ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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追憶の場所

DSC06183aa.jpg
Leitz - Summar 5cm/2 (1937)

Tシャツ短パンに麦わら帽子、
ついでに裸足にグレーのクロックス...
そんな私を一瞥しつつ、

「いつまでウカレてるつもり!?
 もう夏なんか終っちゃったわよお!…」

そう呟きつつ、すっかり秋の装いの彼女は
颯爽と私を追い越していった。

…と、そんな気がした、不穏な空の今日この頃である。



卒業した小学校が、いつの頃か知らないが移転して、
その跡地に図書館が建っている。

それの何がいったい気に入らぬのか分からないが、
私はどうしてもその図書館に足を運ぶ気がしないのだ。

学校移転は、まあ不都合極まりない敷地の狭さを、
藩校由来の、輝かしい歴史と伝統に置き換え、
「狭っ苦しいけど、それも伝統だから仕方がない…」
…的に誤摩化しきる、捩れた校風。

その長年の捩れを、普通に修正しましょうよ!と、
たぶん、学校の関係者ではない為政者の発想で、
普通に広い所に移転したわけで、その事自体は、
司政のあり方としては、極めて正論に違いない。

また跡地が、有り体な駐車場…などではなく、
公立の図書館というのも、実に…
実にとても気が利いている。

それなのに、なぜだかこの図書館…
覗いてみようかって気が、私には一向に起きないのだ。

ところが今日初めて、やむにやまれぬ排泄欲求的事情から
件の図書館に飛び込んだのだ…。

そしてやはり懸念通りに、妄想癖、追想癖の私は
簡単に半世紀前に辿り着くのだ。

「このあたり…職員室だな…」

とても煙草臭くて、禿げ頭の教頭先生に、
理由は忘れたが、何らかのワルサを咎められ、
竹刀であちこち手足をグリグリと圧されつつ、
罰として雑巾掛けをさせられた、まさにここがその辺りだ…。

それにしても狭い。

こんな狭い所に、1200人もの学童と、
たぶん50人以上の大人達が常時いて、
30もの教室や、他に音楽室、理科室、図書室等々があって、
さらに体育館や、狭いなりにも、山の切り立った斜面側にはグランド。
その奥には給食室の棟があった…。

それら総てが木造ながら、実に効率よく配置されていたのが、
とても不思議に思える…。

さて、折角だから本でも読もうか…
木村伊兵衛のライカ本があるじゃないか…。

とても座り心地の良いソファーに腰を下ろして、
快適な環境で読書…全く申し分ないのだが
やはり、すぐに追憶に浸ってしまう駄目な自分…。

落ち着かないまんま外で出て、
そのまま逃げるように帰宅してしまった。

やっぱり無理だよ、ここは、想い出が多すぎる…。

実は数年前、友人達と東京・有楽町のガード下で呑んでいて、
そのまま駅方向に向かう間に、懐かしい音楽生活時代の会社の社屋が…
建物はそのままだけど、中身はすべてのフロアが今や...
大手個室カラオケ店…。

「面白いから入ってみようぜ!」...だったが、
割り当てられた部屋が、3階のちょうど総務部長室辺り…

とある問題を引き起こした私はここで3時間、たっぷり絞られた。

内容はたぶん、一生の秘密!?。

だから、唄うどころではなくて、終始緊張していた自分であったのだ。



上京したての頃、とにかくバンドやるぞ!
という気合いばかりが先走って、ガチガチに肩に力が入ってた自分。

先輩で憧れの山下某氏が作ったという伝説の「軽音楽研究会」の門を、
いや、オンボロな扉を開いてみるのだが、そもそも山下某氏は
確か3日間で学校を辞めたんじゃなかったかしらん??などと
軽く疑いつつ、さてバンドメンバーを物色するのだが、
前のめりになって、肩に力が入れば入るほど、
「同好の仲間」など見つかるはずもない。

少し自制して、みんなの意見も聞いてみよう!と思うにいたって、
各人の趣向を調査してみると、当時の一番人気が
ネッド・ドヒニー」っていう、
私には正体不明のシンガーソングライター。

そのデビューアルバムというのが、既に希少盤で名盤とのことで、
カセットテープを買ってウロウロしていると、あちこちから
コピーテープが集まってしまった。

果たしてこれがそんなに凄い盤なのかどうか?
自分にはさっぱり分からない。

時代は確かに、ほんの一瞬とはいえ、
「西海岸ブーム」

ビーサン履いて、殆ど裸でサンタモニカ辺りをフラフラしてれば、
それだけでハッピー!?

