ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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ゴロワーズを吸ったことがあるかい

Gauloises_Caporal.jpg

私はおよそ常軌を逸したとしか思えない
ウルトラへヴィーなチェーンスモーカーだった。

もっとも酷いのは、酒を呑んでるとき、
苛々しながら商談の電話をしてる時、
そして何らかの集中した作業の時…。

たぶんどちらも2分と空けずに次々と火をつけて吸うから、
麗しい紳士淑女の銘柄「ハイライト」(!?)パッケージは、
あっという間に空になる。

気がつけば私のデスクの巨大なガラスの灰皿は、
山のような吸い殻と、憎々しく捻り潰した水色のパッケージが
2~3個放り込まれている、惨澹たる状態。

それを不埒にも自分で掃除するでもなく、
会社では事務のおばちゃんが、一日に数回、
お茶を出すついでに整理。
家では家人が、「まったくもう!…」などと
文句を言いながらもオートマチック(?)に片付けられるのだ。

そんなまったくだらしないスモーカーのくせに、
ヒステリックな禁煙、分煙運動なんかには、批判的だったし、
カフェで「禁煙」と云われてカチンと来て、

「喫茶店から喫の字はずしたら、ただの茶店だろう!
 看板書き換えな!」

などと馬鹿な捨て台詞を吐いて、店を出た事もある…。

ホントに恥ずかしい…反省している…。

生まれて初めて吸った煙草が、ゴロワーズ…。
もちろん、かまやつさんのあの歌を聴いたから…

♫ゴロワーズというタバコを吸ったことがあるかい
 ほらジャン・ギャバンが
 シネマの中ですってるやつさ
 よれよれのレインコートのエリを立てて
 短くなる迄 奴はすうのさ
 そうさ短くなる迄すわなけりゃダメだ
 短くなるまですえばすうほど
 君はサンジェルマン通りの近くを
 歩いているだろう

そして最も感銘を受けたのが3番の歌詞…

♫君はたとえそれがすごく小さな事でも
 何かにこったり狂ったりした事があるかい
 たとえばそれがミック・ジャガーでも
 アンティックの時計でも
 どこかの安い バーボンのウィスキーでも
 そうさなにかにこらなくてはダメだ
 狂ったようにこればこるほど
 君は一人の人間として
 しあわせな道を歩いているだろう

単なる悪戯でゴロワーズを吸ってみた高校生だったが、
実際には、両切り独特の葉っぱが唇にぺたぺたと
くっついて不快だし、味もイガイガで、何だか超古い
カビの生えたフランスの新聞か雑誌を刻んで、
それに火をつけて吸い込んだみたいな、
そんなエグさに、憧れも、意気がった背伸びも、
すべて吹き飛んでしまうほど強烈な、まさに

「粋な大人の世界をなめるなよ!」

そうムッシュに説教された感じ…。

少し前になめてみたジャックダニエル同様、
「大人の味」とは理解しがたいものだな…と
その時はそう思ったわけで、出来るなら、
そのまま自分には合わないものとしておけば、
今になってこんなに体調で苦労する事も
なかったろうになあ….と、
思わないわけではない。

仮に高校生くらいから人生をやり直せる事になったら、
果たして自分は煙草を吸わないでいられるだろうか?

友人に吸ってみろよ!って言われて、
何のこれしき俺だって!と、意気がって吸ったのは誰?

その結果、酷い目眩でクラクラしたけれど、
それをギリギリで堪えて、

「平気だよ!こんなのへっちゃらさ!...」

なんて強がってみせたのは誰?

たぶん、生まれ変わっても、煙草は吸ってただろうなあ…
そして本格的にカラダを壊して、やっと…やっとヤメられる。
My Foolish Heart…愚かなり我が心…である。

さて…そのかまやつひろしさんの訃報を聞いて、
真っ先に脳裏をよぎったのこの曲。

ヒットした吉田拓郎作のシングル「我が良き友よ」の
B面におさめられていた曲だったと思う。

我が良き〜を、かまやつ氏は、全然気に入ってなかったらしく、
それでもレコード会社のセールスの為に妥協してあげたのだから、
B面くらいは好きにさせろ!というわけで、
ちょうど来日中だったTower Of Powerにアレンジと演奏を
依頼し、歌詞もその場ででっち上げた曲らしい。

普通はタワーオブパワーのホーンセクションだけ雇い入れて
リズムは日本側ってな感じなのに、ムッシュの場合は
リズム隊も贅沢にタワーオブパワー!

