ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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トカゲの王子様

DSC05631あ
Leitz - Summar 5cm/2 (1937)

相変わらず体調がイマイチ冴えないから、
歯医者もサボり気味…。

日によって、重篤な時と、軽い時がある.

昨日は、めまいでほとんど歩けない上に、
ずっと蝉時雨がアタマの内側から離れない状態で、
なにしろ頭が重く、首が疲れる…

横になっても、一向に楽にはならないし、
何しろ毎度、夏は愚痴っているが、エアコンは壊れたまま…。
何だか人生最悪の夏になりそうだ…

おっと、去年の夏は盲腸!だったか…。

それはそれで可愛いらしいナースと出逢ったから
まあまあ良しとしたいところだが….さてさて…??



自分にとっては、この時が「初クリムゾン体験」。

しかし、このキングクリムゾン3作目にして、
異型&奇形のアルバムが、公式には、日本初発売…
つまり本邦におけるこれが「デビュー作」だから、
たぶんリアルタイムには、そうした不幸な(?)ヒト…、
相当、多いんじゃなかろうかと思うのだ。
(田舎住まいだから、輸入盤とか入手困難だし...)

超有名な「~宮殿」なるデビュー作の噂は耳に入っていたし、
たしかシングル盤の「クリムゾンキングの宮殿(パート1&2)」
だけは既に発売されていたかもしれないから(不所持!)、
サウンド自体は、ラジオ周辺で何となく聴いていたと思うけれど
自分的には、「新手のムーディブルース??」くらいの感想だった。

さてそれが何故自分はこのアルバム入手に至るのか!?
これが実に、自分で言うのもなんだが、「小狡い!」。

確か神戸のおばちゃんか、横浜のおじちゃんに
私と、1つ年下の従兄弟が小遣いをもらったので、
そのまま我々は、勇んで駅前のレコード屋に走った…
無論全速力ダッシュで商店街(金座街という)を駆け抜ける!。

私のお目当ては、ピンクフロイドの初期作や、シングル曲などを
オムニバスした「ピンクフロイドの道」っていうアルバム。

従兄弟は、たぶんビートルズか、レッドゼッペリンの3作目…
あたりがお目当てだったようだ。それを私は強引に…

「キングクリムゾンのリザード…これがモノスゴイらしい!」

そう思うなら自分で買えよ!なのだが...自分はどうしても
「ユージン斧に気をつけろ」のスタジオ音源を聴きたかったし、
「夢に消えるジュリア」のシングルも買い損ねていたから、
これは一挙両得!なんてニヤニヤしながらピンクフロイド
まっしぐらだったのだ。

「もしリザードが気に入らなかったら、自分の持ってる
ビートルズでもゼッペリンでもストーンズでも、どれでも
持って帰っていいからさ…だから、なっなっ…」。

そんな私の「悪魔の囁き」に導かれ、彼はキングクリムゾン
本邦初お目見えのLIZARDを買うのだ。

案の定、彼は私の家でこのリザードを聴くなり…

「こんなの眠いだけじゃっ!」

と、ほとんどキレながら、私のまだ数少ないレコード棚から
ビートルズのたぶん「ミートザビートルズ」と、ゼッペリンの
デビューアルバムを抜き去り持って帰った。

まあ、ゼッペは、元々叔父のもので、彼は従兄弟と
私の母の実家住まいだから、普通に戻っただけ…。

そうしたわけで、キングクリムゾン世紀の問題作
「LIZARD」は、晴れて私のモノとなったのだ。

ロバートフリップは、結局、2作目まではナントカメンバーを
引き止め.やりくりしつつ、レコーディングやテレビ出演などの
体裁を整えてはいたけれど、契約通りに3枚目を制作する頃になると、
もはや誰もメンバーがいなくなっていた。

仕方なく、前作の「Cat Food」あたりで手伝ってくれた、
英国ジャズ界の雄で、当時、有名なマーキークラブのハコバンだった
「キース・ティペット・グループ」に援軍加勢してもらいつつ、
幼馴染みのゴードンハスケル等を呼んで、Lizardの制作開始。

途中で、すっかりティペットらに主導権を奪われていることに
気付いたフリップは、これをクリムゾン名義ではなく、
フリップとしてのソロ名義で発売しようと画策したらしいが、
当然マネージメント側は「クリムゾン名義で…」ということに
なった経緯などから、フリップ自身は、このアルバムの存在を
永いこと忌み嫌っていた…と、言われている。

ルーパート王子のめざめ…におけるジョンアンダーソンの
ヴォーカルも、何かと出入りが激しくバタバタしてるクリムゾンの、
フリップを見舞いつつ、いっそ、イエスを脱退したピーターバンクスの
後釜としてヘッドハンティングしようと画策し、スタジオを表敬訪問すると、
逆に「一曲唄ってけよ!」と云われて、無理矢理参加させられ…
あろうことか「君こそクリムゾンに入らないか!?」って誘われつつ、
2年後には、大事なドラマーを引き抜かれてしまうのだ…!

