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ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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風のハーモニー

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Ernst Leitz Wetzler 'Summar' 5cm / 2(1937)

ユーフォニアム…なのだろうか?
咄嗟に、普段は使ったこともないこの名詞が
脳裏をよぎったのだけれど、
真相はこの際どうでも良いような…?

とっても朗々としているものの、
静かで穏やかな音だから、他のトランペットや
サキソフフォンとの合奏には、これ自体の音が
かき消されてしまいそうなほど心もとないけれど、
心の奥深くにひっそりと仕舞い込んでいた何かが、
思い掛けずにノッソリと姿を現すような、
どこか危険で、怪しい佇まいもあり、
その表情豊かでたおやかな音に、しばし身震いした午後であった。

故郷に帰ってきてから、意外と頻繁にビッグバンドとか
管楽器隊の演奏を聴く機会が増えたように思う。
実は昔はその暑苦しい音が、どちらかと云うと苦手だった…。

もちろんビッグバンドに自分が加わって、
エレキギターだけど演奏したことも少なからずあるけれど、
今にして思えば、ちゃんとその音を愉しんでなかったように思う。

独特の、分厚くて痺れるようなハーモニーを愉しむどころか、
くそう、あのボントロのオヤジ、また音外しやがったな!とか、
アルトの音程が相当高めで聴きづらいのに、誰も注意しないのは何故!?。

そんな感じで、粗ばかりが気になって、音を愉しむなんて、
それどころじゃなかったからいつも不機嫌なまま、
逃げるように撤収してばかりだから、
フルバンド、ブラスバンドは苦手…!と思い込んでいた。
その後、音楽を純粋に聴いて愉しむ立場となっても
ビッグバンドジャズは、どうにも苦手だったように思う。

今は年をとったせいなのかどうか分からないけれど、
多少の音程差も、ジャストチューニングより多少幅があった方が、
倍音構成上豊かなハーモニーを愉しめるじゃあないかあ!

音程が外れたり、キメが散ける重大なトラブルも、
ちょっとしたアトラクション、曲のアクセントに過ぎないぜ!
そう思えるようになると、とってもブラス音楽を愛おしく
思えるようになって、今では大好きなジャンルとなっている。

ユーフォニアム…かどうか、さだかじゃないけど、
まさにホーン楽器全体をさす言葉「WINDS」とは良く云ったもので、
まさに風の音楽だなあと、深い感銘を受けるのだった。



まあ、近頃は「風」といえば、答えは風の中…で、
そこいらのお笑い芸人さんにまで語られてしまうようになった
ボブディランであるけれど、彼について、何か書こうとも思ったけれど、
既にそうした形で、話題が巻き散らかされてる感もあるし、
曲もいろいろ紹介されているから、今更自分ごときが何を?…
という感じで、知ったかぶりがどうも恥ずかしい感じになってきた。

まあそんな中、あれからひたすら、彼のザ・ブートレグシリーズが、
全貌は知らないけれど、取りあえず家にVOL.12までは全部揃っていて、
しかもそのV.12がCD18枚組ときてる関係で、殆ど聴いてないことに気付いて、
何となく体調も芳しくないところで、ボチボチと聴き始めている。

まあ結局はRolling Thunder Revueモノが自分のお気に入りらしく
Vol.5ばかり何度も聴いてたりして、ちょっと偏りがあるな….
でもまあ、ディラン自体が、時代によって左にぶれたり右にぶれたり
宗教もいろいろ改宗続きで、思想も発言もぶれてたりするから、
ディランの場合は、そんな聴き方が却って正解のような気もする。

そう云うわけで、いきなりディランではなくて、
大好きなTHE BYRDS!
もちろん曲は彼らの出世作のディランソングを…
ロジャーマッギン、カッコいい!!。

The Byrds - Mr.Tambourine Man


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6 Comments

says..."ボブ・ディランの曲のカバー"
ボブ・ディランの曲は、弾き語りに近くて、アレンジしやすいのか、
けっこうカバーされ、カバー曲でも名演やヒットした曲が多いです。

