ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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人の役割

DSC09391a.jpg
Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

私は、万事当たり障りなしを信条とするような、
そんなひねもすのたりな俗物で凡百の人間だから、
お宮に詣って、殊勝におみくじなんぞを引いても、
いつも吉とか小吉。

今年は春から縁起がいいぜ!
で、やっと中吉…

そんな地味でありきたりな男。

ところが、ウチの母親とか、連れ合いたる家人は
この辺が実に波瀾万丈で、お互いに「大吉一番」とか
「凶」とか、なにしろその振り幅が尋常ではない。

では彼女らの人生が、相応に波瀾万丈か!?
と云えば、さほどでもなく、のほほんと嫁姑でつるんで
東京中の銭湯とカフェをハシゴして廻ってるくらいだから、
どうやら奴らのそうした災厄は因果応報となって
すべて、彼女らの身近に控える(?)実に平凡な地味男…
即ち私に、降り掛かっているような、
そんな気が、今頃になってヒシヒシ感じるのだ。

世紀末もいよいよ押し詰まり、
ノストラダムスの大予言によると
アンゴルモアの大王が降りてきて、
地球破滅の日が、もはや目前に迫っていた頃…

私は家人と、家人の曾祖父たる某明治の元勲の墓所の
草刈りをしていた。

草刈りと云っても、青山墓地は南東の端の崖っぷち、
眼下には西麻布とか六本木、乃木坂が広がる超一等地の
百坪に及ぶ広大な墓所を、曾祖父である男爵は占有しているのだ。
家人とは...

「これが宅地だったらなあ…とんでもない財産なんだけど、
 墓所じゃあなあ…」

なんて話しながら、ただひたすら、腰をくの字に曲げ
草を刈り続けた。

日が傾き始めた頃、ようやく刈り終わり、それまで見えなかった
墓石や墓標が表出すると、どこからともなく、随分年配の作業員風の
方々が、たぶん6人くらい現れて、墓石の周りに座り込んだ。

何処のどなたか分からぬが、皆口々、伏せ目がちに
何かぶつぶつ呟いてる…。

よく耳をそばだてると、どうやら我々は叱られてるらしいのだ。

「これまで散々放っといたくせに、
 今更どういう風の吹き回しだい…?」

「なにを企んでるんだ、こいつらは…」。

先に切れたのは家人の方で...

「ここは曾祖父の墓ではあるけれど、自分は直系ではないから、
 今回初めて、この墓所を知り、お詣りにきたらあまりにも
 酷い退廃状況だったので、こうして草刈りをした…
 それの何が問題なのか?」

そう主張するのだが、相変わらず彼らは、
我々に一切視線をくべる事がないまま、相変わらず早口の小声で、
ブツブツとしゃべり続けるのだ。

「云っておくが、墓石にはむやみに触らん方がいいよ、
 バチ被るからな…親がおるなら3年以内…身近な誰かが大怪我、大病…あと…」

これには私も少し立腹して…

「じゃあ、どうすればいいのか…知ってるなら教えてくださいよ」

そういうと、一人が初めて私と視線を合わせて云うのだ。

「ちゃんと、そういうことは、我々にな、任せれりゃいいんだよ!」

私はすべて了解した。

そうか彼らは、墓関係の「業者の方々」。
彼らに依頼して草刈りとか、墓の整備や維持管理を依頼せよ!
そういう意味で、素人が勝手に来て、草など刈ってたから、
臍を曲げ、機嫌が悪いわけね。

なるほどそういうわけかあ…で…草刈りして、掃除とかしてもらって
1回どれくらい掛かるの?と尋ねると、視線をずっと逸らしっぱなしの
中年女性からなんと答えが返ってきた。

「百万円…」

「高っかいねえ…」というと、また違う老人が

「バチ被るよりずっとマシだろ…」

なんかここ、ガラ悪いなあ…ぼったくり??
そう思いながら、日もとっぷり暮れたので、我々は撤収した。
帰宅途中に墓地の管理事務所で、今しがたの事を話すと、
管理人さんは、急に顔色が変わって「ああ、来ましたか…奴ら」
というので、私は…

「墓の保守管理かなにかの人夫さんとか、そういう業者の方々?」

と尋ねると管理人は…

「そういうわけでもないんです…ただ時々…夕暮れ時にね、
稀に現れては、なにやら憎まれ口を叩くらしいです…
私は観た事ないですけど…」

「それって、ええ…何ですか??心霊現象?」

「月に1度か2度、そんな報告いただくんですが…何でしょうね一体??」

ちなみに3年以内に、直接攻撃で怪我、病気、そして失職等々、
あらゆる災厄が、私の身にまんまと降り掛かるのだ。

祟りをいただくような罪を犯したつもりは全然ないけれど、
私は逆にありがたいと思っている…。

全部自分に降り注いでくれたのだ。
これが身内や大事な人たちに因果応報として災厄が降り注いだのなら
もはや痛恨、悔やんでも悔やみきれなかったはずだ。

自分に降り注いでくれて、本当にありがとう!

