ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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祭り囃子がきこえる

DSC09964c.jpg
Jupiter-9 8.5cm/2 (L) (1957)

祭り囃子がきこえる…

人もたくさん出ているようだ。
でも今の自分には、その逆光の光景が、
あまりにも眩しすぎて、
これ以上近づくことが出来ない。

さっきまで降ってた雨のせいだろうか?
うっすらと、祭りには欠かせぬ大きな山車に、
ビニールシートが被せられてるようで、
逆光にキラキラと光を放っている…。

ずっと雨が降り続けば良いのに…
そんな悪魔の囁きと、このまますっきり晴れて、
この寂しげな街に、ほんの一瞬でも
昔みたいな活気を取り戻させてくれれば…
っていう、相反する二つの感情が交差する…。

いっそ、この離れた場所から、祭りを見物しようか…
そうも思ったけれど、いつになく大勢いる警官や、
警備員さんに、ほとんど不審人物のように、
監視され始めたのを察知し、すごすご、
帰途についたのだった。

不審人物には違いないけれどね…

ビールや弁当は持ってないし、
双眼鏡ではないが、カメラやスマホは持っている…。

その上、さしたる目的も無くて、ただそこにいるだけなのだから。

それも赦されぬ世の中なわけね…。



ちょうど浪人生の頃、この写真の視界にもちょろっと
写ってくるビルの、何階だったか覚えてないけれど、
イヴェント広場みたいなところで、ある日突然、
その頃、少々世話になってた「悪徳プロモーター!」から

「ああ、オマエとオマエ…。明日だけどな、
 あそこでなんかやれ!」

いつものように、プロモーターは言葉足らずで、
いったいどういう種類のイヴェントなのか?
何分くらい我々には割り振られているのか?
対バン(共演者)の有無は?

なんて全く知らされないのだ。

相棒の彼とは、高校時代一緒のバンドにいたから、
その点は気楽なのだが、1年前のレパートリーでは、
自分たちの趣味自体が既に大きく変わっているし、
今更、舞い戻って古いレパートリーなどやりたくない。

結局その夜、彼の家に泊まり込んで、高校生の頃は
やれなかった、シュガーベイブ(ナイヤガラ周辺)や、
はっぴいえんド(キャラメルママ)、南佳孝さん、そして
ブレッド&バターなんてのをやろう!
ということになるのだが、今のようにネットを捜せば
「楽譜」が存在するというわけではないから、
その場で歌詞とコードを聴き取り、2人用のアレンジや、
コーラス等々、朝まで…いや、たぶん出掛ける直前まで、
エレキとアコギ2人による探求と練習が。概ね1時間分、
恐ろしいスピードで続いたと思う。

現場に着いて初めて、イヴェントの主旨が判明する。

ラジオの公開録音番組…
ただし女子高生ターゲットのインタビューを採る為の番組で、
我々はいわゆる人寄せパンダ…。

我々の演奏は二の次…というか、放送に使われるかどうかさえ
分からない(たぶん使われないなあとは分かっていた)。

やがて、局アナの司会者が我々を紹介する…

「今、秋田で一番熱い二人組(!?)ブライアンズ!」

ブライアンズって…俺等のことか?…まあこの際なんでもいいや??

「ども、ブ...ブライアンズです…」

そんな感じで、シュガーベイブの賑やかな曲で、
始めたまでは良かったのだが、 
1曲終ると、ラジオディレクターに強引に演奏を止められて、
客席でインタビュータイムが始まるのだ。

さすがにJK達にも、そうした趣向がバレると、
席を立って逃げる者も増えるから、またJKが充分集まるまで、
我々は演奏させられ、客席が埋まったところでまた止められる。

そして前夜、コーラス部分で最も苦労したこの曲を始める。
(相棒はコーラスアレンジにコダワリを持っていたから、
いつもレコード以上の高精度なハーモニーを要求するのだ)

するとディレクターにまた止められると、
いきなり小声で怒られてしまうのだ。

「そんな唄、暗いし、誰も知らないから、人も集まらないじゃないか…
 アンタ等のプロフィールじゃあ、イチゴ白書をもう一度とか
 中央フリーウェイとか、なごり雪とか...そういうレパートリー、
 いったいどうなっちゃったのよ!早くそっち演れよ!」
(最後は命令口調だ!)

まあ、大体、この悪徳プロモーターとの仕事は、
いつもこんな感じで、いい加減なでっちあげばかり…。

このブライアンズ(!)の仕事は、この1回コッキリだったけど、
勿論彼とは、(もうちょい大規模なバンドで)その後何度も
ステージに立つことになるけれど、この唄は何故だか、
このとき1回こっきりしかやらなかったように思う。
良い曲なのにね。

それにしても受験勉強....いつしてたんだろ??

ブレッド&バター - マリエ


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2 Comments

ギターマジシャン says..."湘南サウンド"
ブレッド&バターというと、どうしても湘南サウンドという固定観念がありますが、この曲はシャンソン調で、また別の感じですね。

ユーミンが書いた「あの頃のまま」は、いまだに髪を伸ばしてギターを弾いている自分には、神ソングですし、達郎カバーの「ピンクシャドー」は元祖シティポップで、名曲が多いです。

それにしても、達郎、南佳孝と、当時最先端の音楽、まさにシティポップを演奏したら、バンバンを要求されるのって・・・。
2017.05.29 20:53 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
達郎さんも佳孝さんもまだ、ブレークどころか、まだまだ知る人ぞ知る...という存在でしたし、
「あの頃のまま」も「ピンクシャドウ」も、もうちょっとだけ先?という感じでしたかね。

覚えたてのトゥーファイヴワン進行や、aug、dimなんかを、これでもか!ってほどに
使えるのが、ただ単純に愉しかったです。

それにしても、バンバンにかぐや姫にユーミン…たしかにJK相手の主旨を充分知りえた上での
悪徳プロモーターによる企画書&プロフィール作りで、ちょっとだけ「それがビジネス?」って
勘違いした時期でもありました。
2017.05.29 21:13 | URL | #- [edit]

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