「風に吹かれて」も、聴きやすい(?)PPMのカバーは有名だし、
デイブ・メイスンも参加したとされる、ジミ・ヘンドリックス版、
「見張り塔からずっと」は、ディランも気に入り、取り入れたとか。

バーズの「ミスター・タンブリンマン」は、12弦のイントロが、
すごく印象的で、まさにフォークロックの幕開けという感じです。

このレコーディングは、ロジャー・マッギンだけが演奏に参加し、
あとはスタジオミュージシャンらしく、デビッド・クロスビーも、
ギター演奏という点では、評価されていなかったのでしょうか?

2016.10.17 19:09 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."たぶん…ギターマジシャンさん? まいどです"
この曲に限っては、バーズヴァージョンの方が
原曲より遥かに有名ですし、
実際にディラン絡みで全米/全英ナンバー1も
この曲が初なのだそうです。

フォークロックの幕開けを颯爽と告げる曲として、
この曲とターンターンターンは
やっぱりロックの歴史そのもの!
いつ聴いても気分はアゲアゲとなりますね!


2016.10.17 20:56 | URL | #- [edit]
バニーマン says...""
こんばんは。

>ビッグバンドジャズは、どうにも苦手だったように思う。

今でもそうなんですが、ビッグバンドは部屋で聴く気がしないんです。
部屋で聴く、というか、オーディオ・セットの前に座って、じっと聴くというのが
なんとなくダメで、ライブとか映画とかで聴くのはいいのですが・・・。
全然タイプは違いますが、ラップもそうですね。
何故かな?

高校生のクラブ活動のようなバンドでも、そこら辺の公園でライブをやっているのを聴くのは、とっても気持ちがいいんですけどね(笑)

2016.10.17 21:00 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."バニーマンさん まいどです"
ううむ...バニーマンさん鋭い! 確かのその通りですね!
外とか大きなホールだと抵抗ないんですけど、部屋では確かにキツい!。

小学生の低学年の頃は、スーザマーチ集なんて迫力あって大好きだったんですけど、
それは学校のある程度大きな音楽室で、しかも大音量だから良かっただけで、
家では「あれあれ?」ってな感じでした。音楽のキャパシティってやっぱり大きいのかな?
2016.10.17 22:03 | URL | #- [edit]
oyajisann says..."ディラン"
今晩はディランまともに聞いたのは血の轍あたりから興味もったのは
それより前の新しい夜明けあたりでジョージとの競演あたりディランの
曲良いと思ったのは中坊の時聞いたバンドで有名な曲のディランⅡの
日本語カヴァーの男らしいって分かるかいなんで熱心なファンではない
のでブートシリーズ買っても聞かないだろうなぁ。
バーズのカヴァーはイントロのギターからイカシテますね。
と言いつつバーズもアサイラムから出た再結成アルバムからです。
追記
体調その後如何でしょうか?
2016.10.18 23:06 | URL | #eTRrWisM [edit]
pipco1980 says..."oyajisannさん 毎度です"
ちょうどね、我々の世代がロックに注目し始めた頃、ディランは交通事故の
リハビリで隠遁中でしたから、やっぱりバングラデシュコンサートでの復活劇辺りが
最初だったと思います。

The Bootleg Seriesは、言うなればストーンズのアーカイヴライヴシリーズみたいもので
ディランのまさしく歴史的なライヴ音源を、極めてクリアーな音源で収録してる貴重な
シリーズですから、マニアじゃなくとも、各回が愉しめる内容になってますから、
わりとおすすめです。
1枚モノのでは全然物足りなかった「Hard Rain」の全長版なんてやっぱり嬉しかったですしね。

ちなみにディランは現在も一切のコメントを残してないようですが、
ステージでは久々にギターを弾いたり、4年ぶりにLike A Rolling Stoneを唄ったりしたそうで、
案外....喜んでるみたいです….ほんと、面倒臭い奴ですね!。
2016.10.19 00:39 | URL | #- [edit]

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