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ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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幸運は不幸の顔してやって来る

DSC00129あ
P.Angenieux Paris Anastigmat 45/f2.9(L)(1949)

子供の頃はね、なんの迷いもなく、
こいつを摘まんでは、パクパク口に含んで
食べてたように思うけれど、今はね…
絶対無理!。



もうずいぶん大昔のこと….上京初年度の夏、
何しろ新しいエレキギターの購入資金稼ぎのために、
PAオペレーター(ステージ音響)のアルバイトに、
なんとか潜り込めたというのに、
いきなり夏休みを迎えてしまう…。

それをチャンスと思って、尚一層アルバイトに精出せば
目標にも大幅に近づこうか!というものだろうが、
何せ上京後、初の夏休みは、何としても帰省せねばならない…
って言う妙な固定観念があって、
結局、のちのバンドマン仕事に繋がるPAバイトは中断して、
普通に夜行列車で帰省した…。

それでもすぐに故郷でバイトが始められるように、
友人を通して頼んでおいたら、帰省した翌朝6時からいきなり、
「生協」青果売場のアルバイトを開始。

仕事は朝6時に、主任が青物市場から仕入れてきた荷を、
自分一人でトラックから全部降ろし
(ドライバー兼主任は、運転席で安眠中…)、
やっと起きだした主任から、その日の販売単価を聴取。

まだPCは無かったけれど、「電子ハカリ?」に品目毎に
単価を登録し、野菜をパック詰めしてハカリに載せれば、
売値をプリントしたシールが出てきて、それを貼付け、
順次お店に並べて行く作業。

午後になると今度は、配達用の荷を注文通り拵えて、
それをまたトラックに載せて契約各戸に配達…
勿論、助手席に乗っかって「まいどどうも生協です!」と
愛想良く(?)、段ボールを抱えて、
団地の4階まで一気に駆け上がる…。

それが終ったら、お店に戻ってバックヤードの掃除と、
ゴミ処理…。閉店は7時だが、自分は5時で終了。

それでお時給…@310円…。

朝5時起きで1日フルに働いて、日給3410円…。

エレキギターの購入目標額は約40万円…あまりに遠い。
遠すぎて、めげそうになる。

いや、実際には何度もめげて、ぱあっと同級会や
コンパなどの流れなどで、盛大に使い込んでしまって、
後悔したことが何度もある。

結局、故郷の「生協」では20日間ほど働いて、とっとと東京に戻った。

そしてまたバイト三昧。東京でのお時給は、@500円/h以下
ということはまず無い。無いけれど、学生対象のアルバイトは
今で言うワーキングシェアみたいな感覚で、人材が余ってるから、
労働時間とか、労働日数は少ないから、相変わらず効率は良くない。

だからいよいよ、以前から学校の仲間に誘われてたこと…
それの決断を下さねばならなくなった。

「夜勤の肉体労働」…つまり、当時の率直な言い方で言えば

「土方」….ヒジカタじゃなくて、「ドカタ」
通称「ヒジカタホルゾウ」…。

ちょうど建設中だった半蔵門線/青山1丁目あたりの地下鉄工事
作業現場…今は残土マネジメントもオートメーション化されている
らしいけれど、当時は基本的にベルトコンベアと、足りなければ
何しろ手動…ネコって一輪手押し車で、ひたすら夜明けまで
土砂を搔き出し、アームロール車のコンテナにそれを積み、
地下の現場に戻る足でセメントを運ぶ…。

それで日給が7千円ほど。
(なんの資格も待ってない学生バイトとしては、破格の待遇らしい!)

朝、いったん帰宅し、風呂はないから、洗面所で顔と頭だけは洗う。
無駄に長髪だから、髪の毛はナカナカ乾かない。
だから濡れたまんま出掛け、一応授業に出る…ほぼ安眠だがね…。

そういうわけで、理屈では2週間ほど詰めて働けば、すぐに10万円とか
稼げて、目標にグーンと近づけると思われるのだが、どうしたわけか

「あああ、今日はちょっとだるいなあ、しんどいなあ…
 雨振りそうだしなあ…中止になっても交通費もらえないしな…」

そんな感じで、2週間経っても案外1週間分くらいしか
結果が出せないなんて、情けない状態にもなるし、
サボってる時に限って、なんだかんだと貯金に手を付けたりするもので、
まあ何しろエレキギター購入費の目標40万円…
まだまだ遠い道であるのだった。

そんな時に、某有名ギタリストのボーヤだったって言う、
4〜5歳年上の学校の仲間から、借りっ放しだった62年製フェンダー
ストラトキャスターを、「そろそろ返して欲しい」って、
まあ当然の申し入れ。

或いは、それを10万円程度で(さらに値切ったように記憶してるけど)
「この際、買うてくれ!」....というので、少々考えさせて欲しいと
猶予を貰いつつ、一旦ギターは返却し、ほどなくして購入を決心する。

本来欲しかった機種とは違うけれど、もはや愛着あるモノになっていたし、
オールドフェンダーの逸品だけに、誰に相談したところで、
結論は一緒!「買うべし!」「絶対手に入れておくべし!」である。

彼にそれを告げると、彼は済まなそうに手を合わせる…

「御免、もう売約済み!」

ああ、当時なら10万くらい楽勝で持ってたのに!
と後悔しても仕方がない。

私には目標とする機種があるのだ、それは決して「ブレないぞ!」
そういうことなんだろうきっと!と、自分に強く言い聞かすのだ。

小野洋子さんも、先日の「ファミリーヒストリー」で云ってたではないか!

