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ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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ラスト・フレンド?

DSC08467あ
Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

自分は間違いなく犬派である。

物心ついた時には既に我が家には犬が居た。

黒っぽい和犬系の小型の雑種で、名は
センスもヒネリもない「クロ」といった。

ただ当時は、放し飼いといえば語弊があるけれど、
小型の雑種の場合、何処の家も管理は雑な感じ...
大声で呼べば何処からか現れ出ては来るけれど、
それ以外は気ままで自由、ふらふらと外出しては
そこらの野犬や、似たような状況の他の飼い犬らと
良く遊び、或いは自由恋愛(?)を、
大いに楽しんでいたかもしれない(オスだし…)。

そして近所の人々も、ああ何々さん家のワンコだ!
「おいでおいで、おやつをあげよう…」って、
人々も大らかというか、大雑把というか、
そんな感じの、昭和30年代末期ではなかったかと思う。

私はまだ学校に上がる前で、記憶は曖昧なのだが、
ちょうど東京オリンピックが開催されるにあたり、
まずは国の衛生・文化面を正さねばならぬ!的な
国民的スローガンの下、地域の保健所主導による
「野犬刈り」が始まった。

野犬も、中途半端な飼い犬も、とにかく街をリードなしで
勝手にうろつく野良犬どもは、首輪の有無、登録の有無に拘らず
ことごとく捕えられ、保健所に運び、随時殺処分されるのだ。

当然、外は危ないからと、クロに対しても
監視を強めたのだと思うが、一度外の自由な世界を覚えたワンコは、
もう室内などでおとなしくはしていない。

それがクロの最期だった…。

たぶん幼稚園児…の私は、それなりにショックを
受けたらしく、親たちは、どうしたことか何処からか
仔猫を貰ってきた。

和猫系の雑種で、全身が真っ白な仔猫だったから
名前は当然、センスの欠片もない「シロ」…。

しかし猫は犬以上に自由気儘な生き物。
近所から餌を貰いつつ、呼んでも知らん振り…。
夜だけ調子良くネグラに帰ってくる感じの自由さ。

しかし彼もまた、駐車中の自動車の下の、気持ち良い
日陰で安眠中…。

何年か経って、秋田犬の仔犬が我が家にやってきた。

さすがに世の中のモラルも大きく変わってたうえに、
すぐに巨大化もして、放し飼いというわけにも行かず、
キチンと小屋を造って、朝夕の散歩も、充分な時間を取りつつ、
それなりの手間をかけて育て、飼うことになった。

やがて上京して家庭を持つようになると、今度は小型犬というか
いわゆる「お座敷犬」と云う、言葉は悪いが、キッカイな
生き物が、家の中を我がもの顔で闊歩するようになった。

基本的に朝夕の散歩は不要らしいが、何となく不憫に感じて、
散歩に連れ出すと、5分も歩かぬうちに、犬がバテて、
道ばたに這いつくばり動かなくなる…なんだこいつ!?
と思うのだが、そういう犬種らしい。

たぶん人為的な「掛け合わせ」の結果による遺伝子的欠陥
…というものだろう。動物本来の摂理からすると、
自然界では、こんな奴はすぐに淘汰される。
ハゲ鷹の餌食にされるのがオチだろうと思う…。

なんだか、飼い主が云うのもなんだが、不自然な生き物だな…
そんな風に思って飼うから、子供はかわいがるが、
自分はどうも苦手な存在に成り果てる….。

そんな中で。いろいろ体調面の問題から、自分が実家に
戻って来ると、年老いた母親のところには「猫」がいた。

私も母親も、もはや体力的に犬は飼えない…
その事を充分に把握した上でのネコ…

なにしろネコは殆ど手間はかからない。

勝手に盛り上がって部屋の中で遊んでる…。

名前を呼べば、95%くらいはちゃんと寄って来る。
大概は呼んだだけで、寄ってきたところで、ネコにとって
何のメリットもないのだが、ほぼ必ず寄ってきて、
挨拶の儀式を済ませたら、またどこか別の部屋で遊んでる…。

人間の最期の友は、案外ネコなのかもしれない…。

いまだ自分は「ネコ派」である…!とは、胸を張って
云えたものではないけれど、犬を飼えてた頃の自分の体力が
どこか怨めしい、そんな心境なのかもしれない。



Pentangleは、中学生当時の自分にとっては、何しろ
ジミーペイジが敬愛してやまないといわれるギタリストの
バートヤンシュが在籍してるというか、創始したグループとして、
とても興味深かったにも拘らず、自分の周辺には、まだまだ
英国の深い森の妖精たちのサウンドにまで興味を抱く仲間は居ない。