そんなもんじゃないだろ!?などと思いつつ、
このネッド・ドヒニーを、やっぱり充分に力んで聴いてみるのだが、
まあ、悪くはないんだけど…やっぱり辞めよう…あの温すぎる会。

西海岸音楽は、そのライフスタイル同様、
テイクイットイージーで、物事をあまり深く考えずに、お気楽に愉しむべし!...
そういうことを学ぶのは、私の場合、もう少し後だったりする。

ちなみに今また久しぶりに聴いてみると、確かにNY系とかウッドストック系
のSSWの方々と比べてみると、捻りがイマイチかなあ...は思うけれど、
悪くはない…名盤扱いもあながち...という気がしてきた。
Ned Doheny - I Know Sorrow


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6 Comments

バニーマン says...""
我が母校は、引越しこそしていませんが、小&中学校ともに建て替えられていて、昔の面影はないです。

ネッド・ドヒニーのファーストは今回初めて聴きましたが、
セカンドはホワイト・ソウルになっていて、かなり雰囲気違います。
2016.09.09 22:14 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."バニーマンさん まいどです"
昔いた学校とか職場、住んでた家とか、
あんまり再訪するものじゃないのかな?
それが人の道というものなの?....
なんてふと思うわけです。

その時代も既にセカンドは出てたんですけど
何故だか、この1stが異様に珍重されてましたね。

他にもエリックカズとか、アメリカンフライヤー、
フレッドニールやジェシコリンヤング…この辺を
履修するのが「偉い」とされてたように思いますが、
頂点はあくまでもザ・バンドとニールヤング…
そんな感じが当時の「東京」の風潮で、
軽いカルチャーショックでした。
2016.09.09 22:34 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."ネッドドヒニー"
舌を噛みはしないものの、ドネヒーとかドニヒーと、間違えて覚えてしまう、
ドヒニーは、水をかぶったジャケットがAORの名盤ということで、数曲を、
ラジオで聴いたりしましたが、前作は、もっとフォーク調というか、全体に、
70年代のシンガーソングライターの匂いがして、すごく懐かしい感じです。

いつものくくる癖ですが、キャロル・キングに、僚友ジェームス・テイラー、
ジャクソン・ブラウンあたりの音で、カールトンの初期の歌もんアルバムも、
この手の感じだったと、すごく落ち着ける感じのうえ、遠い目になります。
2016.09.10 07:04 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん まいどです"
その”水をかぶった〜”セカンドアルバムこそ、彼の真骨頂かと
思うんですが、なぜか地味なアメリカンスピリット漂う
1stアルバムの方が、当時すでに入手困難ということもあって、
「幻の名盤!」扱い!。
やっぱり日本人は、限定品とか希少品に弱いんでしょうかね?

ああ...ラリーカールトンの1stのイージーエヴィルだったか??の
ギターソロこそ、自分の原点かな?って思ってます。
いろいろあそこで目が覚めましたから!
「極意開眼!」って奴ですね!。
2016.09.10 10:44 | URL | #- [edit]
ticca says...""
こんにちは。ハード・キャンディから聞き始めた初心者です(笑)。当時は、こういう大人の音楽も聞けるんだぞ、とばかりに、やたらいきがってた私です(笑)
2016.09.10 18:01 | URL | #KujIxLC2 [edit]
pipco1980 says..."ticcaさん 毎度です"
こんばんは
ハードキャンディ…の方が、遥かにゴージャスな作品に
仕上がってると思いますが、どうもロック原理主義?とでもいうのか、
デビューアルバムを寵愛する風潮が、かつて確かにありました。
それに加えて、入手困難盤...これに滅法弱いんですね….。
2016.09.10 20:30 | URL | #- [edit]

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