「幸運は、最初は不幸な顔してやって来る」って…。

名言だと思うなあ。

しかしだ….62年製のフェンダーストラトキャスター…
現在のお値段を調べてみたら…

250万円〜500万円….とのこと!

うぎゃあああ!



However…肉体労働による疲労も寝不足も、生まれて初めて経験する
バイト先での厄介な人間関係も、すべては欲しくて欲しくてたまらなかった
エレキギター=Gibson ES335TD…。

結局、40万は貯まらず…様々紆余曲折を経て、
中古のオンボロ335を入手することになる。

何度も何度も楽器店で様々な335を弾き比べるのだが、
弾くフレーズはいつもこの曲のソロ部分。
付き合ってくれてる友人までもが、
「またそれかよ。たまには違うの弾けばいいのに…」
と呆れられてた気がする。

自分にとって、335からダイレクトにフェンダーの真空管アンプ
っていうのが、最高の組み合わせだと思って疑わなかった時代を
まさの象徴する曲。

結局最初に揃えたエフェクターも、そんなわけで
Jim Dunlopのワウペダル。それにSho-Budのヴォリュームペダル…。
全然エフェクターじゃないね。

Larry Carlton - Easy Evil


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6 Comments

ギターマジシャン says..."カールトン"
「ルーム335」や「スパイラル」のディストーションで弾きまくるのに比べ、このアルバムは歌モノが中心で地味な印象でしたが、このアドリブソロはナチュラルな音からワウワウをかませて緩急が見事な好演ですね。

「コルトレーンへの敬愛」は、ロベン・フォードと出会う前は、歪ませ方もフレーズもこうだったのかなというアドリブですが、「フリーウェイ」のコードソロは、デビューアルバムでジョー・パスやモンゴメリーのような正統派ジャズを弾いた実力発揮で、3連カッティングであがるタイミングを必死で真似しました。

昔は、「ルーム335」や「ポイント・イト・アップ」の歪んだ早弾きが好きでしたが、歳をとったせいか、pipco1980さんも完コピされた「はるかなるブラジルの地」や、「スクラッチ」のライブバージョンの「ソー・ファー・アウェイ」のナチュラル音が好きです。

62年ストラトは、本当に惜しい話ですが、昨今のビンテージの金額は投機目的ですごいことになっていて、昔は、オールドギターなんて中古、セコハンだろうと、よほど程度のよいもの意外は見向きもしなかったように思います。(ビンテージは中古という顔をして?)

当時、ワウは好みにより、ヴォックス、ジェン、ダンロップと分かれましたが、ボリュームペダルは、ほぼショーバッドで決まりで、使い勝手が良かったのでしょうね。(自分は学生だったのでマクソンで我慢してました)
2017.08.22 06:48 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん 毎度です"
どうも歪ませ系の音が苦手でしたが、仕事的には辛うじてBOSS のOD-1を、
ごく薄くミックスして使ってた感じでした。

ラリーカールトンはやっぱりこの時代っていうか、セッションマン活動中心の頃の
職人的な気配というか、出で立ちというか、匂いがとっても好きでしたが、
Room 335あたりからのソロ作品以降は、ちょっと興味を逸してしまいましたね。
スムースジャズって云うのも、ナニしたいのか全然分からなかったですしね。

なんだかんだと、結局高校生以来ずうっと、ストラトは歴代って感じで
身近に居たりするんですけど、62年はやっぱり別格に凄い逸品でしたけど、
そればかり使ってる時って、その良さが意外と分からないんです。
手から離れて別のギターを手にした時に、

「ああ、あいつならココをこうすれば、こういう音が出せたのに!」って感じ。

ただ昨今の馬鹿みたいに法外な金額に見合うかどうかは分かりませんけどね。
(私は意外とCBS以後のデカヘッドに、ぶっといネックにぶっといフレットの
頃の奴で、繊細さはあまりなくて、ちょっと下品にじゃりじゃりする奴….好きです)