あるとき、通っていた中学の近所にあった、大学絡みの古本屋兼
中古レコード店に学校の帰りに寄ってみると、唐突にまさに
自分にとっては憧れで幻のペンタングルのアルバムが
あるではないか…1000円なり…ウーム、そんな大金は中学生は
勿論普段から持ってない!...ふと自分は、友人に貸し、
まさにその日に返してもらっていたビートルズの海賊盤
「Hollywood Bowl Live」が手にある。

これを売れば…!いや、交換だ…。

人生初めての商取引であると同時に、全く未知の音楽に対して、
まさに初めての体験でもある一か八かの「決断」…。

緊張の瞬間であるけれど、異様に胸が高鳴るのを感じていた。
一種の快感であったかもしれない。

そうして、期待と不安と緊張を共にしつつ入手した
Pentangleの3作目「Basket Of Light 」(無論輸入盤!)...

今でこそ名盤の誉れ高い作品であるけれど、当時はただただ
英国のトラッド界を代表するギタリスト両巨頭の
バートヤンシュとジョンレンボーンが奇跡的に在籍していたグループ…
そうした外形的な話題でしかない。

さて中学生は果たしてこれをどう感じたか!??

…なんだコレ?

名手の巨頭たちは、自らの卓越した技術を殊更にひけらかすでもなく、
ただただ淡々と、その場の空気と解け合うように佇み、弾いている…。

たぶん彼らの良さ、すごさ、心地良さ等を理解できたのは
20代…イヤ、もしかしたら30歳を過ぎてた頃かもしれない。

まあそれでも、音楽ファンを続けていたからこそ、
こうした再発見もあるということで、Basket Of Lightの
冒頭に入ってたこの曲を…。

Pentangle - Light Flight


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6 Comments

ticca says...""
いろいろ共感を持って読ませてもらいました。犬派の自分としても、過去の出会いを思い出したり、猫との出会いもありましたし・・・
そうそう、ペンタングルを30代にして理解したとは立派だと思います(笑)
2017.08.23 15:15 | URL | #KujIxLC2 [edit]
pipco1980 says..."ticcaさん まいどです"
いつもticcaさんの音楽に対する深い造詣に感服しております。

ネコはイヌに比べて、普段さほど存在を意識しないまま、
何となく自然とそばに居るよ感が、また異次元の心地よさがあります。

実は後付けで突然良さが分かるというか、ハマるという事が
自分の場合ままあって、ビーチボーイズなんかも30歳すぎてましたし、
姉が昔ハマってキャアキャア云ってたスコットウオーカーやら
ジョンセバスチャンが突如理解できたり、ペンタングルやフェアポートに
ハマったり、その殆どが、実は中高生時代に出逢ってたのに、こちらの
理解力の未熟さから、30歳を過ぎてやっと追いついた….ってことが
やたらに多い自分には、さすがに呆れます。



2017.08.23 16:06 | URL | #- [edit]
ギターマジシャン says..."ペンタングル"
ブリティッシュフォークのグループというと、ペンタングルとフェアポート・コンベンションでしょうが、どちらもバート・ヤンシュ&ジョン・レンボーン、リチャード・トンプソンとアコギの名手を擁しながら、彼らのソロに比べると、アンサンブル重視の地味な演奏に感じます。

バート&ジョンのデュオ「華麗なる出会い」というアルバムがあるそうですが、ギタリスト二人のテクニカル対決、丁々発止のバトルかと思いきや、渋谷陽一によれば、「長いギターの聞かせどころがあるかと思えばそうではなく」「抑制のきいた、それでいて鋭いギタープレイ」とあり、若いころからいぶし銀のような二人だったのでしょうか?