そして、まさにこういう事が、私の人生の役割だったかもしれない。

あの墓地のご老人方には、逆にお礼を言いたい心境であるのだ。



CHAKRAは、私のバンドマン時代のお友達バンド。

彼らは私のような「何でも屋の職人」ではなく、きちんと
自分たちの音楽をクリエイトするアーティスト…
当時は口が裂けても云えなかったが、ホントは
とっても羨ましかった...。

そんな感じだから、やがて彼らがこのデビューアルバムを
発表した時には、貪るように聴いて、そして嫉妬に狂い、
身悶え、ノタウチマワるのだ。

とくに嫉妬したのはこの曲。

板倉の文くんとは、どっちがよりフランクザッパが好きか!?で
張り合った仲ではあるけれど、それ以前に、私も高校時代、
沖縄はマルフクレコードから通販で地元新作民謡アルバムを取り寄せて、
そのサウンドを研究していた身の上。そういう事までも、
すっかり彼に遅れを取り、しかも大きく水をあけられた形となって、
私の小さな自尊心はもうボロボロ…

もちろん彼らと、いつもの三軒茶屋あたりで会うときは
「やあやあ元気!」と平静を装っていたけれどね…

CHAKRA - 島の娘


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10 Comments

瑠璃絵 says...""
おはようございます
Pさんの写真には言葉があります
経験でしょうか、天分でしょうか
下手な写真集より・・・良いです
次回も楽しみにしています。
2017.01.24 08:38 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."瑠璃絵さん 毎度です"
おはようございます。

いえいえそんな...ただの下手の横好きってなものですよ、
なんてね、おだてられると、すぐに木に登るタイプの、
やっぱりただのありきたりの俗物でやんす!。
でもありがとうございました。嬉しいっす。
2017.01.24 09:19 | URL | #- [edit]
バニーマン says...""
こんばんは。

おみくじは“大吉”じゃない方がイイらしいですよ。
吉ぐらいがよろしいようで。

それよりも100坪のお墓!
スゴイですね。
考えるだけでもクラクラします。
2坪ぐらいで十分です。
草取りのことを考えるとゾッとしちゃいます・・・(^_^;)
2017.01.24 21:49 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."バニーマンさん 毎度です"
青山の100坪...に、背丈以上の草が密集して生えている図…
これはやはり一族としては大きな恥…というわけで…。

結局実在する人間関係の中で、お前ら何を企んでる?的な
トラブルになったりするんですが、まあ今は解決しましたが、
なかなか大変でした。

毎朝のテレビの「星占い」でも、最低だと何となく「気をつけよう」って感じで
わりと気が引き締まるんですが、ラッキーなんて言われると逆に不安になりますね!。

2017.01.24 22:11 | URL | #- [edit]
yuccalina says...""
あらま、板倉文さんとお友達だったとは~!
実は私バンド関係で唯一ファンクラブに入ってたのがチャクラブでした。
好きになったのはKilling Timeからだったんですけどね。中野の多国籍料理店で新年会だか忘年会があってバンドの皆様と一緒に飲んだり食べたり。
ちなみに、私の押しメンは板倉さんでなく、ベースのMekkenさんでしたが(^^;)
2017.01.26 09:53 | URL | #qhVXTLRM [edit]
pipco1980 says..."yuccalinaさん まいどです"
それはまた...奇遇でしたね!

自分はまさにチャクラがデビューする直前くらいからですから、
もうかれこれ36〜7年も昔の話になります。
デビューアルバムは矢野誠さんのプロデュースで、スッゲエなあ!
羨ましいなあって思ってたら、セカンドアルバムは細野さんですって!
まあ私の嫉妬はその辺りでピークに達するわけです(笑。
2017.01.26 12:05 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."チャクラ"
チャクラというバンドは、まったく知らなかったのですが、当時、沖縄というと、
ハイサイおじさんの喜納昌吉か、パープルの紫と間逆のイメージでしたし、
ビギンやブーム(出身ではないですが)以前に、こうした音があったのですね。

コンプをきかせた沖縄音階とペンタトニックのギターのアドリブも良いですし、
後半は沖縄よりもトロピカル、高中や細野ワールドで、すごくいい感じです。

YouTubeで、「あこがれ」を聴いたら、フェイザーのリフ、歪んだソロも見事で、
四人囃子の「ゴールデンピクニック」と、かなり近いようなサウンドに感じます。
2017.01.26 19:19 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
彼らの沖縄音階音楽は、これ1曲しか知らないですけど、
その造詣の深さは、この1曲だけでもよく分かると思います。

今はどうやら、現代音楽方向にいる様子ですしね。

あと、Re-201っていうRolandのテープエコー...あれがやけにゴロゴロしてる
バンドだなあと云う印象で、Vocalの美潮ちゃんまで、専用に使用していて、
何とオペレータではなく、自ら唄いながらフットスウィッチで
リピートエコーとかを制御してたのには、驚かされましたね。

2017.01.26 19:37 | URL | #- [edit]
kaneya says...""
板倉文さんは、同時代にはまったく知らなかったのですけど、ハニワオールスターズのDVDで知りました。あれはお祭り的に出演者が多すぎたせいで、板倉文さんはちょっと目立たなかったんですけど、探してよくよく聞いたら三味線ギター。良くも悪くもワン・アンド・オンリーなギタリストだと思います。


2017.01.26 22:01 | URL | #GgoiIYCg [edit]
pipco1980 says..."kaneyaさん まいどです"
はにわオールスターズ…忘れてましたよ!上々颱風の礎みたいな
セッション(?)でしたが、メンバーが豪華すぎて眩しかったです。
板倉氏は、小川美潮に引っ張られた格好での参加だったのかな??
何れにしても、自分など足下にも及ばない、才気走ったギタリストではありました。
2017.01.27 00:50 | URL | #- [edit]

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