私は高校生だったが、もはやイントロのギターだけで

おおお!これブルースコンテじゃあないの?カッコいい!!
タワーオブパワー節全開じゃんか!って、
すぐに分かったのが当時の自慢だったりする。

ご冥福をお祈りする…ペンネーム「MICK STEWART(!)」の
かまやつひろしさん…安らかに。

かまやつひろし ー ゴロワーズを吸ったことがあるかい


完全に蛇足なのは分かっているが、やっぱり好きだぜフリフリ…
スパイダースは、かまやつさんが唄えば、全部ガレージパンクになる。
そんなヒト他に居ない….偉大なヒトだ…。

ザ・スパイダース - フリフリ


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6 Comments

バニーマン says...""
合掌。

まったくもってこの曲は名曲ですね!
中学生の時に聴いてからずっと好きです。

僕の思い出は暇だったら↓です。どうぞ(^_^;)
http://blog.livedoor.jp/oukei318/archives/51813515.html
2017.03.02 21:42 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."バニーマンさん まいどです"
バニーマンさんの思い、しかと受け取りました!

自分は高校生でしたが、もっとピュアで背伸びしがちな
中学生だったら、この曲、どう感じただろう?って思いますね。
もっとワクワクしてたかもしれないですし、その逆で
全然理解できなかったかもしれません。

今日久々聞いたんですけど、やっぱり良いですね。
詩も曲もアレンジも演奏も….パーフェクトでした!。


2017.03.02 21:59 | URL | #- [edit]
oyajisann says..."ムッシュ"
今晩は「あの時君は若かった」小学生の時聞いて初めてソングライター
意識したのがムッシュかまやつさんでした。
アランメリルと故大口さんのウォッカコリンズと一緒にやってた時野音等
でライブ何度も観ました。
ゴロワーズ後の再評価でムッシュの代表曲になりましたが今聞いても
当時でB面とはいえよくシングルになったなぁと感心します。
私もこの曲のカッコよさ認識するのに時間かかったなぁ。
唯一の所有CDのゴールデンベスト聞いてます。合掌
2017.03.02 23:11 | URL | #eTRrWisM [edit]
ギターマジシャン says..."かまやつひろし"
スパイダースもタイガースもリアルタイムでなく、76年頃のGSリバイバルブームでちゃんと聴いて、テレビ番組で再集結したスパイダースの演奏は、革のカバーをつけたリッケンバッカーを弾くムッシュのシャープなカッティングが格好良かったです。

その頃買ったワニの本「我が良き友よ」には、ゴロワーズの章もあり、「のどが焼けつくように感じるほど苦い」とか、「フランスの下町の情景がゴロワーズの紫煙に漂う」とか書いてあります。

シンガーソングライターを目指す友人のデモテープを手伝った際、伝を頼りにムッシュに聴いてもらい、アドバイスをもらえると言うので付いて行き、友人がプロになるならバックバンドでも良いか、いっそ第二のレイジーになれないかと期待していました。

開口一番、ギターのチューニングをきちんとするよう言われ、冷や汗もので、友人には、さわやかな歌声だから、このままがんばりなさいと、当たり障りないアドバイス、色紙を何枚も抱えたドラマーだけ、やたら興奮していたという、懐かしい思い出です。
2017.03.02 23:27 | URL | #- [edit]
pipco18980 says..."oyajisannさん まいどです"
自分にとってのスパイダースは、このフリフリとバンバン、そして
解散間際のスーパーエレクトリック婆ちゃん….みんなパンクですな!

ウォッカコリンズも懐かしいですね!

ゴロワーズの再評価...って言うのがよくわかりませんが、発売当時から
凄く話題だったように思います...A面はツマラナイですけど….
B面曲の為にシングル購入って、当時けっこう流行ってたように思います。

ノーノーボーイ(名曲!)が表題のベスト盤を
私も持ってたような気がします。
2017.03.03 01:31 | URL | #- [edit]
pipco18980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
>伝を頼りにムッシュに聴いてもらい、アドバイスをもらえると言うので付いて行き

凄いですね。とても貴重なご体験、羨ましいです。

チューニングは、アマに対してプロは必ず言うんです。
調律が悪いって言うんじゃなくて、日本製ギターとか、輸入物でも
キチンと定期的にオクターヴピッチを調整してない楽器は、ピッチが悪くて、
凄く気持ち悪い….プロはテクニックなど二の次で、音程が第一ですから!。
レコーディングとか、まあまあ大きな仕事の前は、大体楽器をメンテに出すわけです。

レイジーって…影山君なら、バックの仕事やらせてもらってましたよ…!
マネージャーが大学の同級生で、一緒にアマバンやってた奴だったので….。
2017.03.03 01:43 | URL | #- [edit]

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