高校生の頃は安いJENワウを使ってましたが(それも中古で!)、後年ダンロップを買い直しました。
ショーバッドは、あの独特の抵抗器(?)による、フワッとした立ち上がりが最大の魅力でしたが、
いかんせんデカくて重くて、持ち運びの効率が悪いので、業界仲間のアーニーボール製
が小型軽量だったので、それとうっかり(?)交換してしまいました。サウンドは
まあまあだったんですが、何しろキチンとボードに組んで固定しないと、
いざ踏むぞって時に限って、 横になって転がってる…そんな感じで全然実用的じゃなかったです。!
2017.08.22 09:19 | URL | #- [edit]
つかりこ says..."おばんです"
僕もキホン、犬派ですねー。
子供の頃は、父の知人の飼っていた秋田犬が
柴系の雑種との自由恋愛によって生まれた子供をもらって
家の中で飼っていましたねー。
メスなのに、ジョンという名前でした。(笑)
そういえば60年代は、保健所が道端に毒入りだんごをばらまいたり、
首輪がついてるのに連れてったりしてましたよねー。(汗)
猫は、もらう機会が幾度かあったのですが、
母が嫌がるもので飼う機会はなかったですねぇ。
きらいではないんですが。
いまは、願わくばまた犬を飼いたいなあとは思っているのですが。

学生時代、僕もスーパーでバイトしましたねぇ。
夜間バイトというやつで夜7時~12時まででした。
時給はたしか900円だったかと。
当時のバイトのほとんどは、自給400~500円くらいでしたので、
破格の賃金でしたねー。
レジ→青果部→鮮魚部と移動しました。
青果部では重い荷物を降ろしたりすることはなかったですが、
パック詰め&ラップ→ハカリ&値段シールは嫌というほどやりました。
電熱台を使ったラップ作業のスピードとクォリティでは、
いまでも自信ありますよ。(笑)

そうそう、当時の学生の夜にガッツリ稼ぐ系のバイトのひとつに
「地下鉄工事」というのがありましたよね!(あと、工事現場の警備員)
明大山岳部の友達が、部費を稼ぐのにやってましたわー。
僕が住んでいた多摩西部の夜のガッツリバイトでポピュラーだったのは、
東芝府中工場の電子基盤づくりとサントリービール工場のケース洗いですね。(笑)
学生のバイト代って、なかなか貯まらないんですよね。(笑)
古いストラト、惜しいことをしましたねー!

ラリー・カールトンは、『夜の彷徨』以前のクルセイダースや
スティーリー・ダンに参加していた頃の演奏のほうが
神経こまやかかつクリエイティブだったかもしれませんね。

それにしても、最初から335でワウワウとボリュームペダル??
さすが、最初からフツーじゃなかったんですねー!
2017.08.25 01:31 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."つかりこさん まいどです"
何やらこちら嵐の真っ最中でして、ちょっと朝まで予断をゆるさないのかなあって、
そんなまあまあ緊迫した深夜であります。

愛情の深さというか、距離換算で云うと、断然イヌの方が近いですよね。
ネコはその点、少し遠くて薄い感じ….でも、だからいい…ってこともあるわけで、
やっぱり年とったり身体を悪くしたりすると、イヌはメンタル的にもヘヴィかもです。

今でも…ですけど、田舎はお時給、相当安いです。先日も何気なく某バーガーショップの
募集広告をぼんやり眺めていたら、日勤の時給650円ですって….。
かといって、特に物価が安いわけでもなく、まあ、アパートの家賃とかは安いみたいですけどね…。

自分も大崎駅前のテレビ工場で、基盤をテレビの箱に組み込むバイトをしてましたが、
学校の紹介物件なので、競争率も高く、短期&短時間しか仕事させてもらえませんでした。

あと、やったことはないんですが、仲間に誘われてたもので時給も1500円と破格だったのが、
冷蔵倉庫作業従事者…。ただし長時間勤務は無理なので、結局トータルでは普通の
サラリー程度ってのがオチが着くらしいですけどね。

ラリーカールトンは、まさにおっしゃる通りと思います。Room335って曲も、
スティーリーダンのセッションでのPEGのコード進行をパクったって、
当人が云ってましたからねえ…まあ元ネタも自分で弾いたのだから、どこまで
パクリかって云うのかも微妙ですね.。

その335とかワウとかっていうのは、上京してしばらく経って、
活動がなんだかプロ的な感じになってきたなあ...って頃合いですから、
この際、楽器、機材も新規の洋物(?)で揃え始めたわけです。
まあ、そうはいっても殆ど中古品でしたけどね….。
2017.08.25 03:45 | URL | #- [edit]
つかりこ says..."再度おばんです"
> 活動がなんだかプロ的な感じになってきたなあ...って頃合いですから、

↑あ、そうか!そうですよね。失礼いたしました。
ペットのハナシも最新の記事と、混じっちゃっていました。
どうも、すんません。
2017.08.25 04:01 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."つかりこさん まいどです"
2つ、3つのお題を、上手いこと纏められちゃったなあ、
さすがの構成力だなあって感心してました。

考えてみれば、ギターもアンプも、殆どが仲間や先輩バンドマンから
格安で譲ってもらったような、そんな状態でした。

2017.08.25 13:24 | URL | #- [edit]

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