ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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脱走兵の憂鬱

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Ernst Leitz Wetzler 'Summar' 5cm / 2 (1937)

♫ええじゃないか ええじゃないか….?

ここの大学祭恒例のええじゃないか…じゃなくて、
いわゆる「よさこい踊り/ヤートセ大会」らしい。

結局私は、チャリンコで10分足らずのこの大学の、
世にも珍しい「鉱山学部」の受験に失敗して、
わざわざ遠い遠い首都の方に夜汽車に乗って向かったまんま、
以後何十年も同所にへばりつくことになるのだ。

今でこそ得意科目だけど、当時は大の苦手だった日本史を
もうちょい真面目に学習して、すんなりここに合格して
入学していたら、いまごろ人生どうなっていたんだろうか?
なんて手前勝手な妄想を巡らせながら、大学祭をフラフラしていたけれど、
やっぱり何にも想い出がないから、センチメンタルにも
なりようがない。

高校生の頃は、サッカー部を正式に立ち上げる為の活動が、
いつの間にか学校の頭を越えて「高体連」や「サッカー協会」
等々を巻き込む政治活動と化してしまって、
当然学校側からは厳重注意…!。

ほどなくロックバンドのコンサートの自主運営やら
様々な活動の傍ら、友人と二人でロック専門、
ガリ版刷りのミニコミ紙(評論誌)を発行して、
その営業というのか、拡販配布の為に、
市内のレコード屋さんや書店、喫茶店、さらには繁華街の
ディスコやバーなんかにもアシゲク廻っていたら、
どうやら「怪しげな印刷物を拡販して回ってる高校生がいる…」
と、学校に通報されたらしく、学年主任に呼び出され
「なんだ、またお前かよ!」というわけで一喝される。

ところが意外にもミニコミは人気を呼び、重版出来!...
やがては地元ラジオDJや人気バンドメンバーなどの
外部ライターなど、充実の人材が揃ってくると、
いよいよ有料配布=販売(100円)!ということになると、
様々高校生には処理しきれぬ問題が次々と勃発して、
仕方がないので、最も売れ行きが良かった大学生協関連の
ライター兼外郭スタッフの方々に編集権と云うか経営権を譲渡!
なんて事になったりと、いろいろガタヒタした高校時代を過ごしていた。

そんな生活環境にいると、いつの間にか、モノの「シェア」っていう
サイクルに完全に巻き込まれるようになって、何だか毎日、
好き嫌いを問わない、様々な正体不明の輸入レコードが、
自宅のターンテーブルに次々と乗っかるようになって、
音楽知識だけはどんどん貯まってゆき、イキオイ音楽だけじゃなくて、
様々な書物が自分の枕元に
渦高く積まれるようにもなってしまうのだ。

バロウズ、ギンズバーグ、ケルアック…吉本隆明、諏訪 優…。

正直こっち方面は、おつむが弱くて殆ど理解できない。
30才を少し過ぎた頃、「裸のランチ」とか「ソフトマシーン」とか
大人買いで再挑戦してみたけれど、やっぱり理解不能。

そんな中、相当難解ではあったけれど、夢中になって読み耽るのが

ボリス・ヴィアン(1920−1959)

トランぺッター、ジャズ評論家、シャンソン歌手、レコードディレクター
作詞作曲家、オペラ・バレエ脚本家、映画監督、映画脚本家、俳優、画家、
美術評論家、イラストレーター、劇作家、詩人、翻訳家、そして小説家ほか。

まだアマゾンがない時代、田舎町で彼の書籍を探し出すのは
相当骨だったけれど、殆どこの大学の生協がらみの古本取引で、
不思議にその時代、ほぼコンプリートできていたように思うが、
今はもう殆ど忘れてしまった、ただのだらしないオヤジなのである…。

ボリスヴィアンの自作シャンソン(作詞)「脱走兵」は、母国フランスでは
発禁曲だったはずだけど、何故か同国民はみんな知ってる国民歌であるらしい。

我が国では、高石友也さんというフォークのヒトが翻訳して唄い、それを
フォークルの加藤和彦さんなんかもカバーして唄ってた!。
(タイトルは「拝啓大統領殿」)

Boris Vian - Le déserteur(脱走兵)


高石友也 - 拝啓大統領殿
 

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4 Comments

バニーマン says...""
こんばんは。

やはり大学があるというだけで街の文化度が違いますね。
僕の住んでいるところなんて、バロウズ、ギンズバーグ、ケルアックなんて、
今でも(というか今ならなおさら)手に入りませんよ(^_^;)
彼等を知っている人間を探すのも大変。

以前、まだ個人経営のCDショップがあったころ、リトル・フィートのCDを買ったら、
店長に“こんなの買うのは今や君ぐらいだ”と泣かれたことがあります。
主に買うのは洋楽ロック専門だったので、日本でそんなに洋楽が売れていないって
知りませんでした・・・。
アイドル(歌謡曲)のファンというのは友人にいなかったので、ちょっとビックリしました。
だからシャンソンなんて、???でしたね。
2016.10.20 21:09 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."バニーマンさん まいどです"
いや、ショップ環境で云ったら、こちらもその時代、
街には「輸入盤店」も「古書店」もほぼ皆無でしたから、
高校生とはいえ、地元国立大学の県外出身者が多いサークルとか、
ネットワークに加わらないことには、まだ国内盤発売すらしてなかった
リトルフィートすら聴くことが出来なかったわけで
(確かFeats Don't Fail Me Now=邦題アメイジング!が日本で初発売でした!)
その点、大学のそばにいると自然と輸入盤のDixie Chicken!、
聴くことが出来たわけで、本も同じような感じでしたね。
ちなみに大学の生協から派生した古書+古レコード売買部門が、
現在も「出版社(無明舎)」として、地元文化の発信源という位置で
今もわずかながら機能してたりします。
2016.10.20 21:57 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."シャンソン"
シャンソンは、今でも、イージーリスニングのオーケストラが演奏したり、
ソロギターにアレンジされるような、有名な曲くらいしか聴いてないので、
ボリスなる人は、シャンソンとしても詩人、作家としても知らなかったです。

シャンソンというと、ジャズギター習い始めた頃、「本物を聴きなさい」と、
母に銀巴里に連れて行かれましたが、いわゆる銀巴里セッションでなく、
純粋なシャンソンをやっていて、これは、ジャズじゃないよと思いました。

高石ともやは、受験生ブルースと、ナターシャセブンのメンバーの中に、
「花嫁」の坂庭省吾と、ブルーグラスの名手、城田じゅんじがいるという、
日本のフォーク史として、多少聞きかじった知識があるくらいでした。
2016.10.22 19:58 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
フランス人なのでシャンソン調に唄ってるんでしょうし、
現にそう聴こえますけど、この人は実際にはジャズトランぺッター
としても名を馳せたヒトであります。

もちろん小説家としてのボリスヴィアンが一番有名でしょうし、
私も高校時代はそう云う見識しかなかったですけどね…
際立ってマルチな才能があったヒトなのでしょうね。

小説家としては、評論家はだしのジャズ好きなのに
一度もアメリカの地を踏むことなく、米国人風の偽名で
小説を書いたりと、ナカナカ厄介なロンクンローラー(?)でもあります。

「墓に唾をかけろ」とか「日々の泡」「北京の秋」...名作なので機会があれば!...。
2016.10.22 21:09 | URL | #- [edit]

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