その後、ツアー用のリハーサル開始初日にゴードンハスケルは
怒りに任せて脱退…(リザードバンドのライブアーカイブは当然存在しない)。
バンドは呆気なく崩壊するけれど、キースティペットとフリップは
その後も交流を深め、ティペットグループの数枚のアルバムプロデュースや、
彼主催のビッグバンド「センティピード」のプロデュースや、
バンドに参加等々も行っている。

キングクリムゾンの、バンドとしての音楽的完成=ピークは
あきらかに、「太陽と戦慄」だと確信するが、個人的な思い入れ
というのか、世界観/美学という点では、もう圧倒的にこの
「Lizard」が好き!。

しかしこと現代に至っても、これはクリムゾンではない…
いや、これこそがクリムゾンだ!...と議論が起きるほど、
評価が一定してないアルバム。

個人的には、サウンドの様々な断片に、魔法がかけられて
いるような、そんな他ではあり得ないほどの
魔力をもった…そんな希有な作品。

人生の中で、そんな私と全く同じ感想を持ってた人物は
僅かなのか、多いのか分からぬが、3人…。

一人はミニコミの相棒。
そして40数年来の付き合いのベーシストと、
元ギタリストで作曲家、今はスタジオも経営する
オーディオ雑誌関連の評論家…。

本来は23分に及ぶ組曲の全てを聴いてもらいたいのだが、
取りあえず最低限、ボレロに繋がったテイクで….。
(若干編集された箇所があるが...これは絶対やっちゃあ行けないぜ
 You Tuber! 堪えてください!)

リザード("Lizard")
(a)ルーパート王子のめざめ ("Prince Rupert Awakes")
(b)ピーコック物語のボレロ (Bolero - the Peacock's Tale")

King Crimson - Lizard (Prince Rupert Awakes~Bolero)


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4 Comments

バニーマン says...""
こんばんは。

>しかし、このキングクリムゾン3作目にして、
>異型&奇形のアルバムが、公式には、日本初発売…

えっ? そうなんですか・・・?
初めて知りました。
宮殿なんて、アビーロードを引きずりおろしたという宣伝文句だけで
十分売れそうなかんじがしますけど・・・。

やっぱりこの歌声はジョン・アンダーソン!
そういう訳なんですね。
いつものことですが、先に曲を流して、本文を読むので、
えっ、クリムゾンだったよな・・・?って、ビックリしました。
僕がちゃんと聴いたクリムゾンのアルバムは宮殿だけなので(^_^;)
2017.07.14 20:17 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."バニーマンさん まいどです"
英国アイランドレコードとの契約が、何やらややっこしかったみたいで、
同時期のアイランドレコード所属のFREEやTRAFFICなんかは、
日本ではキングレコード(!)。クリムゾンは遅れはしたもののワーナーパイオニア…?
たぶんクリムゾン側のオフィスが、独自にアメリカ側との販売契約をした関係で、
それが日本での発売に影響したと思われますが、まだまだ日本は敗戦国(?)。
アメリカさんが「NO」って言えば、それまでのお話でした。

そうしたわけで、普通に時系列で「宮殿」から聴いていれば、また違った印象だった
かも知れませんが、何しろこれが最初だったもので、もはや「くせ者」にならざるを得ないわけで、
クリムゾンマニアの「練度」が、日本だけ世界有数で「しつこい」「暗い」「研究者気質」
「箱モノ良く売れる!」...っていうことの本質が、実はこの辺りにあるような気がします。

ちなみに、一応、このアルバム用のプロモツアーは計画されながらも
バンドは崩壊するのですが、そんな中、急遽行われたベース&ヴォ−カルのオーディションに、
あのブライアンフェリーが登場するんですねえ!...落とされますけど。
そう言うわけで、クリムゾンとロキシーは、ずうっと同じ事務所なんです!。



2017.07.14 22:00 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."ゴードンハスケル"
あのキングクリムゾンの超名盤がすぐに日本で発売されなかったのは初耳で驚きましたが、考えてみれば、ビートルズも映画公開の64年になり、やっと国内編集盤が出るという状況でした。

自分のリアルタイムとしては、ロイ・ブキャナンの2枚目が「ロイブキャナン登場」の邦題、REOスピードワゴンも南部ロックの時代ですが、7枚目の2枚組ライブでようやく本邦デビュー、シャカタクも2枚目のナイトバードが売れてからの、1作目の発売でした。

フリップは、ゴードン・ハスケルを嫌ったのか、「紅伝説」のボックスセットで、「ケイデンス」のボーカルを、エイドリアンブリューに差し替えていて、リミックスとはいえ、こんなことしてよいのかと思いましたし、この曲は、リザードでなく、ポセイドンでしたが、「トカゲの尻尾切りだ」と友人が言ってました。
2017.07.15 00:51 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん まいどです"
確か71年の夏頃、このリザードの国内盤が発売されていて、その1〜2か月後に
順次「宮殿」「ポセイドン」は発売されています。リザードの英国発売が
70年の暮れでしたから、遅れること約半年….しかし宮殿に至っては….!

フリップは、既にSSWとして認められつつあった幼馴染みのハスケルを
強引に口説いてクリムゾンに加入させたということであるらしく、
また聴いて分かる通り、格が違うほどの素晴らしいベースプレーも含め、
可愛さ余って憎さ百倍、「辞め方」が、根の深いフリップの怒りを買ってしまったらしいです。

また、作品制作のプロセスも、すっかりフリップ以外に主導権が渡ってしまって、
それも「お気に召さない作品」ということになってるようです。

「ケイデンス」はグレッグレイクヴァージョンもありますけど、出来は悪いですね。
本来のハスケルヴァージョンが際立って出来が良いです。
ブリューのは….まあお好みということで…。





2017.07.15 02:19 | URL | #- [edit]

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