."バニーマンさん まいどです"
>声を大にして言わないだけで(笑)

うーん、意味深ですがよくわかります。
でもね、ビートルズではリボルバーが好き!って
私しゃ昔から言い続けてるんですが、70年代なんて、ペッパーか
アビイロードがサイコー!って言わねば素人!ってな空気が
あったりしたけれど、今はわりと平気でリボルバーが好きって言える
時代に成ったから、ブラック&ブルーが最高!も、
ありじゃないかなあって思います。

アーバン・ロック・アルバム...うまいこと云いますね!さすが!
2016.07.13 19:57 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."ロン・ウッド"
ロン・ウッドは、ジェフベックグループやフェイセズにも在籍しましたが、
いつのまにか、ストーンズが一番長い期間になり、このままいきそうです。

フェイセズでは、ロッド・スチュアートの分身のように思っていましたが、
ストーンズに加わると、キースの分身のように見えてくるから不思議です。

ただ、ヤングミュージックショーで見たフェイセズでは、ゼマティスを抱え、
ロッドや山内哲と同等以上の存在で弾きまくっていたのに、ストーンズでは、
一歩ひいている立ち位置に思います。(同じヤングミュージックショーの、
ストーンズのパリ公演にいたかどうか、その印象さえないくらいです)

ストーンズでの来日は不可能と言われていた当時の、ミックの初来日では、
ロンウッドもブルースライブで来ていて、飛び入りすると噂されましたが、
やらなかったのは、来日許可されないキースへの配慮だったのでしょうか。
2016.07.13 23:38 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
ミック教徒、キース教徒など、強烈な思い入れの方々も多いですが、
私は教徒ほどではないにしろ、ロニー贔屓…ってとこでしょうか?
派手な部分はキースに譲るものの、キッチリツボは彼が押さえてる感じ…
出来る番頭さんってとこでしょうかね!。

元々彼は正式メンバーではなく、ずっと、ミックとキースに雇われた形の
アディショナルギタリストだったんですが、わりと近年に成って正式メンバー
に格上げされましたね。遠慮に見えたのはそういう彼独特の配慮だったかも
知れません。

2016.07.14 00:29 | URL | #- [edit]
瑠璃絵 says...""
こんにちは
今日は湿度が高く、不快ですね
ブログは愉快でした。
若い頃の体力は財産だったですね
うさぎ跳びで、だいぶ、無駄遣い
してしまいましたが(笑)
2016.07.14 13:49 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."瑠璃絵さん まいどです"
うさぎ跳びはイヤでしたね。
あと、水飲むな!とか、
サッカー部的には、プールへの立ち入り禁止!とか
1年坊は各自ボールを持ち帰って、ピカピカに乾拭き!
翌日、先輩らに磨き具合を品評され、失格者は「….」。
そんなだから、「伝統とは、すなわち理不尽…」
そんなはずはないんですけどね。


2016.07.14 14:36 | URL | #- [edit]

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