それにしても、当時、ペンタングルのアルバムなんて、タワーレコードもHMVもなく、かろうじてディスクユニオンがあった時代で、よくぞ中学生が手に入れたものだと感心します。
2017.08.24 06:43 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."ギターマジシャンさん まいどです"
フェアポートの方は、もう少しフォークロック的で我々には理解しやすい部分もあるんですが、
ペンタングルは、よりトラッド感というか、フェアリーテール感は強いし、
抑制の利いたシブさというか、中学生にはやはりハードルが高かったと思います。

ところが一度この世界にハマってしまうと、実はバートヤンシュのソロや、レンボーンのソロも
後年たくさん聴くんですが、ペンタングルはやっぱり特別というか、神々しさを感じてしまう程、
素晴らしかったなあと思います。まあそれこそが、バンドの良さ、妙味...だと思いますね。

フェアポートも実は好きなんですが、今も続く歴史の長いバンドながら、
1969年のメンバーとその時の3枚のアルバムの出来が凄すぎて、
その他がどうも薄く見える!って状態で、残りの人生を使って理解出来れば、
案外幸福なことなのかもしれません。

地方とはいえ、国立大学に集う、様々な地域の学生さん達が醸し出す特異な文化、
そしてまだゲバの不穏な空気が色濃く残る地域の時代に育った影響は、
意外に大きいのかもしれないです。中古店も学生生協組の発展形の店でしたから、
少ないですけど、何ともマニアックな掘り出し物ばかりだったように思います。
モビーグレープとかザッパとかね(当時は買わなかったけど…痛恨!)

2017.08.24 09:27 | URL | #- [edit]
つかりこ says..."おばん・・・あいやおはようございますー"
Pentangleはじめ、イギリスのフォークミュージックについては
全然知らない世界でした。
かろうじて、「スカボロー・フェア」が、楽譜がまだなかった頃から
歌い継がれてきたイギリスの古い民謡というか数え歌のようなものだ
ということは知っていたのですが。

ウィキを見てみると、'60年代後期にMartin Carthyという人が
イギリスのフォークリバイバルの旗手として活躍していて、
その人からボブ・ディランもサイモン&ガーファンクルも
「スカボロー・フェア」を教わったのではないかということでした。
Pentangleさんの活躍はその頃と時期が同期しているので、
当時はイギリスフォークのブームで、彼らがいろんなミュージシャンに
影響を与えたんだろうと言うことがわかりました。

音階が似ているのか、日本人にもしっくりくるメロディが多いのでは?
同じく活動時期が同期している日本の「赤い鳥」なんかも、
民承音楽をフォークソングにするというやり方など
影響を受けているような気がします、あくまで憶測ですが。

それにしても、これ系のレコードをほしがる中学生もすごいですが、
それを売っている秋田の街もすごい!

嵐!気を付けてくださいねー。
2017.08.25 04:46 | URL | #- [edit]
pipco1980 says..."つかりこさん まいどです"
スカボローフェアは、ポールサイモンが、Martin Carthyから、そのアレンジを
結構な金額で買い取ったとされてますね。伝承音楽(民謡)の権利?…とっても謎なんですけどね。

まあこの方はその後も、ジャマイカのレゲエを世界に先駆けて自作に取りこんだり、
アンデスに渡ってフォルクローレを研究して、コンドルを飛ばしたり、アフリカ音楽を
モチーフにしたアルバムでグラミーなんていただくわけで、一部では「唄う帝国主義者・植民地主義者」
なんて言われてたりもします。また、レーア姫役のキャリーフィッシャーと結婚してた時期もありますから
その植民地主義も「宇宙規模!」なんて言われてもいましたっけね。

「赤い鳥」は、やっぱり魅力ありますよね。懐深い感じで...。
もうちょっと永く活動して欲しかったです。

ゲバ後の大学文化とシンクロした、田舎の音楽文化でもあったわけですが、
実を云うと、そのスタイルというか、有り様は、「浦和ロックンロールセンター(URC)」に
憧れ、模倣したものだといわれています。それを真似た組織もありましたが、
大学単位で、競ってマニアックな音楽を研究する「レコード視聴会」なんてのが流行って、
中高生は大いに刺激を受けるわけです。

大学入学で上京するとき、「東京の学生達は、豊富な輸入盤店等を背景に、
さぞや凄まじくマニアックな音楽を聴いてるのだろうな!」と身構えてきてみたら、
「えっ?イーグルス?ドゥービー?チャー?ゴダイゴ?何それ?」そんな感じで
愕然としました。そう云いつつ、山下達郎さんをライヴハウス中心で追っかけてましたけど(笑…。

今日はもうピーカンであります。ご心配お掛けしました。
2017.08.25 13:11 | URL | #- [edit]

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